レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

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しばらくミルコ出てこないからもしかしたら期待されているかもしれないショタくんとミルコの絡みは多分もう無い。
あるとしてもインターンかな?

そもそもインターンもミルコの所になるかどうかも決まってないけど。
タイトルはブラッドハウンドのセリフの「力の証明」の改変版


No.19 神々に己の成長を示すのだ。

 ステインやらヴィラン連合やら色々あったが職場体験は無事に終わり、だいたい1週間ぶりの雄英高校の授業だな!

 緑谷、轟、飯田、耳郎は職場体験中に出会ったが…残りの奴らは久しぶりに会うな!

 

「よう、連出堕!」

 

「おう、1週間ぶりだな。瀬呂、切島!」

 

 登校中、瀬呂と切島に出会って3人で教室に入る。既に教室にはあの後退院していた飯田に他には芦戸、青山、常闇に…

 

 髪の毛を8:2分けされている爆豪勝己が居た。

 

 

「「「アハハハハハ! マジかよ爆豪!」」」

 

「クセが付いちまって洗っても直らねェんだよ…!」

 

 俺と瀬呂と切島は爆殺王くんを指さして涙を流しながら大爆笑し、8:2爆殺王くんはワナワナと怒りに震えている。

 ヒューズに関しては過呼吸になる程笑っている。

 

「おい、笑うんじゃねェ…ぶっ殺すぞ!」

「出来るもんならやってみろよ8:2坊やw」

「「アハハハハハ!!!」」

 

「クソがァァァァァアアア!!!」

 

 いつものように威圧してくる爆豪だが、あの髪型では怖さは半減どころかむしろ返って面白いので瀬呂がどんどん煽って切島と俺が大爆笑する。

 しかし、怒りが爆破に達した爆豪は頭皮が爆破するように膨らみ、いつもの爆破した様なトゲトゲヘアーに戻ってしまった…

 ああ、俺達の8:2ヘアーの爆殺王坊やくんが居なくなっちまった…!

 

 ま、いっか。

 

 俺は怒り狂う爆豪から逃れる様に1人で瞑想している常闇に話しかける。

 常闇は確かホークスの所だったからな。

 

「よお常闇」

「む、連出堕か…」

 

 思うとこいつとはいつもブラッドハウンドで会話してるから俺で会話するのは初めてか…だいぶ久しぶりか?

 

「お前ってホークスの事務所に職場体験行ったんだよな? どうだった?」

「……速すぎたな…何もかも。移動、戦闘、ヴィラン捕縛の一連の流れを追いかけて、否、見る事すら叶わなかった」

 

 俺と同じか…いや、ホークスは恐らくミルコよりも速いだろう。それに常闇の個性はヴァルキリーやパスファインダーの様な移動個性じゃない。きっと俺達がミルコに引き離された時とは比べ物にならない程に引き離されただろう。ホークスが常闇を思ってスピードを落とさない限り。

 

「俺達もだ。ミルコが屋内で気を利かせてくれなきゃ、保須の時でしか見られなかったからな」

 

「ああ! 保須と言えばよ!」

 

 突然、後ろから上鳴電気に話しかけられる。こいつはいつも元気だな。こいつに限った話じゃないが。

 

「そうそうヒーロー殺し!」

「心配しましたわ」

「エンデヴァーとミルコに助けられたんだよな」

 

 上鳴が声を上げるとそれに続いて瀬呂がステインの名を出し、八百万と砂藤力道も話に続く。

 あんなでかいニュースになれば勿論話題にはなる、その中でクラスメイト4人が巻き込まれたとなれば必然的に全員が知る話題となった。

 

「そうだな…助けられた。ミルコに」

 

 轟はそう呟く。嫌でもエンデヴァーに助けられたとは言わないんだな。

 

「でもさ〜確かに怖えけど動画見ただろ、ヒーロー殺しの。アレ見ると一本気っつーか執念っつーか…かっこよくね? とか思っちゃわね?」

 

「か、上鳴くん!」

 

 まさかの上鳴の爆弾発言に、俺は思わず上鳴を凝視する。そして緑谷が上鳴の失言に注意を促す。己の失言に気づいた上鳴は慌てて飯田に対して謝罪をする。ステインの信念や本気や執念など関係無く、奴は飯田の兄を二度とヒーロー活動出来ない重傷を負わせたのだ。その加害者の事を被害者親族の前でかっこいいと発言するのは無礼というか失礼というか…なんというか…

 

「…確かに信念の男ではあった。クールだと思う人がいるのも分かる。ただ奴は信念の果てに粛清という手段を選んだ。どんな考えを持とうともそこだけは間違いなんだ。… 俺のような者をこれ以上出さぬ為にも!改めてヒーローへの道を俺は歩む!」

 

 対して飯田は落ち着きながらも真っ直ぐとした雰囲気で話した。職場体験前のあの憎しみに囚われた表情、目は…もうどこにも無かった。ステインとの戦いで、緑谷や轟と共に戦って…迷いが消えたか、気持ちが晴れたか。

 …飯田はどうやら1歩ヒーローに近づいたみたいだな。

 きっとこの職場体験の中で1番成長したのは真っ直ぐとなった飯田か左側()と向き合った轟だろうな。

 

 

_________A P E X_________

 

 

「はい私が来た」(ヌルッ)

 

 ヌルリと始まった今日のヒーロー基礎学にヌルリと現れたオールマイト。どうやら今日のヒーロー基礎学はこの入り組んだ迷路の様なパイプだらけの工業地帯をテーマにした演習場で救助訓練レースを行うそうだ。

 レース…という事は勝負事だ。5人4組で別れて、1組ずつでレースを行い、先に指定された場所に居るオールマイトにたどり着いた者が勝ちだ。

俺達の所の組は俺、切島、砂藤、耳郎、葉隠だ。

 機動力において、残りの4人に遅れを取ることは決して無い…だとすれば…あれの練習に持ってこいだな。

 2つ前の組…緑谷達の組では超パワーという個性のはずの緑谷がミルコと比べたら勿論劣るものの、ミルコと同じ様にビルや建物、パイプの上を跳んで跳躍しながら速いスピードでゴールに向かっていた。しかし恐ろしい急成長だな…まさかのパワーに加えてスピードも得るとは…

 まあ結果的には途中で緑谷は落っこちて、最下位となったな。俺達はああならない様に気をつけよう。

 

 

「連出堕、スタート地点に行こうぜ」

「ああ」

 

 緑谷の動きを思い出していると切島に呼ばれ、俺はレースのスタート地点に立つ。だが…立つのは俺じゃなく…ブラッドハウンドだ。

 

「あれ…その姿って確か索敵用の個性だよね」

「スピードやグラップルで飛んでいく個性じゃなくて良いのか?」

 

 興奮剤によるかつてはスピード自慢していた俺の個性、パスファインダーのグラップルの個性、空へ飛べるヴァルキリーの個性じゃなくて索敵や獣の力を持つブラッドハウンドである事に耳郎と砂糖は不思議に思って尋ねてくる。

 

「何…成長したのは緑谷だけでは無い…我々もまた、ミルコの元で新たな成長を遂げただけの事…」

 

 

《少年少女諸君! 準備はいいかな!?》

 

 演習場全体にオールマイトの声が響き渡る。もうそろそろ始まりそうだな。

 ブラッドハウンドと切島達はスタートラインに立ち、スタートの合図を待つ…

 始まった直後に各々が持っている端末に要救助者役のオールマイトの場所が示される。

 

《START!!!》

 

 合図と共に、端末にオールマイトの顔がこの演習場の地図のとある場所に映し出される。ここにオールマイトが居るって事だ。

 

 

 ブラッドハウンドがハンティングビーストを解放する。この間なら純粋な身体能力は全レジェンドの中でトップだ。この状態で…思い出せ、戦いこそはあまり見れなかったが…移動は何回も見た…あの背中をな!

 

「脱兎のごとく!」

 

 そしてブラッドハウンドは地面を力強く蹴り、大きく飛翔する。そしてこのゴチャついた演習場のパイプ、ビル、壁を次々に力強く蹴って、一切スピードを落とす事無く最高速でオールマイトが居る場所へと向かう。

 ミルコは移動する際、ビルや壁を蹴って跳んでいた。そのスピードは…俺やパスファインダー、ヴァルキリーでは出せない。別次元の速さ。

 流石にミルコには到底及ばないスピードだが…今までこんなスピードは自力で出せた事が無い。

 幸い、獣の力を解放しているブラッドハウンドは己のスピードにちゃんと付いていけている。

 

 すぐにブラッドハウンドはオールマイトが居る、屋根の無いちょっとしたビルの間の小部屋に辿り着いた。

 圧倒的だな。1位だ。俺達がチャンピオンだ。

 

「…おめでとう、君が1位だよ。連出堕少年」

 

 オールマイトは拍手して辿り着いた俺達を賞賛…している様には見えなかった。いや、確かに賞賛はしているが。何やら顔が暗い。元から目元は暗いが…表情が暗いという意味だ。

 

 不意に、オールマイトが背後を指さす。俺達が通ったルート…スタートからゴールまでの道のりだ。

 そこで俺達は…ビルやパイプが大きな音を立てて崩れていくのが見えた。

 

「なっ…!」

『まずい!』

 

 具体的な細かい位置は分からずとも、そこには砂藤や葉隠達が居るのは分かっていた。

 巻き込まれる…そう思った時に…

 

 シュバ!

 

 オールマイトが耳郎、葉隠、砂糖、切島…全員を抱えて戻ってきた。

 あの一瞬で4人を回収して戻ってきた…?速すぎる…ミルコよりも速い…!

 

「大丈夫かい? 少年少女達」

 

「…え? な、何が起こったの!?」

「あれ? 俺なんでオールマイトに抱えられてるんだ?」

「何か大きな音がしたと思ったら…」

「いつの間にか…?」

 

 抱えられた本人達も何が起こったのか分かっていないようだが…全員無事な様だ。俺達は大きく安堵する。

 

「連出堕少年、君は確かミルコの所へ職場体験に行ったんだったね。」

 

 オールマイトは抱えていた耳郎達を降ろしながら言う。

 

「君の動きは確かにミルコの様だ。大きく学んだね…ただ、大きな問題点があるね。それは何か…分かるね?」

 

「……スピードやそれについていけるだけの反射神経に力を注ぎ…着地や飛翔の際のパワーを考えていなかった。結果的に…被害を大きくしてしまった」

 

 ブラッドハウンドは倒壊したビルやパイプ群を見ながら答える。それにオールマイトは頷く。

 

「戦闘での被害なら私もミルコも周りに最低限影響を与えてしまう。しかし要救助者の救助に、その移動するのに周りに被害を与えてしまうのは絶対に駄目だね。今だって、君の移動で新たな要救助者を増やす所だった。」

 

「…申し訳ないオールマイト…そしてすまない、切島、耳郎、砂糖、葉隠…」

『…すまなかった。職場体験で学んだ事を早々にやりたかったが…やるべきじゃなかった。連出堕もそう思っている。』

 

 ブラッドハウンドは綺麗に90°の腰を前に曲げて謝罪の意を示す。俺も姿は見えないが謝罪を示す。連出堕苑葛も責任を感じている。声は皆には伝わらないが…「ごめんなさい」と確かに言ってるぜ。

 

「いやいや、気にしなくて良いぜ。無事なんだからよ!」

「そうそう! それにあの動きかっこよかったよ!」

 

 切島と葉隠は謝罪を受け取り、むしろ励ましてくれている。耳郎と砂糖は何も言わないが、何も怒っておらず謝罪に少し困惑しているようだった。

 

「連出堕少年、失敗は誰しもするさ。それに動き自体は悪くなかったし君はすぐ様、問題点と反省点を見つけた。今回はダメだったが君は優秀だ。ミルコの様に一切の被害無く今の動きをこなせる様に頑張れ!」

 

 オールマイトはブラッドハウンドの肩に優しく手を置いてくれる。

 それに続いて、切島達も励ましの言葉をくれながら駆け寄ってくれる。

 

 …そう上手くは行かないか…まさかクラスメイトを危険に晒すなんてな…

 ある意味さっきの落下した緑谷よりも致命的なミスだ。

 ミルコのあの動きが単純そうに見えて実はとても細かな技術と実力が伴うものであったと分かったが…プロはすげえな…

 

 そして今回のレースだが、甚大な被害を起こしたブラッドハウンド、連出堕は点数無し。他の4人は平等に低点数だそうだ。

 まあ…点数無しで構わない。自分のせいでクラスメイトを傷つけちまう可能性があったという精神的ダメージが中々大きくて連出堕は全く気にしてなかったし。

 

 

 ヒーロー基礎学終了後。

 俺達は更衣室で戦闘服から制服へ着替える…と言っても戦闘服を着てるのはいつも通り俺だけだけどな。

 毎回思うんだが…本当にレジェンド全員一瞬で着替えれるシステムとか戦闘服に入れられないか?無理か…

 

「お、おい…見ろよこの穴!」

 

 そんな時、峰田が慌てた様な様子で壁に貼ってあるポスターを指さす…いや、ポスターの裏側にあるとある穴だ。

 

「この穴…! きっと先輩方が頑張ってくれたんだ! 隣は分かるだろ! そう、女子更衣室さ!」

 

 もうこの言葉でこの紫球体クソ野郎が何するのか察した。

 男子の着替えを見ないように視界を共有せずに顔を伏せていた女性レジェンド達も峰田の言葉に不快感を表しながら反応した。

 だがここで止めてくれるのが我らが委員長様だ。

 

「やめたまえ峰田くん! 覗きは立派な犯罪行為だ!」

「うるせえ! オイラのリトル峰田は立派なバンザイ行為なんだよぉぉぉぉー!!!!!」

 

 しかし飯田の静止は意味をなさず、訳の分からない事を言い放ちながら峰田は覗き穴へと瞳を近づけて女子更衣室を覗き込もうとする。

 

 よし、レヴナント。殺せ。

 

「八百万のヤオヨロッパイ!! 芦戸の腰つき!! 葉隠の浮かぶ下着!! 麗日のうららかボディ!! 蛙吹の意外おっぱァァァァァアアアアアア!!」

 

 そして…峰田の眼球に穴の向こうからやってきたイヤホンジャックが突き刺さる。

 更に追い討ちに、イヤホンジャックを通して爆音が峰田の眼球から全身へと響き渡る。

 

「ぎゃああああああああああああぁぁぁ!!!!」

 

「な、なんてやつだ。」

『お、恐ろしい』

『100:0で峰田が悪いとは言え…これは同情する』

『まさか私が皮付きの小娘に畏怖を感じるとはな…』

 

 あまりの正確と残虐ある反撃とは…耳郎響香…恐ろしい女だ…!!!

 たまらず俺達男性レジェンドに加えて常闇や緑谷達も震える。

 

 おっと…そんな事よりも…

 

「悪い、八百万! コンクリートやら創造してこの穴を塞いでおいてくれ!」

 

 未だに苦痛に悶えているが、あの峰田の事だ。すぐに復活するだろう。俺は目だけで障子と砂糖に指示を出して峰田を取り押さえる様に伝え、八百万に覗き穴を埋めるように頼む。すると、すぐに穴は塞がった。仕事が早いな。

 

「うわあああああああああああぁぁぁ!!! オイラのエデンが〜!」

「落ち着け峰田。これで良かったんだ」

「瀬呂、こいつを縛ってくれ!」

 

 …なんかあのバカを見てたら暗い気持ちも幾らか戻ってきたな。

 

 ありがとう峰田。そしていい加減捕まってしまえ峰田。

 

 




今更なんですが…口田くんが居なくなって、代わりに連出堕くんが来た事でクラスの席順が原作と変わってるんですよね。(だから爆豪の隣に連出堕が居る)
すると耳郎響香の隣も上鳴電気じゃなくなるんですよ…

耳郎の隣が上鳴じゃない

絡みが少なくなる

原作程仲良くならない

上鳴×耳郎のCPが無くなる。

上鳴×耳郎のカップリングファンの方々、大変申し訳ございませんでした。
まさか原作での活躍がほぼ皆無な口田甲司くんが1人居なくなるだけでここまで影響が出てしまうとは…流石は堀越先生…恐れ入ったぜ…!

上鳴くん、ごめんね (´>∀<`)ゝエヘヘ✩

主人公連出堕の個性&設定。レジェンド達の個性&設定資料を書こうと思うんだけど欲しい?

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