扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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ちなみに、設定として、採掘セット・地図は本当は身分証明が出来なければ貰えない上、高級品にもなると、特別待遇の者しか受け取れません。


16 犬が西向きゃ尾は東

物音が少し聞こえる。

 

 

それを弾みにしようと、もっと求める。

けれども、そんなに都合の良いことは何度も起きない。

 

 

もう一度、引き込まれる。

 

 

でも、根本的な解決はしてくれた。

 

 

体に衝撃が走り、長い事、意識を呑んでいた闇が消える。

 

 

おもはず目を開き、周りを見渡す。

そして、今私がいるところを見る。…床だ。

 

さらにベットの方を見てみる。…青い手がはみ出ている。

 

…つまり、突き落とされたという事だ。

結果としては良かったが…、なんか、こう、もやもやするというか…。

 

 

そんな事を考えていたら、青い手がグッと上がり、マキュリが起きた。

 

 

少し目にとろみがついていたが、眠気を覚ます様に首を振って、すっきり起きれたようだ。

 

 

 

 

そして、寝る前に渡された物を見て、まだ涙が出てきた…。

が、いつまでもそうしてられないので、取り敢えず裏ショップに行く事にした。

 

 

技マシンがどれだけ充実しているのかはわからないが、それでも「ふぶき」の技マシンぐらいはあるだろう。

無くても、今後使うかもしれない。悪い方向に向かないようにしなければ…。

 

 

そう思いながらも、内心、買い物ができる事にワクワクする。

生まれてこの方、買い物などしたことが無かったからだ。初めてやる事は、何にもワクワクしてしまうのは性だろう。

 

 

その感情を事を心に収め、マキュリの手を引き、自室の外に出る。

心なしか、昨日入ってきた時より明るい。鼻歌でも歌えそうな気分になる。

 

 

すると、私を見たマキュリが微笑みを浮かべる。

直ぐに気づいた私は、顔がほてってくるのを感じてしまう。

 

何かを話せば楽になるが、何も話さず

黙ってこちらを見てくるマキュリに耐えられずに早足でショップの方にかける。

 

 

走る過程で、少し熱が冷めた私は、ショップの店員さんにこっそり会員証を見せる。

 

人の良さそうな笑みを浮かべていた店員さんは、少し固まって、その後に手招きしながら裏口まで連れてきてもらった。

 

 

ポケモンセンターの裏口の先は、意外にも落ち着く空間であった。

暖色の塗装がされており、特におかしな雰囲気も感じない。

 

そしていきなり、店員さんは壁を強く押し込む。

びっくりしたが、何も起きない。

 

 

店員さんを訝しむように見つめると、ふと気づく。

段々と体が傾いている事に。そして手先では沈み込む壁が。

 

 

そして、小さく物音がなった後、床がスライドして地下へのエレベーターが出てきた。

 

ありがちだが、押すのに時間がかかるという面で気づかないし、セキュリティもあるのだろう。

 

 

そう感心していたが、店員さんが言った言葉でその感情も吹っ飛ぶ。

 

「いやー、改修工事も、公になっちゃうから出来ないし、錆びついちゃって…、ごめんねぇー。」

 

…どうやら、相当秘匿されている所らしい。好奇心がそそり立つ。

 

店員さんがエレベーターのボタンを、3 3 4の順番で押す。

そして、エレベーターの扉が閉まり、下へと降りていった。

 

 

 

暫くして、エレベーターが止まり、扉が開く。

店員さんが先導して、重厚な黒い扉にたどり着く。

 

そして、開け放つように言われた。

 

 

恐る恐る開けると、そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀世界が存在した。

 

…雪ではない。物理的に銀色がひしめく部屋だった。

 

 

目を凝らすと、その一つ一つが技マシンだと分かる。

名前と値段が書かれてあるラベルが付けてある。

 

 

そんな部屋に呆けていると、店員さんから声がかかる。

 

「お客様。どれをお選びでしょうか。」

 

その言葉に、上の空で首を振る。

 

 

そして、体を揺するマキュリに気付き、そちらを見る。

 

「ふぶきの技マシンがあるかどうか聞いたらどうだ?」

 

それを聞き、はっとして、店員さんに、マキュリが言った言葉の通りに聞く。

 

「わかりました。ふぶきの技マシンですと、5000円となります。」

 

あまりの安さに驚く。通常、技マシンは五桁以上の値段になることが多い。四桁など、汎用性のない技ぐらいしか無い。

 

手持ちのお金も、サブリアから貰っていたので心配しなくてよかった。

…サブリアに感謝しながら、しばらくの間技マシンを選び続けた。

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