「…話している所すまない。」
突然、声が響く。
妙に落着きの有る不思議な声だ。
私は、声を発している主が居るであろう、後ろにふり向く。
そこには、顔の下半分を布のような物で覆った2メートルほどの巨人と、猫背でガタイが良い岩の異形がいた。
そのどちらもが土色の肌だった。
そして、巨人の方が声を掛けてくる。
「一応、自己紹介をしておこう。私はガイアーソン族クギャリ。そして横のコイツは、マストーン族のスゥルズ。
…まぁ、『水の』を従えて居るんだから、『地面の』『岩の』と言った方がいいかもしれんな。」
名前を教えてきた。
最後に聞いたことのないニュアンスの事を言ってきたが、それを取り敢えず無視して此方も自己紹介をする。
「…成る程、ロンリーに、ハルキメアー、それにマキュリと言うのか。ふむ、いい名前だな。
…よし、本題に入ろう。引き止め続けるのも悪い。
…ロンリー、お前はいろいろなものを巻き込む風だ。だからこそ聞く。
『主が目指す所はいずこに?』」
そう聞いてくるクギャリの目は鋭く、こちらを刺すような視線で此方を見つめてくる。
正直、クギャリが何を言って居るのかよく分からない。
けれども、自分が向かっている場所はわかっている。
「向かっているところは、『私が始まり、そして終わった場所』。少なくとも、あそこに私がいた方がいい。」
そう答えると、クギャリとスゥルズは目を丸くして此方を再度見てくる。
そして目を瞑り、何かを考えているかのような素振りを見せた後、また話し始める。
「…そう、か、成る程。流石『水の』を従えているぐらい、持っているものだな。
…お前の旅が、いずれ終着する時、また問おう。
『主が目指す所はいずこに?』と。その時も、同じ物を持っていて欲しい。」
そう言うと去っていった。
洞窟の闇に消える一瞬、役目は果たした、と聞こえた気がした。
「…やっぱり、君は何か持っているね、大きいものを。」
ハルキメアーはそう言って、肩から此方を見つめる。
その動作に、心臓が跳ねた。
不審がられて、去ってしまったら、と考えて。
少なくとも、今はこの事を話す気は無い。
だから、もしや、と思ってしまう。
しかし、そう思った私が馬鹿だった。
「…ま、出会ったときも言ったけど、深くは聞かないよ。
言いたくなさそうだし、生物なんてそんな物の一つや二つ、有るもんだからね!
気にしない、気にしない!」
朗らかに励ましてくれた。
だが、マキュリは俯いている。
声を掛けると、はっ、として此方を見てくる。
「…あっ、別にロンリーに言われた事を気にしているわけじゃ無いぞ!
…ただ、『水の』と言われた事を少し、な。」
そして、私の想いを和らげるようにそう言ってくれた。
ーーー
…微妙な雰囲気になりつつも、恐る恐る外へ出た。
しかし、カンスイコウどころか、他の主ポケモンすらいなかった。
まるで…何かが消したように。
ライバル、悪の組織、欲しい?
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欲しい
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いらん
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テンプレ?いいからドーピングだ!