扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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やっばい、気温と湿度の変化でががががが。
大変遅れて申し訳ないのですが、これからも続けます。
たとえ遅れても、絶対に。

と言うわけで…、どうぞ。


12 風の街

「翼舞う 風の街 ミルニキャスタ」

 

良い謳い文句だ、心がくすぐられる様な。

 

 

 

風に当たりたい気持ちもあってか、それとも謳い文句に乗せられたからか。

 

気分の悪さを抑えて、外に目を向ける。

すると…、

 

 

 

 

 

 

 

ぶわっ!

 

 

 

 

 

 

風切り音が横切り、羽が舞う。

その内の一枚が私の目の前で、ひらり、と落ちてくる。

 

 

無意識に、手を広げ、それをすくう。

どうやら、スワルーレの羽のようだ。

 

しかし、スワルーレは、かなり縄張り意識が強く、街中を飛行するポケモンではないはずだが…

 

 

 

しかし、その疑問を打ち消すかの様に、旋風が舞う。

 

 

 

目の前をビュンと過ぎ去り、羽を舞わす。

ピジョットも、オオスバメも、ムクホークも、ファイアローも、

エアームドや、スズメロウ、ケンホロウだって、

 

 

そんな事関係無い!と言うほど清々しく、気持ちよさそうに飛行していた。

 

…これが、風の街。

これが、これこそが、風。自由で、何にも囚われることの無い、ひこうタイプの生き様。

 

それを私達は、心を熱くして見惚れていた。

目の前を通る、とりポケモン達に。ただそれだけに。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

暫くして、興奮冷めぬまま歩き始めた。流石に、突っ立ってるわけにはいかないから。

 

だから、ポケモンセンターみたいなところである、『旅宿』に向かう。

 

 

その間、空舞うポケモンたちと、それにあった建物を見物する。

 

 

ポケモン達が通りやすい様に、所々湾曲した建物が並び、その間を風が吹き抜けてくる。

 

若干、強度が心配になったりもするが、そこはポケモンの力でなんとかなっているのだろう。

 

 

そして、そこから、さっき通ったポケモンが飛び出す。

スルワーレだ。そしてそれに跨る人間がいた。

 

ゴーグル付けていて、それにメットもつけていた為、人相は分からないが、体格からして男性だろう。

 

…まぁ、わかったところで何にもないが。

 

 

 

そんな事を考えていた私の傍で、マキュリは、キョロキョロとあたりを見回して、

 

私に、あれは何か、これは何か、と聞き始めた。

まぁ、私も初めての街な為、予想ではあるが、一応受け答えはできた。

 

 

そんな中、マキュリは一つの建物を指差して言う。

 

「なあ!あれはなんだ?変な記号が扉の上に付いているぞ!」

 

それを聞き、その建物を見ると、ポケモンセンターを多少古風にした様な建物であった。

モンスターボールのマークもあるため、恐らくここが旅宿であろう。

 

「えっ、これが旅宿なのか?…変な建物だと思っていたが…、これがここの普通なのか…。」

 

彼女の反応に驚く。ポケモンセンターのデザインを古風にしたとはいえ、私はなんとも思わなかったが…。

 

 

いや、待て。

赤い屋根にずんぐりとした建物、窓の多い壁。

私たちが見慣れているだけで、確かに変な建物ではあるかもしれない。

 

 

 

そう考えていると微妙な気分になったが、それを無い物とするかの様にマキュリが腕を引っ張って旅宿へと飛び込む。

 

「まぁ、多少変とはいえ、寝るところなのだろう!中に入れてくれるならば、早く行くぞ!」

 

腕を引っ張られ、そのまま旅宿の中に入る。

幸い、自動ドアだったため、扉が壊れることはなかったが、

マキュリは扉のことを忘れていた様だ。

 

 

さっきまで、特に目立っていなかったが、音を立てながら勢いよく入ってしまったため、少し注目されてしまった。

 

 

そして、ジョーイさんがいるポジションから、女性がやってくる。

 

「こら!勢いつけて入ってこないで!ちゃんと気をつけるのよ!」

 

…叱られた。女性はそれだけ言うと、元に戻る。

 

 

ジト目でマキュリを見る。マキュリは目を泳がせて口笛を吹いている。

無駄に口笛が上手いので、少しイラつき、小突く。

 

 

そしてさっさと先程の女性のところにいく。

そして、私の後を少し慌てた様子でマキュリが追ってくる。

 

「あら?何か用だったかしら?」

 

女性は、私たちが向かっていくと問いかけてきた。なので、私たちをここに泊また欲しいと言う旨を伝える。

 

その為にお金を握ってきたのだが、なんと無料だと言う。

 

 

この旅宿は、何処からかやって来るお金だけでやり繰りされているらしい。

しかし、その金に手をつけようとする泥棒は、後日跡形もなくなっているらしい。だから、旅宿がある、というわけだ。

 

 

その後、少し談笑した後、部屋へと案内される。

因みに、やはりと言うべきか、女性はジョーイさんだった。

 

 

部屋は、よく言えば和みやすい、悪くいえば普通、の部屋だった。

 

少し期待していたのだったが、まぁそんな事、あるわけないな。

 

けれども、マキュリは物珍しそうに周りを見ていた。

彼女にとって、全てが新しい物だからな。

…まぁ、私もそうなのだが。

 

 

その後、部屋の中を堪能し終わると退屈になり、外に出てジョーイさんに話を聞きに行く事にした。

 

 

外に出て、ジョーイさんに話しかける。

聞きたいことはただ一つ。ジムの事だ。

 

「…ジム?ああなるほど、他所から来たのね。どれほど遠くから来たのかわからないけれど、一応義務だから、全て話すわね。

 

 

この地方のジムは、全タイプに分かれていて、それぞれ別の町にあるわ。

それとただ単純にジムリーダーを倒せば良いのではなく、そのタイプのことを理解しないとダメなのよ。だからこそ、身分証明になるの。

 

 

それで、肝心のバッジなのだけれど、普通にはもらえないわ。

自分の心を具現化した『コネクター』を発現させないといけないの。

 

因みにコネクターは旅宿にて無料でもらえるわ。この話が終わったら、あげる。

 

 

そのコネクターに全てのタイプのバッジをはめると、挑戦権がコネクターにできるわ。

 

その挑戦権は、ある一つのタイプを極めることのできる領域への挑戦権。

 

また、全てのタイプを等しく極める事の挑戦権。それらを貰えたものがジムリーダーやチャンピオンになれるわ。

 

…以上よ。

 

後これ、コネクターよ。貴女の。

一応、壊れていたら困るから、起動してみて。」

 

ジムの説明が終わり、コネクターが渡される。

コネクターは、ドーミラーみたいな形をしており、中央のオーブは鈍い光を放っている。

 

正直、あまりにも違いすぎたジムチャレンジに驚いてはいるが、品質チェックの為、コネクターを起動する。

 

 

すると、青白い球体が目の前に浮かび上がり、バッジの形と思われる18もの窪みがその球体に現れた。

 

そして頂点には、人間とモンスターボールを糸で結んだかのような金色のバッジが嵌められている。

 

「…あら珍しい。『信頼』のバッチが付いているわね。

 

一応補足として、そのバッチは『心のバッジ』と言って、トレーナーの心の変化に応じて現れるものよ。

『信頼』が付いていると言うことは、貴女、ポケモンの事を余程愛しているのね。

 

…そして、少しジム戦へのアドバイスをあげるわ。貴女の手持ちは見たところ、みずタイプのみ。

この街のジムは『ひこうタイプ』。

 

取り敢えず挑戦するだけ挑戦してみて、無理だったら近くの『岩蜘蛛の洞窟』でポケモンを捕まえると良いわ。

 

勿論、モンスターボールも無料よ。でも、特別なボールは値段がついているわ、それだけ気をつけてね。

 

以上よ。他に何か用は?」

 

それ以上、問うことがない為、無い、と答える。

 

 

頭の中で様々な情報が錯誤しているが、ジムへの目処が立った為、マキュリと話す為、部屋へ戻るのであった。




一応コネクターは、ポケモン超不思議のダンジョンの繋がりオーブとガジェットの見た目を想像してくれればと。
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