〜遊戯王4U〜   作:除外音

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今回はデュエルシーンは無しです。
あと遅すぎて申し訳ないです。


デッキビルド!!

「…………大〜!遊大〜!寝坊だぞぉ〜!?はやく起きなさ〜い!」

 

……聞き覚えのある声が聞こえる…でも今日は土曜日じゃないか……今はぐっすり寝たいし…声が聞こえたのは幻聴という事にして…おやすみ〜…

 

「こら!起きろ!!!朝だぞ!私の!デッキを!作りなさ〜い!」

 

目の前には何故かアンナが居た。顔を覗き込まれていて怖え!

 

「ビク!!…なんでアンナが家に…しかも俺の部屋に勝手に入ってんだ!」

 

「遊大の母さんに入れてもらったからね!それより早くどんなデッキを作る予定なのか私に教えなさい!」

 

「分かったから!一旦落ち着け!ソファに座って待ってろ!」

 

とりあえずベッドから降り、デッキビルド予定表を取りに机に向かう。

 

「は〜い!どんなデッキの予定なのかしらね〜!弱かったら許さないんだから!」

 

「初心者すぎて弱いかも分からない癖して何いってんだ!……はい、これが予定を書いた紙だぜ。」

 

アンナがマジマジと紙を見ている。多分分かっていないので説明する。

 

「一応説明するとな、<<ネオドラゴン>>*1をかなり出しやすいデッキにしてるんだ。だけどシンクロ召喚は低いレベル同士でシンクロするから、シンクロモンスターが出せないと火力で押し負ける事があるだろ?そう思って、高レベルモンスターも数体入れてある。あとはリクルーター*2を多くしている。公開されている情報だと、<<ネオドラゴン>>のレベルは星8つで、同じパックに入っているチューナーはレベル4…つまり4+4が一番楽だと思う。だから、星4のモンスターを維持するのが大事になってくる。そんな時にリクルーターは便利だから、結構入れている。」

 

「う〜ん、でもリクルーターって効果で破壊されたら駄目なのが多いけどその場合はどうするの?出せなかったら後続を出せずに終わっちゃうじゃない!リクルーターだよりは良くないと思うわ!」

 

「なかなか鋭いな…まあそこら辺は考えてある。俺は一応エリートだからな。このデッキのカード割合を見てみろ。」

 

「モンスターと罠ばっかり…魔法が2枚しかないじゃない!いつもカードのバランスにうるさい癖に!しかも<<融合>>*3ってシンクロと共存できるの?」

 

「出来るぜ、融合モンスターには<<狡活の龍>>*4を入れてある。これは融合素材が緩いからかなり出しやすい。これで、召喚権を使わずにレベル4のドラゴンを場に出せるってわけだ。もしチューナーが手札にいないなら、<<狡活の龍>>の効果でデッキから出せば良いぜ!」

 

「ふ〜ん。でも融合2枚しか無いし、来なかったら結局はリクルーター頼みじゃない?」

 

「…………そこは運命力でカバーしてくれ!」

 

かなり痛い所突かれたな…実際は金が足りなくて融合関連のカードが2枚しか買えなかったんだよな〜…

 

「…まあ分かったわ。アンタは大会とかでも運命力でカバーしてるのは知ってるし…アンタらしい考えって感じ!まあ?私も?よく引きたいカードが来てくれるし、運命力ってのは有りそうだから納得してあげる。」

 

「納得してくれて良かった。じゃ説明を続けるぞ。じゃ罠がそこまで多い理由だが、後続のドラゴン族を残す為だ。例えば、カウンターゲート*5とかでモンスターを場に出したり、バーストブレス*6で相手モンスターを減らすとか、竜の転生*7で高レベルドラゴンを場に出して相手に攻撃をさせないとかかな。流石に口頭じゃ全部説明しきるのは疲れるし、後は実際にデッキを作ってからだな。」

 

ここまで一呼吸無しに言うのもかなり疲れたしな…

 

「まあそうね。実際に作ってからの方が分かりやすいわね。いや〜楽しみねほんと!シンクロモンスターを出せれば私だって強くなれるし!それにそれに白いカードって何か特別感があるのよね〜!早く使ってみたいな〜!」

 

「そ、そうだな!使ってみたいよな!」

 

前にあんなの見たら若干気持ちが変わっちまうぜ…

 

「……なあに?その顔、もうシンクロモンスターを見ちゃいました〜、みたいな顔は!」

 

「ええ!?何で分かったんだよ!もしかして顔に出てたか?………あ」

 

やべ、これはアンナちゃんお得意のカマかけだ。

 

「ふ〜ん、やっぱり見たんだ。シンクロモンスター。一緒に見たかったのに残念だな〜あ〜残念残念!私に黙ってたのも残念だな〜あ!」

 

う!目が怖い!今にも俺を喰い殺そうとしている獣の目だ!

 

「分かった分かったよ、昨日実はシンクロモンスターを使ってくる奴に会ったんだよ。それで試合を挑まれた。それで……」

 

俺は洗いざらい全て話した。出回っていない筈のシンクロモンスターを使われた事、使い手の権堂が操られていた様な事、何故かモンスターへのダメージが俺にも来た事、それで俺が初めてデュエルに恐怖を感じた事も…

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「へ〜アンタが決闘で怖がるなんてね…」

 

「そりゃ体に傷が付く程のダメージを負ったんだぜ?怖くもなるさ。ほら、腹に傷があるだろ?」

 

そう言って服をめくったのだが…

 

「あら?無いじゃないの?そこだけ嘘って訳じゃないと思うし…なんで?」

 

俺が一番なんでと聞きたいんだが…分からん。あんなに痛かったのに夢だとは思えんし…

 

「なんでだ?あの時感じた恐怖(と楽しさ)を今でも思い出せるのに、傷は有りませんとかどういう…」

 

「ねえねえ!今思いついたんだけど、海馬コーポレーションに電話入れてみれば?だって事件じゃない?海馬コーポレーションの警備ロボットが町を見回ってる筈だから知ってるかもだし、それに事実だったらカードを外に漏らした人がいるって事でしょ?」

 

「…そういえば電話しようとは思ってたんだ。すぐ寝ちゃったけど…よし今すぐ電話するか!」

 

プルルルル… プルルルル…

 

「こちら海馬コーポレーション応接サービスで…「待っていたぞ。遊大君。」

 

「え?海馬社長…ですか?」

 

あまりの出来事に言葉を失いかけた。海馬社長とは一度だけ会ったことはあるがいきなり代わって来るとは…

 

「うむ。昨日君が関与した事件だが、我社の青眼パトロールロボが発見し、監視をしていた。しかしあれには驚いた。あれは製造を中止させたカードなのだ。」

 

「製造中止とはどういう事ですか?」

 

「今我々海馬コーポレーションはあるエネルギー機関を作っている。それは今ある全ての発電機関を超える物だ。まだまだ発案途中ではあるが…そのエネルギー機関に私はカードの力を利用しようと考えた。シンクロというカードの開発にはそういう意図もあったのだ。そして研究は成功し、一時的に途轍もないエネルギーを得る事に成功したが…その時に邪悪なエネルギーをセンサーが感知したのだ。」

 

「邪悪なエネルギー…まさか俺が戦ったシンクロモンスターと何か関係が!?」

 

「ああ、恐らくそうだろう。なぜならば、あの時研究していたカードの中には君が戦ったシンクロモンスター、狂ノ眼(マッド・アイズ)ベルセルクが含まれていたのだ。」

 

「ちょっと待って下さい!含まれていたという事は何枚も有るという事ですか!」

 

そうだとしたら大変だ。人を暴走させるカードが何枚も世に広められたら、被害は甚大なものになる。

 

「あの時研究に使用されたカードは22枚。その内21枚は何物かによって盗まれた。一枚は隠せたが………ふぅん…どうやら奴らは私を直接始末したいらしい。すまないが情報共有はここまでだ。奴らを倒してから…そうだな、次は直接会うとしよう。さらばだ。」

 

プー プー プー

 

「切れちまった…助けに行った方が良くないか…?」

 

思わずそう思ってしまう。あの海馬社長が負ける訳ないと分かっているのに。

 

「でもあの伝説のデュエリストの海馬瀬人よ?負けるとは思えないんだけど?」

 

「まあ、そうだけどさ…なあ、気になったんだけど俺が持ってるこのシンクロモンスター…持ってても大丈夫かな…いきなり操られたりしないよな…」

 

不安で頭が一杯になりそうだ。

 

「ねえ、アンタそんなにネガティブだったっけ?私の知っている遊大はもっと前向きに生きてたんだけど?」

 

「…まさか…」

 

シンクロモンスターを入れっぱなしだった胸ポケットから取り出し、壁に向かって投げつけた。すると今まで抱えていた不安が霧のように頭から離散した。やはりあのカードが原因だったらしい。あのカードを一晩中持っていたからあんなに不安になったのか…まあ、持ってければ良いならそれで良い、机にでも閉まっとくか!

 

「完全に不安が消えた訳ではないが、さっきよりやる気が湧き上がって来た感じがする!」

 

「うん!それでこそ遊大って感じがする!」

 

「ありがとな、アンナ!お前には昔っから助けてもらってばっかだよな!」

 

思わず涙が溢れる。デュエル・アカデミア時代からの親友なのだ。長い付き合いであの気丈な振る舞いには何度も助けられて来たものだ…

 

「感謝はデッキをちゃんと作ってくれたら充分だよ!それに私も…ま、まあとにかくどっか行こ?こういう時こそパ〜っと遊ぶべきだよ!」

 

「ええ〜?でもシンクロモンスターが盗まれてるんだぜ?襲われたらどうするんだ?」

 

「そんなことは分かってるけど!……ほら行きましょ!とにかく私が行きたいんだから行くわよ!」

 

本当にお前には何回も助けられるぜ…アンナ……

 

「じゃあ、最近新しく出来た海馬ランドの新しいテーマパークのヒーローが集う摩天楼に行ってみようぜ!」

 

 

 

追記:スクラップ・デーモンは悪影響が無かったのでデッキに入れるてるぜ!

*1

Lv★★★★★★★★ ネオドラゴン

[ドラゴン族/シンクロ/効果 光 ATK 3000 DEF 2000]

ドラゴン族のチューナー1体+チューナー以外のドラゴン族1体以上

①:このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。。②:このカードは効果では破壊されない。③:このカードを除外して発動できる。相手モンスター1体を破壊して、その攻撃力分のダメージを相手に与える。この効果で除外されたこのカードは、ターン終了時に自分フィールドに戻す。④:??????????????????。(現在非公開)

*2
デッキからモンスターを特殊召喚できるモンスターの事。特殊召喚の方法は様々で、破壊された時に出すモンスター、効果を発動すると出してくれるモンスター、戦闘で相手モンスターを破壊すると出すモンスター等、多彩である。場残りを良くしてくれる。

*3
通常魔法①:自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

*4

Lv★★★★ 狡活の龍

[ドラゴン族/融合/効果 闇 ATK 2000 DEF 1500]

同じ属性のドラゴン族モンスター×2

①:相手モンスターが攻撃宣言した時に発動できる。自分の墓地のレベル4以下のドラゴン族を効果を無効にして特殊召喚する。②:自分フィールドのドラゴン族モンスターが相手モンスターを戦闘では破壊した時に発動できる。デッキからレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。この効果は1ターンに一度しか発動できない。

*5
通常罠①:相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、自分はデッキから1枚ドローする。そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを表側攻撃表示で通常召喚できる。

*6
通常罠①:自分フィールドのドラゴン族モンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターの攻撃力以下の守備力を持つフィールドのモンスターを全て破壊する。

*7
通常罠①:自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。その自分のドラゴン族モンスターを除外し、自分の手札・墓地からドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。




恋愛した事がない人が恋愛描写を描くとこうなります。
読んでくれた人に幸あれ!!
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