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第1話 ウサギと電撃
ユエと共にハジメはオルクス大迷宮から外に繋がる魔法陣の光に飛び込み、気が付くと…
まだ洞窟の中にいた。
「あ、あれぇ…?」
「…秘密の通路。隠すのが普通」
ユエのさり気ないツッコミにハジメは苦い顔をする。
「あ、ああ…そうだよね…うん」
知らずのうちに舞い上がっていたと悟ったハジメが少し反省していると、ハジメの指の『宝物庫』から何かが出現。
『ハジメ、セッカチ!ハジメ、セッカチ!!』
『キヲヌクナ!キヲヌクナ!』
オレンジと緑の丸いロボットがハジメに叫んでくる。
「『ハロ』にまで言われるなんて…」
ハジメ達の周囲を飛び回っていたのはガンダムシリーズではお馴染みのマスコットロボ『ハロ』。
どうやらモビルスーツのデータを採取していた頃のオスカー達が創ったらしく、内部は回路ではなく魔法陣などが幾重にも張り巡らされた一種のアーティファクトとして存在しているらしい。
1週間前にハジメが偶然発見したハロはハジメとユエを『マスター』として登録し、計15機が確認されたがそれぞれサイズも機能も異なっており、今2人の周囲を飛び回っているのはその中でもモビルスーツの操縦が可能な『パイロット型』と呼ばれるタイプである。
なお、ミネルバ完成までにハジメのサポートをしてくれたのはこのハロ達だったりするが…それはまた別の話。
ハジメ達は道なりに洞窟を進み、途中のトラップや扉の封印は宝物庫に描かれたオルクスの紋章が反応して自動的に解除される。
やがて最後の扉を開くと、強い光がハジメ達の視界を包み…
「………帰ってきたね」
「ん………」
そこに広がっていたのは『外の世界』。
ハジメにとっては3ヶ月、ユエにとっては300年ぶりとなる外界の空気に触れて…
「…いいいいやったああああああ!!!!ついに!ついに帰ってきたあああ!!!」
「んー!!!」
ハジメはいつになくハイテンションになり、ユエとハイタッチを交わす。
長きに渡り迷宮に閉じ込められていた彼らにとって外に出られたという事実だけでも十分すぎるほど幸せだった。
………そう。例え『地獄と呼ばれる』場所に出てきたとしても。
「………なんか、嫌なお出迎えだけど」
「…もうちょっと嬉しさに浸りたかった」
迫ってくる魔物に対しハジメはドンナーとシュラークを取り出し、ユエもまた戦闘準備に入る。
「ユエさん。ここって確か『ライセン大峡谷』だから…魔法は使えないんじゃない?」
ハジメ達が出てきたのはトータス屈指の危険地帯として知られるライセン大峡谷。
放出された魔法が分解されるため、身体強化などの体内に魔力を循環させるタイプの魔法以外がほぼ使えなくなる死の谷である。
「…魔力効率はだいたい10倍。でも力づくでいける」
「いや、それは流石に効率悪いよ…ここは僕がどうにかする。適材適所ってやつだよ」
ハジメが前に立つといささか不満そうな顔をするユエ。
だが、ハジメは拳銃を構えると魔物の群れへと走っていった。
――――――――――
オークのような姿の魔物が棍棒を振り下ろしてくるが、ハジメはそれを素早く避けてドンナーの引き金を引く。
弾丸は一撃でオークの頭を貫通し、ハジメはシュラークの弾丸を撃ち尽くすとシュラークをホルスターに戻し、左手はフォールディングレイザーに持ち替える。
フォールディングレイザーはオークの棍棒を一撃で切断し、ハジメはオークの首を刈り取るとドンナーの弾丸を撃ち尽くし、薬莢を排出。
ハジメは弾丸を撃ち尽くしたドンナーのシリンダーを露出させ、宝物庫から弾丸を6発出現させてガンスピンの要領で弾丸を再装填。
そのまま再びドンナーが火を吹き、次々と魔物を蹴散らしていくのだった…
ハジメが魔物を殲滅するのに3分もかからず、彼は敵がいないのを確認するとドンナーをホルスターにしまい込む。
「なるほど…宝物庫からの転送にやや魔力消費が多くなって、リロード時の『瞬光』は変わらないか」
『瞬光』はハジメが習得した蹴りウサギの技能『天歩』の最終派生技能で、一時的に自身の感覚を限界まで研ぎ澄ませて高速移動に思考を追いつかせることが可能になりこれまでの限界を超えたスピードを出せるようになる。
ハジメはこの技能を応用することで精密な銃のコントロールがいる空中リロードの成功率を99%まで引き上げることに成功したのだ。
「…なんか、案外あっさり倒せたね。本当にここがライセン大峡谷なのかな…?」
「………単にハジメが化け物級に強いだけ」
座学をしていた頃に『ライセン大峡谷は処刑場として恐れられるほど強い魔物がいる』という情報を得ていただけに拍子抜けだったハジメだが、思えばこれまで自分がいた奈落が世界トップレベルに危険な場所だったのだろう。
「化け物って………いやまあ、確かにオスカーさんの日記とか見る限り奈落は他の迷宮を全部攻略すること前提だったみたいな難易度だったけどさぁ」
『ハジメ、ツヨスギ!ハジメ、ツヨスギ!』
ハロからの言葉に小さく苦笑いするハジメはこれまでのことを思い出す。
オスカーの日記などを調べる限り、どうやら真オルクス大迷宮は他の神代魔法を全て会得して使いこなした上で挑むことを前提にしていたらしい。
そう考えるとあの異常な強さの魔物達や途中にあった理不尽な罠(フロア全体が毒で包まれているなど)、そしてあのヒュドラのデタラメなスペックも納得がいくとハジメは考えていた。
「とりあえず、ライセンに出てこれたのはある意味ラッキーだね。ここは七大迷宮があると言い伝えが存在してたし、探索しながら今は東にある『ハルツィナ樹海』に向かおう」
「…西の砂漠にも大迷宮があるのに?」
「いきなり砂漠の横断をするには食糧とかの問題があるからね。東の樹海で万が一迷宮が見つからなくても、確か樹海から少し離れた場所に町があるから、一度ここか樹海の探索を途中で切り上げて町で休もうとも思う」
そんな会話をしながらハジメは奈落で開発した移動手段のバイク『シュタイフ』を宝物庫から取り出し、跨る。
――――――――――
魔力の消耗が少し大きいものの、あらかじめ内部に蓄えさせていた魔力を使いシュタイフは問題なく大峡谷を走行している。
そんな中でハジメとユエは遠目から走ってくる二つの頭を持つ恐竜の様なものを目撃するが…
「あれ…誰かを追いかけてる?」
魔物に追いかけられていたのはウサギの耳をもった少女…この先の樹海に住んでいるはずの亜人族の一種、兎人族の少女だった。
「妙だな…亜人は基本的にハルツィナ樹海で暮らすか人間族の奴隷として街中で住んでいるのに…んん!?」
よく見ると兎人族の少女だけでなく人間族の少女とハジメの服に似た赤いコートを着た人間族の少年まで一緒に逃げていた。
「ああ゛あ゛ああ!!やっと見つけた~!!助けてくださああい!!!」
うさ耳の少女が泣き叫びながらハジメのもとへ走ってくる。
「っ!伏せて、三人とも!!」
ハジメは咄嗟にドンナーを魔物に向け、二つの頭を同時に撃ち抜くと魔物は一瞬で絶命。
「嘘…ダイノヘドアが一撃で…」
ハジメがバイクを停車させて2人とも降りると、うさ耳少女がハジメに向かって飛んできた。
「た、助けていただきありがとうございますうう!!」
飛びかかるうさ耳少女を片手で抑えるハジメだったが、後ろにいた男女が声をかけてきた。
「もう、シアは少し落ち着いてよ!この人困ってるよ」
「あの、ありがとうございます!…もしかしてその服、ザフトの…?」
そう言ったのはうさ耳少女と一緒にいたやや緑がかった金髪の少年。
その服装はハジメのコートによく似た赤いコートで…
「嘘でしょ………ニコル・アマルフィ。それに…」
ハジメはシアと呼ばれたうさ耳少女とともにいる少女を見て驚きを隠すことができなかった。
「マユ…アスカ…?」
そこにいたのはコズミック・イラの新たな戦争の引き金にもなったと言える少女。
ハジメが扱っているインパルスガンダムの本来のパイロット『シン・アスカ』の妹だったのだから…
――――――――――
一方、ヘルシャー帝国のある宿では。
「どう?ヨハン兄。その荷物に何かお宝とかあった?」
シャワーから帰ってきたネーナが以前どこからか買い取ったハジメの荷物を調べていたヨハンに質問する。
「…いや。武器のアイデア帳くらいしかないな。通信端末は我々の世代から数世紀前の代物だ。しかし…」
ヨハンは一つのケースに収められていたもの…『デスティニーガンダム・R』のガンプラを取り出す。
「その人形って、ガンダム…よね?見た限り太陽炉は積んでないけど」
「ああ。しかし見る限りどうやら別の動力源で動くらしい。見ろ、ご丁寧にケースの中に詳細なデータまである」
ハジメが書いたデータメモに目を通したヨハンは小さく息を吐き、椅子に座り込むのだった…
次回予告
出会ったのは過酷な世界で若き命を散らした者。
兎人の少女は懇願する。愛する者を救って欲しいと。
地上で出会う、悪意を持つ人間にハジメはどう立ち向かうのか…?
次回、機動戦士ガンダムForce
第2話 命の重み
邪な悪意を、迎え討て、ブリッツ!
ハジメチームの量産MS、何がいい?(上位3体まで)
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アデル
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ジム
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ザクウォーリア
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ザク
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陸戦型ガンダム
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クランシェ
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マン・ロディ
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ジェガン
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M1アストレイ
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ムラサメ
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グフイグナイテッド
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ティエレン
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フラッグ
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イナクト
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その他(活動報告にて)