扉から舞い込む新風   作:ケイオース

14 / 34
うーん、ポケモンを出したい…、早く、早く皆んなのオリポケを!


11 束の間の別れ

その後、サブリアは奮発してくれたのか、ヤドンの尻尾煮込みシチューを振舞ってくれて、談笑しながら食事の時を楽しむ。

 

 

そして、温かい寝床を貸してくれて、そのまま就寝に入った。

 

 

 

 

 

ーーー

 

そして翌日…

 

「…よし、これでいいね!これで、一端の旅人って感じだね!まぁ、街に行くだけだけど、このぐらい無いと、バッチを集めるのも一苦労だからね。」

 

サブリアがそう言って、満足そうに笑む。

 

私達の体は、昨日とは違い、旅をする装備を纏っていた。

 

頑丈な服、沢山入るリュック、保湿クリーム、ある程度のお金と携帯食料…そして、数個のモンスターボール…。

 

本当に昨日からは考えられないほど、上等な物を纏っていた。

 

 

それを、全て用意してくれたサブリアには、感謝してもしきれない。

その気持ちを込めて、深く礼をし、感謝の言葉をかける。マキュリもそれに続く。

 

「いや、感謝なんていいよ、倉庫の中に置いていた物のお下がりみたいなもんだしね。使われてないよりか、使われるほうが、道具も嬉しいもんさ!」

 

しかし、彼女は軽快に笑い、感謝しなくて良いと言ってきた。

 

だが、私達は感謝している為、それに戸惑う、が、彼女が良ければ、それで良い気もする。

 

 

 

「…さて、準備も終わった事だし、ドビーアのところに行こうか!」

 

そして、隣町までの移動手段であるドビーアの所まで、彼女について行く。

 

勿論、町並みを過ぎていくのだが、昨日よりかは活気がある様な気がする。

そんな中を歩いて、ドビーアのところまで行く。

 

 

 

暫く歩いていたら、やたらと豪華な骨組みの建物が見えてきた。

 

そこを良く見ると、怪しげなオーラに包まれた扉が見えた。

恐らく、あれがドビーアというポケモンなのだろう。

 

 

サブリアも、そちらへ向かっているので、確定だろう。

 

 

しかし、聞いた個体では無いからか、そこまでの迫力は無い。

逆に、親しみを覚えるほどだ。まぁ、だからこそ、人に協力してくれるのだろう。

 

 

そんな事をつい考えてしまう。目の前の事に集中せずに、何か別のことを。

何もすることがなかったあの頃とは違う、今は、目の前の事を思わなければいけない。

 

「ほら、着いたよ。制約とか、特に無いから、いつでも入って良いよ!でも、他の街に移動するときは、ドビーアが無い時があるから、そのときは頑張ってね!」

 

どうやら、移動はフリーらしい。

何故?、と言葉を漏らす。言ってしまった後、何処となく恥ずかしく思い、少し顔を逸らした。

 

それを見てなのか、サブリアは優しそうに微笑み、訳を教えてくれた。

 

…基本的に友好的で、協力してくれるのだという。一応、ドビーアの気分次第で出来るか出来ないか変わるらしいが。

 

 

けれども、最近は気分がいいらしく、誰でも通してくれるらしい。

だから私達もいけると思って、連れてきてくれたらしい。

 

 

そして、ドビーアに私達が近づくと、ドビーアはガタガタと揺れながら扉を開く。その先には、得体の知れない空間が広がっていた。

 

 

そこで、サブリアに別れを告げる為、マキュリと共に、後ろを振り返り、感謝の言葉を口にする。

 

「…全然、私達はあなたと関係なく、あなたに徳のない様な事までしてくれたのにも関わらず、恩を返せずに旅立とうとしている事を悪く思う。

 

しかし、貴女は、今の私達に、恩を返さずに、大きくなってからで良いと言ってくれた。だから…また、会う日まで…。」

 

「群れでさえも、ここまで異種にも優しいのは居なかったぞ…。あなたが私達を思って助けてくれた事に、本当に感謝している。

 

助けてくれなければ、今頃どうなっていた事か…。

計画性の無さを思い知らされたな…。

 

…まぁロンリーの言う通り、また来て、絶対に恩を返すぞ。それまで、待っておいてくれよ。」

 

そう言って、ドビーアの中に飛び込む。一瞬、大きく振られた手が見えたが、既に見えなくなった。

 

見えるのは、色々な景色が混合した気持ちの悪い空間。

 

それも過ぎ去って行き…、外に放り出される。

 

 

 

 

 

 

 

暫くして、何とか足をついて立つ。マキュリも、水の玉の上でふらついている。

そして、頭を振り、気持ち悪さを解消しようと試みる。

 

 

そんな風にしていると、マキュリに肩を叩かれる。

気持ち悪さの名残りを感じながらも、マキュリの方を向く。

そして、看板の文字を読んでくれて、と頼まれた。

 

 

看板には、スラリとした字で、こう書かれてあった。

 

「翼舞う 風の街 ミルニキャスタ」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。