扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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25 前方の鳥も後門の竜ももう消えた

「…話している所すまない。」

 

突然、声が響く。

妙に落着きの有る不思議な声だ。

 

私は、声を発している主が居るであろう、後ろにふり向く。

 

 

そこには、顔の下半分を布のような物で覆った2メートルほどの巨人と、猫背でガタイが良い岩の異形がいた。

 

そのどちらもが土色の肌だった。

 

そして、巨人の方が声を掛けてくる。

 

「一応、自己紹介をしておこう。私はガイアーソン族クギャリ。そして横のコイツは、マストーン族のスゥルズ。

 

…まぁ、『水の』を従えて居るんだから、『地面の』『岩の』と言った方がいいかもしれんな。」

 

名前を教えてきた。

 

最後に聞いたことのないニュアンスの事を言ってきたが、それを取り敢えず無視して此方も自己紹介をする。

 

「…成る程、ロンリーに、ハルキメアー、それにマキュリと言うのか。ふむ、いい名前だな。

 

…よし、本題に入ろう。引き止め続けるのも悪い。

 

…ロンリー、お前はいろいろなものを巻き込む風だ。だからこそ聞く。

 

『主が目指す所はいずこに?』」

 

そう聞いてくるクギャリの目は鋭く、こちらを刺すような視線で此方を見つめてくる。

 

 

正直、クギャリが何を言って居るのかよく分からない。

けれども、自分が向かっている場所はわかっている。

 

「向かっているところは、『私が始まり、そして終わった場所』。少なくとも、あそこに私がいた方がいい。」

 

そう答えると、クギャリとスゥルズは目を丸くして此方を再度見てくる。

 

 

そして目を瞑り、何かを考えているかのような素振りを見せた後、また話し始める。

 

「…そう、か、成る程。流石『水の』を従えているぐらい、持っているものだな。

…お前の旅が、いずれ終着する時、また問おう。

 

『主が目指す所はいずこに?』と。その時も、同じ物を持っていて欲しい。」

 

そう言うと去っていった。

 

洞窟の闇に消える一瞬、役目は果たした、と聞こえた気がした。

 

 

 

「…やっぱり、君は何か持っているね、大きいものを。」

 

ハルキメアーはそう言って、肩から此方を見つめる。

 

その動作に、心臓が跳ねた。

不審がられて、去ってしまったら、と考えて。

 

少なくとも、今はこの事を話す気は無い。

だから、もしや、と思ってしまう。

 

 

しかし、そう思った私が馬鹿だった。

 

「…ま、出会ったときも言ったけど、深くは聞かないよ。

言いたくなさそうだし、生物なんてそんな物の一つや二つ、有るもんだからね!

 

気にしない、気にしない!」

 

朗らかに励ましてくれた。

 

だが、マキュリは俯いている。

 

 

声を掛けると、はっ、として此方を見てくる。

 

「…あっ、別にロンリーに言われた事を気にしているわけじゃ無いぞ!

 

…ただ、『水の』と言われた事を少し、な。」

 

そして、私の想いを和らげるようにそう言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

…微妙な雰囲気になりつつも、恐る恐る外へ出た。

 

しかし、カンスイコウどころか、他の主ポケモンすらいなかった。

 

 

 

まるで…何かが消したように。

ライバル、悪の組織、欲しい?

  • 欲しい
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  • テンプレ?いいからドーピングだ!
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