扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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…遅れました。
本っ当っに、心配させてすみません!

これから色々慎重に進めます。疾走はします。でも、失踪はしません。

ですので…これからもよしなにしてくれると嬉しいです。


19 絶

洞窟の奥へと向かっていくと、徐々に広くなって行き、壁の突起が増えてきた。

 

一つ一つの突起がイワパレスなのだろうけども、活動的な様子は見せない。先程のカンスイコウが起こした騒ぎにより、閉鎖的になっているのだろう。

 

 

無理矢理起こして捕まえるほど、人間が出来ていない訳じゃない。

なので、他のポケモンを探す。

 

目撃例がイワパレスしか無かったが、探せば他のポケモンがいるだろう。

 

 

そう思って、声控えめにマキュリと話しながら足を進める。途中、別れ道を何度か通る必要があったが、直感で選んだ。

 

 

 

 

 

 

そうして下っていくと、次第に洞穴が広がっていく。

鉱石らしき光も辺りに広がり始めた。

 

イワパレスらしき突起も無くなり、それどころか穴ぼこだらけになってくる。

 

よくよく目を凝らすと、ヤミラミやノッグランなどの、鉱石を生活に要するポケモンが見える。

 

 

 

どちらかと言うと、岩寄りのポケモンが増えてきた。

しかし、彼らは、余り物音を立てずに行動している。いわタイプは騒がしいイメージがあるが…。

 

…いや、ここまでカンスイコウが来て、暴れたせいでこうなったのかも知れない。

 

 

それなら余計、捕まえるのが忍びなくなってくる。しかし、何らかの戦力強化は必要だ。更に奥に行って、活動的なポケモンを探さなければ。

 

 

 

 

そうして、更に奥に進んだ。

進むごとに穴ぼこやポケモンは減り、ある所を目処にめっきり無くなってしまった。

 

 

…その際、むしのしらせのような物を感じたが、無視して奥へと進む。

そして、あっさりと奥へと着いた。

 

奥には大きい空洞があり、その空洞には…

 

 

 

多くの骨が転がっていた。

 

 

 

確実に何かの死体。死を思い起こすかの様な風景。

そして、それを助長するかの様に、壁は宝石が散らばった地層である。

 

その宝石一つ一つがギラリと光り輝いていて、悪趣味な部屋であった。

 

明確な死を思わせる骨に、嫌な光を放つ宝石。ポケモンが寄り付かないのも納得だ。

 

…普通はこんなところからすぐ帰ろうとするだろう。しかし、そんな事はしない。何故かって?それは…

 

 

 

 

 

 

 

も う 逃 げ ら れ な い か ら

 

 

 

 

 

 

 

背後から紫煙が舞い込む。その刹那、マキュリを押し倒し、地に伏させる。

そうした瞬間、紫煙が爆炎へと変わり、先程までいた場所の空気を弾け飛ばした。

 

もはや、何の技かすらもわからないが、生き延びる事はできた。そして、隣の手を引き、マキュリと一緒に距離を取る。

 

 

取り敢えず、敵を視認するが…

それは、

 

 

 

まさしく、王である。

巨大な骨の体、隙間から滲み出る紫煙、冠のような骨…そして、風格。

 

名前は…、スカウルス、だったか。詳細すらも、対してわかっていない。

アンドリラーの時は、ある程度情報があったし、皆んながいてくれた。しかし、今回は二人だけ。だから、戦略が全てだ。

 

紫煙の攻撃すらも理解してない。だからこそ、時間を稼いで技を見なければ。

 

「マキュリ、バブルこうせんで視界を惑わせ、技を避けろ!」

 

その言葉で、意図を察したのか、前よりか多くのバブルこうせんを放つ。

 

そして、スカウルスが、体の紫煙を撒き散らしてくる。

 

 

 

 

 

 

 

…一つ、誤算だったのは、調子に乗っていた事。

最近、幸運が重なって、知識を使えた事で、自分の知識の範疇に収まる物だと、相手を無意識に侮っていた事だ。

 

 

 

泡に紫煙が染みる。泡が紫根染の様に、紫に染まる。

そして…

 

ボッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

…体がいたい。

 

目が霞み、耳奥に音が響き、肺は、息をするのを忘れている。

 

ゴボッ、という音が自分から音が自分から軋み鳴る。

かろうじて、生きてはいる。前にいたマキュリを咄嗟に庇ったが、果たして護れたのだろうか。

 

…だが、そう遠く無い未来に、葬り去られる未来が見える。この、体では、そうなる他ないだろう。今までは、本当に運が良かっただけだ。

 

 

 

ゆっくりと口を開け、紫に染まる破壊の光が、淀んだ目にチラつく。

 

 

 

せめてマキュリは、と想い、自然に口が動いた。

 

 

『ロンリー は たすけを 求めた』

 

『しかし』

 

『だ れ も こ な か っ た』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




人生に、助けは無い。

でも、光は、確かにそこにあった。
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