機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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お待たせしました、ついにウルの町総力戦に入ります!

ありふれ三期、今回は16話プラス特別編3話という放送でこれは大迷宮編を最後までやるのかと期待しています。


感想、評価をいつでもお待ちしています!



第10話 『激突、ザドキエル!』(前編)

戦闘開始から1時間。

 

開幕早々にユエが自身の魔力を注ぎ込むことで放ったミネルバの主砲『タンホイザー』が魔物の群れを消し飛ばす形でスタートしたこの戦い。

モビルワーカーのマシンキャノンが少しずつではあるが確実に魔物を減らしている。

 

「上空からの敵、数が増大!三日月隊が圧されています!」

「ん…クロウガンダムの出撃準備を!愛子はトリスタンで三日月隊の援護!」

「は、はい!!」

 

ユエの指示に従い、愛子は慌ててコンソールを操作しミネルバのカタパルトデッキ上に備え付けられた火線砲『トリスタン』の照準を合わせ、放つ。

 

 

トリスタンから放たれた砲撃が一撃で10体近くの魔物を砕き、空を覆うプテラノドンに似た魔物達が散開する。

 

「クロウガンダム、発進スタンバイ!発進シーケンスに移行します!」

 

マユがアナウンスを行い、清水がガンプラから実体化させたクロウガンダムがカタパルトに移動。

ミネルバ右側のカタパルトデッキが開く。

 

「ハッチ開放、カタパルトオンライン!進路クリア…クロウ、発進どうぞ!」

 

マユの言葉とともにカタパルト上部に表示されていた『THROTTLE』『BRAKES』『CATAPULT』の三つの表示が全て『CLEAR』に変わり、その下の『ABOUT』の文字も『LAUNCH』に変化。

 

「よし…清水幸利、クロウガンダム!出るぞ!」

 

ハジメがドンナーなどで培ったレールガンの技術を応用したリニアカタパルトが作動し、クロウガンダムは勢いよくミネルバから飛び立つと空中でレイヴンモードとなり、迫り来る敵を次々と飛行時の衝撃波で破壊していく…

 

 

――――――――――

 

「このおおおおおお!!」

 

一方ハジメはタンホイザーの発射口より少し下に陣取り、メツェライによる弾丸の雨で魔物を破壊していく。

 

 

「ハジメさん!今どれくらい倒せてますか!?」

 

ドリュッケンだけでなくハジメからミサイルランチャー『オルカン』を借りて同時に撃っていたシアが聞いてくる。

 

「大体1万ちょいは削れた!やっぱり全体的に装甲が硬いけど、次の攻撃で一気に道を開くよ!」

 

そう言うとハジメは魔物の中でも大きい個体…10メートルは超えるサイズのオーガを発見。

それに対してスナイパーライフル…ネオシュラーゲンを取り出すとそれを相手に向ける。

 

そしてハジメが纏雷を発動させ、ネオシュラーゲンを中心にスパークし…

 

放たれた弾丸はオーガの上半身を消し飛ばし、直線上の魔物を纏めて消し去る。

 

「今だ、清水君!」

「オーライ!任された…ぜ!!」

 

ハジメの号令にクロウガンダムは変形すると、バスターライフルを敵に向けて放つ。

 

ゴッ!!という凄まじい音が遅れて聞こえ、魔物の軍勢は光に飲まれて消えていった。

 

「大翔!園部さん!伏兵の方は!?」

 

ハジメはインカム型アーティファクトで別動隊…他の敵が隠れていないか偵察行動していた大翔と優花に連絡を取る。

 

「それが…今ちょっとデカイ魔物と戦闘中だ!」

「ごめん南雲!私達、少し遅れるかも!」

 

ストライクMarkⅡとG‐エグゼスアサルトが戦っていたのは、シャチのような形をしながらも空中を飛行するサイボーグの魔物。

 

 

「ったく!なんで地上でシャチと戦うんだ…よ!」

 

前回と違い近接用の『ソードストライカー』に換装していたストライクはワイヤーアンカーの『パンツァーアイゼン』でシャチを捕縛しながらも引き摺られていた。

 

 

 

――――――――――

 

 

「魔物の数、残り4万を切りました!」

「わかった。これより、第二フェーズに入ります!待機中のパイロットは直ちに発進スタンバイ!ハジメとシアはそれぞれ離脱し、専用機で待機!」

 

 

 

 

 

 

格納庫からカタパルトデッキに運ばれるのは陸戦型ガンダム、ジェガン、アデル、サザビーの4機。

ライティンとフラッグはコアスプレンダーの運用に使われている上部のカタパルトへと運ばれた。

 

「うぅ…なんか緊張してきた…」

「わかる…これから俺達、戦いに行くんだよなぁ」

「思えば…俺等の戦いってほとんどが弱い魔物だけだったもんな、あの日以降…」

 

それぞれのコックピットでつぶやくのはお揃いのパイロットスーツ…宇宙世紀における『地球連邦軍』の白いパイロットスーツに身を包んだ玉井、相川、仁村の男子3人組。

 

かつてハジメがオルクスで行方不明になったとき、彼らもまた戦線離脱した側のメンバーだった。

今でこそ冒険者登録をして活動してはいたが、それでも魔物への恐怖心は拭えたわけではない。

 

 

「…それでも、私達でこの町を守る。そう約束したでしょ?」

 

話しかけてきたのは、フラッグに乗った菅原妙子。

 

「そう…だな。よっしゃ!まずは俺と仁村が先陣を切るぞ!」

 

 

ジェガンと陸戦型ガンダムがカタパルトに到着し、左右のデッキが再度開く。

 

 

「陸戦型ガンダム…発進、どうぞ!」

「玉井淳史!陸戦型ガンダム、行きます!!」

 

右のカタパルトから射出され、メイン武器の100ミリマシンガンを持った陸戦型ガンダムが着地。

 

「ジェガン…発進どうぞ!」

「相川昇!ジェガン、出るぞ!!」

 

左のカタパルトから射出され、大型レールガンを装備したジェガンが着地すると同時に武装を構える。

 

続けて、右のカタパルトにサザビー。左のカタパルトにアデルがセットされる。

 

「仁村明人!アデル、出撃する!」

「ニコル・アマルフィ!サザビー出ます!」

 

さらに小型カタパルトにライティンがセットされ、発進。

 

「宮崎奈々!ライティン行くよ!」

 

最後に、オーバーフラッグがカタパルトに運ばれる。

 

「菅原妙子!フラッグ、行きます!!」

 

ミネルバから発進したモビルスーツ達の銃器が、敵のはびこる戦場を飛び回るのだった…

 

 

 

――――――――――――

 

陸戦型ガンダムのマシンガンが魔物の群れを粉砕していく。

 

「玉井さん!残弾に気を付けてください!」

「ああ!…確か腰部分に弾倉が!」

 

弾丸を撃ちきったのか、右腰の弾倉を再装填した陸戦型ガンダムは銃撃を続ける。

一方、ジェガンはレールガンだけでなく腰部に追加されていたミサイルポッドを上空の敵と地上の小さい敵に放つ。

 

 

 

戦況をモニターしつつ再びタンホイザーに魔力を充填していたユエだったが、上空の敵の中にひと際大きな魔物が出現。

ワイバーンに似た魔物の腕がフラッグの翼を掴み、コックピット内の妙子は急激な負荷に呻く。

 

「ぐうっ!?」

「菅原さん!」

 

その様子が見えた愛子は、ミネルバの3連装副砲『イゾルデ』でワイバーンを攻撃。

 

「この、よくもぉ!!」

 

振り払ったフラッグは機首のリニアライフルを放ち、ワイバーンを粉砕。

 

「愛ちゃん先生、ありがとう!!」

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、地上にいた敵を破壊するのはビーム・ショット・ライフルを使うサザビー。

 

 

 

「くっ…ザフトのモビルスーツと勝手が違うけど…!」

 

『特殊装備』が使えないのは知っていたため、各種追加装備で何とか食らいついていく。

 

 

――――――――――

 

戦闘開始から4時間。

モビルワーカー隊も多くの機体が破損し、ハジメが取り付けていた『脱出システム』により16機が離脱。

 

それでもついに残る敵は1万を切る。

 

 

「魔物の数…9千に突入!最終フェーズ、入れます!」

クリスの言葉を聞いて、ユエが動き出す。

 

「ん…これより、オペレーション・アイブルームは最終フェーズに突入。オルガ団長」

「おうよ…

 

 

ミカ!明弘!シノ!出番だ!!」

 

オルガの号令に、ミネルバの格納庫で待機していた3人が返事をする。

 

「待ってたよ」

「よし…いくか!」

「よっしゃぁ!」

 

 

「ハジメ、シア。二人も準備を」

 

ユエもハジメ達に声をかける。

 

「僕はいつでも」

「準備できてるですよお!!」

 

そして、ハジメのコアスプレンダーを除いた4機がカタパルトデッキに移送。

 

 

まず最初にカタパルトに接続されたのはフラウロスとグシオンリベイク。

 

「進路クリア!フラウロ『流星号!!』…流星号、発進どうぞ!!」

 

クリスの言葉を遮るシノに多少呆れながらも、クリスは続ける。

 

「よし…ノルバ・シノ!四代目流星号、出るぜ!」

 

その言葉とともにカタパルトから発進したフラウロスは両手にマシンガン、さらにバックパックの大型レールガンを構えながらミネルバの前に立つ。

 

「進路クリア!グシオン、発進どうぞ!」

「おう!明弘・アルトランド!ガンダムグシオンリベイク、出るぞ!」

 

続けて出撃したのは、巨大ハルバードを持ったグシオンリベイク。

 

さらにグシオンはバックパックの隠し腕を展開し、それぞれの手に大型マシンガンを構えた状態で着地する。

 

 

 

そして次に動き出したのは、ガイアとバルバトスルプス。

 

「進路クリア!ガイア、発進どうぞ!」

「了解ですぅ!シア・ハウリアとガイアガンダム、対象を粉砕します!」

 

 

ボーディンドリュッケンを持ったガイアがカタパルトから出て、着地しながらボーディンドリュッケンを構える。

 

「続いて、バルバトス!発進どうぞ!」

「わかった。三日月・オーガス、ガンダムバルバトスルプス、出るよ」

 

淡々と三日月が答え、狼と悪魔の名を冠したガンダムが象徴とも言える武器『ソードメイス』と共に戦場に降り立つ。

 

そして…

 

 

「コアスプレンダー、発進スタンバイ!発進シーケンスに移行します!」

 

クリスがアナウンスを行い、ハジメの愛機であるコアスプレンダーがカタパルトに移動。

中央の小型カタパルトデッキが開く。

 

「ハッチ開放、カタパルトオンライン!進路クリア…コアスプレンダー、発進どうぞ!」

 

クリスの言葉とともにカタパルト上部に表示されていた三つの表示が全て『CLEAR』に変わり、その下の『ABOUT』の文字も『LAUNCH』に変化。

 

「………南雲ハジメ!コアスプレンダー、行きます!」

 

そう叫ぶとコアスプレンダーがカタパルトから飛び、続けてインパルスの上半身を構成するチェストフライヤーがカタパルトにセット。

 

「チェストフライヤー、発進どうぞ!」

 

同様のシーケンスでチェストフライヤーが射出され、続けて下半身を構成するレッグフライヤーがセット。

 

「レッグフライヤー発進、どうぞ!」

 

インパルスのボディが飛び、最後にフォースシルエットを運ぶ無人機、『シルエットフライヤー』がカタパルトにセットされる。

 

「シルエットフライヤー1、発進どうぞ!」

 

最後に飛んできたシルエットフライヤーを含む4機。

まず最初はコアスプレンダーが変形し、チェストフライヤーと接続。

続けてレッグフライヤーが接続され、最後にシルエットフライヤーから切り離されたフォースシルエットがコアスプレンダーを挟む形でチェストフライヤーと接続。

 

4機の合体が完了すると、完成したフォースインパルスガンダムはシールドを一度構え、戦場へと加速するのだった…

 

 

 




次回予告

激化する殺戮の天使との戦い。
3体の悪魔と共に戦うハジメ達に勝機はあるのか?

今…一つの町をかけた一大決戦に終止符が打たれる!

次回、機動戦士ガンダムForce
第11話 『激突、ザドキエル!』(後編)

人々の悪夢を…叩き潰せ、ガンダム!

フォースインパルスガンダム(南雲ハジメ専用機)

ハジメが塗装や改造を施して作ったガンプラで、ベースは『HGCE フォースインパルスガンダム』
ベースがHGのため、原典と違いコアスプレンダーはレッグフライヤーではなくチェストフライヤーと接続するように変化している。
また、バーストやセイバーといった換装時には元のガンプラのデザインの都合上、コアスプレンダーが確認できなくなっているのはご愛嬌。

SEED FREEDOMの設定を反映してもいいか?

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