扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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次が正真正銘のジムリーダー戦です。
今回は前置きです。


13 最速の空

部屋に戻り、ジムリーダーに向けて、対策を練り始めた。

 

 

まずは技の確認。今のところバブルこうせんしか見ていない。

基本的に、覚える技は四つだ。まぁ、練度によって数は多少変わるが。

 

 

ポケモンは強大な力を使う故に、一つ一つの技を強いものにしなければならない。

 

その為、色々な技を覚えていると、一つ一つの技の威力が使い物にならなくなってしまう。無論、伝説のポケモンなどは別だが。

 

 

そして、技が少ないほど練度も高くなり、威力も強くなる…が、

小回りが効かなくなるため、技が少ないのはとっておきを使うポケモンぐらいだ。

 

 

そしてそれを理解しなければならないのが私だ。

その為、マキュリに技を教えて貰う。

 

「んー?技か?そうだな、私が覚えているのは、『ハイドロポンプ』『オーシャンソング』『アクアブレイク』『バブルこうせん』だ。

 

自分でも、バランスが悪いとは思っている。部族の中に、『ふぶき』を覚えている奴がいたが…どうする?」

 

心配そうにマキュリが言ってくるが、別にそんな顔をするほどでもない。

最初はお試しだ。最初は。

 

 

どうやら、ジョーイさんの口ぶりからするとかなりジムリーダーに至るのは難しいらしい。だからこそ、連携だけ試すのだ。

 

 

そう伝えると納得して、戦略を建てよう、と言ってくるマキュリ。

 

「…まず、ハイドロポンプ。ひこうタイプの翼を狙えば、水圧でぐらつかせることができるだろう。積極的に翼を狙ってくれ。

 

 

オーシャンソング。ねむり状態にする事と、アクアフィールドにするのは強いな。こちらの盤面にすることができる。

 

…しかし、ねむり対策をしていると考えても良い。アクアフィールドが主目的だ。

 

 

アクアブレイク。これは近接だな。

だが、力はそこまで強くないと言っていたから、受け流す事を主軸にする様にしよう。

 

ブレイクと言えども、水だからな。

 

 

バブルこうせん。これがジョーカーだ。威力の弱い技だと油断しているところに、翼を濡らす。機動力を下げて、ハイドロポンプを当てる。

 

 

 

…これぐらいか。」

 

私達はマキュリの能力を確認しながら策を立てた。

取り敢えず、今の最善を尽くすと、こんな感じのものが出来上がる。

 

外を見ても、日が照っている為、ジムに行っても良いだろう。

 

 

腰を上げ、マキュリを連れて、ジムへと向かう。

 

 

…道中迷ったが無事にたどり着けた。

 

 

 

 

ーーー

 

ジムは、ネイティオの様な姿勢のとりポケモンの形をしていた。

 

腰あたりから、地下へ入るらしい。

 

入り口をくぐり周りを確認する。しかし、内装も特に無く、人もいない。しかし、奥に進むしかない為、奥に進んで行く。

 

 

 

 

 

そうして少し歩くと、鞍をつけられたフェニレイドが目の前にいた。

フェニレイドは、こちらを見ると一鳴きして、看板の方を向いた。

 

 

その看板によると、フェニレイドに乗ってジムのところまで来い、と言う事らしい。フェニレイド自体、かなり珍しいポケモンなのだが、タクシー代わりにしても良いものか…。

 

 

しかし、それしか無いらしく、二人で鞍に跨り、飛んでもらう。

 

翼をバタバタとはためかせ、少し伸びをしてから、ふわっと浮き始める。背中は逞しく、それでいて柔らかい羽毛が心地よい。

 

…そんな風に、初めてのライドに心を躍らせていた、次の瞬間。

 

 

 

空に飛び出す。

グングン上がって、滑空して、またはためいて。

 

背中からしか見えないけれども、その様相は舞の様。

実に楽しそうに飛んでおり、こちらも楽しくなってくる。

 

しかし、風圧がすごい為、目も半開きに、口も開けない。

 

それでも、しかと、空の色を感じていた。

 

 

 

そんな感情に浸っていると、途端に減速する。

地上が近づいて、はためきの音が小さくなる。風圧ももう無くなった。

 

その事に少し残念がっていたが、マキュリを見るとそんな考えは吹っ飛んだ。

 

「…………」

 

騒ぐ事もなく、じーーっと空を見ている。目はキラリとひかり、口元は緩んでいる。

 

…何が有ったのかは聞かないでおくが、いい感情の変化をもらえたのであろう。

 

 

そんな彼女に声をかけて、フェニレイドが向かった方向へ急ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

ー向かい風を忘れて。




次回 ジムリーダー戦
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