オクタン視点からスタート
相澤先生がイレイザーヘッドだっていう描写前回入れ忘れてたし修正しようにも入れる隙間も作れなかった
あとタイトルは基本的にレジェンド達がゲーム内で発するセリフを元にしてます。前回と今回のタイトルはどちらともオクタンのセリフです
どうやら初日は午前中だけだったらしく個性把握テストが終わったら同時に俺達の雄英高校初日は終わりを告げた。相澤担任は明日は午後からオールマイトのヒーロー科の授業がある事と教室に置いてある後日のカリキュラムや書類に目を通しておくようにと伝えてその場から立ち去っていった。
なんかボール投げの時に指を紫色に変色させて怪我をした緑谷は保健室へ向かい、残された俺達は各々更衣室へと戻るんだが…
「なんだよ連出堕! お前の個性めっちゃすげぇじゃねぇか!」
「一体どういう個性なんだ!?」
やはりあんな目立ってしまえば気になるのも仕方ねぇな。切島鋭児郎と上鳴電気が高いテンションで話しかけてきた。
声を出したり同じ様に話しかけては来なかったが他の生徒も興味津々でこっちを見ているな。だが…爆豪ってやつはポケットに手を突っ込んだまま立ち去っていった。
順位が発表された時、自分の順位が俺達や連出堕より低いと知った時凄い睨みつけて来たから多分上にいないと落ち着かない性格なんだろうな。緑谷がボール投げで好成績を残した時もブチ切れてたし。
ヒーローとしてどうかと思うが、個人的には悪くねぇ。嫌いじゃないぜ。ああいう奴は!
っと…そういえば個性の話だったな…だが細かく説明するのはめんどくさいし時間がかかるし…そうだな、簡潔に纏めてしまおう。どうせ明日はオールマイトのヒーロー科目だ。その時に個性を説明するチャンスがもう一度回ってくるだろうし一度に説明せずに少しずつ説明した方が分かりやすいなきっと!
「おう! 俺の…俺達の個性はレジェンドって言うんだ! 簡単に言っちまえば18人の人格が宿り、各々の個性を使えるって感じだ!」
「じゅ…18人!?」
「ほとんどこのクラス全員分じゃねぇか!」
「強すぎる…!」
ほほっ!いいリアクションすんじゃねぇか!だが…
「勿論バカでけぇデメリットやリスクもあるぜ! だが今一気にデメリットやリスクうんぬんや18人分の個性の説明をしちまうとややこしいし、情報が多すぎるからな。明日のオールマイトのヒーロー科目の時とか、順を追って説明するぜ!」
「デメリット…そりゃそうか」
「なぁ、せめてお前の…その姿の時の個性は教えてくれねぇか? 多分スピード系の個性だよな?」
「おう! 正解だ。俺の時の個性はこの興奮剤を自分に打ち込むとアドレナリンが大量に分泌されて早く走れる事と傷が少しずつ癒えていくんだ!」
「スピードに再生系の個性か! 強いな!」
「ああ、だがスピードに関しては飯田や爆豪、轟に負けちまったけどな」
俺はどこからともなく取り出した注射器型の興奮剤をペン回しした後にポケットにしまって。更衣室へと向かう。
「とりあえず着替えて教室へ戻ろうぜ! 俺着替えるの遅せぇし」
更衣室で制服に着替え直し、そこで残りの男子生徒の名前を全員聞けた。なんかキラキラしててへそからレーザーを出してたのが青山優雅、紫色の小さい玉を頭に付けたチビが峰田実…なんかすげぇ個性で女になれることを詳しく聞いてきた。たらこ唇が砂藤力道、特に面白い特徴の無い奴が瀬呂範太だとよ。一言も話してくれなかったけど髪の毛が白と赤の半々の奴が轟だろうな。下の名前忘れたけど、氷を使ってた奴だな。
あと、そこでとりあえず爆豪を除く男子生徒全員に俺が義足であることは伝わった事と同情はしなくていい事は伝わったな。
よし、あとは八百万と麗日を除いた女子生徒と自己紹介をすれば全員の名前と顔が一致するようになるな。爆豪と轟にもきちんと挨拶はしておきたいが…なんかあの二人は色々尖ってるから焦らなくてもいいか。
で、下校する時に緑谷と麗日と飯田を見つけた。あの3人は初めてあった時からお互いに近くに居たな。中学が一緒なのか?
そう考えると下手に近づいて一緒に帰るのはおじゃま虫かも知れねぇからやめておいた。というか教室にあった資料とかカリキュラムを読まずにそのまま鞄に入れちまったから早く家に帰って読まないとだな。
『シルバ! 個性を使うんじゃないよ?』
「分かってるよアネキ」
__________A P E X__________
2日目だ。
今回は早めに登校出来て、登校途中で爆豪と出会ったんだが…挨拶しても無視された。おいおい昨日俺達に負けた事をそんなに恨んでんのか?
ははっ、可愛い所あるな!
さて、今日から普通に授業が始まるんだが…午前中は普通の授業だったな。
『おう! エヴィバディヘンズアップ! 盛り上がれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』
いや、すまねぇ。そうでも無いかもな。授業内容こそ普通だったがとてもうるさいプロヒーローであるプレゼント・マイクの英語の授業だけはうるさかった。それだけだ。
昼食はお弁当か学食を選べるらしいが…ここ雄英の学食はランチラッシュっていうプロヒーローが作る絶品らしいから昼食にしてみたぜ。美味かったな。それだけだ。
そして午後…俺は今日、これを楽しみにしてたと言っても過言じゃねぇ。世界No.1ヒーロー。オールマイトの授業だ!
「わーたーしーがー…普通にドアから入って来た!」
うおっ!すげぇぜ!あのオールマイトが普通にドアから入って来た!
俺達は特にヒーローが大好きって訳では無いけどあのオールマイトなら話は別だ。ヒーロー好きでなくともテンションは爆上がりだぜ!他の奴らだって鳥肌が立っているらしいしな!
「今日はヒーロー基礎学! ヒーローの素地を作るため様々な訓練を行う課目だ!! 単位数も最も多いぞ! そして早速だが今日はこれ! 戦闘訓練!」
軽くヒーロー基礎学についての説明をしてくれた後に「BATTLE」と書かれた…カード…なんだあれ?よく分からねぇけどなんかを思いっきり掲げる。しかし戦闘訓練か…入試の時のロボットと闘うのか?そういえば、あの巨大な0ポイントロボットヴィラン闘いたかったな…ポイント優先で立ち回ったから無視しちまったけどあいつを倒せば周りに強さを誇示できたな。
「そして、そいつに伴って…こちら!」
オールマイトが小さなリモコン…いや、オールマイトがでかいだけでリモコンは普通サイズだ。そいつを押すと教室の壁がガコッと音を立てて横に少しだけスライドして名簿番号の書かれたロッカーが出てくる。こいつはもしかして…?
「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…
戦闘服…さて、最大の難関だな。
皆、各々自分の番号が書かれたロッカーに近づくと1つの違和感に気づく。というよりもこのロッカーが出てきた時点で気づくべきだったな。
(((((((なんかでけぇ…!)))))))
そう、名簿番号20番。つまりは連出堕だな。ロッカーが分厚いんだ。
そりゃあ連出堕と18人のレジェンド達の戦闘服を用意して貰ったら19人分の厚さになるだろうよ。
「れ、連出堕さん…そのロッカーの大きさってやっぱり…?」
八百万がおずおずと聞いてくる。
「おう、19人分の戦闘服だ!」
「じゅ、19人!?」
緑谷が大きな声を上げて驚く…ああ、そういえば緑谷は昨日保健室だったから俺の個性や連出堕の個性知らねぇのか。
「むっ、緑谷くん! 実はだね!」
とりあえず説明しようと緑谷に歩み寄ろうとしたがそこで飯田がわざわざ緑谷に説明してくれた。あいつ便利だな。
それよりも…この戦闘服どうするか…戦闘訓練っつても何するか分からねぇから備えあれば憂いなし。全員分持っていきたいが…
「あ! 連出堕少年! 君の分のコスチュームは私が持っていこう! 君は君自身とオクタンくんの戦闘服だけ持って着替えなさい」
おお!マジかオールマイト!
「へへっ、そりゃ助かるぜ! ありがとよ!」
片手で17人分の戦闘服のケースを持ったオールマイトはそのままグラウンド・βまで向かった。流石オールマイトだ、あんな片手でバランス良く持ち運ぶなんてな!
「いや、よく良く考えればダメじゃねぇか」
更衣室に着いて俺はそう思った。よく良く考えれば19人分の戦闘服を運ぶ事よりも着る事の方が大変だと気づいたのだ。しかも連出堕含む19人中女性のレジェンドが何人かいる為、男子更衣室で着替える訳にも行かないし、何よりも時間がかかりすぎる。
個性把握テスト時の俺の時もそうだったが、レジェンドは切り替えた時、その時に着ていた服装ごと控えのレジェンド達しか立ち入れない個性の空間へ送られる。だから1度戦闘服を着て、切り替えてしまえば勝手にあっちの控えの空間で戦闘服からいつもの服装に着替えたり戦闘服へ着替えたりしてくれるんだが…今からじゃ間に合わねぇな。
「仕方ねぇ、俺とジブラルタルだけにするか」
戦闘服があるのと無いのとじゃ全然違うんだが俺達は元から戦闘服の様な性能をしている服装をしている。だから着なくてもそこまで大きな差にはならないとは思うが…その少しの差が勝負の命運を分ける。だからせめてスピードの俺とパワーやディフェンスのジブラルタルにだけ戦闘服を着させた。
まず俺の戦闘服だが…そもそも元の服装が興奮剤を入れれるポケットに重くない身軽な服装と俺にとっては十分すぎる服装だったんだが戦闘服会社に頼んで小さな動作で興奮剤を注入出来る腕周りの装備を作って貰った。ここに予め興奮剤をセットしておけばすぐに興奮剤を使えるって事だ。いいね!最高だ!
ジブラルタルは元からスピードを捨てた完全防御型の宇宙服のようなアーマーを来ている。そしてあいつの個性はシールド。攻撃を完全遮断するドームシールドやある程度のダメージを防いでくれるアームシールドが使えるって個性だ。実はまだもう1つ能力があるんだがそれは後にな…
だからジブラルタルは腕に多少の攻撃ならビクともしない強固なシールドを付けてもらった。これでアームシールドの耐久性や攻撃の遮断性が格段に上がるって事だ。殴打にも使えるな!
ひとまずはこの2人だけで良いだろ。
今思うともっと早く走れる義足に関する戦闘服を申請しても良かったな。
着替え終えて更衣室から出て、グラウンド・βに向かうとそれぞれ面影のあるものからもはや誰だか分からねぇ奴らが居た。こいつら全員A組だよな?
このフルアーマーの奴とか誰だ?
轟はなんで右半分常に凍ってんだ?
常闇は黒いマント羽織っただけじゃねぇか?
八百万、その姿は普通に捕まらねぇか?
なんか手袋が浮いてるぞ?
…多分緑谷だろうけどよ…なんだお前の見た目?
「先生! ここは入試演習場の市街地ですが、また市街地演習をするのでしょうか!?」
そんな時、フルアーマーの人間から飯田の声がする。お前飯田だったのか、真面目そうな雰囲気からイカしてる戦闘服だなおい。
というかここ入試の市街地だったのか。
「いいや、もう2歩先へ踏み込む! 屋内での対人戦闘訓練さ! 君らにはこれから「ヒーロー」と「ヴィラン」に分かれて2vs2の屋内戦を行ってもらう!」
「基礎訓練も無しに?」
「その基礎を知るための実践さ!」
どうやら今度は入試と違ってただロボットを破壊するだけじゃないって事か。しかし2対2か…この中から誰かと手を組み、誰かと戦うのか…そりゃあ楽しみだな!うずうずしてきたぜ!
「勝敗のシステムはどうなりますか!?」
「ぶっ飛ばしてもいいんスか?」
「また相澤先生の時みたいな除籍とかあるんですか…?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか!」
「このマントヤバくない?」
「へへっ! 早く始めようぜ!」
「んんん〜!聖徳太子ィ〜!!!」
__________A P E X__________
訓練本番、ヒーローは指定された時間までにヴィランチームを全員捕まえるか、ヴィランチームが守ってる核兵器…のハリボテに触れられれば勝利。逆にヴィランチームはヒーローチームを全員捕まえるか指定された時間までに核兵器のハリボテを守り続ければ勝利ってルールだ。コンビや対戦相手は抽選で即席のチームアップ。
そして俺はBチームで轟と同じチームとなった。こいつとは爆豪の次くらいに会話してないからちょうどいいな。あと個性把握テストでこいつは3位だったしきっと強いはずだ。
で、相手チームは尾白猿夫となんか浮いた手袋だな。男子生徒にはあんなやつ居なかったから多分女子生徒だな。
俺達の訓練は第2試合からだったからとりあえず第1試合の緑谷&麗日ペアと飯田&爆豪ペアという中々アツい戦いが見れそうな試合を見物するとするかね。
いや、凄かったな!想像よりもアツい試合だったぜ!これが第1試合だとは思えねぇ!
協調性皆無の完全にヴィランと化してた爆豪と自爆特攻型の絶えず自壊する緑谷の激戦は涙無しには見られなかったな!結果的に麗日のサポートがあってギリギリヒーローチームである緑谷ペアが勝った。
試合を控える生徒達が居るモニタールームでは自壊してボロボロの緑谷と個性の反動なのかどうか知らないが嘔吐する麗日にドン引きだったな。
さて、続いてはとうとう俺様達の出番だ。戦闘服は俺とジブラルタルの分しか着れなかったが味方が轟なら勝てんだろ。
尾白猿夫はともかくもう1人の女子生徒…葉隠透って言うんだっけか?俺は覚えてねぇがシェのアネキ曰く個性把握テストでは18位でそう考えるとただの透明化の個性だと考えられるな。いや、緑谷より順位は上だったからもしかしたら身体能力が女子生徒とは思えないほど高いかもしれないが…俺達の敵じゃない。透明で見えなかろうとこっちには索敵のプロが居るからな!
「なぁ、連出堕だったか?」
「おう! そうだぜ、よろしくな轟!」
「あんた確か18人分の別々の個性が使えるって言ってたよな? その18人の中に索敵に秀でた個性はないのか?」
「おう、いるぜ! 3人くらいな。味方に敵の人数や細かい座標まで少しの間だけ情報を共有出来る個性と味方には口頭で伝えないと行けないしおおよその場所しか分からないけど常に相手の方角が分かる個性。どっちが良い?」
ブラッドハウンドとシアの2人を提示したが選ばれたのはブラッドハウンドだったな。ちなみにクリプトはやめておいた。あれはEMPがメインだからな!
「…少しの間だけでも良い、細かい座標まで教えてくれる個性で頼む。」
「OK…それじゃあ出番だぜ!ブラッドハウンド!」
『狩りを始めよう。』
俺は連出堕の個性を使ってブラッドハウンドと切り替わる。
すると俺の肉体はガスマスクを付けた男なのか女のかどちらか分からない人物が現れる。こいつが敵を追跡するハンター。ブラッドハウンドだ。
「よろしく頼む、ニヴルヘイムの申し子よ」
「……?」
ああ、轟はブラッドハウンドの独特な呼び名に付いていけてねぇ様だな。
『第二試合!スタートだ!』
グラウンド・β全体にオールマイトの声が響き渡る、もう始まった様だな。それを聞き、ブラッドハウンドが自分の個性である「全能の目」を使用した。短い間だけ指定した味方に生命反応や罠、危険物の情報の有無や場所を細かく共有する個性だな。
全能の目の使用により目の前のビルの最上階の奥の部屋に2人の生命反応が発見された。残念ながら核兵器はハリボテだから危険物と認識されず発見は出来なかったが…守るべき核兵器を捨てて2人で固まる事なんてありえないつまり…あの部屋に核兵器があるって事だ。
「便利な個性だな、助かる」
「これも主神のおかげだ。気にするな。して、どう攻め込む?」
ブラッドハウンドが作戦を轟に委ねる。俺らだったらレヴナントやパスファインダー、ヴァルキリーやホライゾンとかで最上階まで登ってコースティックのガスで無力化を狙うな。だがチームワークが大事だし轟は強いから出来るだけ共に行動してぇな。
だが、轟は不用心にビルに近づき、ビルの壁に触れる。
「離れてろ」
そう、ブラッドハウンドに伝えると…
轟は一瞬でビルそのものを凍らせた。
驚きだね、ブラッドハウンドや俺含む全レジェンドが驚愕の表情だったな。
凍らせる、氷を操る個性だとは知ってたがまさか触れただけでビルを一瞬で凍らせるなんてイカれてる。
はっきり言って強すぎるな。しかもビルを凍らせれば敵も一緒に凍らせて無力化出来るし核兵器にも刺激は特に無いと思う。
「核兵器を回収してくる。また索敵が出来るならしてくれ」
そう言い残し、轟は核兵器の回収へと向かった。その後、すぐに俺達Bチームの勝利が知らされた。
「この勝利も…主神のおかげ…」
『いや、どう考えても轟のおかげだろ』
控えのレジェンドが喋る時は『』で囲ってます。
だいたいこの手の作品って轟と相対するチームで轟に勝つか、轟相手に善戦するオリキャラ、他作品が多いですが。轟と同じチームになってまともに活躍出来ずに終わるって事中々無いですよね? だからやってみました。
連出堕の個性や細かい事はヒーロー基礎学が終わった後の反省会のシーンでやろうかなと思っています