気が付けば機動戦士ガンダムSEED FREEDOM公開から2か月が経過…
今後、この映画の内容も物語に含めるかアンケートを取りたいと思います。
(トータス召喚前にハジメ達のいた日本で上映され、ガンプラも発売済みという設定)
何かと遅い今作ですが、感想や評価をいつでも待っています!
『グウウウオオオオオ!!!!』
咆哮を上げる鋼の獅子にハジメはドンナーを発砲し、相手の出方を見る。
が、ドンナーの弾丸は鋼の獅子の体にかすり傷一つ付けることはなく、ハジメは小さく舌打ちをする。
「ドンナーが直撃してこれか…なら、重火器使うしかっ!?」
すると、獅子は大口を開けて逃走している愛子達…厳密に言えばウィルに狙いを定めていた。
「まずい!みんな、伏せて!!」
ハジメは宝物庫から大型シールドを取り出し、ウィル達を庇うように前に立つ。
ゴオオオオオッ!
辺りの草木を一瞬で消し飛ばす強力なビーム兵器にハジメは必死に踏ん張り、シールドに内蔵されたアンカーを作動させることで下がらないようにする。
「ぐっ!ウウウウウウ!」
だが、それでもモビルスーツのビームライフルを超えそうな威力にハジメの足は少しずつ下がっていくが…
「南雲!」
後ろにいた優花と大翔が支え、後に続くように淳史達も必死にハジメの背を支える。
「くっ……今だ、ユエさん!シアさん!」
ハジメが叫ぶとシアがドリュッケンを振りかぶり、ユエが3つの上級魔法を同時発動。
ユエの妨害によりビームの軌道が逸れ、ドリュッケンが鋼の獅子の顎に直撃する。
(まずは安全なところまでウィルさんや先生…戦えない人を遠ざけないと)
ハジメは念話石を使い、ミネルバのクリスに通信する。
「クリス!ヤバい敵が出たから僕達のいる場所にミネルバを向かわせて!」
『う、うん!モビルスーツと武器はどうする!?』
少し考え、ハジメは指示を出す。
「シアさんにガイアを送って!あと、できれば僕の作った実弾兵装の調整をフリットに頼んでほしい!」
続けてハジメは宝物庫からヒュドラ戦で使ったスナイパーライフル…『ネオシュラーゲン』を取り出し、全体に指示を出す。
「ユエさんは先生達の防衛に回りつつ、魔法で敵の攻撃を相殺!シアさんとニコルは隙があれば魔獣に攻撃!僕はシュラーゲンで狙撃してチャンスを作る!」
『了解!!』
――――――――――
愛子達はどうにか距離を取り、魔獣の姿が見えない距離まで移動。
「…結局、また南雲に助けられてばっかりだな」
逃げる道中で淳史がぽつりとつぶやき、生徒たちの間に重い空気が流れる。
異世界に来て常人より強い『異世界チート』なんて手に入れても、自分達は結局何も果たせていない。
オルクスでベヒモスに襲われた時も、鋼の獅子に襲われた時も…自分達を守っているのは力を持たないはずのハジメだった。
「………そうだな。俺達はまだ…あいつのいる場所に進めてない」
大翔が足を止め、生徒たちはお互いに目を合わせると頷く。
「…先生。ウィルさんとここに隠れてください。さっき南雲が船を呼んでたので、多分見つけてくれると思いますから」
「ま、待ってください!園部さん達はどうするつもりですか!?」
愛子の質問に答えるかのように優花達は自分の武器を取り出す。
「南雲より弱い今の私達じゃ足手まといかもしれない…けど、変わらないままなのはもっと嫌なんです!」
ウィル達を避難させたことで、ハジメはオルカンなどの高火力兵器で対処するがそれでも圧倒的な防御力と機動性を持つ鋼の獅子には攻撃が通らない。
『ハジメさん!おまたせしたですよおお!!』
すると、空中からシアの乗ったガイアが現れてボーディンドリュッケンで攻撃。
さらにどこからか飛んできた投げナイフが雷を纏い、鋼の獅子の体に小さな傷をつける。
「南雲!」
ハジメが振り返ると、そこには逃げたはずの優花や大翔が武器を持って立っていた。
「みんな…何してんの!?」
「悪い…でも、お前に何度もキツイ戦いを任せたくなかったんだ」
ロングソード二刀流の状態の大翔がハジメの目を見据える。
「…言っとくけど、ベヒモスなんて比じゃないよ、あれ」
「わかってる。それでも俺達は来たんだ」
見ると、他の生徒たちも覚悟を決めているようだ。
「………よし!ならみんなはあくまでも援護に専念して!あの魔獣に対応するための切り札ならある!」
そういうとハジメはアリスタを使い、インパルスを実体化。
突然ハジメのガンプラがモビルスーツとして実体化したことに優花達は驚くが、その中で一人特に動揺している男がいた。
「あの宝石…もしかして!」
大翔はポケットから『あるもの』を取り出して…
―――――――――
一方、鋼の獅子にビームライフルで攻撃するフォースインパルスとガイア。
だがその防御性能も中々高く、2体だけではどうしても攻めあぐねてしまう。
「まずい…こいつ、ビーム耐性持ってるみたいだ…」
「だったら…!」
ガイアはバーニアを吹かしてボーディンドリュッケンを振り抜くが、鋼の獅子は高速で走って攻撃を避け、逆にガイアの背部ウイングに食らいつく。
「あああああああ!?」
衝撃がコックピットにまで伝わり、損傷したことによる火花が全身に走りシアの悲鳴が響く。
「シアさん!お前えええ!」
フォースインパルスは新装備…レールガンを発射しながら接近し、ビームサーベルで鋼の獅子に斬りかかる。
「逃がすか!」
加速しながら鋼の獅子を蹴りつけるインパルスだが、獅子の尻尾がインパルスの左肩を破壊。
さらに前脚のクローが胴体を深く抉った。
(ヤバイ…こいつ、僕らだけじゃ…)
すると、空中から『何か』が飛来して鋼の獅子の前脚を1本切断。
『大丈夫か、ハジメ!!』
そう呼びかけてきたのは…
「す…ストライクMarkⅡ…大翔なのか!?」
親友の愛機『エールストライクMarkⅡ』がハジメのインパルスを守るように前に立つ。
「待たせた…それと、もう一人いるぜ!」
鋼の獅子は突然の乱入者に唸り声を上げると、更なるモビルスーツが鋼の獅子に対して『投げナイフ』を投げてくる。
「こいつ…くらいなさい!」
現れたのは、実体化した優花のガンプラ『G-エグゼスアサルト』。
「2人とも…どうやって」
「それについては後からいくらでも言う!まずは…」
大翔は以前マクギリスから貰ったアリスタを握り締め、優花も先ほどユエから受け取ったアリスタを握っていた。
「あいつを倒して、みんなでウルの町に戻る…でしょ?」
優花がそう言うと、2体のモビルスーツは鋼の獅子に立ち向かっていった…
――――――――――
鋼の獅子によるレーザーをシールドで防ぐストライク。
「園部!」
「了解!」
G-エグゼスは投擲ビームナイフを発生させ、3本のビーム刃が鋼の獅子の装甲の一部を融解させる。
「ライフルは無理でも…サーベルと同じなら耐性を貫ける!」
続けて背部のビームサーベルを左手で持ち、右手からサーベルを発生させながら攻撃。
「この射撃ならどうだ!」
ストライクは腰部のレールカノンを展開し、インパルスもレールガンで鋼の獅子の武装を次々と破壊していく。
だが、鋼の獅子とてただやられているだけではない。
『ガアアアアア!』
雄たけびを上げると4本の脚から煙が出て、一瞬でインパルスの前に走ってきた。
「っ!速い…!」
獅子のカギ爪は何とかVPS装甲で防げたが、その重量にインパルスは押し倒されてしまう。
「ハジメから…離れろ!!」
ストライクがエールストライカーのバーニアを吹かして加速し、鋭いキックを獅子の横っ面に叩き込むとインパルスは獅子の頭を掴む。
「これで!」
コックピットのハジメがスイッチを押すと、インパルスの頭部バルカンが獅子の視界をつぶした。
『ギュウオオオオオ!?』
視界を潰されて痛みと暗闇に叫ぶ獅子だが、無抵抗でやられるものかと言わんばかりにビームを放射し、ストライクの右腕とインパルスの左腕を破壊。
「まだよ!」
すると、G-エグゼスは両腰からスティレットを抜いて投擲。
それは獅子の頭部で炸裂して獅子の耳と鼻に甚大なダメージを与えた。
「優花さん!大翔!」
「わかってる!」
「ここで…決めるぞ!」
ハジメはインパルスをフォースシルエットからセイバーシルエットに変えると腰のシロガネを抜き、構える。
続けてG-エグゼスも右腕に赤い刀身のビームサーベルを生成し、ストライクは無事な左腕でサーベルを掴む。
そしてわずか一瞬の静寂の後…
「「「セヤアアアアアアア!!」」」
ストライクとG-エグゼスのサーベルが獅子の前腕を破壊し、インパルスの一太刀が振り下ろされ…
鋼の獅子は縦に真っ二つになり、その機能を停止させた。
次回予告
仲間達と共に奮戦するハジメ。
獅子との戦いも束の間、戦友とのさらなる再会が彼らを待っていた。
そう…これはこの町の戦いの序章でしかない。
獅子達を支配する殺戮の天使は、全てを壊す使途とともに動き出そうとしていた。
次回、機動戦士ガンダムForce
第7話 破滅の天使
盟友とともに…飛び立て!クロウ!
G-エグゼスアサルト
園部優花がHGのG-エグゼスをベースに作ったガンプラで、スラスターを作りこんだことにより機動性が増している。
また、両腰はミサイルポッドの代わりにウインダムが装備していたスティレット対装甲ナイフを装備しており、さらに右腕にはビームサーベルや投擲ビームナイフとしてビーム刃を飛ばせる『ビームナイフ発生装置』が増設されているのが最大の特徴。
SEED FREEDOMの設定を反映してもいいか?
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反映に賛成!
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無しでいい