取り敢えず、技マシンはふぶきひとつとなった。
他のポケモンもいないし、無闇に使っては、サブリナに申し訳ない。
そういうことで、撤収した。
その後に、技マシンを使い、ふぶきをマキュリに覚えさせた。
いや、覚えさせたというよりかは、原理を頭に叩き込んだ、と言った方が正しい。
技は五つ以上でも覚えられるが、四つが推奨される。
その為新たに技を覚える時、忘れる必要がある。
普通は、覚えた衝撃で技を忘れるが、技マシンは原理を叩き込む事により、頭に思っていた技の原理を吹き飛ばし、忘れさせる物となっている。
だから、少しの心配はあった。
…マキュリは技マシンを頭に当てて、目を閉じる。
そして1瞬きした瞬間、ぱちっ、と音がなり、マキュリの目が開かれる。
そして、手を丸め、ぐっぐっ、と手を動かす。
そこから手を華麗に開く。そこからは氷の結晶が迸っていた。
…無事、覚えれたようだ。忘れた技はアクアブレイク、そして、これでひこうタイプに抗える。
戦略的にも、かなり幅が広がる。少なくとも、土蜘蛛の洞窟から、実力で出れるぐらいの自信はある。
「…よし、自在に使えるようになったぞ。後は、土蜘蛛の洞窟にて、ポケモンを捕まえるだけだな。誰を捕まえるつもりだ?」
そう聞かれて、思わず悩む。
しかし、あれをやってみたくて、それに決めてみる。
「イワパレス、かな。がんしょうで耐えて、からをやぶるをし、一人は持っていく組み合わせだ。それに、それぐらいしか発見例がないから、捕まえる難易度としても。」
それを聞いて、マキュリは頷き、今はまだいない仲間に想いを馳せている。
ーーー
取り敢えず、街を出て、地図通りに通る事にした。
暫くの間、なんの問題もなく進めたが、柵に囲まれたところを見て、地図を見直した。
すると、裏面にヒントが書かれてあった。後のものもあったが、ちょうどこの状況にあったヒントがある。
『柵に囲まれているのは、翼の試練道。その中には、野生の鳥ポケモンがいる。しかも主個体であり、その内の何体かを倒して進まねばならない。生死は保証される。』
…つまり、これは試練である、と言う事か。
そういえば、ジョーイさんが、『タイプのことを理解しないとダメ』と言っていた。
つまり、クリアするには、彼らの事を十全に理解しなければ、ジムリーダーにさえも勝てないということか。
…なんとも、凄まじい地方だ。
隣にいるマキュリに、アイコンタクトをする。
そして共に頷き、駆け出した。
そして、待っていました、と言わんばかりの、私達を覆う影。
上を見上げれば、カンスイコウが翼を開げ、威嚇してくる。
特性のいかくでは無さそうだが…。
本来、いくら悪どいとはいえ、はがムックルににていることでのギャップがあり、それなりに人気なのだが…。
こいつは、目が鋭すぎる。
体の模様などで把握したが、本当にこれはカンスイコウか?
…いや、そんな事を考えて、待たせるのは失礼か。既に相手は準備万端。私達も万端。
そんなの…
戦わない理由がない。
もはや、場は追い風であった。