ありふれ二期が始まり、香織の出番が増えて嬉しい…嬉しい…
また、ハジカオ界隈の悲しいニュースにはかなりショックを受けました…帰ってきてくれると嬉しいです。
感想、評価が作者の力となります!!
「え…鍛えて欲しい?」
「はい!私達に戦い方を教えてください!」
大樹の近くに拠点を作ったハジメ達だったが、シア達がハジメに突然頼み込んでくる。
因みに拠点とはいったものの、近くの開けた場所にフェアドレン水晶(フェアベルゲンの町を作るのに必要な鉱石で、ハルツィナの霧をある程度晴らし魔物が近づきにくくなる結界を張る)でとりあえず場所を作っただけのものだ。
「私達、考えてました…ハジメさん達は大樹にたどり着けばここを離れて、また私達は無力な存在に戻ると」
「…だから、身を守るだけの技術を覚えたいと?」
ハジメの問いにシアは首を振る。
「身を守るだけじゃありません。私達はハジメさん達に繋いでもらった命を…無意味に散らせたくないんです」
「ハジメ殿、どうかよろしく頼みます!」
カム達の言葉に悩んだ末…
「…わかりました。とりあえず僕の提案するプラン通りのトレーニングに励んでもらいます」
かくして、ハジメ主体によるハウリア族パワーアップ期間が始まるのだった…
――――――――――
「ああ~!!どうか、どうか私の罪を許しておくれ~!!」
小さな魔物をナイフで葬り、ハウリアの一人が懺悔の言葉を叫ぶ。
「ごめんなさい!ごめんなさい!でもこうするしかないの!!」
魔物を裂いた小太刀を握り、震えるハウリアの女性。
「………Oh…」
思わず項垂れるハジメ。
彼らハウリア…兎人族は他の種族ほど腕力に優れているわけではなく、翼人族達のような特殊能力があるわけでもない。
強いて言うなら、彼らの才能は『索敵』と『隠密』、そして家族として長らく過ごしてきたことによる『連携』だ。
敵から逃げるための索敵能力や隠密性を攻撃に転じさせれば相手が捉えるよりも先に攻撃ができる。
ハジメが参考にしたのは気配の薄さからガンプラバトルでも大暴れした盟友の遠藤浩介であり、彼のように隠密能力が高ければどんな相手でも自身のペースを掴む前に葬れる。
その上、彼らの連携力の高さに目をつけていたハジメはやがてハウリアを奇襲と連携に特化させたチームに育てようと計画していた。
なお彼らに渡しているのはハジメが錬成の技術を磨く過程で作り上げた小太刀であり、また他の武装として樹海で容易に矢の補充が可能なクロスボウも新たに作り上げた。
言うまでもないが、かつてベヒモス戦で使っていたものとは圧倒的にグレードアップしている。
因みにシアは戦闘力の高さや魔力操作の一件からユエに任せ、ニコル達は現在ブリッツ達やまだハジメが確認していない残る3つのモビルスーツを解析に行った。
(でも、まさかここまで酷いとは…)
訓練開始二日目。
魔物を狩る度に懺悔の言葉を叫び、それに一同が同じく反応して遅々として訓練が進まない。
というか、罪の意識から変な芝居でもしているかのような光景にハジメもため息をつく。
さらに…彼らが訓練の中で無意味にサイドステップをしたりと奇妙な動きを行う理由が『お花さんや虫さんを踏まないようにする』という理由だったことを知り、ハジメは…
(…こうなったら、気は進まないけど『あれ』やるしかないか)
未だに芝居?を続けるハウリア達からそっと離れ、ユエ達の修行場へと向かった…
――――――――――
ハジメが修行場へと向かうと、ちょうど休憩中だったらしい。
「ユエさん、シアさん」
「ハジメ…どうかした?」
「ハジメさん、なんか浮かない顔してますけど…父様達が何かやらかしました?」
シアの言葉に苦笑いするハジメは、これまでのことを軽く説明する。
「…というわけで、一度カムさん達に特別メニューを準備しようと思って。そのためにはシアさんの協力が欠かせないんだけど」
「協力…って、どうするつもりですか?」
ハジメは今回建てた計画を説明し、ユエは驚きで目を見開き、シアも大胆すぎる計画に唖然となる。
「…でも、こうしなきゃ父様達は変わらないんですよね…?」
シアの言葉に小さく頷くハジメ。
「…だったら、このシア・ハウリア!協力します!」
――――――――――
「えっと…ハジメ殿と模擬戦ですか?」
カム達が困惑した声を上げる。
「はい。ルールは僕に傷をつけること。そして皆さんの敗北条件は全員の心が折れることです」
ハジメはドンナーとシュラークを取り出し、説明する。
「僕はドンナーとシュラークを使い相手をします。弾丸は非殺傷のゴム弾ですが…」
ハジメがドンナーの引き金を引くと、弾丸が木をえぐる。
「6発の弾丸の中に1発だけ実弾を紛れ込ませています。なので当然…当たったら怪我では済みませんよ」
そこまでハジメが説明し、シア達は各々の武器(シアだけハジメお手製の巨大ハンマー)を持って戦闘準備に入った…
――――――――――
森の中で気配を殺し、ハジメに接近してくる男2人。
「甘いです!一瞬踏み込みが緩いですよ!」
ナイフの攻撃がためらったのか遅くなり、ハジメは容易に躱しながらドンナーとシュラークから弾丸を1発ずつ放ち、眉間にゴム弾が直撃して2人とも崩れ落ちる。
だが、立て続けにクロスボウからの矢が10発飛んでくるがハジメは余裕でバックステップしながら避ける。
「狙いが大雑把です!撃つ前からバレてるのがわかってるなら連携を取って追い詰めるように撃ってください!」
ドンナーの銃口に反応して逃げると、近くの草むらが弾ける。
どうやら、実弾が発射されたようだ。
弾丸を撃ち終えるとハジメはすぐさまリロードを行い、近くにいるハウリア族の存在を感知するため目をつぶり…
「はあああ!!」
右側からカムがナイフを持って攻撃してくるが、ハジメは屈んで攻撃を避けてシュラークのゴム弾で足元を撃つ。
「くっ…っ!!」
反撃に転じようとするカムだが、足元に咲いていた花に気がつきその場から飛び退く。
「………」
次の瞬間…
ドパンッ!!
「…え…?」
背後から攻撃をしてきたシアめがけてドンナーの引き金を引き、シアの左胸が赤く染まった…
――――――――――
「し…シア!!」
胸を抑えて倒れるシアに対してカム達が駆け寄るがハジメは表情一つ変えず続ける。
「下がってください。ユエさんに治療させるので皆さんは訓練の続きをしましょう」
冷徹なハジメの顔にギョッとするカムだが、ハジメは無表情で訓練再開を促す。
「ま、待ってくださいハジメ殿!シアが…」
「…言ったはずです。実弾を使うと。当たったら怪我じゃ済まないって…皆さん、それを覚悟してこの訓練を受けたんですよね」
それを思い出し、何も言えなくなるカム達。
「………さっきから見ていれば躊躇って直前で鈍ったり花や虫を優先したり………あなた達が訓練して強くなろうとしていたのは虫のためですか!?そこらの花のためですか!?」
ハジメの怒声に思わず縮こまるハウリア。
「カムさんはさっき、僕に一撃入れることができたタイミングで花を避け、手の空いた僕はシアさんを撃てた…それは、カムさんはシアさんの命より花の命を優先したことになります」
「そ、それは…」
「カムさん達の優しさは確かに尊いものだとは思います。ですが…時には命を選ばなきゃいけない時もある。皆さんが守らなきゃいけないのは、そこらにある虫や花ですか?それとも…隣にいる家族ですか?」
その言葉にカム達は俯き、拳を握る。
「もう一度思い出してください…小さきものに愛を込めるより先に、まずは自分と…仲間の命を守ってほしいんです」
そう言うとハジメは弾丸を全て抜いて、『実弾のみ』を装填する。
「みなさんが強くなるため、僕は本気できます。それでも戦うというなら…かかってきてください!」
『はいっ!!!』
樹海内部に大きな声が響くのだった…
―――――――――
一方、ユエに運ばれたシアは…
「ぷはああっ!!死んだふりも大変ですぅ!」
カム達に聞こえない距離まで連れてきてもらい、ようやく起き上がる。
「ん。…でも、ハジメの『ペイント弾』は優秀。シアの血を使って作ったから、血の匂いもして私も一瞬騙された」
シアの服は真っ赤に染まってこそいるが、それはハジメが準備した『偽装ペイント弾』によるもの。
カム達の惨状を聞いたシアはハジメの協力要請を受け入れ、死んだふりをしてくれたのだ。
「さて…ユエさん!あの約束、覚えてますね?」
「ん………まだ時間はある。でも果たして私に勝てる…?」
妖艶に微笑むユエに、シアは闘志を滾らせるのだった…
(助けてもらったこの恩…絶対に返すんです!)
――――――――――
その頃…
樹海の中で何かから逃げる3人の姿があった。
「ちょっと…あれ、速く逃げないとヤバイってば!!」
「ごめんなさ~い!『クリス』さん、『リヒティ』さん!!」
一組の男女に手を引っ張られながら犬の特徴を色濃く持った少年が走る。
「いや、『フレディ』のせいじゃないっすよ!でも、このままじゃ…」
リヒティと呼ばれた青年は霧に包まれた樹海の中を必死に逃げると、その中で
『あるもの』を発見。
「これ………」
「ガン…ダム…?」
3人が見つけたのは背中に大きなコンテナを背負った巨大なモビルスーツ…『陸戦型ガンダム』。
「ああもう!この際使えるかわかんないっすけど!」
リヒティ達は素早く陸戦型ガンダムに乗り込む。
「ね、ねえリヒティ!あなたマイスターの適正って…」
「………すいません、操縦方法サッパリわかんないっす!!」
「「えええええええええええ!?」」
森の中に二人の悲鳴が響く中、木々を破壊しながら『4本足の悪魔』が近づこうとしていた…
次回予告
近づいてくる未知の悪意。
樹海の中で翻弄されるハジメ達だが、漆黒の猟犬が現れる。
守りたいもののため、少女はどうするのか…
次回、機動戦士ガンダムForce
第6話 大地の目覚め
思いの力を…解き放て、ガイア!!
ハジメと模型部の出会い、そしてハジカオ多くする予定の『ガンダムForce前日談』見たい?
-
ハジカオ見たい!
-
別に…
-
バトル多めに!
-
そんなことより更新はよ