職場体験、脳無戦
小説書くペースがガタ落ちしてる。アイディアも少し思い浮かばない。
『脳無…』
身体の色合いや首が少しヒョロりとしているが脳みそ丸出しの奴なんざそんな沢山居ない…USJで現れた脳無…きっとそれの兄弟か家族か…クローンかそんなところだろう。
『ミルコ! そいつはUSJでオールマイトとほぼ互角に渡り合った化け物と同じ個性か血筋かなんかだ! 気をつけろ!』
こんな事ならオールマイトや緑谷とか爆豪からあの脳無の個性とか詳細とか聞いとけば良かったな…あんまりヴィランが襲ってきた事件を掘り返すのは良くないと思って聞かなかったが…まさか脳無に親戚が居てそいつもヴィラン連合だとは!
俺がミルコに注意するとミルコは片手で親指を立てただけだった。あの脳無とやるつもりだ…
確かにミルコは強い…きっと相澤担任よりも強いだろうな…だがあの脳無は…オールマイトとほぼ互角だ…!だとすればエンデヴァーでようやっといい勝負だろう。
援軍に行きたいが…周りに人が多い。あの脳無とオールマイトのぶつかり合いを見て、俺は既に介入出来る戦いじゃないと察している。俺が今出来る最高のアシストは…周りの避難!
「みんな! ここは危険な場所になるから避難して! 慌てずにゆっくりと!」
シェのアネキが周りの人に避難を促す…が、やはりというべきか何人かはミルコなら勝てる…ミルコが居るから大丈夫と楽観視して逃げるスピードが明らかに遅い人に、避難が聞こえておらずにウロウロしている人が居る。
そんな中、ミルコと脳無がとうとうぶつかり合った。
『ん…!?』
俺は目を疑った。
脳無の腕から火が出てるからだ。
脳無の両腕の肘から先が炎を纏い、ミルコの蹴りを防いだ。
『炎を纏う個性…!?』
USJではオールマイトと互角のパワー、スピード、耐久力だったからそれ関連の異形型個性かと思ったが…どうやらあの脳無は少し違う…ミルコの蹴りを腕を交差して防いだだけでなく、炎を纏った。
なんだ…?炎を纏う肉体的強さを得られる個性…!?
『ライフライン、俺に代われ! 街中にあるあらゆるモニターをハッキングして避難勧告を出す!』
だが、シェのアネキが脳無の方をよそ見して、俺がそんな事考えているとクリプトから切り替えるよう指示が飛んだ。
クリプトはハッキングの天才…個性はまた別物だから素の頭脳でハッキングが出来る。
シェのアネキは切り替わり、一見若々しく見える男性クリプトに切り替わる。そしてクリプトは何処からともなく、個性の一部であるドローンを取り出し、街中にある電光掲示板に向かわせる。
クリプトの個性はドローン。シアと似た名前だが用途は全く異なる。
ドローンを起点に、ドローンから敵味方問わず、ロボットや人間問わずに痺れさせる妨害電波を出したり、ドローンから見える景色を任意の相手に共有出来る。更にドローンはあらゆる電化製品やインターネット、セキュリティに接続出来てそこからある程度の遠隔操作が出来る。これに関してはクリプトの頭脳があるからこその業だけどな。
クリプトのドローンが電光掲示板に近づくとCMがエンドレスで流れていた電光掲示板は「避難してください。 落ち着いて安全にこの場から避難してください。」と表示された。更にそれだけでなく、周りの小さな店の小さな電光掲示板を使った看板にもその文章が表示される。
脳無がミルコと互角の戦いを繰り広げた事でミルコが居るから大丈夫だと楽観視していた者は不安を感じて避難を開始、電光掲示板が見えた者も避難を初めて、少しずつミルコの周りから人が居なくなっていた…
「よし…!?」
一仕事を終えたクリプトはミルコへ報告しようとミルコの方向へ振り向くと…無傷の脳無と腕や脚を火傷したり、髪の毛が少し焦げているややボロボロのミルコが居た。
「はぁ…はぁ…めんどくさい個性だな…なんだコイツ!」
ボロボロであるにも関わらず、ミルコは俺達すら視認が難しいスピードで脳無の頭部を思いっきり蹴る。しかし、脳無はビクともせず…逆にミルコが少しふらつく。そこに炎を纏った腕がミルコに襲いかかり、ミルコは間一髪避ける。
やっぱり…あのオールマイトの攻撃を防いだだけある…ミルコのパワーじゃ太刀打ちが出来ない…
どうする…あの時と違って黒霧や死柄木弔は居ない…少し癪だがレヴナントを使ってミルコと協力すれば勝てない相手ではない…
いや、行けるのか!?当たるのか…?サイレンスは…!?
「…攻撃を和らげる個性、炎を腕だけに纏う個性、攻撃してきた相手の身体能力を奪う個性…!」
『え?』
ミルコは突然、そう叫ぶ。何を…言ってるんだ?
「見てろApex Predators…! 瞬きすんなよ…!」
瞬間、ミルコが大きく飛翔する。跳ぶ…というより飛んだ?
クリプトや俺達と同じように脳無も大きく飛翔したミルコを眺めるが…突然、興味が薄れた様に、その目線を市民に向ける。
それに気づいた俺達は飛んだミルコから視線を外して、脳無を止めようとするが…
「
飛んでいたミルコが空中から強烈なかかと落としを脳無の背中に当てる。まるでミサイルが落ちたかのような爆音に、思わずしゃがみこんでしまう暴風。おおよそ人が出せる威力では無い…あのUSJで聞いた…オールマイトのパワーに匹敵していた。
「お、おい! こんな威力出したら脳無が…!」
過去にシアから聞いた心拍等であの脳無がまともな人では無い可能性があるが、まともでなくても人は人。殺してしまえば殺人罪となる。
「大丈夫だ、こいつは物理威力を緩和させる個性だ。常人なら死ぬが…こいつなら気絶で済む。さっき蹴って分かった。」
さっき動いていた時と全く変わらない表情、顔色こそしているものの全く動かなくなった脳無の上にミルコが胡座をかいて座っている。
すげえ…勝った。
っと…その前に!
「ライフラインに切り替わる。治療をしてくれ!」
『了解!』
クリプトはシェのアネキに切り替わり、シェのアネキはヒールドローンを召喚する。
現れたヒールドローンはミルコに管を繋いで、ミルコを治癒させる。そしてみるみるうちにミルコの怪我や火傷は治っていく。焦げた髪の毛も治っていく。
「おお! 回復まで出来るんだな! 便利な個性だな!」
そういえばシェのアネキはカメラが回ってる所では使わなかったな…
完治したミルコは立ち上がって脳無から降りると、ちょうどそこに他のプロヒーローが到着する。セラミックリーマーやエンデヴァーでも無い、ステイン目的でやってきたヒーローか現地のヒーローかまたは援軍で他の場所からやってきたヒーローだろう。
「ヒーローミルコ、大丈夫ですか!?」
「おう、こいつのおかげで大丈夫だ! 悪いけどこの脳みそ野郎の捕縛よろしく私はもう行くから!」
ミルコはシェのアネキの頭を撫でた後、アネキの首根っこを掴む。おっと、それは俺の仕事だな。俺はアネキと切り替わる。
ああ、そうそうこの感覚だ。やっぱりこれは俺じゃないとな。
「セラミックリーマーは駅方面に居るって言ってたな! 行くぞ! 最高速だ!」
最高速…深くは言わないが…凄かったな、今までのスピードとは比にならない…もう一度やりたかったな…
俺達が駅前に着いた時…その時にはロボットはもう居なかった。居たのはロボットらしき残骸とプロヒーロー数名、緊急手当をしているセラミックリーマーだった。
「おう! 無事だったかセラミックリーマー!」
「あ、先輩! ついさっきエンデヴァーさんが助けてくださって、私もがしゃさんも無事です!」
エンデヴァー…轟も一緒……あれ、待てよ…思い出したけど飯田はどうなった!?脳無やロボットだらけ…いや、待てよ。USJの脳無や黒霧が居るなら…!?
その時、色々な事が1つに繋がった。
黒霧と脳無はオールマイトを殺すためにA組を襲った。しかしそれは失敗に終わった。
何故オールマイトと無関係な保須を襲ってきた?
何故脳無やロボットを色んな箇所に設置した?
撹乱…?陽動…?
まさか、A組の生徒をまだ狙ってる!?
轟にはエンデヴァー、俺達にはミルコが付いてる…だが飯田には誰が付いてる?飯田はステインに会いたいが為にここを選んだ…当然職場体験先のプロヒーローの強さや順位なんて見てない…
銃火器を持ったロボット軍団やあの脳無クラス、死柄木弔やワープ出来る黒霧が現れた時に対応出来るプロヒーローがそばに居るのか!?
避難誘導や他の場所の援軍で生徒の監視が疎かになってるのでは!?
俺は慌てて携帯で飯田に連絡を取ろうとする…どうせこの緊急事態だ、反応は無いかも知れないがしないよりマシだ。そう思い、携帯を開くと…いつの間にか緑谷からメールが来ていた。
保須市の細い裏道…というより路地裏か?そこの住所情報だけが送られてきた。
まさか緑谷も保須市に居る!?
オールマイトを確実に殺す為に今度はA組の生徒を人質に取る、または危険に晒す為に生徒を狙ってきた。普通に考えれば無理そうだがあの量産型ロボットや黒霧が居るなら誘拐は不可能じゃない。むしろ黒霧は過去にUSJでA組をバラバラに分散させたから誘拐は容易い事だろう。
何故飯田なのかは全く分からないが、きっと誰だっていいんだろう。だから緑谷が…ここに居るのが最悪だ。
特に理由も無くA組の中から飯田を狙うなら、緑谷も特に理由も無く攫われる可能性が高い。
「ミルコ、この座標…保須市のこの場所に人通りの少ない場所にクラスメイトから座標だけ送られてきた。特になんの文章も無く…もしかしたらロボットに襲われてピンチなのかも知れねぇ!」
「何!?」
ミルコは携帯の画面の座標を見て、座標位置を呟いた後、屈伸する。
「連出堕、お前はセラミックリーマーと行動…いや、やっぱりセラミックリーマーは不安だから私に着いてこい!」
「先輩!? 私を信頼してください!」
哀れ、セラミックリーマー。
「がしゃ✩くどろはセラミックリーマーと一緒に居てくれるか?」
「ええ、おまかせを」
銃創で怪我しているセラミックリーマーの後をがしゃ☆くどろに任せて、ミルコは俺を掴んで跳ぶ。
頼むぜ緑谷、無事で…というかあの送信がなんの事件とも関係ないであってくれ…!
「居た…! あれは…あの見た目は、ヒーロー殺しだ!」
速い移動で細かくは見えないが…俺の視界の隅に、緑色の髪の毛の少年に動かない脳みその化け物、そして赤いマフラーや包帯だらけのよく分からん奴が居た。
緑色は緑谷だ!脳みそは…まさか脳無か!?そして包帯だらけのやつは知ってるぞ。ニュースで何度も見た、ヒーロー殺しステインだ!
「正さねば…誰かが血に染まらねば…! ヒーローを取り戻さねば! こ来い、来てみろ贋物共! 俺を殺して良いのは、本物の英雄オールm」
「
何やらヒーロー殺しステインは動かぬ脳無の上で何か叫んでいた様だが…きっと緑谷を人質に取って脅していたんだろうな。残念ながら真上のからやってきたミルコと俺には気づかず、ミルコの蹴りを食らって倒れ込んだ。
「ええぇ!? ミルコ!? 連出堕くん!?」
突然上から現れたミルコと俺に緑谷は驚く。だがそんな事を無視してミルコは動かないステインを取り押さえ、俺はジブラルタルに切り替わって脳無を警戒する。
「ブラザー、この脳無は死んでいやがる。」
ジブラルタルの言う通り、USJでもさっき出会って脳無ですら無い。脳みそ丸出しのヒョロガリの翼の生えた脳無は頭部から血を流して絶命していた。いや、元から死んだ様に感情や動きが歪な脳無だが…頭部に深い刺傷があって、これで生きてるなら本物の化け物だ。
お、よく周りを見てみると飯田や轟にエンデヴァーも居る…良かった。全員無事だったな!
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「帰る」
保須市全体を見渡せる、建物の上の給水タンクの上で死柄木弔はそう呟いて脳無やロボットの暴れ具合を見る為だけに買った双眼鏡を崩壊させる。
「納得行く結果でしたか? 脳無も私のロボット兵も全員やられちゃいましたが」
死柄木の後方に立つロボットの様な女性が話しかける。
「それは明日次第だ。明日になれば皆ヒーロー殺しの事なんざ忘れてるさ。」
黒霧が黒いモヤ、ワープゲートを展開して、死柄木弔とロボットの様な女性は黒いモヤの中に消えていく。最終的にはまるでそこには誰も居なかったのかのようになっていた。
この日、ヒーロー殺しステインの他に脳無が4体が逮捕。そして銃火器を持ったロボットが20体とハモンド・ロボティクス製らしき銃、ショットガンが累計20丁が回収された。
まさか死柄木弔がステインに腹が立ったから脳無達を暴れさせただけとは思わず、物凄い深読みをするオクタン達。
飯田や緑谷とか誘拐とか全く関係ないただの癇癪って知ったらどう思うんでしょうね。
原作では3体の脳無でしたが今回は4体。
そのうちの1体は「ショック吸収」「腕に炎を纏う個性」「触れた相手のパワー少しだけを奪う個性」の3つです。この個体はUSJ脳無の対オールマイト用の失敗作なんですが…ミルコと絶望的に相性が悪いです。
物理パワータイプのミルコの攻撃を吸収するだけでなく、ミルコのパワーを少しずつ奪うので物理攻撃をすればする程効かなくなります。更に炎を纏ってるので攻撃を防がれれば火傷のカウンターです。ただし代わりに再生の個性が無いです。
クリプトようやっと登場したのに出番短い。
主人公連出堕の個性&設定。レジェンド達の個性&設定資料を書こうと思うんだけど欲しい?
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見たくない。(書くな、投稿するな)