折角名前を隠したのに、一部の読者に彼女の正体がバレている、だと…………?
いや、タグにヒント追加してたから仕方ないな!!
というか、変態話で日刊ランクが急に2位まで上がってたんだが、これまじめに話書いてる他の作者さんには噴飯モノなのでは………(呆)
8月◇日
夏休みで、彼に会えない日が続く。
学校という最大の口実を失い、監視任務も極秘ということで、普段学校に通っている分の便宜だけこの時期増える訓練なども休む理由にならず、日課をこなせない。
…………私は彼のことに関する場合、存外我慢弱い人間だったようだ。
彼の肌着も、匂いがほぼ薄れてしまっている。
8月▽日
空間震警報。
この日は精霊の出現に伴う出動となった。
相手はランクAAA、〈プリンセス〉。
単純な存在規模ならば、あの〈ナイトメア〉や〈ウィッチ〉よりも上ということである。
精霊への要撃に際し、AST各員は常に決死の覚悟で臨んでいる。
だが相手はこちらの攻撃をただ剣の天使によって捌き、霊装の向こうから褪めた目で見下してくる。
露骨なまでの手加減――――なのに、特殊能力を使わせることすら出来ないまま、〈プリンセス〉の消失(ロスト)を待つ形の戦闘となってしまった。
…………もっと力を、つけなければ。
9月祭日
天央祭。
市内の十校合同で開催される、規模の大きさの特異な文化祭。
私はクラスの割り振りされた担当を最低限こなしただけで、この祭りそのものへの関心はほぼ無いが、彼が参加するというなら話は別である。
ところが、人混みでごった返しているとはいえ、あるまじきことに彼を見失うという失態を犯してしまった。
仕方なく彼の衣服に飛ばしたボタン型乙女の祈りへと赤い糸(不可視)を辿ったが、そこは会場近くのコインロッカーの中。
着替えた―――今日が祭りということで、仮装でもしたのだろうか。
それは是非見たい………見なければならない。
しかし、結局その日彼を再び見つけることは叶わなかった。
本当に残念。
ところで、一部の男子生徒が『しおりん帰ってきたお』『これで勝つる!』、などと奇声を上げながらホールに向かっていた奇妙な集団が、少しばかり邪魔臭かった。
10月■日
もう我慢できない。
精霊が常に張り付いている上に奴らの警戒能力は並みではない。
彼と二人きりになろうと試み、接触しようとしても絶対に失敗してしまう。
放課後は放課後で、彼は〈ディーヴァ〉の邸宅に連れ込まれるし、私もASTの訓練等であまり余裕の無い時間帯。
だから私は決意した。
――――五河士道の家に、直接乗り込む。
彼も学生、門限(という程厳しいものではないかもしれないが)には家に帰り、そこで過ごす。
だから夜中に彼の部屋に忍び込み、寝姿を存分に堪能した後、これまでずっとしなければならないのにできなかった話を色々と交わすのだ。
………完璧、我ながら完璧な計画だ。
当然準備も怠りなく、同型の家の資料と窓からの監視で見取り図はほぼ問題ないものを作っているし、こんなこともあろうかと解錠技術は身につけている。
できれば、取りたくはなかった手段でもあるけれども。
私も普通の乙女、出来れば普通に彼と恋に落ちて普通に色欲の日々へと突入していくことに夢を見なくもない。
また、既成事実というのは諸刃の剣になる。
高い代償を払いながら、効果を発揮しない―――彼の場合まとわりついている精霊達がいる分だけその可能性が高い―――となった場合、寧ろ事態を悪化させかねない。
だが、ことここに至って退くべき場面ではない。
将来の『えへ、来ちゃった』の予行演習の為にも、第一目標としてせめてCCD式やコンセント擬装型をはじめとした愛の交換日記(一方通行) を彼の部屋に設置するくらいは最低限の達成基準となるだろう。
そうして、私は街の寝静まった午前1時、五河家を訪ねた。
念のため暗色の迷彩効果を兼ねた装備を着け、気配を絶ちながら玄関門を潜る―――。
その時、首筋に感じた殺気に反応し、前転しながら咄嗟に体を沈めた。
その上を通り過ぎる、おそらく回し蹴り。
「…………司令の安らかな寝顔を拝見しようと来てみれば。誰かは知りませんがあの方の安眠を邪魔する真似は許しませんよ?」
素早く体勢を整えながら振り返ると、そこに立っていたのは長身の男。
私は一瞬で確信した。
そして相手も何かを確信したかのように気配を引き締める。
((間違いない、こいつは………不審者!!))
月明かりに照らされる色素の薄い髪は伸ばされやけにさらさらしている。
こんな親類がいるとは彼のデータに無い。
白い服は軍服のようなデザインだが、どう見ても警察や警備会社、自衛隊関係のそれではない………ただのコスプレだろう。
何より、男性にしても恵まれた体格の割に妙になよなよくねくねとした雰囲気が決定的。
特に怪し過ぎる服装と雰囲気で真夜中に他人の家にいる時点で、不埒な目的を持った変質者に相違無いと私は判断した。
………排除しなければ。
彼を守る為に戦闘態勢に入る。
知っているのだ、男にも彼を性的な目で見る輩がいるのだと。
だが、彼を歪んだ性欲の毒牙に曝してはならない、過ちを犯す者には然るべき裁きを下さなければならない。
電光石火の踏み込み、狙いは男の顎への掌底………と見せかけて、ステップを切り返し、足首の関節を踏み砕く狙い。
男は反応して素早く重心を組み換え、狙われた足を下げながらもその体重移動を無駄にせず拳に乗せた威力として放ってきた。
それを払い、伸びきった腕を巻き込んで折りに掛かる。
力任せに強引に振り剥がされ、距離が開いたことで仕切り直しとなった。
そんなパワーに対するスピードの応酬を幾度も繰り返すが、決着が付かずに疲労を重ねるばかり。
不審者の癖に、強い。
だが負ける訳にはいかないと、何度目かの対峙からの交錯に入ろうとしたところで―――、
「へぷあっ!?」
「っ!」
飛んできた何かに撃たれ、男が沈んだ。
狙撃……それを頭で理解する前に、私は撤退を選び、障害物に身を隠しながら逃走していた。
一瞬の判断ミスが生死を分ける対精霊戦の経験が躊躇うことを許さなかった。
結局、五河家に侵入することすら出来ずにミッション・フェイラーとなってしまった。
敗因は予想外の戦力の出現、まさかあの男の他に武装した不審者までがいたとは。
作戦そのものの見直しが必要である、暫く再実行は不可能であろう。
ちなみに狙撃者の捕捉を振り切ったと判断した後別のポイントから彼の家の前を朝まで監視していたが、倒れたあの男が路上から黒スーツの男達にどこかへ引っ張られて行った他は何も起こらなかった。
色々と解せないこともあったが、彼を不審者から守れたこと、それだけでもよしとしておこう。
11月■日
そういえば〈ナイトメア〉の件がきっかけとなって監視任務を開始して半年が経過した。
最近精霊達への彼へのべったり具合がやや緩和された、様に見える。
正確には、何かが解除されたと表現するべきだろうか。
相変わらず四六時中彼の側には精霊がいるが、どことなく漂っていた制限や取り決めといった規則の様な何かの雰囲気が無くなったのだ。
とはいえ私の彼との接触に精霊が邪魔となることに大して代わりはない。
…………〈ディーヴァ〉、無駄に育ったからと言ってその胸を彼に押し付けるなど手法が古典的に過ぎる、自重すべき。
だーりんなどという使い古された呼び方といい、過去の女として生きるのがお似合いの癖に。
彼女を含め、監視するようにつきまとうなど彼に迷惑がかかっているのが分からないのだろうか。
自覚の無い女は本当に性質が悪い。
つくづくそう思う。
11月祝日
監視任務の定期報告書を上げたところ、隊長から『いくら精霊が憎いからって報告書には私情・私見を挟まず客観的に書きなさい』と叱責を受けた。
解せない。
12月▲日
この日は、パンを購買で入手し昼食にした。
私のクラスの授業が早く終わった為、混雑を避けて購入することが出来、いつもの様に彼の姿を観察しながら戴こうと(彼の)教室に戻ろうと廊下を歩いている時のことだった。
「遅いぞ士道!それでも疾風の御子たる八舞の盟友かっ」
「出遅。耶倶矢と夕弦は早く購買戦争なるものをしてみたいのです。多少の遅れはハンデとしますが、これ以上は待てません」
「分かってるから、無茶言うな…………うわっ!!?」
廊下を走っていた彼と、曲がり角でぶつかった。
なんというお約束。
当然私の体は彼に撥ね飛ばされた際、恍惚に震えながらも咄嗟に足をM字型に開き、スカートを捲れあがらせていた。
それで彼にパンツが見えたのは不可抗力だ、そう不可抗力、仕方のないこと。
「な、ぅ……っ!おい、大丈夫か……?」
「へいき。ちょっとだけ、起きるの手伝って」
「おう……?」
触れられた。
やっと彼と手を繋げた。
まさにエクセレント、彼の温もりが触れた個所から陶酔感が次から次へとこみ上げる。
だが至福の時間はそう長くない、私を助け起こすとすぐに彼は手を放してしまった。
そして私が落としたパンを拾い上げ、矯めつ眇めつして確認すると、それも差し出してきた。
「袋は、まだ開けてなかったよな。ごめんな、なんだったら弁償するけど」
「いい」
「そっか………」
「――――士道、疾く往くぞ!!」
「悋気。こっちこっちです士道」
「あ、ああ!ほんとごめんな。じゃあ!」
「…………」
〈ベルセルク〉のせいで話もすぐに切り上げさせられ、彼はそのまま走り去ったが、それ以上に彼と言葉を交わすことができて嬉しかったので、いつもよりは怒りも湧かない。
その日のパンは、いつもよりとてもとてもおいしかった。
頑張る彼女が最後にちょっとだけ報われた。
いい話だなー。
だからこの華麗に乱舞した挙句全く刺さらなかったブーメランの山だけでも誰か片づけてくれないかなあ!?
副司令撃墜&回収した〈ラタトスク〉黒服部隊とか。
ていうかストーカー女vs.副司令の格闘戦なんてドリームマッチ(馬鹿)やるの絶対うちだけだろ………。
そして本編で病気やってるのに悪いが更に病気逝くぞ覚悟はいいかおらァ!?↓
※デート・ア・ライブの世界もデュエルによって破壊されてしまった!
ダイジェストで流すので遊戯王ネタとちょっとライダーネタが割と解説抜きでポンポン飛び交いますのでご注意。
五河士道は非現実的な光景を映像で見せつけられる。
鎧姿の少女一人に、空を飛ぶ機械の翼を得た軍隊が囲い火器を一斉に放つ。
強力な鎧と剣によって砲火の一切を寄せ付けない少女だが、その圧倒的な力にも関わらず、彼女は悲しそうで。
そんな表情をどうしても放っておけない士道はその映像を見せてくる妹の琴里に尋ねる。
「どうして、こんなことになっちまってるんだよ………っ!?」
「これも全部、ユベルって奴の仕業なのよ」
「なに、それは本当か!?」
「十二次元宇宙、全ての世界が融合を始めようとしているの。あのデュエルモンスターズの精霊達はそのせいで異世界からこちらに現れるようになってしまった。融合を止めるには、デュエルで彼女達の力を封印するしかない」
「……………。………ん?デュエルモンスターズって、カードゲームの?」
「軍は武力で彼女達を殺すことで対処しようとしているけど、無意味ね。リアリストがデュエリストに勝てる訳がないじゃない」
「いや、まったく訳が分からんぞ!?」
「そういうわけで士道。選ばれしデュエリストよ」
「いきなり何?何の話!?」
「―――――――精霊とデュエルして、封印<デレ>させなさい」
なんだかんだで士道は了承したものの、すごく後悔していた。
「ただ勝つだけじゃダメよ。彼女らに気持良くデュエルさせ、その上で勝たないと封印させてくれないわ。だからその為にファンサービス↑しないといけないわ」
「そうなのか……ていうか今琴里発音と顔がおかしかったぞ?」
「黙らっしゃい。………その為に必要なのは、リスペクトデュエルの精神!!」
・相手に気持良くモンスターを展開させない召喚反応型除去汎用罠カード(神警・奈落・激流葬)の使用禁止
・相手に気持良くバトルさせない攻撃反応型除去汎用罠カード(幽閉・ミラフォ)の使用禁止
・相手に気持良くプレイさせない汎用全体メタカード(マクロコスモス・ネクロバレー・スキルドレインなど)の使用禁止
・相手がエクストラデッキから気持良く召喚したモンスターへの強制脱出装置使用禁止
・ビートダウン型のデッキを使用すること
「無茶苦茶だ…………!?これでどうやって戦えばいいんだ………」
「そうね……相手のどんな強力なエースモンスターもそれ以上の力でねじ伏せるのが理想よ。となれば、リスペクトデュエルでもあることだし、あれしかないわね、サイバー流」
vs十香
「デュエル霊装【ディスク】、起動。先攻はもらった!死皇帝の陵墓を発動。ライフを1000支払い虚無魔人を通常召喚!」
虚無魔人………互いのプレイヤーは特殊召喚を行えない
「…………おい琴里、全体メタは禁止じゃなかったのか?」
『汎用じゃないし。てかそもそもあなたが使っちゃいけないってだけよ?』
がんばれ士道、負けるな士道、デッキを信じれば必ず勝利のカードが手札に来る!
そして四糸乃戦ではミラクルフュージョンチェンジチャージミラクルフュージョンチェンジでアブゼロとアシッド使い回されてフィールドズタボロにされた挙句、思い出すようにダークロウで除外とサーチメタ、トドメに超融合喰らう悪夢のE・HEROデッキが待ってるぞ!