機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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お待たせしました、今回で第1章特別編は終了します!

次はハジメ達の人物紹介を挟んで、ついに第2章に突入する予定です。

量産機アンケートは第2章終了まで続けるので、たくさんの参加お待ちしています!!

感想、評価が作者の力となります。




特別編2話 目覚める者たち

神山、聖教教会本部。

そこでイシュタルは聖堂で祈りを捧げていた。

 

「………ただいま、エヒト様からお告げがくだされた」

 

イシュタルの言葉に周囲が騒々しくなる。

 

「エヒト様の眷属がこの世に生まれ落ち………我らに仇なす異教徒を滅ぼすべく動き出す!!」

 

そう叫んだイシュタルは聖堂に設置された鏡を見て…

 

その中には単眼のモビルスーツが数十体立っていた。

 

 

 

――――――――――

 

それから二日後。

 

香織、雫、遠藤、優花、優翔、鈴、龍太郎はリリアーナに頼んで用意してもらった部屋でそれぞれのガンプラの整備をしながら龍太郎からこれまでの経緯を聞いていた。

 

「つまり…龍太郎君は前にホルアドで師匠と出会って…」

「しかもその人、あの『東方不敗』だったってこと?」

 

香織はハジメに預けたエクシアとは異なるもう一体のガンプラ…『ダブルオーライザー』を磨き、雫はフリーダム・ブレードマスターのメンテナンスをしていた。

 

「ああ。しっかしあの人に出会った時は驚いたけどさ…レイさんといいトリニティ兄妹といいこの世界にはガンダム世界で死んだ人が流れ着いてるのかもしれねえ」

 

龍太郎は自身の愛機『ゴッドガンダム魂』をテーブルに置いてこれまでのことを思い出したのか遠い目をする。

 

 

 

「……………」

「龍太郎君?」

 

何か考えているような龍太郎に鈴が声をかけたが、龍太郎は小さく首を振る。

 

「…いや、まだ伝えられるようなものはねえよ」

 

そう言うと龍太郎は黙って外に出て行く。

 

 

 

――――――――――

 

 

(………師匠。あんたの言ってたことが本当なら……俺たちがここにいる意味って…)

 

 

あの日。ライセン大峡谷で修行をしていた龍太郎は東方不敗からあることを聞かされた。

 

この世界の『七大迷宮』。そこで得られる神代魔法。

そして………

 

 

「あんなの…誰に相談しろってんだよ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よお。久しぶりだな、坂上」

 

後ろから声をかけられ、龍太郎は咄嗟に振り向く。

 

「清水…!」

 

黒いローブを被ってこそいるが、その顔はかつて何度かガンプラバトルで共闘した清水だった。

 

 

「マスターアジアの弟子になったって聞いてな…少しばかりお前の力を借りたい」

「お前、それをどこで…!」

 

龍太郎に有無を言わせず清水は彼の手を掴むと路地裏へと引っ張っていく。

 

「ちょ、お前どうして…」

「グズグズ説明してる暇はないんだよ!今回はお前の…いや、『お前とシャイニングガンダム』の手を借りておきたい」

 

「っ!」

 

清水の口から告げられた名前に龍太郎は何も言えなくなるが、清水はポケットから宝石を取り出す。

 

 

「いいか。今から役30分後にシュネー雪原付近にある中立域の村を教会の手先が襲う。中立とは言っても正確には教会に反目する人間族と魔人族が共存した集落だがな」

 

 

近くの建物に入った清水は慣れた手つきで建物の地下室に入り、暗いトンネルにたどり着く。

 

「な、なあ清水…お前、一体今はなにしてんだ…?」

 

数ヶ月前とは異なった雰囲気の清水に龍太郎が問うが…

 

 

 

「今は…この戦争を終わらせるために戦ってる。とだけ言わせてもらう」

 

 

――――――――――

 

場所は変わって、ここはシュネー雪原と隣接する小さな名も無き集落。

一部では『中立域』と呼ばれているこの土地の民を殺そうと単眼の悪魔…『デスアーミー』が30体迫っていた。

 

 

 

「女子供を先に逃がせ!この際家畜も置いていくしかないだろ!」

「だ、だがそれでは…」

 

魔人族の兵士らしき男が人間族の老人にさけぶ。

 

「今ここで死んだら元も子もないだろ!」

 

老人を連れて脱出しようとする兵士だが、すでに集落の前に3体のデスアーミーが接近。

 

 

 

 

 

 

 

 

「伏せろ、2人とも!」

 

突如空から聞こえてきた声に咄嗟に従うと、デスアーミーの1体がボディを撃ち抜かれて大爆発。

 

「あ、あれは………」

「黒い巨人………!『黒翼の機人』だ!」

 

黒い翼を広げ、大きなビームライフルを持って現れたのは魔人族に最近広まってきた噂。

 

黒、赤を基調としたボディの機人…否、『クロウガンダム』。

 

 

「清水幸利、クロウガンダム。対象を殲滅する!」

 

クロウはメイン武器である『バスターライフル』に仕込んだ実体刃を出現させ、それをデスアーミーに投擲。

 

メインカメラの頭を粉砕してバスターライフルは地面に刺さり、クロウはシールドからビームサーベルを引き抜くと戦闘を開始した。

 

 

 

――――――――――

 

 

「あれは…デスアーミー…!一体誰があんなの…!」

 

清水に連れてこられた龍太郎はその現場を見て唖然としている。

だが、戦いの現場を見て彼は自分が今やるべきことを考え…そして、一つの結論に達した。

 

 

 

『いいか龍太郎。人は誰しも過ちを犯す。それはお前が知ってのとおりこのワシもだ』

 

それは、かつてライセンで師から告げられた言葉。

 

『だが、お前に信頼できる者がいるのならお前は迷わずに自分の信じた道を進め。お前がもし多くの者を傷つける誤った道に進みそうになれば、信頼できる友がきっと止めてくれる』

 

 

「………ったく、もう見てるだけじゃ意味ねえよなぁ!」

 

龍太郎は右手を天にかざし………

 

 

 

 

「ガンッダアアアアァァァァァム!!!!」

 

指を鳴らして力強く叫んだ。

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

兵士達は突然の地響きに驚くが…地面を突き破って何かが出現し、龍太郎の後ろに立つ。

 

龍太郎は走ってきたホバリング車…『コアランダー』に乗り込むと、内部からナノマシンを含んだラバースーツが龍太郎の体を包んでいく。

 

「ぐっ!ううううああああ!」

 

激しい苦痛に苦悶の声を上げる龍太郎だが、その苦しみに耐え抜き…

 

 

「うっしゃああ!!」

 

完全にファイティングスーツが装着され、コアランダーが本体…『シャイニングガンダム』に合体すると、ついに伝説のモビルファイターが復活を果たした…!

 

 

 

―――――――――

 

「オオラアアアア!」

 

デスアーミーの軍勢と戦っていたクロウガンダムだが、そこにシャイニングガンダムが現れて援護をしてきた。

 

「坂上…!」

「清水、今回は俺も手助けするぜ!」

 

龍太郎がコックピットで拳を叩くと、シャイニングガンダムも同じ行動を取る。

 

「さて、残り27体…」

「どっちが多く倒せるか…」

 

 

そう言うとクロウはビームサーベルを構え、シャイニングは拳や蹴りでデスアーミーを粉砕していく。

 

 

「とっておき…くらいな!」

 

クロウの腕についていた爪…ウイングガンダムのパーツを一回り大きくした新装備『ヒート・ネイル』によってデスアーミーが2体切り裂かれていく。

 

「だったら、俺も!」

 

シャイニングは2本のビームサーベルを引き抜き、デスアーミーを立て続けに4体切り裂く。

 

(俺には光輝や雫みてえな剣の才能は無いけど…でもこのサーベルなら関係ねえ!)

 

ビームサーベルが次々と敵を葬り、3本の光が死を呼ぶ兵士を次々と切り裂いていき…

 

 

残った5体のデスアーミーが突如として機械的な翼を出現させ、飛び去ろうとする。

 

「デスアーミーがその場で変形って…そんなのアリかよ!?」

「それより、逃すわけにはいかねえだろ!」

 

そう言うとクロウはバスターライフルを拾い、シールドとライフルを真上に放り投げる。

すると二つの武器が連結し、さらにクロウは自身のボディを変形させてシールド&ライフルと合体。

ウイングガンダムの『バード形態』に相当する『レイヴンモード』に姿を変え、清水は叫ぶ。

 

「坂上、クロウの手に掴まれ!」

 

クロウガンダムの腕を掴み、共に空を飛ぶシャイニング。

 

逃げようとする5体のうち、3体にクロウは狙いを定め…

 

 

「消えな」

 

清水がトリガーを引くとバスターライフルからビームが放たれ、3体のウイングデスアーミーを消滅させる。

 

 

「清水、あとは任せろ!」

 

龍太郎の言葉にクロウはスピードを上げ、放り投げるように残った2体にめがけてシャイニングを飛ばし、空中でシャイニングはフェイスカバーとアームカバーが展開。

 

『両手』の各関節が展開し、そこから液体金属が放出されエネルギーを纏い緑色に輝いていく。

 

「俺の両手が光って唸る!!お前を倒せと輝き叫ぶ!!」

 

そのまま空中でウイングデスアーミー2体の頭を掴み取り、一気にエネルギーを流し込む。

 

 

「必殺!!ツインシャイニングゥ……フィンッガアアアアアアァァァァ!!!」

 

シャイニングガンダムの必殺技が炸裂し、とうとうデスアーミー軍団は全滅することとなった…

 

 

 

――――――――――

 

 

その後。

クロウに乗った清水は何も言わず龍太郎の前から飛び去ってしまい、飛行能力に乏しかったシャイニングはというと…

 

 

 

「………しゃーねぇ。走って帰るっきゃねえか」

 

人の足なら数ヶ月かかる距離を走るしかないと諦め、内心『清水の奴、今度会ったら今回の一件について埋め合わせさせてやる』と思いながら王都を目指していった。

 

 

 

…なお、10日間かけてシャイニングガンダムを使い帰ってきたときにはもう光輝達はホルアドでの訓練を再開しており、龍太郎はまたも走ることになったのは余談である。

 

「俺は…マラソンランナーじゃねえんだぞ!!」

 

 

――――――――――

 

 

一方、清水は…

 

 

 

「おう、チビ共。任務完了だ」

 

魔人族領地のある小さな村でクロウガンダムから降りた清水は、ガンプラに戻ったクロウを回収。

 

周囲にいた子供達に囲まれながらもみんなに声をかけていく。

 

 

「おつかれさん、清水」

 

そう声をかけてきたのは赤い髪をした浅黒い肌の女性。

 

「カトレアさんも…怪我、治ったんですね?」

「まあな。いつまでもひよっ子共やあんたとミハイルにばっかり押し付ける訳にはいかないだろ?………まあ、アタシのガンダムはまだ修理に時間かかるらしいけど」

 

カトレアと呼ばれた女性が苦笑いする中、清水は小さくため息をつく。

 

「俺とミハイルさんだけじゃないでしょ?シエルやダーゴだっているわけだし…無茶しないで今はゆっくりしててくださいよ」

「はぁ…わかったよ。なら代替機の準備が出来るまでフリード様に育休でも申請しておこうかねぇ…」

 

そう言ってカトレアは去っていき、清水は自身のガンプラを見つめる。

 

 

 

「………しかし、これからどうなるもんかねえ」

 

 

 

 

清水のつぶやきは誰に届くでもなく、虚しく痩せこけた大地に響いていった…

 




機動戦士ガンダムForce 新章突入



「お願いします…私の家族を助けてください!」

地上に戻ってきたハジメとユエ。
しかし、そこで彼らは新たな事件に巻き込まれる。


「これは…ガンダム?」
「そんな…どうして『このガンダム』が…!?」

深まる疑念。
そして…出会う仲間達。

「世界との喧嘩なら十分慣れてるっす。俺達も力になりますよ!」
「この世界の神による無意味な争い…それを根絶するのは、私達『ソレスタルビーイング』の理念にもつながるだろうし」

挑むのは…第2の迷宮


「これがミレディちゃんの本気………サタンミレディガンダムだよ!」

世界との戦い、その狼煙を上げる時が来た!


機動戦士ガンダムForce 第2章
『集う戦士』

近日公開

ハジメチームの量産MS、何がいい?(上位3体まで)

  • アデル
  • ジム
  • ザクウォーリア
  • ザク
  • 陸戦型ガンダム
  • クランシェ
  • マン・ロディ
  • ジェガン
  • M1アストレイ
  • ムラサメ
  • グフイグナイテッド
  • ティエレン
  • フラッグ
  • イナクト
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