扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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今回はすっごく短めですけれど、次回から頑張ります。
…ほんとですよ?


21 memory is serious?comical?

…夢を、見ている。

 

あの、何も知らなかった無垢な時間。その時間の泡沫を、もう一度。

 

 

 

…既に、過ぎた事だ。もう、二度と振り返らないと決めていた。

しかし、こうして見てしまうと、どうも…。

 

 

 

 

 

ある場面を見ている間に、いつの間にか違う物を見ていたり、

まるで走馬灯の様な夢を、その上から見ている。

そこに意思はない。ただ、意識が漂っているだけだ。

 

 

 

暫く、ユラユラと揺れて、見たくもない物を見せられた。

そして、一通り見終わった。

 

少し昔を懐かしむかの様な、…そんな感情を持ちながらも、目を閉じて終わりに備える。

 

 

…けれども、一向に終わらない。

世界が崩れるあの感覚。それがない。

 

…夢ながらも、背筋に冷汗が伝う。

恐る恐る、目を開く。

そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せそうに笑む『わたし』の顔があった。

 

 

 

それから目を逸らそうと、首を曲げ、目を閉じようとする。

けれども、私の体はその指示に従わない。

 

『わたし』の姿が、罪の意識が体を蝕む。

本来、切り捨てた物としていたそれが、また現れ…体を食い破る。

 

 

 

夢だからか、罪の意識であろう、形容し難い物が体の内から顔を見せてくる。

私に巻き付き、鎌首もたげて、とびかかる。

 

 

 

 

 

 

しかし、私にそいつが襲うことは無かった。

 

 

 

 

 

 

ギリギリ、という不快な音が空間に響く。体にいる奴は、音源を探した。

 

そして、ある一方を向く。

私も、そちらへ向く。

 

 

 

そこには亀裂があった。空間を引き裂く様な音を立てながら、今も拡大し続けている亀裂が。

 

少しの間、奴と一緒にそこをぼんやり見ていると、空間がパラパラと落ちてきた。

 

 

明るい夢の中とは一転し、暗い光が私を見てくる。

そして、そこから身を乗り出し、躍り出てきたのは…

 

 

 

 

 

 

 

虫。何かの虫。本当に虫。

それしか言えない。いや、もう少し言えば不快。化石にあんなのあっただろうか?

 

確か…ハルキゲニア、だったはず。

 

そいつはポケモンでは無かった物だから、今のあいつとは違うのだろうけれども、そんな化石はあったはずだ、うん。

 

 

そんなに現実逃避するほど、奴は生理的に無理だった。わしゃわしゃ動く触覚と足。のたうち回る体。

 

そんな物を見て、次第に意識が遠くなってくる。

 

 

いつの間にか、体にいる奴は居なくなっていた。罪の意識も、いつしか消えていた。

 

ある意味、虫歯の時のスピアー(蜂)みたいな物だ。

痛みを超える痛みが有れば、弱い痛みを忘れられるという事。

 

 

すっかり気持ちは澄み、純然たる気持ち悪さが胸を占めており、壊れる世界を横目に、意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

いきなり意識が上がる感覚。

その感覚に後押しされ、目を開く。

 

 

 

世界は暗く、岩肌が視界を占めている…訳ではなく、

私の目の前には、先程酷評したあの虫がいた。

 

 

 

…洞窟に悲鳴が上がった。




実は、主人公の事を再度ここで考え直していたのです。
矛盾がない様に。

…うまくいくといいなって!

by深夜テンションな作者より
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