AOGの狼人   作:ガラクタ山のヌシ

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方針

 

ナザリック地下大墳墓、第六階層には諸事情により移動できない一部を除き、守護者達が揃い踏みしている。

 

因みに来た順番は

 

「おや?最初にきたのは私でありんすか?」

 

まずはゲートよりやってきたシャルティア・ブラッドフォールン。

種族はトゥルー・ヴァンパイア。

 

しずしずと歩き、廓言葉で話す様はペロロンチーノの趣味全開といった風であるが、守護者としては第一から第三階層というもっとも多くの階層を任されている。

 

そして、その事実は彼女の並々ならぬ戦闘能力の裏付けとしては十分に過ぎるだろう。

 

なお、今はアウラと仲良く喧嘩している。

ちなみにマーレは戸惑っているようだ。

 

「御方々ノ前デ、騒ガシイゾ。」

 

その二人を諌め、嗜めるように二番目に現れたのはコキュートス。

第五階層守護者であり、種族は蟲王。

 

青い甲冑を思わせる姿形をしており、性格も武人然としている。

 

見た目の通り戦闘面においても優秀で、特に武器を用いた戦闘においては守護者中随一である。

 

 

三番目と四番目はほぼ同時である。

 

守護者統括アルベドと第七階層守護者デミウルゴス。

ちなみに前者の種族はサキュバス、後者は悪魔。

 

どちらもナザリックの防衛に於いて欠かせない存在であり、知能に長け、計略に優れる。 

 

ちなみにセバスはもう少しかかりそうとのこと。

 

特にデミウルゴスなどは、らいかんが最初に打ち解けたメンバーであるウルベルト・アレイン・オードルの作であり、それらが動き、呼吸し、生きている様を見るのは少し感慨深く、思わず感嘆の声をあげてしまうほどだった。

 

(はぇ〜、改めて見るとそうそうたる面子やね。)

 

らいかんとモモンガがそうこうしているとアルベドが

 

「皆、御方々に忠誠の儀を。」

 

と言ったのと同時に、守護者一同が綺麗に整列して跪きはじめた。

 

瞬間、モモンガはメッセージをこっそりらいかんに飛ばす。

 

(え、えぇ〜。ど、どうしましょうロウさん。)

 

(まぁ、とりあえず威厳ある振る舞いでもしてりゃあいいんでない?)

 

(またテキトーな……。)

 

(まぁホラ、玉座の間で出してたような靄とか出せないん?)

 

(え、まぁ出来ますけど………。)

 

(とりあえず、それ出しながら支配者っぽいこと言えばいんじゃね?)

 

(まあ、やるだけやってみますよ。)

 

「守護者一同、面を上げよ。」

 

モモンガがそう言い、守護者達が言われるまま顔を上げるのを見渡すと

 

「まずは皆、よく集まってくれた。礼を言おう。」

と続ける。

 

するとアルベドが

 

「礼だなどと勿体ないお言葉。ですが守護者一同、我らが造物主たる至高の御々に、相応しい働きを誓います。」

 

それに他守護者も「誓います。」と続く。

 

「素晴らしい!それでこそ我らが計画も問題なく遂行されるだろう。」

 

その言葉に守護者達は嬉しそうに顔を綻ばせるが、

さて、と続けるモモンガの言葉に再び顔を引き締める。

 

「現在ナザリック地下大墳墓は原因不明の事態に直面している。現在セバスに命じた地表探索が終わる頃だ。」

 

するとそれを見計らったようにセバスがやって来た。

 

モモンガはセバスに向かってひとつ頷くと

 

「セバス、地表で得た情報を皆に聞かせてやって欲しい。」

 

セバスは「は、」と短く答えると

 

「現在ナザリック周囲1kmは草原が広がっており、人影、建造物はおろか、モンスターや動物の姿も見受けられませんでした。」

 

「なるほど。ご苦労セバス。ふむ、やはりナザリックが何らかの原因でどこかしらに転移してしまったのは間違いないようだな。」

 

「さて、どうしようね我が友モモンガ。」

 

「そうだな。まずはアルベド、並びにデミウルゴス。」

 

「「は!」」

 

「両者の責任のもと、より完璧な情報共有システムの構築を行い、警護を厚くするように。」

 

「「は!」」

 

確認が取れると、二人から視線を外し、隣に立つ戦友に目配せする。

 

「では、次はナザリックをどの様に隠蔽するかだが。妙案はあるか友よ。」

 

「ん〜。ま、出来なくはないやね。」

 

と、アイテムボックスをゴソゴソと探り、目的の道具を取り出す。

 

小さな赤い魔法陣を描いた羊皮紙らしきものを広げながららいかんは言う。

 

「これは死角の結界式つってね。指定した範囲のモノを文字通り不可視にする。ただ、あくまで見えなくなるだけだから、不慮の事故で誰かが迷い込んでくる事もあるかも。」

 

「……まぁ良いか。万一迷い込まれたとしても記憶操作をすれば問題ないからな。どのくらいの期間隠しておける?」

 

「魔力を適宜注いでいけば3年は持つやね。」

 

「3年か。些か短いな。」

 

「まぁ、いうても消耗品だかんね。予備はあるけどポンポン使えばすぐなくなるから、楽観視は出来んね。材料の確保さえ出来ればいいんだけども。」

 

「ではそれを使用する方向でいこう。」

 

「りょ〜かい。」

 

「最後に」と、モモンガは守護者達の方に向かい合う。

 

「お前達にとって私とはなにか、らいかんとは何か。聞かせてもらおう。」

 

 

(え、何その大胆なエゴサ。)

 

と、らいかんが思ったのは秘密である。

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