「…随分素っ頓狂な声を上げるね、君。」
此方をジトっと見て、そう言うハルキメアー。
私は目を逸らし、口籠もりながらも謝罪を伝える。
「まぁ、こんな見た目だからね。あまり好かれていないと自覚しているよ。…ま、そんな話をしたい訳じゃなくて。」
首?を振ってから私と、未だに目を覚さないマキュリを見回す。
私も釣られてマキュリを見る。
…寝顔は穏やかで、傷も無くなっている。
つまり、適切な治療が出来ている、と言う事だ。
…徐に、バッグの中のきずぐすりを調べる。
すると、中身が空になった回復用品が姿を現した。
やはり、人間に対してなんらかの知識があると見て間違いない。
「…?取り敢えず、彼女を起こそう。少なくとも、君の味方なんだろ?なら、此処から出るのに必要な戦力になる。」
私は思考を一旦止めて、ハルキメアーのやる事を見る。
彼はマキュリの方へと向かい、頭へとよじ登る。
そして、頭の中からモヤを取り出し、それを食べるような素振りを見せた。
するとそのモヤは霧散し、その後すぐにマキュリの目が開く。
そしてマキュリは、ハルキメアーの方へと向き、キガングモの方へと向き、私の方へと向いた。
「…。すまない、この状況が全く分からん。どういう事だ?」
マキュリはそう言って、困ったように当たりを見渡す。
それを見てか、キガングモが動く。
天井から伸びる糸に捕まり、下に降りてくる。
そしてマキュリに一本の腕を、開くように伸ばす。
「…え?これをくれるのか?」
彼女はそう言って、何かを受け取った。
私はそれを見ようと近づく。
すると、それが何かわかった。きのみだ。
見た目はへたが星型尚且つカラフルで、実全体は緑と白のライン、そして形は尻すぼみだ。
正直見た事がないが、それが珍しい物だと分かる。
キガングモは、マキュリを少し見つめてから、腕を使って頭を撫でた。
それからまた元の位置に戻った。
「…ありがとう。持っておく。…でも、今の状況を説明して欲しい。」
そうマキュリが言うと、頭に乗っかったままのハルキメアーが話し始める。
「んー、取り敢えず、キガングモが君たちを救って、あのスカウルスが洞窟の上層で待ち伏せして、僕が脱出の補助の為について行く事だけわかってればいいよ。」
あっさり彼は言うが、その中には情報が詰まっている。
起きて直ぐに、色々起こりすぎたマキュリは頭を抱えて唸っている。
けれども直ぐに立ち直り、真剣な表情でハルキメアーを見つめる。
「ウーン…つまり、脱出の為に起こされたと言う事でいいか?でもどうする?」
そう言われて、ようやく話が進む。
「もちろん、策はある。ノッグラン達がちゃんと布石を打ってくれたのさ。」
短いですけど、会話回終わりです。次回から戦闘です!
ライバル、悪の組織、欲しい?
-
欲しい
-
いらん
-
テンプレ?いいからドーピングだ!