機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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大変長らくお待たせいたしました!

予定が詰まっており一ヶ月空けておりましたが、本日からガンダムForce、再開です!


感想、評価をいつでもお待ちしています!!


第13話 鋼の少女

ブルックの町の冒険者ギルド。

ハジメ達が出会った受付のおばちゃん、キャサリンは来客に声をかけた。

 

「いらっしゃい…って、おやおや久しぶりじゃないか」

 

キャサリンの前に現れたのは少し薄い金髪の18歳くらいの女性と、紫がかった黒髪のどこか儚げな雰囲気の女性。

 

「お久しぶりです、キャサリンさん…実は、またあの建物を貸して欲しくて」

 

金髪の女性が説明するとキャサリンは頷く。

 

「いいよ。で、今回はどれくらい留まる予定なんだい?」

「そうですね…フリットは今回の予定だと2週間くらいって言ってました」

 

黒髪の女性が説明すると、周囲で聞き耳を立てていた冒険者達が少しだけ騒がしくなる。

 

「そうかい。じゃあ今年も『アスノ工房』の世話になるとしますか」

 

慣れた手つきで手続きを済ませたキャサリンが書類を渡すと金髪の女性『エミリー・アモンド』と『ユリン・ルシェル』はペコリと頭を下げてギルドを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エミリー達が帰って再び席に座るキャサリンだったが…彼女たちの来訪から10分もしないうちに再び客が訪れる。

 

 

「おやおや、今日は随分と懐かしい顔に会うねぇ」

「お久しぶりです、キャサリンさん」

 

今度の来客は金髪をツインテールにした活発な雰囲気の女性。

だが、その雰囲気とは裏腹に周囲を魅了するようなスタイルが男性冒険者達の視線を誘うのだが彼らはすぐに目をそらす。

何故なら、その後ろから現れたのは二人の男。

片方はまだ小柄な少年だが、もう一人は薄手のジャケットの上からでもわかるほどの凄まじい筋肉を持った大柄な青年だったからだ。

 

「どうもお久しぶりです。今回はこれらの積荷についてなんですが…」

 

筋肉質な青年が持ってきた書類に目を通し、キャサリンがギョッとする。

 

「え…これ、どうやって馬車まで運ぶつもりだい?まさか…」

「?そりゃあ持って運びますけど…あれくらいなら1時間で終わりますし」

 

そこに書いてあったのは馬車5台くらいで運べるほどのとんでもない量の鉱石やら素材。それをこの青年は自分ですぐに積むというのだ。

 

「あ~…もう明弘!昌弘と一緒に荷物お願い!」

「わかりました、姐さん。昌弘、手伝ってくれ」

「わかったよ、兄ちゃん」

 

そんな会話をすると、兄弟はすぐにギルドの倉庫へと向かっていく。

 

「全く…そんだけ鍛えてりゃ確かに楽だろうけどさ」

 

呆れ声だったが、少しだけ楽しそうに笑う女性にキャサリンは声をかけた。

 

「…ふ~ん。若いってのは随分といいもんだねぇ。大方、あの兄ちゃんは単なる荷物持ちって理由じゃないだろ?」

「アハハ…やっぱバレちゃってました?」

 

キャサリンの言葉から見抜かれていたかと苦笑いする女性…『ラフタ・フランクランド』はすぐに明弘と昌弘を追いかけるべく、手続きを終わらせると出ていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!じゃあ出発するよ、2人とも!」

 

先頭の馬車に乗るラフタと、2番目の馬車に乗る明弘と昌弘。

 

「ところで姐さん、次はミカ達の所に向かうんすか?」

「そうだよ。目指すは『湖畔の町、ウル』!着いたらまた美味しいもの食べよう!」

 

5台の馬車を引き連れ、ラフタ達は旅立つのだった…

 

――――――――――

 

薄暗い空間で響く爆音。

そこでは、4機のモビルスーツが激闘を繰り広げていた。

 

「おりゃああああああ!!」

 

シアの駆るガイアガンダムがボーディンドリュッケンの衝撃波を放つが、ミレディの操るサタンミレディガンダムは俊敏な動きで回避。

 

「くらえ!」

 

ハジメのセイバーインパルスがシロガネを引き抜いて攻撃し、サタンミレディガンダムもまた両腕の『ストライククロー』で受け止める。

 

「そんな程度じゃこのミレディちゃんは………倒せないよ!!」

 

無造作に振るわれるストライククローはインパルスとガイアを弾き、背後に回り込んでいたブリッツまでも巻き込む。

 

 

 

「シア!」

「ニコル!このぉ!!」

 

セイバーインパルスはビームライフルで攻撃し、さらにフォースインパルスの武器でもあるビームサーベルを出現させるとサタンミレディガンダムのストライククローとぶつかる。

 

 

「へぇ…君といいもう一人の少年君といい、やけに戦い慣れてるね?」

「そりゃあ、それぞれ過去に色々ありましたから…ねっ!!」

 

至近距離でマシンキャノンを発砲し、メインカメラを壊そうとするが無造作に振るわれたストライククローにより失敗。

距離を取られたインパルス達は再び接近しようとするが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

突然、ガンダム達の動きが目に見えて鈍くなる。

その違和感の正体。それは…

 

 

 

 

「これは………『機体重量が増してる』!?」

 

そう錯覚してしまうほどにバーニアの出力を上げなければ飛ぶことがままならない状態に陥っていたのだ。

 

よく見ると、サタンミレディガンダムの目が妖しく光っており、彼女が何かしたのは明白。

 

 

「ぐっ…これじゃあ、宇宙用のブリッツの推進力じゃ…」

 

重力下での戦闘をメインにしていたガイアや大型スラスターを装着したインパルスとは異なり、負荷が大きくなったブリッツは移動すら難しくなり、ニコルもコックピットでどうにか操縦しようと動く。

 

 

 

 

(ハジメ達のガンダムの動きが鈍くなった…それに、この部屋の浮いている足場…)

「…ハジメ。もしかしたらミレディの神代魔法は…」

「物の動きを鈍らせる…いや、『ものにかかる重力』に干渉してるってことか!」

 

それに気がついたハジメはセイバーシルエットを解除し、フォースシルエットを装着。

出力の高いフォースインパルスで高重力を無理矢理振り切ると、ビームサーベルを抜刀しサタンミレディガンダムのボディに小さな一撃を入れることで高重力フィールドを解除させる。

 

 

「ニコル!グレイプニールでミレディを拘束!シアさんはモビルアーマーに変形させて射撃をして!」

 

「「了解!!」」

 

ブリッツがアンカーを飛ばしてミレディを捕縛し、モビルアーマー形態に変形したガイアが背部のビーム砲で射撃をする。

 

 

「ハジメさん!これを使ってください!」

 

ガイアは後ろ足で器用にボーディンドリュッケンを蹴り飛ばし、インパルスに渡す。

 

 

「もらったああああ!!!」

 

 

バーニアを吹かしながらインパルスはサタンミレディガンダムのコックピット目掛けてボーディンドリュッケンを打ち込み、確かな手応えを感じるとサタンミレディガンダムは吹き飛ばされていった。

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

吹き飛ばされ、ガレキの中に埋まったミレディ。

 

 

「流石に…あの一撃をうけたらいくらなんでも…」

 

そう言いながらも誰一人臨戦態勢を崩さない。

 

 

 

「………変。ミレディに勝ったのに最後の部屋への道標が繋がらない。きっとまだ…」

 

ユエは前回の勝利の経験があったためか、未だ迷宮に変化がないことに警戒。

一同が周囲から何かが来ないか構えていると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!『未来』が見えました!上から来ます!」

 

シアが叫ぶと、遥か上から『30機のモビルスーツ』が降ってくる。

 

 

「まさかあれ………『ビットモビルスーツ』なのか!?」

 

 

ビットモビルスーツ。『アフター・ウォー』の世界に存在したガンダムタイプのサポートを目的とした無人機体であり、オリジナルのガンダムと同じ装備を用いる強力な兵器として扱われていた機体。

現れたのはモビルスーツの一機『ガンダムエアマスター』専用として開発されていた、戦闘機型への可変機構を持つ『GWビット』。それらが一斉に空から襲撃してきたのだ。

 

 

 

「さあさあ、果たして彼らをくぐり抜けて…ミレディちゃんに勝てるかなぁ!」

 

ガレキの中から現れたサタンミレディガンダムは、不気味に目を光らせながら笑うのだった…

 

 

 




次回予告

強大なる数の暴力に追い詰められ、武器を…力を失っていくハジメ。

だが、以前の迷宮攻略とは決定的に違う点が一つだけ存在した。
ついに迎えるライセン大迷宮最後の戦い。
その結末は…

次回、機動戦士ガンダムForce
第14話 運命の一打

その豪腕を…振り抜け、ガイア!
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