休載してる間にレジェンドが3人も追加されたとか…どういう事だ…?(マッドマギー、ニューキャッスル、フェード)
*フェードはモバイル版限定キャラです
No.DUO 招待状
夏休みが始まって数日が立った。
まず思ったのは退屈だな。
数日前に緑谷達が学校のプールに誘って来てくれたから夏休みの最中も退屈しないだろうと思ってたが…何も毎日雄英のクラスメイトと遊べる訳じゃあ無い。
誰も遊びに誘わないならこちらから誘えば良い話かも知れないが…携帯に手が伸びなかった。遊ぶと言っても案が思い浮かば無いからな。
「連出堕に今まで友達なんて居なかったからな…なんて誘ったものか…」
『海にでも誘ってみたらどうだ?』
ジブラルタルから海に行くという案が出た。確かに林間合宿は場所が変更されたらしい、具体的に山なのか海なのか林なのか森なのか分からないから今のうちに海を満喫するのもいいが…
「もし林間合宿が海だったら嫌だな…」
『誘うとしたら林間合宿が海では無かったかつ、林間合宿が終わった後だな』
残念ながら、ジブラルタルの案は潰えた。
『じゃあカラオケはどうかな?』
すると今度はパスファインダーが案を出す。カラオケか、悪くない。上鳴とか切島とか芦戸とかなら全然来てくれそうだな!
「どうだ連出堕? カラオケで良いか?」
「____」
「OK! じゃあ早速連絡を…」
『待て…ヴィラン連合に殺害予告されたのにおいそれと遊びに行くのは危険だ』
連出堕がパスの案に肯定したから携帯を手に取り、皆に予定の確認をしようとしたらクリプトに止められた。
『そういえば…相澤先生がむやみやたらと遊びに行くのは控えろ…と言っていましたね…』
「あ〜そんな事言ってた気がするな…」
終業式が行われた数日前の週末、ショッピングモールにて緑谷がヴィラン連合のリーダー死柄木弔に接触、殺害予告され、俺達はヴィラン連合の一員と思わしき野郎に銃口を向けられた。それ以降、雄英は生徒に対して夏休み中の自粛を命じた。
勿論、雄英に許可を取ればその限りではないが…簡単に許可が降りるとは考えにくい。
「クソッ…退屈で仕方ねえ…」
やや広めのベッドの上に寝転がりながらあまりの退屈さに苛立ちが出てくる。もし無闇な外出が禁じられて無かったら腹いせに走り回るのにな…
__________A P E X__________
連出堕苑葛はとても裕福な家庭に産まれた。
裕福と言ってもA組に居る八百万百には大きく劣るが…それでも世間一般的には大金持ちという分類になるくらいの豪邸に住んでいた。
部屋も広いし、装飾も煌びやか、使用人も雇用していた。代々続く薬品会社を衰退させる事無く、日本支部の最高責任者として常に会社を発展させ続けていた。
轟家の様な闇深い家庭でもなく、親と子の関係も良好であった。
もし、貴方に子供が居たとしよう。
とてつもなく愛らしく、一家の宝でもあるかわいい子供…
突然、その子供に訳も分からぬ人格、姿、能力が宿ったら貴方はどうするか?…
連出堕の両親は何気無い1日にその質問が突如として突きつけられたのだ。
4〜5歳くらいの我が子が、突然ロボットに、女性に、大男に、ガスマスクになり、人格まで変わってしまったら…
当然、これまで通りに接するなど不可能に近かった。
両親は例えどんな卑しい個性が発現しても我が子を愛そうと誓っていたが…我が子に発現したのは突然変異型の個性…しかも前例が一切無い…世にも珍しい等という表現を越え、個性社会の均等を崩しかねない異常な個性であった。
しかし、この個性は発動、切り替え型。使用しなければ愛らしい我が子は我が子の姿と人格のままである事は可能であった。
それに気づいた連出堕の両親はとてもとても安心した。息子は消えた訳では無い。変な個性ではあるし、息子はこれから苦難の道を行くだろうが…それでも息子が居るだけで両親はひとまず安心した。
だが、次に…
個性を常に発動し続けていれば、常に連出堕苑葛以外の姿や人格のままで居れば、寿命を永遠に伸ばせると伝えられた。
息子は奪われた。
我が子は奪われた。
個性によって愛らしい子供である連出堕苑葛の時間も姿も人格も未来も…全てが奪われた。
しかしそれでもこの個性は連出堕苑葛である。
「もう…分からない、何も…かも…」
連出堕苑葛の名と戸籍を持つ、全く別人である個性の人格が間違いなく息子である連出堕苑葛である。
この事実は誰にも理解出来ぬものであり、当然連出堕両親も受け入れようにも理解が及ばずに受け入れられぬものなった。
今でこそ、A組の皆や担任の相澤、オールマイトは「
両親には…出来ぬ事であった。
それから、連出堕両親は連出堕苑葛…否、連出堕苑葛を名乗る個性から距離を置いた。絶縁した訳でも無いし、今も同じ家に住んでいるが…きっとそれは連出堕苑葛を名乗る個性が連出堕苑葛である事に間違いないからだろう。
ただ顔を合わす事は無いし、合っても会話は無い。他人行儀な会釈で済まされるし、食事も一緒に取ることは無い。
学費も出すし、差別したり冷遇する事は無いし、雄英に進む時も一切否定せずに後押しはしたが…連出堕両親は決して連出堕苑葛とは直接関わろうとしなかった。
流石に轟家ほど劣悪で最悪な親子関係ではないが…確実に緑谷家、八百万家、爆豪家、耳郎家などよりよろしくない親子関係だろう。
__________A P E X__________
1人で食事するには広くて寂しい食堂で遅めの朝食を取った俺は使用人から1つの手紙が渡された。
手紙には連出堕の親父を招待したいという内容であったが…どうやら連出堕の親父さんは日程的に参加出来ないから代理で息子である連出堕苑葛に行って欲しいそうだ。
「I・アイランド…I・エキスポの招待状か…」
連出堕の親父が責任者をしている薬品会社は世界的にも有名だ。まあ、親父さんは日本支部の最高責任者ってだけで流石にトップじゃあ無いんだけどな。
それでも、この世界中の個性研究者や才能者達が集うI・アイランドにて行われる展覧会、I・エキスポに呼ばれるくらいにはお偉いさんだ。
手紙には招待状が同封されていて…最大3人まで一緒にI・エキスポの展覧会に参加出来るそうだ。
「I・エキスポ…楽しそうだな。」
連出堕の親父は毎回招待される度に行っているが…連出堕苑葛と俺達は行った事がない。まあ…公安からの圧力があるし、それに数年前から個性の人格にコースティック博士とレヴナントが居るから行く訳には…って待てよ…じゃあどちらにせよ、俺達も行けなくないか?
「保護者から許可経ても公安から許可降りないと行けないって…面倒だな」
『同伴者に公安を連れていけば行ってもいいんじゃないか?』
「何が悲しくて怪しい黒服着たおっさん二人連れて行かなきゃならねえんだよ…クソ」
別に公安職員が全員黒服のおっさんである訳が無いが…どちらにせよあれら同伴じゃないとI・アイランドの立ち入りすら俺達は出来ないだろうな。この招待状を無駄にしない為にも俺は公安へと電話を掛けた。
「…で、オールマイトが現地に居るから公安の同伴は必要は無しだとよ。でもあと2人誘えるから一緒にI・エキスポに行かないか?」
公安に連絡を取ったが、どうやらその日にはI・エキスポにはオールマイト、まだ未確定だが予定ではエンデヴァーが居るらしい。ならば万が一、億が一、レヴナントやコースティックが暴走しても何も問題は無いとの事だ。
だから俺は気が楽になり、A組の友人達に連絡を掛けた。
I・エキスポに誘ったのは障子目蔵と常闇踏陰だ。最初は耳郎と上鳴を誘ったが…耳郎は八百万と共にI・エキスポに来るらしい。一方で上鳴はこちらが話す前に予定日は忙しいからと断られた。何かウキウキしていたしきっと何か楽しい予定が入っているのだろう。
招待状を持つ者のみが参加出来る一般参加前のI・エキスポが開催される日を楽しみに…俺はベッドへと飛び込んだ。
さっきの異常な退屈さが嘘のように吹っ飛んだ気分だぜ!
個性がやばいから我が子を捨てる毒親が多いヒロアカ二次創作ですが、連出堕両親はそんな酷い親ではありません。しかし、パスファインダーやブラッドハウンド、ジブラルタルが息子の寿命代わりに発現してもいつも通りに接する事が出来る程、柔軟で異常な親バカでもありません。
同じ家なのにほぼ別居という状態が普通になるだろうと想像してこの通りにしました。
あと現在のAPEXのイベントで登場しているオクタンの父親であるエドゥアルド・シルバは全く関係ありません。連出堕苑葛の父親のモデルはエドゥアルド・シルバにしましたが、まさかエドゥアルド・シルバがあそこまで本編でド派手にやらかすとは作成時には思ってもいませんでした。
このお話で連出堕苑葛というワードがゲシュタルト崩壊しました()
いつも通り誤字があったら遠慮なくご指摘ください。