主が石ミコを好きすぎるあまりにつらつらと書いてしまった妄想です。ところどころ分かりづらい書き方や原作と話し方が違うところが出てくるとは思いますが、優しい目で見ていただけると幸いです。また、誤字脱字等あれば直していきますのでご指摘お願いします。
主に石上サイドを中心にしていきます
生徒会室
「石上、アンタ私のことどう思ってるの?」
「はぁ?」
いきなりどうしたんだこいつは。
「いきなりどうした」
「いや、特に理由はないんだけどどう思ってるのかなって」
「そ、そうか」
正直に言おう。僕は伊井野ミコの事が好きだ。
中等部の時から気に食わないと思っていたけど、今思えば照れ隠しに近かったのかもしれない。
風紀委員として活動している伊井野の信念がとても輝いて見えていた。
そりゃあ、ゲームを没収されたり、服装の注意も結構...いや、めちゃくちゃされたけど、それ以上に彼女の事を心の中では尊敬していた。
そんな中等部の時に、とある出来事が起こってしまう。
あまり取り上げたくはないが「例の事件」だ。
思い出したくないので割愛するが、結果を言うと、僕は停学処分になった。
僕が自分の家の部屋でずっと塞ぎ込んでしまい何も出来なかったのに対して、伊井野は色んな先生に直談判をし、直接的では無いものの、僕の高等部進学に大きく関わっていた。自分を立ち直らせてくれた会長の次か、もしくは同じくらい彼女に対して感謝していた。
今自分が高等部にいて、生徒会として活動できているのも伊井野のおかげだろう。
普通ならば、そこまでしてくれた相手に対しては感謝の言葉と敬意をたてるだろう。しかし自分はまだ伊井野に感謝を伝えれていない。
中等部の時にいがみ合っていた人にいきなり感謝されても困るだろうし、単純に今更伝えるのが恥ずかしかったからだ。
その事を思い出す度に、胸の奥にチクリと痛みを感じる。
話が逸れてしまった。
「どう思ってるか.......」
今この場には先輩たちはいない。教員の会議に参加しているのだ。
まあ、もし勘違いされるような発言をしても、伊井野1人なら何とかごまかせるだろう。
この場で直接好きと言って告白すればいいという考えがチラッと頭をよぎったが、無意識のうちにその選択肢を除外していた。また胸がチクリとする感覚に陥る。
「まあ、良い友人であり仲間かな」
当たり障りのない言葉を伝えた。
「そ、そう.......」
少し伊井野はしょんぼりしたように見えた。
「じゃ、じゃあさ、私のいい所言ってみてよ」
「いいところ?」
いいところか...まあ、急ぎの仕事も特にないから付き合うか。
「そうだなぁ....まず風紀委員として活動を頑張るところかな」
「なるほど。他には?」
「風紀委員と同じくらい生徒会を頑張るところ」
「他は?」
「あと風紀委員や生徒会として頑張っている時の顔がキレイ」
「え」
「他にも、ご飯を幸せそうな顔で頬張る姿が可愛い」
「え、ちょっと」
「藤原先輩に対してデレてるところもカワイイ」
「石上、ちょっと待っ「大仏とかと話してるときの無邪気な顔もカワイイ。抱きしめたくなる」
「..................」プルプル
「あとは.........ってあれ?伊井野どうして顔が赤いんだ?」
「アンタ、もしかして無意識で言ってたの...........?」
「?無意識ってなんのこと...........あ」
数十秒前の記憶がフラッシュバックする。
恥ずかし!僕めっちゃ恥ずかし!何言ってたんだ僕?!馬鹿じゃないのか?!
1歩間違えればセクハラだぞ?!
「............えっと、今のは...」
冷静を装うとするが動揺が隠せない。
(今言ったことドッキリだから。全部嘘だから。)
と伝えれば全て解決するのだ。でも、何故かその言葉が口から出てこない。どこからか声が聞こえる...
(マタニゲルノカ?)
胸がチクチク痛くなる。
これは...自分の声?
(マタタイセツナコトヲツタエナイノカ?)
その声は下を向いているのか、若干声がこもって聞こえてくる。
(コレイジョウニゲテドウスル?ニゲテモナニモカワラナイゾ)
胸がズキズキする
じゃあどうすればいいんだ...
(ワカッテイルダロウ?何をすれば良いのか。何を伝えれば良いのか)
前を向いたのか、声が聞こえやすくなった。
(君...いや、僕はもう。ひとりじゃないから。)
その声が微笑んでるように感じた。
(支えてくれる人がすぐそばにいるから。)
その瞬間、胸の痛みがスっと引いた。
「ぼ...........僕は!」
「......................!」ビクッ
「僕は!伊井野ミコが好きだ!さっき言ったのは全部ホントのことだ!必死に頑張るところも!美味しそうに食べるところも!無邪気に笑うところも!全部ひっくるめて好きだ!」
「.................................」ポロポロ
「ずっと照れくさくて伝えられなかったことがある。中等部の時、自分が停学中に先生達に直談判してくれてたって聞いた時、すごく嬉しかった。こんな自分でも気にしてくれる人がいるって分かって嬉しかった。けど、ずっと恥ずかしくて伝えれなかったことを今言いたい。ありがとう。伊井野。」
「....グスン....」
「それともうひとつ。僕は伊井野ミコの事が好きだ!大好きだ!こんな僕で良いのなら僕と付き合ってほしい。頼む」
言い切った。伊井野の前に手を差し出した。あとは返事を聞くだけだ。
でも、期待と不安、恐怖で目を閉じて下を向くことしかできなかった。
すると、伊井野が両手で顔をスっと持ち上げ、前を向かせた。
驚いた僕が目を開けるのと同時に、伊井野が僕にキスをしていた。
「?!?!」
驚いてしまい、何も出来ないまま4、5秒経った。
伊井野はゆっくりと唇を離した。
「その言葉を...ずっと待ってた...!」
その顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「中等部の頃から生意気で、恩を仇で返してばっかりだと思ってた。けど、本当に助けてくれてたのは私の方だった...」
「伊井野...........」
「それに気づいた時、感謝気持ちときつく当たっていたことに対しての罪悪感があった。でも、どうやって感謝を伝えれば良いのか分からなかった。それからその時のことを思い出す度に、胸が痛くなって...でも、やっと伝えれる。」
「石上。ありがとう。私も大好きよ!」
「僕も大好きだ!伊井野!」
伊井野は石上の胸に顔を押し付けながらな泣きじゃぐり、石上は涙目になりながら、2人はしばらくの間、ハグを続けていた.................................
生徒会室前
???「やっとですね。石上くんと伊井野さん」
???「ああ。全くだな」
???「えぇ?!会長とかぐやさんは知ってたんですか?!なんで教えてくれなかったんですか?!」
四宮「だって教えていたら絶対ちょっかいかけてましたよね?藤原さん」
白銀 「ラブ探偵が来て面倒事になるのは目に見えてたからな」
藤原「うわぁ〜ん!みんなが私を除け者扱いにする〜!」
エピローグ
〇年後
「......................なんてこともあったわねー」
「そろそろ忘れてくれませんかね?ミコさん」
「嫌よ。産まれてくる子にも絶対聞かせてあげるわ♡」
お腹をさすりながらミコは言う。
「勘弁してくれよ...」
「ねえ。優」
「どうした?」
「愛してるわ」....................................................fin
初めまして。最後まで読んで頂きありがとうございます。この作品は最初にもあるとおり、ただの1ファンが「こんな展開あったらいいなー」を自給自足のために書いた作品です。少しでも楽しんで頂けたら幸いです。続きを書くつもりは特にないですが、一応案は思い浮かんでいるので、お声が多ければ考えてみようと思います。では、またどこかで。
どれが見てみたい?(全体的に糖分高め)
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1.お家デート
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2.下校デート
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3.看病系(健全Ver.)
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4.看護系(センシティブVer.)
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5.海デート
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6.渋谷のパパ活おじさん if
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一緒に転生しちゃった件について
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10.✩ドキドキ✩藤原書記のお悩み相談
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11.石ミコ初夜
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