今年初の更新となります。
今回、新たにアンケートを取りますので皆さん、答えてもらえるとありがたいです。
また、第2章完結後に質問コーナーを行いますので活動報告に興味が向いたら質問お願いします。
感想、評価が作者の力となります!
ハジメ達が帝国兵達を退けてから1時間。
彼らの残した複数の馬車にハウリア達を乗せてハルツィナ樹海まで移動を続けていた。
「じゃあ…ハジメさん達も魔力を直接操れるんですか?」
「ユエさんは最初からね…僕の場合、落ちた場所で魔物を食べるしかなかったから自然と魔力操作の技能を身につけたというべきかな…」
今までのことを話しながら移動する中で、ニコルが口を開く。
「…魔力操作を持つ僕達は亜人の国でも人間族でも異端です。もしフェアベルゲンとの問題が解決したら…ハジメに少し手伝って欲しいことがあります」
「手伝って欲しいこと?」
ハジメの疑問にニコルが頷く。
「以前僕達がいた教会で噂を聞きました。僕らのような魔力操作を持つ異端扱いの人々をかくまっている国の『ディーレ共和国』があると…ただ、その場所はここより離れた『アンカジ公国』の近くにあるんです」
(なるほど…わざわざ魔力操作持ちを集めている国………ん?ディーレって…)
ニコルの言葉を聞いて考えていたハジメは、ふと王宮にいた時のことを思い出す。
「…わかった。なら僕達もディーレに行くよ…少し気になることがあるし、何より僕達の目的である大迷宮の近くなんだ」
(ディーレ共和国…確か、レイさんはあの国から来たはず…)
――――――――――
どれほどたったのか、一同はハルツィナ樹海にたどり着きながら先を進む。
途中、ハジメ達の『気配遮断』にハウリア達が戸惑うこともあったが…
突如としてハジメ達の周囲に複数の気配が現れ、囲まれる。
「偶然…にしても最悪なパターンだ」
「お前達…何故人間とここにいる!?」
現れたのはトラ模様の耳と尻尾をつけた複数の男達。
見るからに筋骨隆々といった男達は親の敵でも見るような目でハジメ達を睨む。
「白い髪の兎人族だと…キサマら、報告のあったハウリア族か!」
亜人…虎人族のリーダーらしき男が鉈のような武器を抜く。
「亜人族の面汚し共め!長年同胞を騙し続け、忌み子を匿うだけでなく今度は人間を招き入れるとは!反逆罪だ!もはや弁明など聞く必要もない!全員この場で処刑する!!」
虎人族のリーダーが攻撃をしようとするが、ハジメは咄嗟に『秘密兵器』の一つを使う。
「すいません、少し待ってください!!」
そう言うとハジメは籠手…『リュストゥング』に仕込んでいた武器の一つ『ワイヤーアンカー』を射出し、リーダーの鉈を持っていた腕に巻きつけて無力化。
さらに気配のあった場所に威嚇射撃としてゴム弾を放ち、その場にいた亜人の動きを止める。
「な、何を…!?」
いきなり動きを封じられ、さらに一人残らず位置を特定されたことに驚く虎人族達。
屈強な体躯ならまだしも柔和な顔立ちのハジメにそれをやられたことで彼らも困惑から動きを止めた。
「今の威嚇のとおり、周囲に隠れている人たちも全て察知しています。ですが僕達の目的は決してフェアベルゲンの侵略でも亜人を奴隷にするためでもありません!ここは一度剣を置いて、僕の話を聞いてもらえませんか…?」
あくまでも平和的に解決法を模索するべく警告するハジメ。
その間にも視線は隠れていた全ての虎人族を捉えており、彼らは手が出せなかった。
「…なら、何が目的だ?」
「僕の目的は一つ…この樹海に眠る『大樹ウーア・アルト』。そこにたどり着くことさえできれば僕は自分から貴方達に危害を加えるつもりはありません」
その言葉に驚く虎人族のリーダー。
なぜなら神聖視こそされているが所謂観光名所扱いに近い大樹が目的だというのだから。
「…僕の推測ですが、大樹こそがこの樹海に眠る『七大迷宮』の入口だと考えています。僕らの目的は大迷宮の攻略…それだけです」
「迷宮の入口?何を言っている?七大迷宮はこの樹海そのものだ。一度踏み込んだが最後、亜人以外には決して進むことも戻ることもできない天然の迷宮だ」
「僕も最初はそう思ってましたが…大迷宮の本質は『解放者からの試練』なんです。なのに亜人だけフリーパスなんて不公平ですからね…何らかの試練を兼ねているなら樹海そのものではなく樹海のどこかに迷宮に繋がる入口があるはずなんです」
ハジメの言葉を聞いた虎人族たちは混乱する。
彼らは解放者という存在を知らず、普通なら戯言扱いとして切り捨てていただろう。
だが彼は差別対象の亜人族に対して敬語を使い、余計な危害を加えようともしない。
その上どう見ても有利なのは彼らなのだから、嘘をつくメリットが無いのだ。
「…お前達が同胞や国に危害を加えないというなら、大樹の下へいく位は構わないと俺は判断する。部下の命を無意味に散らすわけにはいかないからな」
リーダーが選んだのは部下の命を優先してハジメ達を見逃すこと。
「だが一警備隊長の私が独断で下せる判断ではない。一度本国に指示を仰ぐ。お前達の話も長老なら知っている方もおられるかもしれないしな」
「わかりました…その間は大人しくここで待機しています」
そう言うと他の虎人がどこかに走り去っていき、膠着状態が続いて…
――――――――――
一時間後。
先ほど去っていった虎の亜人…警備隊副長のザムとともに数人の亜人が訪れ、その中にいたのは尖った耳と金髪が特徴的で唯一動物の要素を持たない種族…森人族だった。
「ふむ、お前さん達が問題の人間族かね?名はなんと言う?」
「初めまして…僕は南雲ハジメといいます」
「…ユエ」
「ニコル・アマルフィです」
「…マユ・アスカです」
「私はアルフレリック・ハイピスト。フェアベルゲンの長老の座を一つ預からせてもらっている。さて、お前さん達の要求は聞いているのだがその前に一つ聞かせてもらいたい………解放者とはどこで聞いた?」
「オルクス大迷宮の最深部…解放者の一人、オスカー・オルクス氏の隠れ家で全てを」
ハジメはいくつかの証拠として奈落の中で得た魔石とオスカーから受け取った指輪を見せて証拠とした。
「これほどの純度の高い魔石…見たことない」
「ふむ…確かにこれはオスカー・オルクスの紋章だ。信じがたいが…確かに彼の隠れ家にたどり着いたと。よかろう、とりあえずフェアベルゲンに来るがいい。私の名で滞在を許そう。あと、ハウリアの者達も一緒にな」
アルフレリックの言葉にざわめく他の亜人達。
何せこれまで人間が樹海に入ることすら特例なのに、フェアベルゲンへ客人扱いで入国など異例中の異例である。
「彼らは客人として扱わねばならん。その資格を持っているのでな…それが長老の座に就いた者にのみ伝えられる掟の一つだ」
「………あの、別にそこまでしてもらわなくても。僕達の目的は大樹なわけで…」
「いや、大樹の周囲は特に霧が濃くてな。亜人族でもまともに歩くことはできん。一定周期で霧が弱まるから、大樹の下へ行くにはその時でなければならん。次に行けるのは十日後といったところだ………亜人族なら誰でも知っているはずだが…?」
ハジメ達が後ろをチラッと見ると…
「………あっ」
今思い出したといった顔のカム達に小さくため息が出てしまった。
「「カ~ム~さ~ん?」」
ハジメとニコルが恨みがましそうな声を出し、カム達ハウリアはどうするべきか頭を悩ませるのだった…
――――――――――
その後。
フェアベルゲンへと向かう途中にアルフレリックが足を止める。
「…ところでだ。ハジメ殿はオスカー・オルクスの隠れ家についたということは…『機人』を見たということかな?」
機人…モビルスーツのことに気づいたハジメが足を止めた。
「…ええ。それも2体」
「やはりか…実は、我々もすでに5体近くをこの森で見つけていてな…」
「5体!?」
アルフレリックの言葉に驚愕するハジメ。
彼の誘導で『それ』が眠る場所にたどり着き、ハジメ達は戦慄する。
「二つとも灰色の機人だが、君達はこれについて……?」
アルフレリックの言葉は、もうハジメとニコルの耳には入ってこない。
「まさか…ここで会えるなんて…」
ニコルが触れたのは『かつての相棒』そして…
「どうして………?僕の予想から外れた『この機体』があるんだ…?」
ニコルが触れたのは『電撃』を意味するかつてのパートナー『ブリッツガンダム』。
そしてハジメが見つけたのは…大地を意味するザフトの新型モビルスーツ『ガイアガンダム』だった。
次回予告
ハウリア達の未来…宿命を超えるべく、ハジメは亜人の国と対立することとなる。
心優しき最弱を救うべく、彼はどうするのか?
次回、機動戦士ガンダムForce
第4話 約束
少女の涙を…拭い去れ、インパルス
ハジメと模型部の出会い、そしてハジカオ多くする予定の『ガンダムForce前日談』見たい?
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ハジカオ見たい!
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別に…
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バトル多めに!
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そんなことより更新はよ