次は幕間エピソードを何話か挟んでから第4章に移行したいと思います!
ついに来週からガンダムSEED FREEDUMの特別上映が始まりますね。
自分は22日に見に行こうと思っています!
感想、評価をいつでもお待ちしています!!
「………ん?」
ふと目を覚ますと、三日月・オーガスは不思議なカプセルらしき場所で寝ていた。
「お?気がついたか、ミカ」
横からの声に振り向くと、そこには相棒のオルガが椅子に座っている。
「オルガ…あの狼は?」
「もうとっくに片付いたよ。リミッター外したお前らはさっきまで治療受けて、お前が一番最後に目ぇ覚めたんだ」
横を見ると、既に空になっていた治療カプセルらしきものが二つ、蓋が開いていた。
「………前と違う。普通に手も足も動くんだ」
「だから言ったろ?今回の阿頼耶識は一定時間リミッター外れたら自動で止まって、ギリギリ回復魔法でどうにかなるレベルのダメージに留まるって」
ま、それでもかなり重傷だったがな。とオルガは笑う。
だが、三日月は自身の右手を何度も握る動作を繰り返していた。
「…どうかしたのか?」
「…ううん。ただ………
全力のバルバトスと一緒で体がおかしくならなかったの、はじめてだったから」
「…そうだな」
それだけ言うと、オルガは席から立つ。
「さて、今の町はモビルアーマーを倒したから祭りやってるけど…いこうぜ?」
――――――――――
ウルの町はザドキエルという大きな危機を乗り越えたことで、お祭り騒ぎだった。
その中心は勿論、ハジメ達一行と愛子達『神の使徒』組。
「何はともあれ、みなさんが無事で良かったですよ」
「ええ。流石に今回ばかりは皆に助けられました………ありがとう」
愛子からぶどうジュースを貰ったハジメは、今回の戦いに協力してくれたクラスメイト達に改めて礼を言う。
「そんなの気にすることねえって。大体、俺とお前の仲じゃねえか」
堅苦しいことが苦手な大翔はハジメと肩を組む。
そして、お互いにジュースに口をつけると大翔が決意していたことを口にした。
「なぁハジメ………
俺、お前の旅についていくことにしたよ」
「………え?」
大翔はハジメの目を見据えて語る。
「元々、俺は天之河を殴って教会から監視を受けてたからな。それを先生が引き取ってくれて、俺の処遇自体は先生の言葉で何とでもなるらしい。実際、さっき話をして先生から『監視の必要なし』ってお達しを貰ったから、これで晴れて俺は自由の身だ」
「………僕としては大翔が来てくれるのはありがたいけど、この先は王国の庇護もない厳しい世界だよ」
「上等。ってか、俺は最初から庇護なんて受けてねえようなもんだからな」
少し迷ったハジメだが、少なくとも大翔はユエやシア達と同じくらい信用している。
「………なら、今夜には荷造りしてね。明日の朝にはウィルさんを連れてフューレンに向かうから」
「おう!じゃ、荷物纏めてくるわ!」
そう言って会場を出ていった大翔。
その姿を優花達や他のクラスメイトは見ているのだった…
――――――――――
宴が終わり、ハジメは今回の報酬でもあるウルの町の特産品である米を約2トン、食料庫に運ぶ作業を行っていた。
「流石に…この量を数回に分けて運ぶのは結構手間だな…」
地下の食料庫まで運ぶには手作業しかない上、扉もそう大きいわけではない。
そのため、ハジメは何度かに分けながら米を地下に運んでいた。
「だったら、俺達にも手伝わせてくれよ」
ふと後ろから声をかけられると、そこには淳史を筆頭に愛ちゃん親衛隊のメンバーがみんないた。
「みんな…」
「私達、少し南雲に話したいことがあったから…」
宮崎がそう言うと、全員でさっさと米や購入した野菜などを食料庫に運び、最終的には在庫の確認まであっという間に終わる。
「…で、話って?」
「ああ。実は………」
少し口ごもると、優翔と優花を除くクラスメイト達は一斉に頭を下げだした。
「頼む!俺達をお前の旅に同行させて欲しい!船の仕事だってやるから、このとおりだ!」
突然頭を下げた一同に、ハジメはギョッとする。
「ど、どうしたのさ突然!?」
ハジメからしたら、頭を下げられる覚えなどない。
だが、玉井達はずっと心残りがあった。
「俺達…お前が生きてるって分かってからずっと考えてたことがある。あの日…お前がベヒモスと戦った時…俺達は何もできなかった…」
それまで異世界チートに酔いしれていた彼らは、それを上回る強敵に遭遇したときは足が竦んで何もできなかった。
だが、当時のハジメは力の差など関係なく戦った。
「お前は俺達を助けてくれたのに…俺らは地球にいた時からあんな態度ばかりとって、見下して………あの日、俺達はお前に命を救われたんだ」
「でも、檜山が天之河に許されたあの時も…俺らは見てるだけで結局、お前の行動に泥を塗るような真似ばかり…」
仁村と相川は言葉を紡ぐ。
「それで…私達、戦いの後に話し合ったんだ。そしたら、皆考えることは同じだった。南雲達の旅に同行して、これまで私達がやってきたことを償わせて欲しい」
菅原の言葉に、ハジメは少し考える。
(………いや、正直そこまで恨んでないし、あんまり気にしてはいないんだけどね!?でも………)
少し思案したハジメはふと気になった事を聞く。
「…でも皆、畑山先生の護衛って名目でここに来たんでしょ?なのに園部さんと優翔以外みんなが抜けると…」
「それ、ちょっと訂正させてもらうわよ」
そう言って現れたのは、優翔と手を繋いだ優花。
「園部さん!?」
「さっき愛ちゃん先生と話は付けたわ。このまま南雲の旅に同行しても、先生は送り出してくれるって」
優花の言葉にハジメは驚く。
「マジですか…」
「ええ。元々私達が自分の意志でどうするか決めたら、それを尊重するって先生は前から決めてたらしいから」
流石にここまでされたら、ハジメとしては断りにくい。
「………ん゛ん~!!!わかった!」
ハジメは、一度全員を整列させる。
「これよりみんなには、このミネルバのクルーとして働いてもらいます!ここのクルーは王宮にいた時のような国賓待遇ではなく、掃除や洗濯、さらに船の雑務やモビルスーツのメンテナンスなど、多岐に渡る仕事があります!それでもここで戦うつもりなら、返事をしてください!」
『はいっ!!!』
全員の元気な返事が返ってきたのだった…
――――――――――
翌朝。
ハジメは今回の戦いで世話になった人達…愛子、ウルの町の町長、そしてクーデリアや鉄華団のメンバー達と顔を合わせていた。
「この度はこの町のために尽力していただき、ありがとうございました!」
クーデリアからの礼にハジメも答える。
「いえ、今回の戦いは僕たちだけではなし得ませんでした…鉄華団の人達が力を貸してくれたおかげです」
すると、オルガが気になっていた事を聞く。
「なぁアンタ…このガンダムフレームも予備パーツも譲ってもらえるのはありがたいけど、本当にいいのか?」
そう。ハジメはバルバトス達3機のガンダムフレーム機体をほとんどの予備パーツ(時間を見つけてフリットと錬成していた)共々鉄華団に譲渡すると決断していた。
「ええ。僕らには他にもモビルスーツがありますから…それに、この機体を託すなら、皆さんの方が適任と判断しました」
因みにハジメが唯一引き取ったパーツは、ある目的のために取っておいたバルバトスの腕パーツ一つのみとなっている。
「では…南雲君、みなさん!体に気をつけてください!そして………
必ず、みんなで地球に帰りましょう!」
愛子の言葉にハジメ達は頭を下げた…
ウルの町の上空を飛行するのは、ハジメ達一行を乗せたミネルバ。
それを遠くから見ていたのは、清水の操るクロウガンダム。
「………またな、南雲」
そう言うとクロウガンダムはレイヴンモードに変形し、ハジメ達とは違う方向へと飛び去っていく。
「さて、これよりミネルバは中立都市フューレンに向かいます!新人クルーのみんなも、しっかり仕事をするように!!」
「おう!」
「わかったわ!」
ブリッジで全員に指示を出したハジメは、その先を見据えていた…
次回予告
大翔達新人クルーを多く連れてきたハジメ。
彼が全員に指示したのは………掃除、洗濯、料理等…
今ここに、クルー達の新たな戦場が広がる!
次回、機動戦士ガンダムForce
幕間1話 『ミネルバという戦場』
己の戦いに…打ち勝て、ガンダム!?
SEED FREEDOMの設定を反映してもいいか?
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反映に賛成!
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無しでいい