そろそろモビルスーツ戦に絡ませていきたい…
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「あ゛~…どうしよう」
精神の崩壊という最悪の事態を乗り越えたハジメだったが、現在彼は一番の悩み…『空腹』に頭を悩ませていた。
「食料はもう食べきったし…ここの階層に食用の植物なんてあるわけないし…」
(こうなったらもう魔物を食べるしか…でも、魔物を食べたら…)
もし魔物肉を喰らえば、肉の内部の魔力によって肉体が崩壊して死に至る。
「………そうだ。あれなら」
ハジメが思い出したのは、あらゆる傷を癒せる神水の存在。
肉体の崩壊が起きても神水を飲むことでその崩壊を食い止められるかもしれないとハジメは考えた。
「…だったら、やるしかないよね」
どうせこのままだと飢えるだけであり、神水を服用してもこの苦しみが続くのみ。
ハジメは覚悟を決め、錬成した剣と幾つかの武器を準備して再び隠れ家から出ていった…
――――――――――
それからおよそ一時間後。
ハジメは錬成で仕掛けた罠を張って魔物…雷を飛ばす狼型の魔物を3体ほど罠に仕掛け、剣やドリル状の槍などの武器を使い仕留める。
この際、新たに仕掛けた罠の場所で狼の血抜きを行っていた。
万が一他の魔物が近づいても血の臭いを一箇所に集めておくためのハジメなりの仕掛けである。
「お、重い………」
どうにか苦労して魔物の死体を隠れ家に連れて行ったハジメは、ナイフを使って狼を捌き、近くで削り出した鉱石を使い火を起こす。
ハジメが着火に使ったのは拳銃の弾丸の材料として以前使っていた希少鉱石の一つ、『燃焼石』。
王都にいた頃はこの鉱石の特性を利用して火薬の代わりを果たせるよう粉末状にするなどして弾丸を作り、拳銃完成に大きく貢献していた(なおあまりに少なかったため弾丸の威力が落ちる理由の一つになってしまったことを追記する)。
この奈落だと頻繁に見つかるため、ハジメはこれ幸いと言わんばかりに燃焼石を使い着火剤として使っている。
火をしっかり目に炙って色が変わるくらいまで待つこと数分。
大丈夫と判断したハジメはおよそ二週間ぶりの食事を行う。
肉は筋っぽく、お世辞にも美味しいとは言えないもの。
焼いた時に嫌な臭いがして顔をしかめたものの、生肉を齧っていたらと思うと悪寒がしたハジメは一心不乱に目の前の肉を食べていく。
そして………
「はあ…食べ………っ!?ぐ、ああああああああ!?」
突如として全身に痛みが走り、声を上げるハジメ。
内部から体が崩れ、違う何かに侵食されていく感覚に絶叫しながらもハジメは用意していた神水を飲むが…
「な、なおらな…ぐううう!?」
修復されるそばから肉体が崩れていき、ハジメは自身を襲う痛みに転げ回りながら叫ぶばかり。
どれほどの時が過ぎたのか、ハジメは痛みが引いたことでようやく脱力する。
「ああ…死ぬかと思った…」
落ち着いたハジメは自身の腕を見ると、魔物のように赤黒い線が浮かび上がっている。
「うわ…これって魔物の特徴じゃ……………
って、なんじゃこりゃあああぁぁぁぁぁぁ!?」
顔を上げたハジメは神結晶に映っていた自分の姿を見て叫んでしまう。
それもそのはず、日本人特有の黒髪は色素を失った銀髪にも白髪にも見えるカラーになっており、全身の筋肉も明らかに発達。右目も黒目から鮮やかな赤目になっており、腹筋も昔龍太郎を見て憧れた見事なシックスパックになっているだけでなく身長も10センチほど伸びているのか服が少しキツく感じた。
「これってもしかして…魔物肉の副作用?というかここまで肉体が変質したってことは…」
ハジメはポケットに入れていたステータスプレートを見て、現在の自分の状態を確認する。
――――――――――
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:8
天職:錬成師
筋力:110
体力:300
耐性:100
敏捷:200
魔力:320
魔耐:320
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+高速錬成]・S.E.E.D・Xラウンダー・魔力操作・胃酸強化・纏雷・言語理解
――――――――――
「マジか…え?こんなにステータス上がってるの?それに…僕いつの間にXラウンダーに覚醒したの…?」
以前と比べて明らかにステータスの成長率が高い。と言うか異常なレベルだ。
技能も新たに追加され、しかもまだレベルは8。他のクラスメイト達の成長度よりこれでもまだ低い事を考えると、ハジメの成長限界もどうやらかなり引き上げられたようだ。
「魔力操作…たしか、人間は魔力を扱うために魔法陣と詠唱が不可欠だったはず。ってことは…」
ハジメは体内に意識を集中させると、全身の赤黒い線が浮かび上がる。
そしてイメージを右手に集めると集まってきた魔力がハジメの装着しているグローブの錬成用魔法陣に集まったのか、魔法陣が光を帯びる。
試しにさっきの戦いで刃こぼれした剣の刀身に触れると、錬成が発動して新品同然のデザインに変わる。
「…やっぱり。魔物の肉を食べてその特性まで手に入れたってことなんだ」
その他に手に入れた能力について、『纏雷』は狼の固有魔法である電気を纏って飛ばすという技をある程度劣化させた魔法だということが判明。雷を纏うという特徴こそ変わらないが電撃を飛ばすことはできないものの、近接戦闘で使える技と考える。
そして胃酸強化だが、狼の肉を引き続き食べてもさっきのような変化が起こらないことから文字通り胃酸…どころか胃袋そのものが強くなったと解釈するハジメ。
その過程でハジメは自身の肉体に起きた変化をあらかた覚えていく。
1.身長、体格ともに急成長を遂げる。
2.髪色や瞳の色が変化し、さらに魔力操作の影響か肉体に赤黒い線が浮かぶように。
3.食らった魔物の固有魔法及び魔力操作の技能、魔物肉への耐性を取得。
4.魔物の魔力による影響か、自身の魔力光が空色から炎のような赤色に変化。
――――――――――
魔物の肉の影響で肉体が強化されたとはいえ、脱出の肝となるのはやはり自身が一番信頼を寄せる技能…錬成だ。
この数日の間でハジメはひたすらに周囲の鉱石を採取し続け、最終的に集まったのは洞窟の明かりとなる緑光石、火薬のような使い方ができる燃焼石、そしてこの階層で最高の硬度と靱性を持つタウル鉱石を発見。
「これなら…いける!」
ハジメは自身の武器である拳銃を、この階層の鉱石を使い大幅な改造を行った。
銃身には熱を持つほどに頑丈さを増すタウル鉱石を使い、弾丸も同様の鉱石を使う。
さらに弾丸には以前と違い惜しみなく注ぎ込んだ粉末状燃焼石を使うことでその破壊力と頑丈性、威力は桁違いなものになる。
ハジメにとって嬉しい誤算だったのは、すでに拳銃自体は完成させていたことだろう。不眠不休とはいえ、ノウハウ自体は既に体が覚えていたハジメはおよそ一日半で拳銃の改造を完了させ、実戦として後に魔物の蹴りウサギ相手に使用し、魔物の頭部を一撃で消し飛ばすという途方もない威力に過剰すぎたかと自分でも思ってしまった。
――――――――――
二日後。
ハジメは現在、蹴りウサギから得た新たな技能『天歩』と派生技能『空力』・『縮地』の練習を行いながらこの階層のターゲットを探していた。
(…この技能のおかげで空中戦もある程度可能になった。こういう時ガンプラバトルで空中戦やっておいて良かった…)
そんなことを考えながら拳銃…改造の末、ハジメによってドイツ語で『雷』を意味する『ドンナー』と名付けられた新しい相棒を握りながら走り続けていた。
「狼もウサギも、一度食べてステータスと技能を得たらそれ以上の大幅パワーアップは望めなかった…つまり、ここから考えるとより強い魔物を食べることでその技能を得て、変異した魔力の影響でステータスや成長限界が引き上げられるって仮説でほぼ間違いない」
そして、この階層では狼やウサギを除けば出てくる魔物はあと1種類。
すなわち…
「あとは、お前だ!!」
ハジメはドンナーと自身の纏雷を合成した『レールガンモード』で弾丸を放ち、ここの階層の主…以前ハジメの腕を食い千切ろうとした爪熊にリベンジマッチを挑む。
「お前を倒して…僕はその先に進む!」
S.E.E.Dが発動し、目の光が消えるハジメ。
ハジメの強い意思。
それに反応するかのように彼が首にかけていた青い宝石が淡く輝いていた…
次回予告
新しい一歩を踏み出す。これは、そのための決戦。
激しい死闘の中で、少年は限界を越えた不思議な力を手にする。
赤く輝く光の刃。その正体は…
次回、機動戦士ガンダムForce
第18話 その光、ガンダム
新たな一歩を…踏み出せ、インパルス!
ステータス紹介
坂上龍太郎 17歳 男 レベル:1
天職:拳士
筋力:100
体力:100
耐性:80
敏捷:30
魔力:50
魔耐:60
技能:格闘術・身体強化・気配感知・毒耐性・火属性適性・闇属性耐性・●●●●不●・言語理解
龍太郎「………え?なにこの隠れた技能?」
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