【完結】殺生丸はメイドラゴンと再会し、現代を行く   作:妖怪もやし

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6話 白銀の大妖怪は小さな龍たちと北の大地を訪れ、安住の地を手に入れる

 

 

 

 

 

 

 

 

『トールさまへ。 せっしょーまるたちといっしょに遊びに行ってきます。 明日にはもどります』

 

 

 

 

 

 

 カンナのメモ書きを前に、トールは頬を膨らませている。

 

 

 

「むっす~…」

 

「まぁ、機嫌を直しなよ、トール」

 

「そんな簡単に直せません! カンナは、なんであのアホ犬と…」

 

「私も行きたかった…」

 

「イルルも羨ましがら無いでください!」

 

 

 

 

 カンナはメモ書きの通り、翌日には小林さんちに戻って来た。

 

 

 

「ただいま。 これ、お土産」

 

 

 

 カンナが渡したのは、北の大地のお土産のテンプレのような品々。

 甘いモノが多めだ。

 

 

 

「明日は学校だし、才川たちにもあげる。 出来たてのチョコを試食させて貰ったりした」

 

「おー。 それは良かったな、カンナ」

 

「うん。 あと、鹿が多かったから食べてきた」

 

「えっ…」

 

「せっしょーまる、髪を一本、プツンと抜いて投げて仕留めてた。 焼いて食べてた。 美味しそうだった」

 

「野生児だねぇ…」

 

 

 

 

 その姿を想像した小林さんは、嘆息する。

 確かに、様になって居そうだ。

 

 

 

 

 

 

 翌日、小林さんが職場に行くと、お菓子を皆に配っているエルマの姿が。

 

 

 

「これ、どうしたの?」

 

「聞いてくれ! 昨日、北海道まで行ってきたぞ!」

 

「一人で?」

 

「殺生丸たちとだ! お菓子がどれも美味くて、天国だった!」

 

 

 

 目を輝かせて語るエルマ。

 確かに、お菓子に目が無い彼女にとっては、この上ない場所だっただろう。

 

 同時に、合点がいく小林さん。

 

 

「そっか。 エルマには身分証があるからね。 お菓子工場とかにも、それで入れたんだ」

 

「ああ! これは色々な場所で役に立つものだな!」

 

 

 

 お菓子工場の見学を楽しみ、試食などをする殺生丸とカンナとエルマを想い、物思いにふける小林さん。

 その日は家に帰ると、家族の前で提案した。

 

 

 

「ねぇ、今度また、みんなで旅行に行かない?」

 

「あ、それ良いですね!」

 

「カンナもさんせー」

 

「私も勿論いく!」

 

 

 

 皆の反応を見て、にっこりと笑う小林さん。

 そんな彼女を、トールもまた笑って見ていた。

 

 

 

 

 

 今日も今日とて、阿吽と邪見を連れて国内を放浪する殺生丸。

 そんな彼は、以前訪れた島のことを思い出していた

 

 蓬莱島。

 四闘神といわれる妖怪たちが支配し、半妖を生贄としていた島。

 殺生丸はかつての因縁から蓬莱島に赴き、自らの敵を討伐した。

 彼の弟である犬夜叉と、その仲間たちの奮戦により、蓬莱島は妖怪の支配から解放されて、二度とその姿を見ることは無くなった。

 

 消滅した島は戻らない。

 だが、日本国内に島はいくらでもある。

 殺生丸は耳千里という妖怪の元を訪ね、人が住めない状態の島の場所を教えられた。

 

 

「そういうコトなら任せてよ~」

 

 

 どこからともなく現れたケツァルコアトルに教わり、殺生丸たちは島を花畑と変えた。

 認識阻害を使用しているので、普通に見れば岩だらけの、使い道がない島にしか見えない。

 殺生丸たちはそこに定住するようになり、気が向けばファフニール達の元へと赴くようになったのであった。

 

 

 

 おわり

 

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