機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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お待たせしました、やや駆け足気味ですが、第3章の最終回となります!

次は幕間エピソードを何話か挟んでから第4章に移行したいと思います!


ついに来週からガンダムSEED FREEDUMの特別上映が始まりますね。
自分は22日に見に行こうと思っています!


感想、評価をいつでもお待ちしています!!



第12話 『新たな旅路』

「………ん?」

 

ふと目を覚ますと、三日月・オーガスは不思議なカプセルらしき場所で寝ていた。

 

「お?気がついたか、ミカ」

 

横からの声に振り向くと、そこには相棒のオルガが椅子に座っている。

 

「オルガ…あの狼は?」

「もうとっくに片付いたよ。リミッター外したお前らはさっきまで治療受けて、お前が一番最後に目ぇ覚めたんだ」

 

横を見ると、既に空になっていた治療カプセルらしきものが二つ、蓋が開いていた。

 

 

「………前と違う。普通に手も足も動くんだ」

「だから言ったろ?今回の阿頼耶識は一定時間リミッター外れたら自動で止まって、ギリギリ回復魔法でどうにかなるレベルのダメージに留まるって」

 

ま、それでもかなり重傷だったがな。とオルガは笑う。

だが、三日月は自身の右手を何度も握る動作を繰り返していた。

 

 

「…どうかしたのか?」

「…ううん。ただ………

 

 

 

全力のバルバトスと一緒で体がおかしくならなかったの、はじめてだったから」

「…そうだな」

 

それだけ言うと、オルガは席から立つ。

 

「さて、今の町はモビルアーマーを倒したから祭りやってるけど…いこうぜ?」

 

――――――――――

 

ウルの町はザドキエルという大きな危機を乗り越えたことで、お祭り騒ぎだった。

 

その中心は勿論、ハジメ達一行と愛子達『神の使徒』組。

 

「何はともあれ、みなさんが無事で良かったですよ」

「ええ。流石に今回ばかりは皆に助けられました………ありがとう」

 

愛子からぶどうジュースを貰ったハジメは、今回の戦いに協力してくれたクラスメイト達に改めて礼を言う。

 

「そんなの気にすることねえって。大体、俺とお前の仲じゃねえか」

 

堅苦しいことが苦手な大翔はハジメと肩を組む。

 

 

 

 

そして、お互いにジュースに口をつけると大翔が決意していたことを口にした。

 

 

 

「なぁハジメ………

 

俺、お前の旅についていくことにしたよ」

 

「………え?」

 

大翔はハジメの目を見据えて語る。

 

「元々、俺は天之河を殴って教会から監視を受けてたからな。それを先生が引き取ってくれて、俺の処遇自体は先生の言葉で何とでもなるらしい。実際、さっき話をして先生から『監視の必要なし』ってお達しを貰ったから、これで晴れて俺は自由の身だ」

 

「………僕としては大翔が来てくれるのはありがたいけど、この先は王国の庇護もない厳しい世界だよ」

「上等。ってか、俺は最初から庇護なんて受けてねえようなもんだからな」

 

 

 

 

少し迷ったハジメだが、少なくとも大翔はユエやシア達と同じくらい信用している。

 

 

「………なら、今夜には荷造りしてね。明日の朝にはウィルさんを連れてフューレンに向かうから」

「おう!じゃ、荷物纏めてくるわ!」

 

そう言って会場を出ていった大翔。

その姿を優花達や他のクラスメイトは見ているのだった…

 

 

――――――――――

 

 

 

 

宴が終わり、ハジメは今回の報酬でもあるウルの町の特産品である米を約2トン、食料庫に運ぶ作業を行っていた。

 

 

「流石に…この量を数回に分けて運ぶのは結構手間だな…」

 

地下の食料庫まで運ぶには手作業しかない上、扉もそう大きいわけではない。

そのため、ハジメは何度かに分けながら米を地下に運んでいた。

 

 

「だったら、俺達にも手伝わせてくれよ」

 

ふと後ろから声をかけられると、そこには淳史を筆頭に愛ちゃん親衛隊のメンバーがみんないた。

 

「みんな…」

「私達、少し南雲に話したいことがあったから…」

 

宮崎がそう言うと、全員でさっさと米や購入した野菜などを食料庫に運び、最終的には在庫の確認まであっという間に終わる。

 

 

 

「…で、話って?」

「ああ。実は………」

 

 

 

少し口ごもると、優翔と優花を除くクラスメイト達は一斉に頭を下げだした。

 

 

「頼む!俺達をお前の旅に同行させて欲しい!船の仕事だってやるから、このとおりだ!」

 

突然頭を下げた一同に、ハジメはギョッとする。

 

「ど、どうしたのさ突然!?」

 

ハジメからしたら、頭を下げられる覚えなどない。

だが、玉井達はずっと心残りがあった。

 

 

「俺達…お前が生きてるって分かってからずっと考えてたことがある。あの日…お前がベヒモスと戦った時…俺達は何もできなかった…」

 

それまで異世界チートに酔いしれていた彼らは、それを上回る強敵に遭遇したときは足が竦んで何もできなかった。

だが、当時のハジメは力の差など関係なく戦った。

 

「お前は俺達を助けてくれたのに…俺らは地球にいた時からあんな態度ばかりとって、見下して………あの日、俺達はお前に命を救われたんだ」

「でも、檜山が天之河に許されたあの時も…俺らは見てるだけで結局、お前の行動に泥を塗るような真似ばかり…」

 

仁村と相川は言葉を紡ぐ。

 

 

「それで…私達、戦いの後に話し合ったんだ。そしたら、皆考えることは同じだった。南雲達の旅に同行して、これまで私達がやってきたことを償わせて欲しい」

 

 

菅原の言葉に、ハジメは少し考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………いや、正直そこまで恨んでないし、あんまり気にしてはいないんだけどね!?でも………)

 

 

 

少し思案したハジメはふと気になった事を聞く。

 

「…でも皆、畑山先生の護衛って名目でここに来たんでしょ?なのに園部さんと優翔以外みんなが抜けると…」

 

「それ、ちょっと訂正させてもらうわよ」

 

そう言って現れたのは、優翔と手を繋いだ優花。

 

「園部さん!?」

「さっき愛ちゃん先生と話は付けたわ。このまま南雲の旅に同行しても、先生は送り出してくれるって」

 

優花の言葉にハジメは驚く。

 

「マジですか…」

「ええ。元々私達が自分の意志でどうするか決めたら、それを尊重するって先生は前から決めてたらしいから」

 

 

流石にここまでされたら、ハジメとしては断りにくい。

 

 

「………ん゛ん~!!!わかった!」

 

 

 

ハジメは、一度全員を整列させる。

 

 

「これよりみんなには、このミネルバのクルーとして働いてもらいます!ここのクルーは王宮にいた時のような国賓待遇ではなく、掃除や洗濯、さらに船の雑務やモビルスーツのメンテナンスなど、多岐に渡る仕事があります!それでもここで戦うつもりなら、返事をしてください!」

 

 

『はいっ!!!』

 

全員の元気な返事が返ってきたのだった…

 

 

 

 

――――――――――

 

 

翌朝。

ハジメは今回の戦いで世話になった人達…愛子、ウルの町の町長、そしてクーデリアや鉄華団のメンバー達と顔を合わせていた。

 

「この度はこの町のために尽力していただき、ありがとうございました!」

 

クーデリアからの礼にハジメも答える。

 

「いえ、今回の戦いは僕たちだけではなし得ませんでした…鉄華団の人達が力を貸してくれたおかげです」

 

すると、オルガが気になっていた事を聞く。

 

「なぁアンタ…このガンダムフレームも予備パーツも譲ってもらえるのはありがたいけど、本当にいいのか?」

 

そう。ハジメはバルバトス達3機のガンダムフレーム機体をほとんどの予備パーツ(時間を見つけてフリットと錬成していた)共々鉄華団に譲渡すると決断していた。

 

「ええ。僕らには他にもモビルスーツがありますから…それに、この機体を託すなら、皆さんの方が適任と判断しました」

 

因みにハジメが唯一引き取ったパーツは、ある目的のために取っておいたバルバトスの腕パーツ一つのみとなっている。

 

 

「では…南雲君、みなさん!体に気をつけてください!そして………

 

 

必ず、みんなで地球に帰りましょう!」

 

 

愛子の言葉にハジメ達は頭を下げた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルの町の上空を飛行するのは、ハジメ達一行を乗せたミネルバ。

 

それを遠くから見ていたのは、清水の操るクロウガンダム。

 

「………またな、南雲」

 

そう言うとクロウガンダムはレイヴンモードに変形し、ハジメ達とは違う方向へと飛び去っていく。

 

 

 

 

 

「さて、これよりミネルバは中立都市フューレンに向かいます!新人クルーのみんなも、しっかり仕事をするように!!」

 

「おう!」

「わかったわ!」

 

 

ブリッジで全員に指示を出したハジメは、その先を見据えていた…

 

 

 

 

 




次回予告

大翔達新人クルーを多く連れてきたハジメ。

彼が全員に指示したのは………掃除、洗濯、料理等…

今ここに、クルー達の新たな戦場が広がる!

次回、機動戦士ガンダムForce
幕間1話 『ミネルバという戦場』

己の戦いに…打ち勝て、ガンダム!?

SEED FREEDOMの設定を反映してもいいか?

  • 反映に賛成!
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