ラブライブ! 皆で「みゅーーー!」   作:watton

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ことりちゃんと凛ちゃんの部室での出来事です。
生暖かく見守ってください。

※pixivにも同じものを投稿しております。お好きな方でお読みください。


うんことり? いまことりのことウンコっていった?

 放課後の部室。ことりは次のライブの衣装を作る為、早々と部室に来て作業をしていた。

 そこにガラッと元気よく部室を開けたのは、凛だった。

 

「やほー! 今日はことりちゃんだ」

「凛ちゃん、やほー!」

「何してるのー?」

「みんなの衣装を考えてるとこだよ」

「ことりちゃん、すごいにゃ!」

「えっへん!」

 

 人の行いに素直に感心するところが凛のいいところだ。

 ことりも得意になってふんぞり返る。

 ことりはまた作業にとりかかり、しばらく静かになった。

 

「皆来るまでひまだにゃー」

「今閃いたところだから静かに!」

「は、はいにゃ!」

「あ〜……凛ちゃんのせいで飛んでっちゃったよ……」

「えぇえぇえ?!」

 

 実のところ、ことりは特に何も閃いていない。

 単なる責任転嫁である。

 

「これは凛ちゃんに責任をとってもらわないと……」

「ごめんにゃ、ことりちゃん……」

「凛ちゃん、衣装描いてみる?」

 

 素直にしょんぼりしながら謝る凛。

 それを見て、ことりはすかさず提案をする。

 絵が下手な凛は困ってしまう。

 

「凛、できないよ……」

「いいから描いてみてよー」

「わ、わかったにゃ!」

 

 凛ちゃんは押しに弱かった。

 頼めば何でもやってくれそうである。

 

「できた! かよちんみたいに絵上手くないけどできたにゃ!」

「ほう……ふむふむ……中々の仕上がりデースネ」

 

 ことりはじっくり絵を見ると、誰の真似なのかよくわからない、持ちキャラネタで評価を下す。

 凛は衣装専門のことりに褒められて嬉しくなる。

 

「ほんとかにゃ?!」

「うそでーす!」

「がーーーん!! うそかにゃ……」

「でも、ここのフリル可愛いね、次の衣装の参考になったよ。ありがと、凛ちゃん!」

 

 上げて落とす。ことりの得意技だ。

 ことりは天然キャラに一見見えるが、実のところμ'sメンバーをいじって遊ぶのが大好きといういい癖があった。

 そして間髪入れずにフォローを入れることり。このフォローが大事だ。

 以前海未ちゃんに対し、フォローを入れなかったらマジギレされて後悔した経験からフォローを入れるようにしている。

 

「よかったにゃ〜」

 

 ほらね、大丈夫!

 

 ふと、ことりの気になったことが頭をよぎる。

 

「ねえねえ、凛ちゃんって」

「何にゃ?」

「なんで語尾に『にゃ』つけてるの?」

「え?!」

「可愛いから?」

「そっそうにゃ! ……」

 

 理由を答えようとする前にことりに先回りされた違う解答をされて、まぁいっかと思う凛。

 本当の理由は別にあるが、その話はSIDを見てほしい。

 

「私も何か付けると可愛くなるかな?」

「ん〜、ことりちゃんは元々可愛いから何もつけなくてもいいんじゃない?」

 

 凛は、結局お前の話になるのかと一瞬思うも真面目に答える。

 

「にこちゃんも面白い挨拶あるし、何かほしいなー」

「うーん、ことりちゃんはチュンチュンでいいんじゃない?」

「うんことり? いまことりのことウンコっていった?」

 

 何故か突然うんこに反応することり。

 凛は必死に否定する。そんなつもりはないにゃ!

 

「言ってないにゃ! うーん、ことりちゃんって言ったんだよ!」

「また言ったぁ! 凛ちゃんわざと言ってるでしょ!」

「わざとじゃないにゃ!」

 

 ガラッと部室のドアが開く。凛が振り向くとそこには穂乃果がいた。

 

「ごきげんよう!」

「ほのかちゃぁあぁあん」

 

 今にも泣き出しそうな感じで穂乃果に飛びつくことり。

 穂乃果も何事かと聞き返す。

 

「ど、どうしたの?ことりちゃん!」

「凛ちゃんがことりのことウンコっていうよぉお!」

「なんだって?!」

「違っ、うーん、ことりちゃんって言っただけだにゃ!」

「また言ったぁああ!」

「……」

 

 しばらく考える素振りを見せる穂乃果。

 既に穂乃果の中では結論は決まっていた。

 これは穂乃果の演出である。

 

「ほのかちゃん!」

「……有罪!!!」

「えぇえぇえ?!」

 

 

 

---

 海未が弓道部に顔を出してから部室に来ると、凛がブリッジして耐えているのが目に入ってきた。

 それを穂乃果、ことりの二人が見下ろしている形。

 海未は明らかに異様だと気づく。

 

「ぷるぷるぷる」

「……どういうことですか、これは?」

「ブリッジ土下座だよ、海未ちゃん」

 

 さも当然のように答える穂乃果。

 こういう場合の穂乃果は冗談なのか本気で言っているのか親友である海未でさえ時々わからなくなる。

 

「凛! もうやめなさい」

「うみちゃあぁん」

「凛が何をしたのかは知りませんが、酷すぎます!」

 

 海未から見た凛はあまりにも哀れだった。

 武士の情けで凛に助け舟を出す。

 

「ひがーしー、舞のォ〜海未ィ〜 どすこーい!」

「ふざけないで下さい!」

「どう思った?」

「いくら穂乃果でも私は怒りますよ」

 

 相撲の真似をしながら海未をあおる穂乃果。

 流石の海未もイラッときた。

 そこに穂乃果は同意を求める。

 

「だよねぇ? 海未ちゃん」

「は?」

「ことりちゃんだって同じこと言われたんだよ。だから凛ちゃんに謝ってもらってたんだよ」

 

 穂乃果はあたかも凛がことりに対しそのような発言をしたのだと主張する。

 当然、そんな意図は全くない凛は何言ってんだこいつと内心思っていたに違いない。

 ただ、後から来た海未はそんなこと知るわけもなかったが、伊達に穂乃果の親友を続けていない。

 穂乃果を8割方疑いつつも凛に確認をとる。

 

「……そうなのですか、凛?」

「そんな酷く言ってないにゃ! うーん、ことりちゃんっていっただけだよ……」

「3度もだよ! 海未ちゃん!」

 

 穂乃果が3度を強調し、海未に同意を求めるも、既に海未の中で答えはでていた。

 

「…私は、凛がことりを傷つけようと言ったようには思えません。

 しかし凛、以後は『うーん、』をことりの名前の前に言わないように、これでこの話は終わりです」

「海未ちゃん、ありがとにゃ……」

「うーーー……」

 

 μ'sにまともな人がいてよかったと思う凛だった。

 穂乃果は腑に落ちない様子だ。

 

「ことりも、細かいこと気にしないように」

「え? 私はただ、冗談で言ってただけだよ、海未ちゃん」

「わかりにくすぎます!」

 

 冗談なのですか! 全く!

 穂乃果もことりも本気で言っているのか冗談で言っているのかわかりにくすぎます!

 

「なーんだ、冗談だったんだね!」

 

 なーんだ、でさらっと穂乃果は済まそうとしているが、名前で馬鹿にされたことを海未は忘れていなかった。

 

「……ほーのーかぁああ! さっき私に何て言ったか覚えていますか!」

「あはははは…なんだっけ?」

 

 その後、穂乃果が海未にこっぴどく叱られたのは言うまでもない。

 

 

 チュンチュン!




前作といい、穂乃果叱られENDになってしまう……!
かわいそうな穂乃果。


海未ちゃんはすごくいい子だと思います。
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