扉から舞い込む新風   作:ケイオース

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みんな、いっぱいポケモンを託してくれて、本当に感動する。
全部出したいけど、腕が言う事を聞いてくれない…。


5 風と海

ー暫く、海を見ていた。

海は知らなけれど、海上を跳ねるポケモンは見知ったポケモンばかりだ。

コイキング、キバニア、ヨワシ、ホエルコ…

 

…ヤドリル?あのポケモンは、私のいた地方でしか見つかってないポケモンなはずだ。

 

オカラム等と同じく、いきなり見つかった種ではあるけど、確かにうちの地方でしか発見例が無かった。

 

 

…ここは私がいた、あの地方なのか?それとも、別なのか?

 

 

ますます、頭を悩ます要素が増えた。

ため息をつき、自分の不運を呪う。

 

「…私は、『自分』と、ポケモン達の幸せを願っただけだぞ。それの何がいけない…。」

 

そんな私を嘲笑うかの様に、目の前でジャベマリンが跳ねる。

着水とともに、水が押し寄せ、再度ずぶ濡れになる。

 

…体は暖かったが、これでは心も、体も寒い。

体を意識してしまい、情け無い気持ちになる。しかも、ぐー、と腹から音が鳴る。

 

 

…嫌な気持ちばかりが溜まる。

さっさと、切り換えない無いと。

そう思い、辛抱強く待つ。

 

 

 

ーーー

 

ーしばらくすると、水音が響き、ジャポリと音をたて、彼女?が上がってきた。

そして、大きな水の玉に下半身を浸している。

 

もしや、これを取ってくるために時間をかけていたのか。確かに、これを取るのは手間がかかりそうだ。

と一人納得する。

 

 

 

「なぁ、おぬし、これで言葉がわかるか?」

 

突然、声が聞こえる。しかし、耳からというより、頭の中で響く様な声だ。しかも、かなりの美声かつ女性の声である。

 

 

彼女を目の前に見据え、声をかける。

 

「貴女が声を掛けたのか?」

 

そう、私が聞か返すと、彼女は、満足げに頷き、

続けて声を発する。

 

「そうだ。私が声を掛けたのだ。待たせてすまなかったな。言語を調整するのに手間がかかったのだ。…後、やつから泡をぶんどるにもな。」

 

そう彼女は言う。どうやら、彼女は私たちの言語を理解しているらしい。(声帯を振う様子は見えない為、恐らくテレパシーなどだろう。)

 

それならば、助けてくれた事に理由がつく。人間を知っていたのだろう。

 

「成る程、助けてくれて感謝する。対価は何をすれば良い?」

 

そう言うと、つまらなそうな表情になった。

何か機嫌を損ねたのか?

 

「おぬしは少しも私と話してくれんのか?急ぎの用事があるならしょうがないが。でも、急いではなさそうだがな?」

 

…微妙にあっていた。

話をしない理由も無いため、謝罪を告げ、急いではいないと告げる。

 

「それはよかった。では早速だが、おぬしが何故、町から離れたこの海にいたのだ?いくら陸に近かろうと、ここは凶暴なポケモンもいるのだぞ?」

 

少し機嫌を良くして、問いかけてきてくれた。

ーどうやら、この海に居たのが疑問だったらしい。

 

それと、街から遠かったみたいだ。…それでも、私が知っているモノとは、あまりにも海の毛色が違う。

 

少なくとも、私が居たところでは無いだろう。

 

 

…取り敢えずことのあらましを話すことから始めた。

 

 

 

ーーー

 

彼女は私の話を聞くと、悩ましげにヒレをバタバタと動かす。

 

「うーむ、成る程。やけに深い傷を負っていたのはそのせいか。きのみがあってよかったな。

…それと、何故ここにきたのかは分からん。が、町ならば、情報を仕入れられるかもしれないぞ。…どうだ?行かないか?」

 

そう言われた事に困惑する。何故彼女がここまでしてくれるのかに。

私の表情に感情が出ていたのか、彼女は楽しげに笑い、自分が刺激に飢えていた事を伝えてくる。

 

そして、それからしばらくの間、どれだけ自分たちの種族が温厚かを語ってきた。

 

…正直長かった。

が、それそろ終わりだろう。

 

「…はぁ、はぁ、本当におかしいだろう?だから、私は群れを抜け出してきたのだ!…まぁ、それでも、刺激はあまり無かったがな。お前が来るまでは。」

 

長く喋っていたせいか、息切れ激しいままだったが、深呼吸を取って息を落ち着かせる。

 

そして、何かを決めたかの様に頷く。

 

こちらを見て、彼女はくるっと体を回転させ、堂々たる格好で、高らかに声を上げる。

 

「改めて名乗ろう、私はオーシャング族のマキュリ!お前と共に歩む者だ!」

 

 

 

ー風が、渦巻く。




やっばい、書き終わるのおっそ。

追記:マキュリは、オーシャングというポケモンであり、個体名がマキュリです。
でも名乗りとして、オーシャングのマキュリ、というのが不自然だったので、オーシャング族のマキュリ、となっております。

主人公の性別は?

  • 男性
  • 女性
  • お前ら人間じゃねぇ!
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