扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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うーん、なんか納得いかない。
でも次書きたいから、投稿!

後何気に30話達成!

…え?設定間話含めないと27話だって?

………君の様な感のいいガキは嫌いだよ。



いややっぱ嘘です戻ってきてください大好きですからあああぁぁぁぁあ!(即落ち2コマ)


27 心に刻め 存在を示せ

…あの後、紆余曲折はあった物の、ブウルをボールに戻して旅宿に戻ることができた。

 

 

…途中、ブウルを見てビビった人なんていない。

いないのだ。

 

旅宿に帰った後、ボロボロの服を見てジョーイさんが服を強制的に買ってくれたりなんてしていないし、キガングモが伝説級のポケモンなんて言われていない。

 

 

 

 

 

 

 

…そんな風に現実逃避しながら、疲れ切った様子を見せているブウルを抱きしめながら寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

side???

 

…なんて身勝手なんだ。

 

我はそう思う、奴を見て。

なんなのだ。たかが人間の分際で我を従えようとは。

 

 

…そもそも、あのヘラヘラしていた人間のせいでここにいると言うのに。

 

奴はそれも知らず我を抱きしめている。

位置も悪い。首に腕を回して締め付けるように抱きしめている。

 

ハッキリ言って息苦しい。

 

 

『コレ』に抵抗して噛んでやろうかと考えたりもした。

 

…だが、こいつの時々見せるひどく寂しそうな顔を見て、その気は失せる。

 

 

こいつに何が起きたかは知らない、知りたくも無い。

こいつが呟いているものも、耳に入れたく無い。

 

 

 

 

 

…そんなのでもこいつは、少なくとも我が居なければ、この腕は風を切るだろう。そして自分を抱きしめるのだろう。

 

…そう考えると、もっと抵抗する気が出なくなった。

 

あいつは勝手に同情し、こいつは勝手に抱き枕にしてくる。

 

 

 

厄介なのは、あいつもこいつも、闇を垣間見せているところだ。

せめて、持っているなら隠せ。

 

雄々しくあれ、強くあれ。

一人でも、何人でも、それは無理なのは分かっている。

 

でも、そうしようと足掻く。

あいつは、それが出来ていた。

 

 

しかし、こいつは出来ていない。

それならば、誰かが助けてやるべきだろう。

 

 

 

…でも、誰も近づかない。

知ってるさ。誰もが面倒ごとに巻き込まれたく無いと。

 

 

それでも、誰かが行かなければ、解決しない。

それは知っている。

 

だから、今こうして抱かれているのは間違っていないだろう。

 

でも、その状況を受け入れている理由を思えば、身勝手と思ってしまうのもしょうがない。

 

 

 

 

…我は、誰に言うものでも無い言い訳を心の中で反芻し、小さい鳴き声を一声あげて、瞼を下ろした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…これでよし。」

 

眠気が飛んでいない目を擦りながら、旅宿の前に立つ。

疲れはちゃんと飛んだが、眠気は残留している。

 

マキュリもハルキメアーもそんな様子だ。

ブウルだけ、毅然とした態度を取っている。

 

 

 

そんな異様な雰囲気のまま、ジムまで歩く。

今度は勝つ自信がある。

それに、ジムトレーナーなる人とバトルする必要があるらしいので、それを目覚ましがわりにしようと言う魂胆だ。

 

「…ん?いや、うーん、やっぱそうかな?でも接触は…まぁ、後でどうにかなるか。」

 

後ろからブツブツと呟く声が聞こえる。

そしてその後、駆け足をしたのか、カツカツと音が迫ってくる。

 

「えっと、さ。君、もしかしてジムに挑戦しているかい?」

 

声をかけられた。何事かと後ろを振り向くと、そこには真っ黒の下地に赤いRの文字が書かれた服を着た男性がいた。

 

 

…正直に言えば相当怪しいが、質問が淡白だったため、取り敢えず答えた。

 

「あ、やっぱり。…なら、これ貰ってくれない?いつか、役に立つはずだよ。」

 

すると、そう言う言葉とともに、光り輝く石がカットされたペンダントを貰った。

 

何となく、オーラを感じる。

 

「…本当はもっと良いものを上げたかったんだけど、本来接触禁止なんだよ…。一応、俺のために貰っておいてね。」

 

男性はそう言うと、帽子を被り直し、人をすり抜けるように消えていった。

 

「…なんだったのだろうな。」

 

マキュリが、ぽつりと漏らす。

その言葉に私達は勢いよく頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジムに着いた。

ネイティオの様な入り口を抜け、フェニレイドに乗った。

 

往復で乗っているためある程度慣れたのか、マキュリが顔を青くすることはなかった。

 

 

そして、先日の時とは違うところにフェニレイドは向かう。

 

そこにはだだっ広い荒野が広がっていた。

コートとは違い、舗装されていたり砂が敷かれてはいない。

 

「…来たか。」

 

私達の前でスワルーレに跨り、腕を組んでいた男性が声を発した。

ジムリーダーヘエラよりかは弱い様な気もする。

 

「まぁ説明しなくとも、ヘエラさんが説明してくれているだろう。」

 

「私はジムトレーナーバラン。…そう、記憶から外れ、忘れ去られる役の、な。」

 

彼は、バランは自重気味にそう言った。

そして、それは唐突だった。

その言葉が語られるのは。

 

 

 

 

「…少し、長い話をしても良いかい?」

 

彼はそう言い、了承を得ると同時に話し始める。

 

「…君たちジムチャレンジャーは、私達ジムトレーナーを超え、ジムリーダーとの熱き戦いを得る。そう、私達はある意味踏み台になる者の踏み台って言うこと。」

 

肩をすくめ、しょうがないと言う声色でそう言う。

 

「でも…おかしく無いか?頑張っている私達が覚えられないのは。」

 

先程とは打って変わり、怒りが含まれる複雑な感情を滲み出させる。

 

「ずっと、おかしいと思った。成長過程を見守るジムトレーナーが、記憶から消えるのが。」

 

身振り手振りをしながら、感情をぶつけてくる。

 

「でも、こうなって分かった。ジムトレーナーは、強さだけ見れば良いと、そう言われることに。」

 

ひどく残念そうに、悲しそうに声を絞り出す。

 

「だから、ジムリーダーよりもインパクトが弱い。記憶から零れ落ちる。」

 

ゴーグルの奥にかすかに見える目は、混沌とした何かが渦巻いている。

 

「…そこで、考えた。自分勝手、理不尽。そう言われようとも、ある事をすることに決めた。今から、お前達にもやってあげるぞ。」

 

「お前らが、ジムリーダーで学ぶこと。予習させてやるよ。」

 

バランはゴーグルを引きちぎり、先程の混沌とした瞳ではなく、直ぐな目でこちらを見つめる。

 

「たとえ、踏み台になる事が確定しても」

 

モンスターボールに手を掛ける。

 

「どんなに無様に負けるとしても」

 

深呼吸をし、武者震いを治める。

 

「相手が最強でも」

 

ボールのボタンを押し、臨戦態勢になる。

そして、戦いの火蓋は落とされる。

 

「俺 を 記 憶 に 刻 ん で や る よ」

 

盛大なクラウチングスタートを決め、両雄はぶつかる。

 

 

 

…それを称えるかの様に、風は吹き荒れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は上手くかけた気がしない…。
こういう表現、むずいなぁ。



ピコンピコンピコン!バラン の 死亡フラグLV が 1 上がった






それと、マキュリ・ガイアーソン・マストーン描いてくれた人が居なくなっとる…。ユーザーロスト…。

なせうさん…?どこいっちゃったの?

ライバル、悪の組織、欲しい?

  • 欲しい
  • いらん
  • テンプレ?いいからドーピングだ!

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