なぎすたんす創作伝〜The inheritor of time〜 作:しゃもじマン
魔理沙「お前...フラン...なのか...?」
???「久しぶりだね魔理沙、2000年ぶりかな?」
動揺を隠せない。確かに目の前にいる人物はフランそのものだ、しかし私の知る彼女ではない。
目の前の彼女は、かなり大人びたような声で話しかけてくる。顔立ちは私の知るフランと瓜二つだが、いつもの服装と比べて今の彼女は真紅のドレスに加えワンストラップシューズ、頭上には白の大きなリボンを付けている。私の帽子にあるリボンに似ているのは気のせいだろうか。その容姿や体格から発せられるオーラに、私は所謂カリスマ性というものを感じた。
フラン「ふふ、動揺を隠せないようだね魔理沙、昔と変わってなくて安心したよ。」
フラン「まあ、昔の時間軸から連れてきたから変わらないのは当然だけどね。」
次々と意味深な発言をする彼女に対し、私は疑問をぶつける。
魔理沙「お前は本当にフランなのか?」
フラン「ええ、紛れもなく。私はフランドール・スカーレット、悪魔の妹よ。」
魔理沙「いいや、信じられない。私が知るフランはもっと、こう、幼い姿をしているはずだ。」
魔理沙 「それに、さっき2000年ぶりと言っていたよな?一体どういうことなんだ?」
次々と質問を投げかける私に対して、彼女は言った。
フラン「魔理沙、落ち着いて。とりあえず、こんなジメジメした場所で話すのは止しましょう。ちゃんとしたお部屋まで案内してあげるわ。」
こっちよ、と言い彼女は部屋の出口を指さす。次々と湧き出てくる感情を抑えて、一旦大人しく彼女の言う通りに付いていくことにした。
部屋を出ると、すぐ横には鉄装備を着た死神が2人並んでいた。
死神A&B「お疲れさまです!!!」
労いの言葉をかける死神たちに対し、フランは軽く会釈した。
(これじゃあまるで上司と部下じゃないか...)
そう思いつつ、3分ほど無言のまま歩き続けた。
どうやらこの建物は思ったよりずっと大きいようで、所々には警備隊と思わしき武装した死神が巡回している。
ここよ、と言いフランは指さした部屋に入っていく。私も急いで入ると、中には窓一つ無い部屋に円形のテーブルが置いてあるだけの、簡素な部屋だった。
テーブルの周りには6つ、木製の椅子が置いてある。きっと会議などの用途でで使われているのだろう、そんな気がした。
フランは部屋の一番奥に位置する椅子に座ったので、私はその向かい側に位置する椅子に座った。
さっきまでの聞きたいことが山々とあったのに対し、今の私は妙に冷静だった。最初に話し始めたのはフランだった。
フラン「まずは、謝罪からするわ。いきなり知らない場所に連れてこられてとても驚いているでしょう。ごめんなさい。」
そう言って彼女は深々と頭を下げた。
魔理沙「大丈夫だ、私は寛大だからな、大して気にしてないぞ。」
このような状況でもどこぞの悪夢が言いそうなセリフを発する自分に対し、フランはくすっと笑い、こう言った。
フラン「やっぱり魔理沙は、昔からなんにも変わってないや。」
フランが妙に安堵したように見えた。
魔理沙「そろそろ本題に入りたいのだが、いいか?」
フランは軽く頷いた。
魔理沙「私から質問したいことは山々なんだが、1からお前の口で説明した貰ったほうが早いと思うんだ。勿論、全て話してくれるよな?」
フラン「安心して魔理沙、最初から全てを話すつもりよ。」
フラン「まず、私はあなたが知るフランより2000年の時間が経った世界のフランよ。」
魔理沙「は?」
8/18までに#2を投稿します。