機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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お待たせしました、第13話です!

前回はナノラミネートアーマーの設定について、前に調べてたミラージュコロイドと設定面が混じっていたことに気が付きました!


ガンダムの新作ゲーム『ガンダム・アッセンブル』、スターターを試しに買ってみました。今度家族と遊んでみます。


感想、評価をいつでもお待ちしています!


第12話 再会、町よ

フューレンを旅立ってから数日。

道中でモビルスーツの慣熟訓練などを行いながらも、ついに宿場町ホルアドが近づき、ハジメ達は一度ミネルバを降りてから徒歩で街にたどり着いた。

因みに今回入ったのはハジメとユエ、シア、ティオ、そして一度この町に来ていたクラスメイト達でありニコルやフレディ達は万が一を考えて艦を発進できるよう待機してもらっていた。

 

ハジメは懐かしげに町のメインストリートをホルアドのギルドを目指して歩いた。

ハジメに肩車してもらっているミュウがいつもと違うハジメの様子に気がついたようで、不思議そうな表情をしながらハジメのおでこを紅葉のような小さな掌でペシペシと叩く。

 

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「ん? 実は前にここに来たことがあるんだ……まだ四ヶ月程度しか経ってないのに、もう何年も前のような気がして……」

「……ハジメ、大丈夫?」

 

複雑な表情をするハジメに対して心配そうな眼差しを向けるユエ。

 

「うん、大丈夫。…思えば、ここに来たことが分岐点だったなって……緊張と恐怖と覚悟を抱いて一晩過ごして、次の日に迷宮に潜って……そして落ちた」

「……」

 

ある意味運命の日とも言うべきあの日のことを思い出し独白をするハジメの言葉を、神妙な雰囲気で聞くユエ達。それをきちんと共有できるのは大翔や優花などのごく一部だった。

そんな中、ティオが興味深げにハジメに尋ねた。

 

「ふむ。ハジメ殿はやり直したいとは思わんのか?大翔や優花、幸利のように元々仲間がおったのじゃろ?お主の境遇は前に幸利から聞いてはいるが……皆が皆、ハジメ殿を傷つけたわけではあるまい?」

 

ティオはこの中だとまだハジメ達と付き合いが浅いため、時折、かなりストレートな質問をする。それは、単なる旅の同行者ではなく、ティオ自身がきちんとハジメ達の仲間になりたいと思っているが故の彼女なりの努力だ。こういう時に年長者としての振る舞いも出てくる。

 

「そうだな…これまで何度も考えたけど、答えは変わらないよ。何があっても、僕はミネルバのみんなと旅がしたい。美味しいもの食べたり、この世界を回るのはみんながいないときっとできなかったから」

 

なので特に気を悪くすることもなく、ハジメはティオの質問を受け止める。そして、ふと、月明かりに照らされた真夜中のお茶会を思い出した。一緒に飲んだ紅茶に、月の光を反射して輝く黒髪、自分を守ると誓った女の子、最後の瞬間、悲痛な表情で仲間に羽交い絞めにされながらも自分に向かって手を伸ばしていたあの子……

 

「告白の返事…しないとね」

 

思えば、あの手紙を奈落で開かなければ自分の精神はどうなっていただろうか。

あの日見た冷たい目をした自分の幻覚を思い出す。

 

 

「僕は…奈落の底で極限状態に陥った時、もう一人の僕の幻を見たんだ」

「ハジメ…?」

 

これは、一緒に旅した時間が一番長いユエにも話していなかったこと。

 

「腕を失いかけた苦痛と恐怖、そして神結晶の光しかない真っ暗な空間で、僕は完全に狂うこともできないままもがいてた。もうあの時は憎しみとか怒りとかは消えて、ただ生きることを…それを邪魔する全部を殺して進めばいいって思った」

 

今のみんなと笑いあうハジメからは想像もつかないような話にクラスメイト達は視線を離せない。

少なくともウルで再会したとき、外見こそ変わったもののハジメの性格は何一つ変わっていなかっただけに、その衝撃はすさまじかった。

 

 

「…でも、白崎さんが渡してくれた手紙とエクシアのおかげで僕は最後の一線を越えずにここまでこれた。きっとあの時の僕を受け入れても、こうして旅はしていたかもしれないしユエさん達とも出会えたろうけど…きっと、今とは違う関係性になってただろうね」

 

果たしてあの『魔王』の自分はこのみんなと旅をしていただろうか?

何より、かつて自分を取り戻す決め手となった『みんなと一緒に帰りたい』という考えを持てただろうか?

 

「いくら考えても答えは出なかった。だから僕から言えるのは…あの日の選択を僕は誇りこそすれ後悔なんてしてない…かな?」

 

 

ずっと仲間たちに誇れる自分でいたいと思い、ここまで来た。

そして、一番会いたかった人にもうすぐ会える。

 

 

(白崎さん……ようやく、君に伝えられる…!)

 

 

 

――――――――――

 

 

「え゛っ………勇者達は王都に戻った!?」

 

「は、はい…4日ほど前にオルクス大迷宮で魔人族が襲撃を仕掛け、捕虜にした魔人族を連れて勇者様達は王都に向かいました…」

 

入って早々強面に絡まれそうになるなどのアクシデントこそあったが、特に気にすることなくスルーしたハジメ。

ミュウの一件と自身の金ランクのことを受付に告げ、その中で勇者パーティーが今も大迷宮に挑んでいるのかを聞いたところ、予想外の返事が返ってきた。

 

 

とりあえず支部長から呼ばれるまでギルドの待合室で食事をしながら待つ中、ハジメはどんよりしたオーラを出しながらテーブルに突っ伏していた。

 

「南雲、行儀悪いわよ」

 

横にいた優花が注意し、ようやくハジメは顔を上げる。

 

「ハァ…ここまで来て、まさか入れ違いになるなんてな…」

「でも、雫達の近況が知れただけよかったよ。それに…遠藤達が入院してる医療院も知れたし」

 

話によると生徒のうち何人かとメルドは怪我や魔法の後遺症などから医療院で治療を受けてから帰る予定らしく、今も入院中らしい。

 

「鈴に遠藤君もいるみたいだし私達はお見舞いに行くけど、南雲はどうする?正直、斎藤とかもいるらしいからあんま顔合わせたくないだろうけど…」

 

かつて檜山と一緒になってハジメにイジメという名の暴行を繰り返してきた小悪党組がいるという話も聞き、大翔達は難色を示す。

 

 

「大丈夫だよ。僕もこっちの要件が終わったら合流する。少なくとも遠藤君や谷口さんにはちゃんと生存報告しておきたいし。それに、今更斎藤君達を怖がるようなこともないしね」

 

だが、そんな大翔たちの心配は杞憂で終わる。

少なくともハジメは、あの頃と比べ精神的にも肉体的にも遥かに強くなった。

 

 

そんな中、ハジメに声をかけてくる男がいた。

 

「待たせたな、南雲ハジメ。俺は冒険者ギルドホルアド支部長のロア・バワビスだ」

屈強なスキンヘッドの男の挨拶に、ハジメも会釈で返す。

 

「じゃあ僕達は行くから、大翔達は遠藤君達によろしくね」

 

 

そういうと、ハジメはユエ、シア、ティオ、ミュウを連れて応接室へと向かうのだった…

 

 

 

――――――――――

 

 

一方、4日かけて王都に辿り着いた勇者パーティーは…

 

 

「うわぁ…すごい歓声だね」

「一応、結果を出したってことになるからかしらね…魔人族相手に勇者達が白星を出したんだもの」

 

周囲の声に驚く香織に、雫が語る。

 

王都にたどり着いてから、まるで凱旋パレードのような光景が広がっている。

 

ちなみに、香織達が乗っている馬車には他に雫と龍太郎、レイだけであり、光輝は先頭の馬車で騎士達と恵理、そして捕虜として捕縛され、魔法で4日間眠らされたカトレアと共にいる。

 

檜山や永山達、そして宗一は最後尾の馬車に乗っており、長旅の終わりに皆の気持ちが緩みかけていた…

 

 

 

 

 

 

すると、カトレアが目を覚ます。

 

「ここは…?」

「あ、目が覚めたんですね」

 

拘束されたままのカトレアに光輝が話しかける。

 

 

「今王都に入りました。これから王宮でその後の処遇が決まるって騎士の人たちが言ってましたけど、絶対に悪いようにはしません!俺を信じて下さい!」

 

 

そう語る光輝だが、その言葉を聞いたカトレアから血の気が引く。

 

 

「王都だって…?おい!今すぐ私を殺せ!」

 

そんなカトレアの鬼気迫る顔に光輝は驚くが、すぐなだめようとする。

 

「大丈夫です!絶対、あなたは俺が…」

 

 

 

 

「そうじゃない!!私が捕虜として王都に連れていかれたら、救出のためという大義名分が成立する!そしたら、この王都が地図から消えるんだ!」

 

 

カトレアの言葉に光輝達は困惑する。

 

 

 

しかし、後ろの馬車の窓から外を眺めていた香織は『あるもの』を見つける。

 

 

「あれ…なんだろう?」

 

上空に何かが浮いており、その『何か』から赤い光の粒が出ている。

 

 

「赤い光…でも、どこかで…」

 

雫達も一緒に見つめ…香織はその正体に気が付いた。

 

 

 

「あの赤い光………まさか、疑似GN粒子!?」

 

 

 

 

 

大結界に覆われたハイリヒ王国王都。

その上空を飛んでいたのは3体の『ガンダムスローネ』

 

 

「約束通り、やっちゃおうか!」

かつて光輝と戦ったことのあるネーナ・トリニティは赤い『スローネドライ』のコックピットで無邪気に笑う。

 

「兄貴!ドッキング準備はできてるぜ」

 

傲慢さを隠そうともしない次男ミハエル・トリニティはオレンジの『スローネツヴァイ』に乗りながら言う。

 

 

「よし。この程度の結界ならメガランチャーで足りるだろう。ミハエル、ドッキングだ」

 

冷静な長男ヨハン・トリニティは黒い『スローネアイン』を操作。

そのコックピット内にはかつて手に入れたハジメのカバンがあった。

 

 

 

ツヴァイとケーブルをつないだアインは、自身の持つ大型ランチャーを大結界を張った王都に向ける。

 

 

 

「GNメガランチャー、発射」

 

ヨハンが淡々と告げ、ランチャーに赤黒い光が集まっていく…

 

 

「っ!みんな、伏せてええええぇぇぇぇっ!!!」

 

 

 

その悪意をいち早く感じ取った香織が叫ぶも、メガランチャーの光は結界に届き…

 

 

 

 

3枚の結界を容易く破壊すると、王都で大爆発が起きた…

 

 

 




次回予告

王都に迫る、3体の悪魔。
世界に伝わる蹂躙劇に、希望を求める者がいた。

しかし、その願いは浅ましく、醜くもあり…

かつての咎人の願いに、ハジメはどう答えるのか?

次回、機動戦士ガンダムForce

第13話 約束の果てに

決断の時、未来を選べ、インパルス!!

SEED FREEDOMの設定を反映してもいいか?

  • 反映に賛成!
  • 無しでいい
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