「キャーーー強盗よ!」
「っち、くそ女が!逃げるしかねえな...」
一人の異形型の個性の大男が銀行から逃走を図る。
大通りにあるものを破壊しながら猛スピードで進む。しかしヒーローは手が出せなかった。
「た、たすけて!」
一人の人質である。人質を盾に遠距離からの攻撃をさせず近づこうとしたら人質を殺そうとする。
「だれか、誰かあいつに有効な個性持ちは?」
「いないから困ってるんでしょ!」
誰も手が出さずただ野放しにするだけ、ヒーロービルボードチャートのヒーローなどはもちろん付近にはいない。助けられないのだ。
しかしそんな中で一人、たった一人動き出した者がいた。
「っち、ヒーローごっこか?お前らは」
付近の中学校の制服の少年が追いかける。
「だ、ダメだ!」
ヒーローが少年を止めようと後を追いかけようとした。が、体に力が入らない。個性を使ってもまともに戦えるレベルではなかった。
「な、なんでだ?ヴィランの個性か?」
「い、いや違う、ヴィランの個性は異形型の個性。おそらくだがさっきの少年の個性だろう...」
ヒーローたちはうごけずその場でうずくまっているしかないのだ。
一方、少年はヴィランのすぐ後ろまで攻めていた。
「んん?なんだガキか!自ら殺されに来るなんて!大歓迎だぜ♪」
「殺す?脳みそ補充して来いよ」
「あぁ!ん?なんだこれは...」
ヴィランが少年に殴り掛かろうとしたとき、ヴィランは足を抑えられる。
「なんだこのねばねばは...」
「いやーすまん、なんの個性なのかわからん」
名前・弱化 付与
個性・弱体化&付与
人、動物、建物から個性までなんでも弱体化でき、その弱体化した分を自分や味方、物に付与できる。弱体化した分を使い切ると弱体化された対象はもとに戻る。弱体化されすぎて死亡した場合は戻らないし建物の場合、崩壊などしたらもどらない!強くもあり危険な個性だ!付与されるまでは能力向上はない。意思によって弱体化した分は使わずに返せる。
「こっちには人質がいるぞ?いいのか?」
「どこにですかー?」
「え...嘘だろ人質が...」
弱化の弱体化により腕の力が弱り、人質が解放。個性の性質上、確認するまで弱体化されたかわからない。
「まあいい。お前だけでも殺しとくか!」
異常なほどの筋肉の背中から生えた日本の腕が弱化をめがけてとんでくる。
「はぁ、弱いね...」
弱化は瞬時に相手の全機能を弱体化をする。
「くらえー...」
勢いよく倒れ地面を揺らす。
「お前が拘束されるまで弱らせとくぜ、じゃあな!」
「ま、まて!名を教えろ!」
「...犯罪ヒーロー【クリミナル】だ。覚えとけ!」
弱化はそのまま家に帰っていく。まるでヴィランだ、とでも言いたいようなヒーロー名を言い放ち...
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翌日、中学校側ではそんな生徒はいないと主張。
事実上現在はいない。事件解決後家に帰ってすぐにスーツを着てどこかに消えたそうだ。
しかしながら親はヴィラン。警察に届け出など出さず学校側もそれをふまえ証拠隠滅。つまり弱化の存在は消されたのだ。
「っち、あのくそ親が仕事したかよ...幸い友がいない俺は探される心配もない...」
ビルの屋上で近くの電光掲示板に流れるニュースを見ながら言う。
スーツを着て顔がばれないようにしている。
機能的な黒のマスク。サングラスにジーパン、パーカー、シューズ。全て親に仕入れてもらった代物である。
「速報です。無差別殺人が発生。相手はナイフを自在に操っています!」
ニュースで朝っぱらから事件の報道。弱化、いやクリミナルは目的地に向かいジャンプ。
半径5㎞の人間の身体能力を3%ずつ奪い自身に付与したのだ。
「俺の伝説はこっからだ。トップヒーローに換算されなくても実力一位を目指させてもらうぜ...」
一回のジャンプで殺人犯の頭上に着地する。
「っがは!」
「おっと、死んだか?これ」
ヴィランは白目をむいて倒れてる。動かないのだ。
「き、君ヒーロー名は?」
一人のヒーローがクリミナルへ聞く。
「そこのカメラ!俺うつして」
「は、はい」
テレビ局に生放送されているカメラを自身へ向け堂々と名を言う。
「犯罪ヒーロー【クリミナル】だ!無所属及び無免許なんでよろしくね~♪」
「は、犯罪?ヒーロー【クリミナル】?無免許ってヴィランと同じになるぞ!」
「黙れヒーロー!お前らより活躍してんだよこっちはな!」
クリミナルはすぐに消える。
「き、消えた?あいつの個性なのか?」
「わからんがとにかくヴィランの拘束だ!」
「あいつ、こいつの持ってた武器持って行ったぞ...」
クリミナルの登場で戸惑いを隠せないヒーロー、メディア、民衆。
しかし彼の実力は本物であり、理由が存在する。
彼の活躍はまだ続く。