そして…ついに『機動戦士ガンダムForce』の名に恥じない『彼』の登場となります!!
今回はバトルシーンにイメージBGMのタイトルを載せました。
感想、評価が作者のパワーになります!
BGM ニブンノイチ
11月6日 21時55分
指摘がありましたので一部設定を修正致しました。
ユエの魔法によって撃破されたように見えたヒュドラ。
だが、その内部から皮膚を突き破って『7つ目の首』が出現したのをハジメは見逃さなかった。
「っ、ユエさん、危ない!!」
ハジメはシュラーゲンと自身の体を盾にしてユエを庇い…その体が強烈な光に飲み込まれてしまった。
――――――――――
一方、ベヒモスと激闘を繰り広げていた勇者パーティーはというと…
「ぐっ!?こ、こいつ……!!」
ベヒモスの突進をタンク役の永山重吾が受け止めながら膂力を強化する魔法『剛力』を使うも、その威力を抑えきれずにいた。
「全てを切り裂く至上の一閃〝絶断〟!」
僅かな隙を突いて殺傷力を増した剣で雫が攻撃し、檜山達パーティーのうち前衛の檜山、近藤がベヒモスの死角を攻撃。
「行きますよ、メルド!」
「任せろ!粉砕せよ、破砕せよ、爆砕せよ、〝豪激〟!」
雫の攻撃によってひび割れていた角の一本にメルドが剣を叩きつけ、レイの使う細身のサーベルがベヒモスの目を抉り取る。
『グウウウアアアアアアア!!!』
雄叫びを上げて暴れだすベヒモスだが、香織が二つの魔法を同時に行使。
「天恵よ、遍く子らに癒しを!〝回天〟!悪しきを縛り、封じ込めよ!〝縛光鎖〟!」
遠隔で複数人を同時に回復させる『回天』と、光の鎖で相手を捕縛する光魔法『縛光鎖』の同時運用で吹き飛ばされた味方の回復を行いつつベヒモスの動きを鈍らせていく香織。
本来ならば龍太郎と永山の二人で抑えられたベヒモスだが、龍太郎が不在のため香織は回復役兼遊撃の役割を行っていた。
仲間達が回復している間、光輝はベヒモスの角の傷に聖剣を突き立てると既に詠唱済みの魔法を発動させるため魔法名を叫ぶ。
「〝光爆〟!」
蓄えられた魔力が爆発し、ベヒモスの角を片方吹き飛ばした。
「ガアアアアア!!」
魔法の反動で動きが鈍る光輝を激痛から叫ぶベヒモスが爪で吹き飛ばそうとするが、その攻撃が思わぬ場所から阻害される。
「悪しきを貫け、〝縛光刃〟!」
香織が使ったのはハジメ作の近接装備セットの一つである『柄だけのナイフ』。
光の攻撃魔法である『縛光刃』の刃をナイフに纏わせ、エクシアのビームダガーのようにしてベヒモスに投擲し妨害を行った。
「後衛組、魔法頼む!」
「任せて、光輝君!」
光輝の言葉に後衛組リーダーの恵理が応え、詠唱を素早く行うと騎士とクラスメイト達の使う最上級炎魔法が炸裂。
「「「「「炎天!」」」」」
超高熱の球体に飲み込まれ、大爆発に巻き込まれるベヒモス。
しかし………
「グゥルァガァアアアアアア!!!!」
これまで以上の絶叫が響き、爆発の中から傷だらけで殺気をむき出しにしたベヒモスがなおも迫ってきたのだ。
「こいつ…まだ倒れないのか!?」
最上級魔法をモロにうけてもなお迫ってくるベヒモスの姿に、光輝達は思わず後ずさりそうになる。
そんな中で動いたのは香織。
「ここは神域なりて、神敵を通さず!〝聖絶〟!」
最上級結界魔法を咄嗟に行使するが、やはり万全の状態で使ったわけでないことと適性が鈴ほどではないためか、数秒経たずに破壊。
ベヒモスの攻撃を真正面から受け、香織は地面に叩きつけられてしまった…
――――――――――
「………っ」
激痛で身動きすら取れない中、ハジメは眼前の光景を見ていた。
ドンナーを手にハジメからヒュドラを遠ざけようと一人戦うユエ。
既にヒュドラの攻撃でむき出しの腕や足に痛々しい傷が付けられ、その都度自動再生で回復している。
(ユエ…さん…)
ドンナーの直撃に傷1つつかないデタラメな防御力の魔物に、ユエは必死に走りながら勝ち目の薄い戦いを続けていた。
「ハジメを…守る…絶対に!」
(僕は…何やってるんだろう…)
傷ついて倒れ、動けないままただ目の前で助けた少女が傷つくのを見ているしかできない歯がゆさ。
悔しさで歯を食いしばるハジメだが、この場所より遥か上からの強い思念をXラウンダー能力が感知。
(この光景………香織…さん?)
目の前で頭から血を流しながらも雫や鈴に支えられ、なおもベヒモスに挑もうとしている香織の姿が見えたのだ。
「何…してるんだよ…そんな体で戦ったら…!」
それでも香織はハジメとの再会を求めて戦い続ける。
ユエはハジメの命を守るためにどれだけ傷ついても歩みを止めない。
「何してるんだよ…こんな所で………倒れてる場合じゃないだろ!!」
(あの時誓ったじゃないか!泣かせたままで…いいはずないって!)
右腕の感覚が無い。恐らく神経がダメになっている。
血を流しすぎた。今にも意識が途切れそうだ。
酷い火傷で左目付近が焼け爛れている。
それがどうした。今ここで立ち上がらなければ、何一つ取り戻すことなどできないのだ。
「…絶対………諦めない…!」
ハジメは予備の神水を飲んで少しだけ回復力を上げ、柱に寄りかかりながら立ち上がる。
「必ず…もう一度会うために…!」
GNソードを展開して香織は歩き出す。
「「何度だって、進むために!!!」」
遠く離れながらも再会を願う
そんな二人の思いが重なり…
ハジメの『宝石』がオレンジ色の強い光を放った。
「これは…?」
宝玉から光が溢れると、大迷宮一帯を水色の粒子が包み込んだ。
―――――――――
「な、何だ!?」
突然大迷宮を包み込む水色の粒子に驚愕する光輝達。
だが、香織はその粒子の影響なのか瞳が金色に変化していく。
「この雰囲気………下?」
足元から人の気配を感じた香織は、一瞬だがある人物の思念を感じ取った。
「………やっぱり、信じててよかった…!」
最愛の人の思念を感じ取った香織は先ほどよりしっかりと立ち上がると、GNソードを構えた。
「雫ちゃん…鈴ちゃん…恵理ちゃん………お願い。力を貸して」
揺るぎない彼女の目を見て、3人は強く頷いたのだった…
――――――――――
「この粒子………それに、この輝きは…!」
ハジメはステータスプレートを取り出すと宝石に『鉱物鑑定』をかける。
以前は鑑定してもわからなかったこの宝石だが、再度鑑定を行うと…
―――――――――――――――――――
アリスタ
トータスとは異なる異世界『アリアン』の願いを叶える宝石に全ての神代魔法の力を付与させた鉱石。持ち主の意思に反応し世界の法則すら超越するが、使用には相応の魔力を消費する。
―――――――――――――――――――
「アリスタ…やっぱり、そうだったんだ!」
ハジメ達が物心つく前、当時のガンプラバトルの根幹を担っていると言われていた宝石、アリスタ。
ガンプラを自在に動かせる『プラフスキー粒子』の結晶で、人の願望を叶える力があると言われていた石がこの世界で進化したもの。
「だったら………今できることは!」
ヒュドラと戦うユエを守るため、ハジメはアリスタに強く願いを込める。
「お願い………僕に力を貸してくれ!!」
ヒュドラの攻撃を受け、ユエは血を吐いて倒れる。
「…まだ…!」
既に魔力が枯渇しかけているのか、再生もうまく働かない。
それでも、ユエはヒュドラから目を逸らさず…
「ハアアアアアアアアア!!!!」
聴き慣れた声が聞こえ、ユエとヒュドラの前に『巨人』が現れる。
メタリックブルーのボディに、赤と黒、そして紫の巨大なウィングユニットを装備し、その中でも目立つのは黄色とメタリックブルーの4本角。
「あれ…は…」
ユエは何度か見せてもらった。
ハジメが心から大切にしていた『宝物』。
彼の支えでもあった…
「インパルス………ガンダム!!」
(BGM ニブンノイチ)
ビームサーベルを抜いた『フォースインパルスガンダム』がユエを守るためにヒュドラの前に現れ、ヒュドラのボディの一部をサーベルで切り裂く。
《ユエさん、インパルスに触って!》
「ん!」
ユエがインパルスの足に触れると、彼女の体は不思議な空間…GVR方式のコックピットに転移されていた。
「ハジメ!」
「ありがとう、ユエさん…あとは、僕がやる!」
65層ではベヒモスの突進を鈴が結界で受け止めていた。
「これが鈴ちゃん本気の聖絶だあああ!!」
鈴は障壁を逸らすことでベヒモスの体勢を崩すことに成功するが、その衝撃で小柄な彼女は吹き飛ばされる。
「鈴!……お前ぇ!鈴に何してくれてんだよ!!」
怒りからか口調が荒っぽくなった恵理の炎魔法がベヒモスの傷を焼き、さらにベヒモスの前足に火球を撃ち込む。
「ナイスだ中村!遠藤、俺が道を開く!」
「お願いします、ロックオン先生!」
宗一は魔物に対して有効な猛毒の矢をクロスボウに装填し、恵理がつけた足の傷目掛けて矢を放つ。
「狙い撃つぜ!」
矢が突き刺さり、毒によってどんどん足の肉が溶けていき苦しむベヒモス。
さらに遠藤がサーベルでベヒモスのもう片方の目を潰し、雫の剣が弱点となった角にダメージを与える。
「香織!フィニッシュは任せるわ!」
「ありがとう雫ちゃん!」
再び6つの首を再生させ、攻撃の数を増やしていくヒュドラ。
だが、ハジメは動揺することなくインパルスを操縦して攻撃をかわしていく。
「くらえ!」
ビームライフルで旋回しながら再生した頭のうち2つを破壊し、武装の一つ『機動防盾』を投げつけると、そこにビームを放ち軌道を変更。
角度を変えたビームはヒュドラの頭を一つ破壊した。
「攻撃極振りなら、さっきまでの厄介な能力も無い!」
ハジメは続けてアリスタの力を使い、バーストインパルスの武装であるGATファンネルでヒュドラの頭上を破壊。
(くっ!?体が重く………でも!)
なおも再生を続けるヒュドラは再び首を生やし、ビームライフルがかき消されるほどの光を飛ばしてくる。
「ユエさん!残り魔力はどれくらい?」
「〝蒼天〟があと一回…それ以上は…」
操縦桿を握り、ハジメは計画を決める。
「今から10秒後、その魔法を敵めがけて放ってほしい。今からインパルスを分離させて、ユエさんが攻撃できるようにするから!」
「わかった!」
ハジメは目の前に現れた投影モニターを操作すると、合体解除操作を行う。
「インパルス…分離!」
その言葉と操作によってインパルスはチェストフライヤー、レッグフライヤー、フォースシルエット、コアスプレンダーの4機に分離。
コアスプレンダーのコックピットが一時的に開き、ユエがヒュドラめがけて魔法を発動。
「〝蒼天〟っ!!」
いつもより強く叫び、蒼い炎がヒュドラの肉体を焼くが悪あがきとばかりにヒュドラは反撃をしてくる。
だが…
「これで………」
空中でコアスプレンダーとレッグフライヤーが合体し、続けてチェストフライヤーがドッキング。
さらにフォースシルエットが装着され、再びインパルスガンダムに戻るとビームサーベルを抜き…
香織もまた同じタイミングでGNソードを構え、詠唱を行う。
「人の願いよ、思いの光よ!この一撃で願いの導を切り開け!〝神威・革新斬〟!」
光輝の最大魔法を自己流にアレンジした香織最強の攻撃魔法が光の剣となり、ベヒモスの首を切断して勝利を作る。
「終わりだああああああ!!」
インパルスのビームサーベルがヒュドラの7つ目の頭を貫き、今度こそヒュドラは完全に息の根が止まるのだった…
――――――――――
ベヒモスが倒れ、数秒後。
「勝った…のか?」
誰かのその言葉がきっかけとなり、クラスメイト達から歓喜の声が上がる。
『やったああああああああ!!!』
クラスメイト同士がお互いの勝利を称え合うなか、魔力を使い果たした香織はその場で眠りについてしまった。
(ハジメ…君。生きてて……よか…)
――――――――――
一方、インパルスのコックピットでは…
「ハジメ…やった…!」
ヒュドラに勝利したことで喜ぶユエだが、ハジメが返事をしない。
「…ごめん、ユエさん………流石に、無理…しすぎた…」
そう言うとインパルスがガンプラに戻り、戦場の跡にハジメは倒れるのだった…
次回予告
激闘の末、勝利を収めたハジメ、ユエ。
二人は奈落の底でこの世界の真実…そして、トータスで封じられた2体の『機人』を発見することとなる。
次回、機動戦士ガンダムForce
第23話 反逆者の正体
静寂の世界で…何を告げるのか、ガンダム
ハジメの恋愛模様はハーレム?それとも香織一筋?
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異世界美少女(ユエ達)のハーレム
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香織一筋を貫け!
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クラスメイトの誰かをハーレムに…
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異世界組とか関係なくハーレム