機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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お待たせしました、幕間2話です!

今回は少しいつもより短くなりました。


ついに発表された、SEED劇場版の前日談!今から情報解禁が待ち遠しいです!


感想、評価をいつでもお待ちしています!


幕間2話 『魔将の企み』

魔国ガーランド。魔人族の故郷であるこの国から少し離れた農村に、クロウガンダムが着地した。

 

「幸利!お前無事だったのか!」

 

そう叫んで清水に駆け寄ってきたのは陽気な雰囲気を持つ魔人族の少年、シエル。

 

「ああ。だいぶ苦戦したけど、モビルアーマーも無事に倒せたしな」

 

そういうと、どことなく中華服に似た格好の魔人族の少年が歩いてくる。

 

「まったく。我らを待たずに突入するなど無謀にもほどがある」

「まあいいじゃねえかダーゴ!どうせあの先は人間族のテリトリーだったんだから、俺らじゃ入っただけで騒ぎになるだろ?」

 

 

陽気で気楽なシエルと寡黙で努力家なダーゴ。

この二人のいつものやり取りを見ていた清水は、ふといつも入るはずの二人の姿が見えないことに気が付く。

 

 

「…なあ。ミハエルさんとカトレア姐さんはどうしたんだ?」

 

 

 

清水の言葉を聞いて、2人の顔に暗い影が差す。

 

 

「…実はさ。2人とも、将軍に呼ばれちまったんだ」

 

 

――――――――――

 

 

ガーランドの首都にそびえる魔人族の城。

 

そこにはかつて清水を保護した女性、カトレアとその恋人のミハイルの二人が呼び出されていた。

 

 

「来たか…わざわざお前たちを呼び出してすまないな」

 

「いえ。しかしフリード様…一体何が?」

 

カトレアが質問すると、『魔将軍フリード・バクアー』は語りだす。

 

 

「先ほど、我らが神から神託が下った…われらはこれより、人間族への進撃を再開する」

 

 

フリードの宣言はカトレア達を驚かせるには十分な言葉だった

 

 

「お、お待ちくださいフリード様!我らは以前の戦いで多くの犠牲を出しました!それに…魔物の育成もモビルスーツの整備も十分ではない今では…」

 

「無論、それはわかってる。だから今回の計画の要は…お前だ、カトレア」

 

そういうとフリードの背後に30匹を超える魔物の群れが出現する。

 

 

「我は先日の遠征で第2の神代魔法を会得し、この『セイレーン』に付与した。お前とこの配下の魔物たちはセイレーンの力でオルクス大迷宮の下層にて待機し、現在オルクスで訓練中の勇者一行と接触、こちら側に引き込め」

 

 

「なっ!?」

 

フリードの語る大胆な作戦。

 

さらにフリードの言葉は続く。

 

 

「もし説得に応じない場合は処分もやむなし。だが清水の話が本当ならば勇者はお前の命を奪うことはないだろう…もしお前が死ぬことなく勇者に捕縛されたなら…その時はお前の救出を兼ねて魔人族のモビルスーツ部隊を送り込み、どんな町だろうと制圧する作戦に切り替える」

 

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

その日の夜。

 

城の前で旅の荷物を持ったカトレアはミハイルや清水達に見送られていた。

 

 

「なんだよ、そんな湿気たツラすんなって。別に死にに行くわけじゃねえんだからさ」

 

「だけどカトレア姐さん…人間族の、天之河達の説得に行くなら、俺がいたほうがいいんじゃ…?」

 

清水の言葉にカトレアは首を振る。

 

 

「話を聞いた限り、勇者はあんたのダチを見捨てたんだろ?そんな相手と顔を合わせちゃ、あんたのほうがしんどいだろうからね。それに…」

 

 

四足歩行の魔物に跨ったカトレアが語る。

 

 

「少しは信じてみたいんだよ。勇者を引き込めたなら、きっとこの戦争が終結に向かう日は近づく。この世界の人間族との確執は大きいが、アンタみたいにトータスの常識に染まっていなかったらあるいは…ってね」

 

 

最後に、カトレアはミハイルに声をかける。

 

 

「ミハイル!アタシがいなくても、うちのチビ達とアタシのサンドロックのこと頼んだよ!」

 

 

 

そう言い残し、カトレアは魔物達とともに姿を消したのだった…

 

 

「………ミハイルの兄貴」

 

「ああ。俺ももしものために動くことにするさ」

 

そう言うと、ミハイルは城へと戻っていった。

 

 

(フリード様は恐らく、カトレア救出を方便として一気に人間族に大打撃を与える…捕虜にされた魔人族が行き着くのは勇者の所属するハイリヒ王国の王都だろう。だがもし王都にモビルスーツが襲撃して多数の死傷者が出たら…)

 

「終戦、ましてや和解など不可能に近い。なら、俺がモビルスーツ隊を指揮して被害を抑えなければ…!」

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

城の地下。

 

緑のモビルスーツ『リーオー』や『ティエレン』が多く並んだ、おおよそ魔法の世界とは縁の遠そうな空間でミハイルは自らの機体『ガンダムヘビーアームズ』と向かい合う。

 

 

 

 

「カトレア…何かあったら必ず…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴッメ~ン!あんたの出番、もう必要ないってさ!」

 

 

 

聞き覚えのない少女の声にミハイルが振り向くと、そこには三人の人間族が立っていた。

 

 

「お前たちは…?」

 

「我々は今日付けで魔将フリードに雇われたモビルスーツのパイロット…

 

 

 

 

 

『チーム・トリニティ』と言う」

 

リーダーらしき男がそう話すと、三人の背後にそっくりな外見の『三機のガンダム』が現れるのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告

訓練を続ける勇者パーティー。
その中で光輝は一人、自分に与えられたガンダムを扱うための鍛錬を続けていた。

人を守る信念。だがその危うさを突かれる日は、刻一刻と近づいている。


次回、機動戦士ガンダムForce
幕間第3話『勇者の魂』

己と向き合い…強くなれ、ギラズィ!

SEED FREEDOMの設定を反映してもいいか?

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