レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

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ヒーロービルボードってあくまで日本国内だけでヒーロービルボードのTOP10=世界のTOP10という訳じゃないのか…!?
確かによくよく考えたら世界のTOP10が全員日本人っておかしいか!大きい勘違いしてました!
AFOが国外を直接進撃しなかったり若き時のオールマイトがアメリカに渡った時も追いかけなかった辺り…実は海外のヒーローはAFOですら手を出しにくいくらいにとても強いのかな?
少なくともアメリカNo.1は強いですね…


No.22 慈悲無き扇動家

 応急処置はしたものの念の為に保健室へ運ばれた耳郎とプレゼント・マイク先生を見送った後俺はマイク先生にどう謝罪しようか考えながらモニター室へと戻る。

 

 リカバリーガールは本格的な治癒の為に保健室へ向かった為、モニター室には蛙吹、轟、八百万、飯田、麗日、常闇が居た。緑谷が見当たらないから少し辺りを見渡すと、ちょうど峰田と瀬呂のペアが試験をクリアしたアナウンスが響き渡った。

 峰田と瀬呂は確か緑谷の前の組…という事は緑谷はもう移動したという事だ…

 ペアは協調性皆無の爆豪…そしてヴィラン役の試験官は世界最高のトップヒーローのオールマイト。

 

 いくらハンデがあるとは言え、オールマイトは強い。とても強い。恐ろしく強い。爆豪も緑谷もA組の中で最上位の強さだが…正面から戦ってオールマイトに勝てる確率は0だ。

 だとすれば取る選択は逃げ…だが、あの勝ちに強くこだわりを持つ爆豪が逃げを選ぶとは考えにくい。そう思いながら、モニターにて始まった緑谷、爆豪ペアの試験を観ていたが…

 

 

_________A P E X_________

 

 

 

 

「想像以上だな…酷すぎる」

 

 俺の言葉に常闇が無言で頷き、飯田や麗日は顔色を悪くする。

 

 協調性が無くとも爆豪が勝手にオールマイトに攻撃している間に緑谷が逃げる。この手段であれば一応形式上試験はクリアとなるのだが…

 

 ヒーローらしく心優しい緑谷は爆豪を置いて逃げるという選択は無い。2人で逃げようと爆豪に逃亡を提案するが爆豪は緑谷の意見を否定するだけでなく、緑谷を突き放して勝手にオールマイトに挑みかかる。勿論爆豪が勝てるはずもなくピンチに陥るが…緑谷がそこで助けに入るも…オールマイトを前に戦意喪失してしまっている。

 

 まさに水と油だな。

 

 片やオールマイトからの逃亡なんて絶対にしたくない。絶対に倒すという思想で固まっており

 もう片やはオールマイトと戦闘なんて絶対にしたくない。絶対に逃げるという思想で固まっている。

 更にそこにチームワークの悪さが噛み合って、分かりやすくお互いがお互いの足を引っ張っている。

 

 単体がいくら強かろうといつかは限界が来る。オールマイトだって彼一人で全てがどうにかなるものでは無い。彼と、エンデヴァー、ミルコ、エッジショット、相澤担任…色んなヒーローが協力しあって今のヒーロー社会が築き上げられ、保たれている。爆豪の様にいくら自分が強いからと言って周りを突き放したら…いつかは終わるぜ。

 レヴナントですら協調性は皆無だが…周りを突き放したりはせずに利用という形ではあるが、他のレジェンドの力や助けを借りたりする。

 

「そんなんじゃいつまで経ってもそれ以上は望めないぞ…」

 

 

 そんな時、モニター映像で緑谷が爆豪をぶん殴る形で爆豪をオールマイトからの追撃を回避させてそのまま爆豪を連れて路地裏へと隠れた。

 先までうろちょろと逃げ回る事しかしてなかったが…緑谷は何か覚悟を決めたようだな。少なくとも最初の弱腰感は薄れていた。

 あとは…爆豪。お前だけだ。

 

 

 

 

 その後…路地裏に隠れた緑谷と爆豪の行動は

 

 俺は………俺達は非常に驚いた。

 

 先まで酷い有様であったのに…爆豪と緑谷の連携は完璧になっていた。

 

 路地裏からいきなりオールマイトの目の前に飛び出して即席で戦闘からの逃げ、爆豪の爆破や緑谷のパワーを考慮しても最低限の建物の被害…即席でこんな判断出来るのか?いや、仮に出来るとしてもついさっきまで水と油だった2人が?

 

 緑谷も爆豪も2人とも先とは違う、畏怖や憎しみ、恐れとは程遠い…強い意志を持った目をしていた…

 

 

 

 

 数分後…モニター映像に爆豪を抱えた緑谷がオールマイトから逃げ切り、緑谷爆豪ペアの試験クリアの放送が流れてモニタールームは歓喜の声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

_________A P E X_________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうかしましたか? 死柄木弔?」

 

 とある薄暗いバーの一室にて…雄英体育祭にて撮影された1人の雄英生徒の写真を眺めるヴィラン連合の死柄木弔にロボットの様な女性が話しかける。

 しかし、死柄木弔は何も答えず…ただ写真を、緑谷出久の写真を眺める。

 ロボットの様な女性は死柄木弔にシカトされても特に気を悪くした様子も無く、自分も雄英体育祭で撮影されたA組生徒の写真を何枚か眺める。

 

 そんな時、バーの扉が開き…1人の男性が入ってくる。

 

「よお、死柄木さん。こっちじゃ連日あんたらの話で持ちきりだぜ。何かでけぇ事が始まるんじゃねえかって」

 

 男はマフラーに薄オレンジのグラサンとなんかのテレビ局のお偉いさんの様な見た目をしているが…何処か胡散臭い。というか胡散臭い(確定)

 

「…その2人は誰だ」

 

 死柄木弔は写真を置き、グラサンの男…の後ろに居る男女に目をやる。

 グラサンの男、義爛はUSJ事件前からの知り合いではあるから死柄木弔は義爛に注目しない。

 義爛の後ろの男女のうち、男の方は中々高身長の青年…なのだが顔がツギハギで尚且つ火傷だらけの醜い姿をしていた。一方で女性の方は…女性というよりも女子というべき見た目年齢で、セーラー服を来ている。鋭い牙を持っている以外は普通に可愛らしい女の子だ。

 

「あんたがそうか…生で見ると気持ち悪いな」

 

 ツギハギの男、荼毘は何を考えているのか分かりにくい感情の無いような目付きで死柄木を見やる。

 

「わあ! 手の人! ステ様の仲間だよね!? 私も入れてよヴィラン連合に!」

 

 一方で女子の方、トガヒミコは感情豊かに死柄木に話しかける。

 

「……黒霧、こいつら飛ばせ。俺の大嫌いなものがセットで来やがった」

 

 ため息を付いた死柄木は荼毘とヒミコから視線を外して黒霧のワープでこの礼儀知らずとガキという死柄木の大嫌いなセットを消す様に指示する。

 だが、そこに義爛が待ったをかける。

 

「話だけでも聞いてくれよ。まずこちらの可愛らしい女子高生…名前も顔もしっかりメディア様が守ってくれちゃあ居るが連続失血死事件の容疑者として追われている。」

 

「トガです! トガヒミコ! 生きにくいです! 生きやすい世の中になってほしいものです! ステ様になりたいです! レヴ様を殺したいです! だからヴィラン連合に入れてください弔くん!」

 

 トガは鋭くも綺麗な歯並びが見える様にニカッと笑ってみせる…が、逆に死柄木弔は笑顔とは程遠い暗い顔になる。

 

「意味が分からん、破錠者か?」

「会話は成立するよ。きっと役に立つ。」

 

 何を言っているのか全く分からない…いや、意味は分かるが理解する事は不可能であろう言動に死柄木は呆れるが義爛も苦笑いを浮かべている。

 

「次、こっちの彼。目立った罪は犯してないが…ヒーロー殺しの思想にえらく固執してる」

 

 次にツギハギの男、荼毘。

 

「不安だなこの組織…本当にステインの大義はあるのか? まさかこのイカレ女を入れるんじゃねぇよな?」

 

 無感情…というか何を考えているのか全く読めない表情で、軽蔑の眼差しでトガヒミコを睨む。あくまで表情や雰囲気からのみ読み取ったものだが…ステインの思想に固執しているようには一見見えない。

 

「おいおい…その破綻イカレJKすら出来ることがお前は出来てない。まず名乗れよ、大人だろ」

「今は荼毘で通してる」

「本名を名乗れ!」

「出す時になったら出す。とにかくヒーロー殺しの意志は俺が全うする。」

 

 礼儀知らずの荼毘に強い不快感を表す死柄木弔だが、そんな死柄木に対して荼毘もトガヒミコも態度を改めようとしない…そんな中、死柄木の…ステインに対する逆恨みが…爆発した。

 

「どいつもこいつもステインステインと…気分が良くない…ダメだお前ら」

 

 死柄木はのっそりと席を立ち、両手を伸ばす。触れたものを全て崩壊させる。その個性で…殺意で…

 そんな殺意を向けられて黙っている程、トガも荼毘もヤワなチンピラでは無い。死柄木が殺意を持った瞬間、表情が切り替わり(荼毘は変わらない)。トガはナイフを、荼毘は掌から焦げ臭い香りを出し…

 

 

 

 

 銃口を突きつけられた事で動きを止めた。

 

 

「お待ちください、弔…」

 

 一方で死柄木弔は黒霧に諭され、動きが止まっている。

 

(私が動かなくても良かったですね…)

 

 ロボットの様な女性は慌てて対立する死柄木弔と荼毘、トガを止めようと動こうとしたが…死柄木は黒霧に止められ、トガと荼毘は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()動きを止めている。

 

 そして、荼毘もトガも攻撃の意思は無いと両手を軽く上に挙げると新人はウィングマンをしまうと、バーの隅っこトボトボと戻る。

 

(…あんな所から一瞬で…)

 

 バーの隅っこに気配を殺して座り込む新人に荼毘は視線を向ける。いくら気配を消していても荼毘程の実力者ならこのバーに入った途端に見破っていたが…荼毘がその存在の接近を認知するよりも早くあんな重そうなマグナムを2丁も持って突きつけてくるとは思わなかったのだ。

 あれがヒーロー殺しステインと何らか関係あるのか、無関係なのか…少し荼毘は気になっていた。

 やがて、黒霧の死柄木に対する説得は終わると死柄木は何も言わずに荼毘もトガヒミコも無視してバーから立ち去る。行先も伝えずに…

 

「顧客に対してとやかく言うつもりは無いんだが…いくらなんでも若すぎるよ。」

 

 感情的に、子どもの癇癪のように動く死柄木に義爛は呆れたように言う。その言葉に対し、黒霧もロボットの様な女性も少し申し訳ない気持ちになる。

 

「すみません…返答は後日でよろしいでしょうか?」

 

 このトガヒミコと荼毘…そしてこの場にはまだ居ないが義爛が連れてくるつもりでいる残りのヴィラン連合の加入希望者を受け入れるかどうか、そして仲介料の支払い。それらに対する返答はリーダーである死柄木弔不在の今決める訳には行かない。

 

「彼も自身がどうすべきか分かっているはず。分かっているからこそ何も言わずに出て行ったのです。」

 

「…でも、顔が割れている今、1人で何処かに行くのは危険ですね…サクラティクス。弔の護衛をお願いします。」

 

 1人で考える時間が必要な死柄木弔の後を黒霧もロボットの様な女性もそうそう追う訳にも行かない。そもそも黒霧も姿が割れているし、ロボットの様な女性もやる事がある為、外に出たくない。

 ならば…期待の新人にもう少し働かせるだけだ。

 

 先生…AFOから送られて来た、きっと弔の役に立つヴィラン連合の新人。サクラティクス。

 

 新人サクラティクスはロボットの様な女性から指示を受け、肯定の意を示すかの様に、ただ頷いて弔を追う為にバーから立ち去った。

 

 

 

 

 




未だに連出堕達による緑谷に対しての評価が描写出来ない…

そして、サクラティクスはオリキャラです。個性はAPEXと深い関わりがありますが…このキャラクター自体の設定はAPEXと無縁です。(ちょっっっっとだけ関係あるかもしれないけど、ロボットの様な女性よりは断然薄い)
そして姿の描写をしなかったのは敢えてです。

ロボットの様な女性は本来なら初登場で名前を出すつもりだったのに引っ張り過ぎた感はあるね。もう察していると思いますが、今回のシーズンで新しく追加されたレジェンドですね。まさかレジェンドとして登場するとは思わなかった。
さて、そろそろ映画版僕のヒーローアカデミア、2人の英雄編です!(次回の次回辺りを予定)
予定ではクリプトがレヴナント、オクタンの次くらいに活躍………させたいです。無理だったらごめんなさい。
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