レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

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保須事件後。
タイトルはレヴナントの「新たな獲物」の改変版。

最近ヴィジランテ読んだんだけど凄いなあの作品は…


No.18 信者は近くに居るのか? 知り合えるのが楽しみだ。

 ヒーロー殺し、脳無、ロボット軍団などが保須を暴れ回った事件。保須事件の次の日の午後。俺達はヒーロー殺しステインと接触して怪我をした飯田、轟、緑谷のお見舞いに行ってやろうとした。ミルコから許可を得て同伴しながらな。

 だが、病院前でなんか黒いスーツを着た怪しい奴らが居た。

 でも俺やミルコは少なくとも怪しいとは思ったが敵だとは思わなかった。こいつらは…ヒーロー公安委員会。その中でも割と…まあ、なんというか黒い部分を消したりする奴らだ。物理的にも情報的にも。

 

 俺らはそいつらに呼ばれて病院の会議室の一室に入った。

 

「まず、連出堕くん。君がくれたロボットについてや武器についてだがね…ハモンド・ロボティクス社からの関連性は見受けられなかったよ」

 

 まさか病院で会うとは思わなかったが近々こいつらとは会う予定だった。公安とはレヴナント関連でよく話す事が多い。向こうからの一方的な接触だけどな。でも今回はアメリカの大企業があの保須事件に現れたヴィラン連合の後ろにいるかも知れないとメールを送ったらこうやって反応が返ってきたな。

 

「じゃああの武器は盗作か?」

「ああ、だが…何処の盗作かまでは分からなかった。というよりも作り方がハモンド社と全く同じだ」

「…じゃあハモンド社が…」

「あらゆるルートを洗ってみたが…アメリカからハモンド社の武器の密輸、ロボットの密輸は無かった。」

「それだけでハモンドがシロだと?」

「……もちろん、これからも我々は強く監視する。だが、今はシロだと伝えておこう。」

 

 だいぶ適当な報告だな。

 

「それと…脳無は人間じゃなかった。色んな個性に適した動く改造人形だ。実はこれは既にUSJ事件解決後にわかっていた事だが…どうやら君は知らなかったようだから話しておきたかった。今後の君との信頼関係的にもね」

「随分反吐が出るジョークだな」

 

 人の将来の夢の選択肢をヒーローか公安の犬かヴィランかの3択に狭めて詰めて来た奴が言う事じゃないな。

 そして脳無のことはもう聞いた。昨日轟が軽くだけど話してくれた。どうやらUSJの時に死柄木弔が自慢げに脳無の秘密をバラして居たそうだ。俺はその時ギリギリ居なかったな。

 

「そして最後に…職場体験においてレヴナントやコースティックは使っていないだろうね?」

「あー使ってねぇよ。」

 

 確かにレヴナントはクソ野郎でヴィラン野郎だけど連出堕の命令に反して殺人は起こさねぇよ。過失致死は起こすかも知れないが。

 

「ステインが捕縛された後、彼の思想や言葉がインターネット上にありふれている。ヒーローは見返りを求めては行けない。悪い思想ではないがそれで殺人を起こされては敵わない、なのに今ネット上ではそのステインを信仰、真似事をしようとする馬鹿がいる。」

「へー」

「そして…ステインを盾に堂々とヴィラン行動を起こそうとする犯罪者予備軍が増えた。」

「ああ…」

「……雄英体育祭高校1年の部、準優勝はヴィラン」

「は?」

 

「知らないのか? ステインが捕まって以降、たった半日で君も…正確にはレヴナントもステインと同類とされ始めている。ヒーローを育てるべき場所に完全なるヴィランが居る。ヴィランもヒーロー思想を持てば合法である。あれぞステインの化身。見返りを求めるヒーローよりもあれが正しきヒーローである…とこちらはまだまだ意見は疎らで完全とは言い難いが、少なくともレヴナントはステインと同様にヴィランに餌を与えた。」

 

 俺は押し黙る…というより連出堕も押し黙る。職場体験先のプロヒーロー達に「俺達はこんな爆弾を抱えている。それでも指名してくれる人は居るか!? 指名してくれるか?」という意味合いでやったのだが…まさかヴィランやヴィラン予備軍の餌になるとはな。

 当のレヴナントは話をちゃんと聞いているが特に気を悪くしていないようだ…むしろ、やや不気味に笑ったからどうせろくな事を考えてない。そしてコースティック博士は興味深そうな反応をしている。

 

「一方でヒューズの評価は良い。爆豪勝己くんとの一騎打ちはレヴナントの闇の雰囲気をそれなりに打ち消してくれた。レヴナントはともかく、他のレジェンドや連出堕くん本人がステインの様に見られる事は無いだろう。」

 

 公安の多分お偉いさんは席から立ち上がる。

 

「前からレヴナント、コースティックの使用は最小限と伝えていたが…今後は学業や雄英高校内の敷地や一般人の目に入らないならともかく、それ以外の使用は一切禁ずる。ただし、責任者が責任を取ってくれるなら話は別だ。彼らの思想や個性はこのヒーロー社会においては危険極まりないが個性に関してはヴィランからしても危険極まりない。是非ヒーローに役立ててくれ。話は以上だ。」

 

 

_________A P E X_________

 

 

「悪いなミルコ。なんか変な話を聞かせちまって…」

 

 公安との話が終わったあと、緑谷達の病室へ移動しながら俺はミルコへ謝罪する。

 

「気にすんな! お前を指名した時からヒーロー公安委員会やイレイザーヘッドから色々言われてたし! ほとんど無視したけど!」

 

 無視したんか。

 

「緑谷達の病室は…ここか」

 

 緑谷、飯田、轟の病院へ着き、俺達はノックしてから中へと入る。ミルコは3人と絡みがゼロだしミルコはあくまでも俺達の付き添いで来ただけだから病室へ前で待機してくれた。

 一応緑谷が喜ぶだろうから入っても良いと思うが…緑谷の病的なまでのヒーロー好きだから彼の安静を大事にする為にやっぱり入らなくていいか。

 緑谷達にお見舞いの品として適当なフルーツの盛り合わせを渡し、少しだけ会話をした。主にステインの事とかだけどな。

 ヒーロー殺しステインは緑谷、轟、飯田が3人がかりで戦って何とか勝てた様だ。ステインの個性は相手の血を摂取すると血を摂取された相手は血液型での違いはあるが身体の自由が奪われるという一対一なら勝ち目が薄くなるかなり悪質な個性の様だ。

 …血がそもそも通ってないパスファインダーやレヴナントなら余裕で勝てるな。

 

 それとヒーロー殺しステインはあの時、ミルコがトドメを刺さずともその前に緑谷達の手によって半分気絶している状態であったから…ステインの捕縛の功績は緑谷達に渡されるのだが…

 緑谷達は許可無く個性を使ってステインを倒したから緑谷達も重罪になるそうだ。しかしこれはステイン捕縛の功績をエンデヴァー、ミルコに明け渡さなかった場合だ。ステインを倒したのはエンデヴァーとミルコであったという事にすれば警察や公安が緑谷達がステインを許可無く個性を使って攻撃した事を隠蔽してくれるそうだ。

 

 なんか俺から色々警察や公安に文句を言いたい気があるが…それで本人達が納得したのなら俺は何も言わない。

 緑谷達のお見舞いが終わり次第、俺達は病院を後にした。緑谷達はもう少し検査入院だが…未だ職場体験は続いている。俺達は職場体験へ戻るんだ。

 と言っても職場体験3日目の午後で、いつも通りの軽いパトロールで終わった。

 

 続く4日目と5日目もいつもとさほど大きな差異は無い。

 小さな差異は…4日目は軽い負傷したセラミックリーマーに会いに行った事だろう。彼女はロボットによって掌を撃ち抜かれたが緊急手当のおかげで大事には至らなかった。ただ、物を持つ時に少し痛いらしいが…これも時間経過で治るとの事。

 5日目の午後は広島に行った。ミルコの出身地だそうだ。だが…特に広島に行ったからといって広島特産の珍しいヴィランなど居るわけなく、ありきたりな何処にでも居るチンピラヴィランをミルコが秒速で倒したのをギリギリ見逃したりを繰り返しただけだ。

 

 そしてこの辺りになると、ニュースではステインとヴィラン連合、ロボット軍団の新しい情報…というより警察が隠してた情報を公開して話題が沸騰していた。

 どうやらステインはヴィラン連合の一員という情報が合った。なるほど…もしかしてステインが今まで捕まらなかったのは黒霧が居たからなのか…いや、でもUSJの時にはステインは何故か居なかったな。なんでだ?

 それと横領されたロボット達の銃はハモンド・ロボティクス社と何ら関係無いとも報道されていた…これに関しては俺達は特に何とも思わない。真実か嘘か…まだ判別するには難しいからな。

 

 6日目…この時、いつも通りミルコに首根っこを掴まれて跳んでいる最中にミルコは何かを聴き付けて、近くの建物に着地し、その付近にいたプロヒーロー数名に話しかける。俺は知らないプロヒーローだな

 

「よう、デステゴロ! この建物の中に人質有りの立て篭り事件か?」

「シッー! 静かにしてくれミルコ…今から突入なんだ…」

 

 ミルコはバカなのか考え無しなのか…いや、多分脳筋何だろうな。立て篭り犯人が居ると思わしき建物の近くで大声で内容を話すのはとても危険だぞ。まあ彼女なら犠牲を出さずに事件を解決出来るって気持ちなんだろうが…

 

「ちょうどいい! お前にはまだ屋内のヴィラン退治は見せてなかったな。デステゴロ、私達も混ぜろ!」

「は…?…い、いや。ミルコが参加してくれるのは願っても無いが…その隣の生徒は確か雄英体育祭の?」

「おう!」

 

 ミルコがそう答えるとデステゴロと呼ばれる筋肉モリモリの男はふと、背後を振り返る。すると、デステゴロの背後からひょっこりと耳郎響香が現れる。実に5日ぶりだ。

 

「連出堕…あんた何で首根っこ掴まれてるの?」

「何故だろうな、6日目にして俺も第三者に言われてようやっと首根っこを掴まれてる事を疑問に思ったよ。」

 

 その後の会話で、職場体験の指名が無かった耳郎は学校側の紹介でデステゴロの事務所に職場体験しに行ったそうだ。俺は常にミルコに首根っこを掴まれての移動だったから気にならなかったが耳郎はパトロールや移動も基本的にダッシュであったからとてもキツかったらしい。付いていけてるだけマシだ。

 

「そういえばあんた見た? 緑谷達がヴィラン連合とヒーロー殺しに襲われたってメール。」

「おう、何だったら先日お見舞いに行ったし…何だったらミルコが脳無と戦闘した。俺は避難誘導してたけどな」

「うげ…脳無ってあの相澤先生をボコボコにしてオールマイトと互角に戦った奴でしょ? 確か…なんか個性を複数混ぜてるとかUSJで聞いたけど」

「ああ、今思うとミルコが戦ったやつもだいぶ個性がごっちゃだったな。」

 

 マジで脳無の詳細知らなかったのA組で俺達だけの可能性が出て来たぞ。恥ずかし!

 

「イヤホン=ジャック、そろそろ突入するから索敵の準備をしろ」

「Apex Predators! お前は私の後に付いてこい! 戦闘の許可はしない! 自衛や人質の安全確保の為だけに個性の使用を許可する!」

 

 デステゴロ、ミルコに呼びかけられて俺と耳郎は気持ちを戦闘に切り替えてミルコ達の後ろに付く。

 今この場に居るプロヒーローは近辺のプロヒーロー達含めて、7名。

 中の人の数は耳郎の個性による索敵によると立ってる人5人に座って動かない人が10名だそうだ。

 

 座ってる人が人質で立ってる奴らがヴィランか?

 

 ブラッドハウンドで細かい位置を皆に共有する事を提案したがミルコに却下された。彼女曰く、自分の聴力で細かい位置も理解しているそうだ。

 

「突入!」

 

 そしてデステゴロの合図で一斉に中に入るが、大きな差を付けてミルコが先導した。

 いや、屋内でも速くて追いつけねぇと思ったが…犯人や人質が居ると思わしき扉の前でわざわざ立ち止まって待ってくれてた。

 俺やデステゴロ達が追いつくと、ミルコはそのまま扉を蹴破る。

 驚いた覆面を被っているヴィラン達は銃を構えるが…遅すぎる。

 ものの一瞬で全員蹴られた。

 

 あのロボットの時と一緒だ…敵に何もさせずに一瞬でケリを付けた…!

 

 この6日間、ミルコのヴィランとの戦闘はロボットと脳無とこの覆面ヴィランだけしか見れていないが…そこそこ成果は得られそうだ。

 俺達レジェンドの中であの様な動きを出来る奴は居ない…だが、誰か1人。またはこれから発現する新たなレジェンド達に似たような力を持つレジェンドが居れば…ミルコの動きを模倣するのもいいかも知れない。

 

 人質を連れて安全な場所へと誘導しながら、俺達の中で新たな可能性が生まれた事を実感する。

 

 

 7日目…職場体験最終日だ。

 この日の午後には職場体験は終わり、現地解散となる。だから俺は午前のうちに少しでも、もう少しでも技術を得たいと思いミルコにあの蹴りや跳びのノウハウやコツを聞いたが…

 

「私も知らん! やりやすいからあのスタイルにした!」

 

 ウサギの個性だから跳んだりする事がアドバンテージであるからあのスタイルで、突き進めた結果ああなったという事だろう。

 

 午前中だけのパトロールでは大した事件は起こらず、ミルコの動きを模倣したくとも特に何も成果は得られずに職場体験は終わった。

 

 帰りは普通に電車で帰ろうとしたが…ミルコに首根っこ掴まれて家から雄英までの登校経路の途中まで運ばれた。

 

「それじゃあ! この一週間、中々楽しかった! インターンの時も私の所に来いよ! 今度は私に追いつけるくらい強くなってからな!」

「あ、待ってくれ、ミルコ」

「ん?」

 

 俺達を離した後にそのまま跳び去ろうとするミルコだったが…せっかくだ、わざわざアレを見ても俺達を指名して、だいぶ適当だったが職場体験の責任者として活動してくれたし、ヒーローの頂点の世界を見せてくれた。

 

 俺は連出堕苑葛と切り替わる。

 

「ミルコさ…ん。この1週間。ぁりがと、ござぃました…」

 

 上手く聞き取りづらい日本語で連出堕苑葛は感謝を伝え、頭を下げる。

 

 すると、ミルコは連出堕苑葛に近づき、しゃがんで連出堕苑葛と視線を合わせる。雄英体育祭表彰時のオールマイトと同じだ。

 だが、オールマイトと違ってミルコは何も言わない。ただ、連出堕苑葛の頭を撫でてやる。そして…何も言わずに跳び去った。

 

 苑葛から俺に切り替わり、ミルコが跳び去った方向を見る。ギャングオルカやシシド、マジェスティックにすればもう少し丁寧な教育で得られるものや知識も確実に多かっただろう。だが…まあ、ミルコで良かったと連出堕は思っている。

 ミルコの動きが模倣する第一歩になったから…とかじゃなく、ロボットや脳無との戦闘を見れたからとかでも無く……なんだろうな。

 

 この時だけはよく連出堕の考えは分からなかった。

 

 

 

 

 

 




頂点捕食者のショタくん、ミルコに惚れちゃったのかなァ…? カァイイねェ…(ニッコリ)…
残念ながらカップリングなんて存在しないけどね!
あくまで師弟関係です。
緑谷はオールマイト、轟はエンデヴァー、爆豪はベストジーニスト、常闇はホークスの様に師となりうる、信頼出来るプロヒーローを付けて上げたかったので連出堕苑葛くんにはミルコにしました。(本当はギャングオルカのつもりだったけど)


Q.レヴナントがステインと同等に見られてるってどういうこと?
A.これに関しては私の描写が下手でしたね…分かりやすく例を下に書きます。
原作のトガちゃん「ステ様素敵…! 殺したい!」

この作品のトガちゃん「ステ様もレヴ様もどっちも素敵…! 殺したい!」

こういう事です。レヴナントもステインも思想や考え方は全く別物ですが、ステインはその思想や行動から。レヴナントはステインの思想から繋がって、ヒーローであるのにその完膚なきまでのヴィランっぷりからステインを象徴する者だ!とステインありきで崇拝されているという事です。
ステインからしたらレヴナントは真っ先に殺さなければならない対象ですし、レヴナントもステインの事は気に入らないでしょうから2人からしたらとても良い迷惑ですね。
感性が一般的な人からすればステインが倒された現場にレヴナントこと連出堕が居るからそういう考えにはならないですけどステイン信者は元々感性が異常だと思いますので。

主人公連出堕の個性&設定。レジェンド達の個性&設定資料を書こうと思うんだけど欲しい?

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