色々あるけど、合間に小説書いて上げとこ。
「…困ったな。」
いや、本当に困った。
カンスイコウどころか、他の主ポケモンもいない。
見回しても、誰もいない。
…戦力として、もう一体ぐらいポケモンが欲しい。
流石に、ひこうタイプ弱点のハルキメアーだけでは突破が難しい。
少なくとも、頭数が無ければいけないだろう。
と思いながらも、3人で途方に暮れていた。
…まぁ最終的には、また明日にでも来る、という風に結論が出たが。
そう言う事で、取り敢えず帰ることにした。
道中、ハルキメアーが食べた夢の中での遊び、しりとりをして時間を潰しながら歩いた。
ルールは簡単だった為、すぐに馴染んだ。
そして、先程の奇妙な雰囲気は消えて、また楽しげな感じへと戻った。
「私の番か…カジリガメ。」
「えーと、メブキジカ。」
「カイロス、っていたっけ?」
「スバメ。カイロスはちゃんといるよ。」
突然、横から声が飛んできた。
いきなりのことで驚き、後ろへ振り向く。
そこには、幾何学模様の白いローブをきた少年?が立っていた。
「驚かせてごめん。でも、面白そうな事をやっていたから混ざりたくって。」
中性的な顔を歪ませて、申し訳なさそうにそう言ってきた。
見たところ怪しさ満点ではあるが、3人よりか4人の方が面白そう、との事で、そのまま混ぜることにした。
「…え?混ぜてくれるの?…自分で言うのもなんだけど、こんな格好だし、怪しいけど…そう言ってくれるなら、嬉しい。」
まぁその気になればちゃんと戦えるし、街の近くだから大丈夫と言った。
その言葉に納得したのか、顔を綻ばし、続きを促してくる。
「ああ、わかった。…あー、スバメ、メ…メクジャク!」
そうして、時間は過ぎていった。
楽しい時間が。
ーーー
暫くしりとりをしていたが、白熱した末、マキュリが、「トリトドン!…あ」と言ったので終了した。
「…あー面白かった!途中から混ぜてくれてありがとう!」
彼はそう満足そうに言った。
その様子を見て、微笑ましい気分になる。
そんな笑顔が顔に出ていたのか、彼は頬を膨らまして不満げな声を上げる。
「ぶー、どうして笑うのさ…。師匠もよく笑うけど………、?師匠?…あ。
…そう言えば、お使いの途中だった!」
が、お使いを思い出す。…まぁ、なにか騒がしい奴ではある。
そんな感じであたふたし出したが、直ぐに止まり、私の方へと向いてきた。
目をじっと見てきて、その後ローブと私をチラチラ見比べる。
そして決心したように私に再度話しかけてくる。
「…うん、多分大丈夫。…えっと、お名前なんだっけ?…分かった、じゃあさロンリー。今からちょっと、戦ってくれない?」
そう言う彼の目は、真剣に私を見据える。
先程のあたふたした雰囲気は霧散し、ほのかな覇気が漂う。
いきなり申し出てきた戦いの誘いに、私達は目を見合わせる。
そのまま少し黙る。
けれど断る理由も無いし、ジムトレーナー戦に向けてちょうど良いと考えて、受けることにした。
その事を伝えると、少し安心したのか肩を下ろし、そしてまた元に戻す。
「…よし、そう言ってくれると嬉しいよ。えーっと、手持ちは一体しかいないから、一対一でやっていいかな?」
それに頷く。
そうすると相手も頷き、ローブへ手を入れる。
引き抜いた手には、ドリームボールが握られていた。
「ここまで、条件決めてごめんね。でも、全力を出すし、負ける気はさらさら無いよ!」
彼は一層ドリームボールを握りしめながらそう言う。
それに呼応するようにローブの模様が光り、怪しげな煙が噴き出す。
「…色々と卑怯かも知れないけど、行くよ。」
「…そう言えば、言ってなかったね。…僕の名前は、『ザグー』。『魔受士エルク』の弟子!この世の不思議な力を持って、お相手するよ!
…いくよ!」
彼、…いやザグーは、前傾姿勢をとりながら、ドリームボールを持つ手を顔の前に持っていき、その後にボールを投げ放った。
私達が対峙するポケモンは…
絵の代わりに、白いキャンパスを持ったデスマスだった。
…まぁ、なんていうか。正直言うほどか?と思ってしまう。
その微妙な雰囲気をザグーは感じたのか、瞳を煌めかせてこちらを見てくる。
「…取り敢えず、どっちを戦闘に出すか選んでくれない?」
その言葉を受けて、ハルキメアー肩の上から飛んで降りる。
後ろを振り向かずに、言葉を発する。
「…ここは、僕に戦わせてくれないかい?洞窟外の戦いは未経験なんだよ。」
その言葉にマキュリは頷き、藍色の瞳で私を見てくる。
ハルキメアーの力を見たかったのもある為、それを了承する。
デスマスとハルキメアーが対峙する。
どちらも睨み合っているが、試合開始を受けていない為、動いていない。
「…そのポケモンだね、分かった。じゃあ、魔受士の戦いを見せてあげる!」
そうザグーが叫ぶと、彼の周りにあった煙がデスマスに纏わりつく。
そのまま少しすると、纏わりついていたものが霧散し、デスマスがもう一度現れる。
そのデスマスは、先程感じなかった威圧感を出しており、少なくともさっきまでとは遥かに違った。
「これが、魔受士の力さ。絆があるポケモンに、力を渡すことが出来る。…これで、少しは並べたかな?」
彼はそう言うと、こちらを見返してくる。
そして、いつでも戦いをできる事を告げた。
それと審判だが、人数的にマキュリに任せる事になる。
彼女は少し驚いたが、面白そうと喜んだ。
「よし、いくぞ?…はじめ!」
その言葉で私達は自分のポケモンに指示を飛ばす。
「デスマス、シャドーボール!」
「ハルキメアー、ねっとうだ!」
デスマスは暗黒球を、ハルキメアーは熱湯を、相手に向けて撃つ。
互いの攻撃はぶつかり合い、鍔迫り合いのような均衡を見せた後、エネルギー過多で爆発する。
互いのダメージはゼロ、余裕も無し。
「くっ、ここまでして同じぐらいか。…しょうがない、最終手段を使うことも考えなきゃ。」
ザグーは何かを呟いた後、まあ一度突っ込んできた。
「デスマス、シャドーボール!」
もう一度暗黒球が飛んでくるが、ハルキメアーは以外にも跳んで回避した。
「ハルキメアー!いとをはくで、視界を奪え!」
そして糸を吐き、デスマスをぐるぐるまきにする。
ハルキメアーは小さく、遠心力も受けやすい為、簡単に巻くことができた。
そんなデスマスを見て、ザグーは慌てて解くように命ずる。
「わっ!デスマス、上手くまもるを張って糸から脱出して!」
少し四苦八苦していたが、無事出られたようだ。
無事なのは出るまでだが。
「ハルキメアー、いとをはくで後ろの地面を掴み、トーチカしながら体当たりだ!」
たいあたりは出来ないが、体当たりなら出来る。
糸を解いたすぐ後のデスマスに、毒の棘を生やしたハルキメアーが迫る。
驚きで固まっている一瞬を逃さず、体当たりが決まる。
デスマスは苦悶の声を上げ、後ろへと下がる。
相変わらず分かりにくいが、どくになったようだ。
どく状態は表面上何も変化がないので気づきにくいが、そのうちに毒に侵され体力が削れていくと言う恐ろしい物。
個体の優である程度効果は変わるが、基本的にそんな感じだ…。
「デスマス?!…どくか。まぁ、やけどじゃないだけましと思うしかない。…デスマス、こちらも反撃に出よう。」
「いくよ…デスマス、のろい」
そう言うと、ハルキメアーに呪いがかかる。
今度はハルキメアーから苦悶の声が上がってしまう。
「…ごめんね。本気を出さないといけないんだ。デスマス、逃げ続けて。」
ザグーはそう言うと、デスマスに回避行動ばかりを取らせる。
ハルキメアーが何度攻撃しても、当たらない。
ねっとうを撃っても、飛沫にすら命中しない。
このままじゃ瀕死になるだけ。後一回技を撃てば、それでひんしになる。
もう終わろう、とハルキメアーに声をかけようとする。
が、
「…は、全然当たらないね。…でも、後一回しか撃たなくっても、後ろで期待してくれているトレーナーがいるんだ諦められないよ。」
そう言ったのを聞き、止まる。
そして、ハルキメアーの背中を見て、勝つ為のピースが揃ったのに気づけた。
ハルキメアーは、ずっとこれを狙っていたのか。
「…ああ、そうだ。負けてくれるなよ、ハルキメアー!いくぞ、トーチカ!」
何も無いところでトーチカを展開する。
それを少し白い目でザグーは見て、ため息をつく。
「えーっと、最後なんだし攻撃にして上げたら?」
そう言ってこちらを見てくる。
確かに、普通ならおかしいと思うだろう。
のろいは、大体4ターンでひんしになってしまうからだ。
だが私は、ハルキメアーの背中にへばりついているものを見て、考えを変えた。
そこにあったもの、それはくろいヘドロ。
どくタイプが持てば少しずつ体力回復ができる貴重品。
…しかし、その回復はのろいのダメージに追いつかず、そのまま瀕死になる事は必然だ。
…普通なら。
そもそも、たべのこし・くろいヘドロは何故なくならないと思う?
そのわけは、ある程度物質が再生している奇異なものだからだ。
それを少しずつ吸収しているので、微量回復できるのだ。
そう、少しずつ。
…それならば、全て吸収したら?
そう、かなり回復できるだろう。
そして、トーチカの中は安全だ。集中するにはうってつけだろう。
…どう言うことか?
それは、
「っ、なん…」
「ハルキメアー、ベノムショック。」
こう言うことだ。
デスマスが崩れ落ちる。
完全に油断をついた作戦だが、それでも勝ちは勝ちだ。
「…やられた。デスマス、戻れ。」
ザグーは驚いた表情を隠せないのか、目を丸くしてデスマスをボールに戻した。
そして、喜色を顔に浮かべる。
「…うん。これほど強くて、優しく芯が強い人なら、任せれそう。」
彼はそう言うと、もう一度ローブの中に手を入れる。
引き抜く手には、ダークボールが握られていた。
それをこちらへ投げて渡してくる。
慌ててキャッチする。
「えっと、その子、もらってくれない?その子を適切な人に届けるのが、お使いだから。」
その言葉を聞き、ボールからポケモンを出してみる。
中から出てきたのは…
漆黒の毛に覆われた、紅眼の獣だった。
名をブウルと言うポケモン。
血を好んで吸い、場所を選ばずに誰彼構わず襲うポケモン。
そんなポケモンだ。
まぁ、このブウルは少し大人しめだが。
「…んじゃ、報告しに帰るよー。頑張ってねー!」
…何も説明を受けていない。
「え?あっ、ちょ…」
「ばいばーい」
…目の前から消え失せた。一瞬、空間がポリゴンのように割れた気がしたが、気のせいだろう。
…そんな訳で。
私達はブウルと一緒に残された。
ようやく筆が乗ってきた。
みんなのポケモン、ゲットじゃぞ〜!
ライバル、悪の組織、欲しい?
-
欲しい
-
いらん
-
テンプレ?いいからドーピングだ!