さいどらいかん
悩みに悩んだ結果、モモさんが連れて行くのはナーベラル・ガンマとなった。
まぁ、妥当っちゃあ妥当やね。
強いて問題点をあげて言うならパーティ構成が魔法職二人というところだが、そこは剣士装備を身につけたモモさんが前衛となるらしい。
黒いフルプレートを身につけたモモさんを、ゲートの前で見送る。
「んじゃぁ、モモさんいってら。」
「ええ、留守は頼みましたよ。」
「ナーベラルも、モモさんを頼むなぁ。」
「はい、私の命に変えましてもお守りしたします。」
(忠誠心が重いなあ。)
(まぁ、なんかあればメッセージくれりゃぁ相談くらいは乗れるから、身構え過ぎないくらいが案外ちょうど良かったりするんでない?)
(相変わらず軽いですねえ。)
(まぁオレっちだかんね。)
(もう、軽過ぎて逆に安心してる自分がいますよ。)
(ま、マジメな話これからはこないだのカルネ村みたいに、ちょっと出てくるみたいなんは難しくなりそうやね。)
(冒険者とは依頼を受けて魔物を討伐する者たち、つまりは有名になるほどに依頼主に行動を左右されかねないですからね。無論、断ろうと思えばできるとは思いますが、その場合名声に傷がつくのは避けられません。)
そのため、モモさんは守護者達が少しでも仕事がしやすいようにと、階層間の自由な行き来ができ、またギルドの証でもあるリングオブアインズウールゴウンを配布した。
守護者達は至高の御方々の証たる指輪は受け取れないと言っていたが、「ならばそれに見合うだけの働きをもって報いるように。」とモモさんが言ったことで、とりあえずは何とかなった。
(寂しくなったらいつでも駆けつけるかんね。)
(……ええ、頼りにしてます。)
(何、今の間?)
(気のせいでは?)
で、二人を送り出して少し経った頃、オレっちは闘技場に来ていた。
以前アウラにカルバリン砲の試射を見てもらって以来、何度か実験にこの場所を借りているのだ。
「さぁ、見てろよ〜アウラ。」
「はい!見てます!楽しみです!」
オレっちは腰を低くし、右拳を突き出す。
左手で横から右腕を抑え、そして叫ぶ。
「ロケットパ〜〜ンチ!!」
ドシュウという音と共に右手が発射され用意された的に当たる。
刹那、的は爆風と共に粉々になったのだった。
「かぁ〜っ!やっぱロケットパンチは浪漫やねぇ!」
「凄かったです、かっこよかったです!」
あいも変わらずキラキラとした目でこちらを見ている
「おうおう、あんがとなぁ。」
他にも武具類の強度や動作の確認だったり、なんだりして闘技場を後にし、自室に戻る。
ルプスレギナの用意してくれた食事を済ませ、工房に入りしばらくすると、モモさんからのメッセージが来たのだった。
アーティファクト説明
ロケットパンチ
説明不要、機械義手ならまず付けたいギミック。
ある意味男子の憧れ。