レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

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ワンピースもヒロアカも最終章…この2つ終わったらジャンプどうなるんだ…



No. DUO② 皮付きの姿

「ふむ…見えてきた。あれが1万人以上の聡明なる科学者が住居する人々の手によって造られし島…I・アイランドか…」

「大いなる人工島…!」

「大きいな…これ全てが人工なのか。」

 

 I・アイランド行きの飛行機の窓からブラッドハウンド、常闇、障子は海に浮かぶ移動式人工島、I・アイランドを見下ろす。

 

 常闇達を誘って数日経ち、I・アイランドに開催されるI・エキスポのプレオープン日に俺達3人は雄英高校の夏服を着てI・アイランドに来ていた。といっても常闇と障子は島に着いたらヒーローコスチュームに着替えるし、俺は制服来た所でレジェンドを切り替えたら無意味なんだけどな。

 動く歩道に乗り、搭乗口から出ると俺達3人は入国審査用のスキャンで全身くまなくスキャンされる。これがパスポート代わりって事だな。ちなみにこの時だけ、ブラッドハウンドは連出堕苑葛に切り替わってる。そのせいで寿命がリアルに3秒くらい削れたな。

 そしてその後はこの俺、オクタビオ・シルバに切り替わる。

 

 やがて入国審査が終わり、俺達はI・アイランドへと足を踏み入れる。

 

「「「おおっ…!」」」

 

 I・アイランドのエキスポ会場に入場すると俺達3人は思わず感激の声を漏らす。雄英以上の膨大な広さの会場に楽器をモチーフとしたパビリオンが最初に目に入り、次にどういった原理か分からないが完全に宙を飛んでいるジェットコースターに水が自由自在に動いているウォーターアトラクション、実体化して弾む音符等、遊園地よりも面白そうなアトラクションの数々が視界に入った。

 今すぐにでも遊びに行きたいが…その気持ちをグッと堪えてまずは荷物を置きに予約したホテルへと向かった。

 

 

「…おい…連出堕、常闇。あれを見ろ」

 

 ホテルへ余分な荷物を全て置き、最低限の荷物…財布や携帯、ガイドブックを持ってアトラクションエリアへと戻ってきた俺達。どのアトラクションに行こうか迷ってた時に障子が何か見つけた様でとある方向を指さす。

 そこには個性を使ってヴィランを模したロボットを次々と倒して点数を競うヴィラン・アタックというアトラクションなのだが…

 

 そこに見覚えのある金髪ツンツン爆発頭が地味目な緑髪の少年、眼鏡の青年、赤い髪のツンツン頭に取り押さえられていた。

 もしかしなくても…爆豪だ…取り押さえているのは緑谷、飯田、切島だな。

 

「何してんだ…あいつら」

 

 周りには一般人ではなく、そこそこの有名人だとは言え、他人の目には中々やばい風景が映っている。

 大方、爆豪が暴走して他が取り押さえている感じだろうな。

 

「あっ、連出堕さんに常闇さん、障子さんも!」

 

 そんな時、ヴィラン・アタックの観客席に居た八百万がこちらを見つけて話しかけてくる。連れには麗日と耳郎も居る。まあ、この3人がこの場所に居るのは耳郎から聞いたが…約1人。見覚えの無い金髪の眼鏡をかけた美人な女性が居た。多分、麗日達より歳上だろうが…誰だ?

 

「この方達もクラスメイト?」

「はい、クラスメイドの連出堕苑葛くんに常闇踏陰くん、そして障子目蔵くんです」

 

 女性の質問に麗日が答える。

 

「初めまして、私はメリッサ・シールドです!」

 

 人懐っこい笑顔で手を差し伸べてきた、メリッサという女性に俺達は各々軽い自己紹介…というか名乗りながら握手を交わす。

 

「なあ、麗日…アレなんだ?」

 

 俺はヴィラン・アタックのど真ん中で騒ぐ爆豪と取り押さえる緑谷達を指差す。

 予想は着くが…念の為聞いておきたかった。

 

「…いつもの」

「…把握した」

 

 なるほど、爆豪の爆発(いつもの)だな。I・アイランドに来て変に浮かれてる訳でもなく、いつも通り雄英で振る舞う聡明な姿で俺は安心したぜ俺は安心したぜ。(白目)

 そんないつも通りの雄英生徒の恥部を見て、メリッサという女性は「雄英高校って楽しそうだな…」と呟いていた。

 ああ、確かに楽しいな……

 

 俺は常闇や障子を見て、麗日や耳郎達を見て、まだ騒いでる爆豪、緑谷達を見る。

 

 …この個性…最初は確かにA組のみんなに引かれてたし、レヴナントの時もドン引きされていた…だが、なんだかんだ…みんな受け入れてくれてるな。俺達(連出堕)を…

 

 

 

『本日は18時で閉園となります。ご来園ありがとうございました』

 あれから数時間後、I・アイランドのエキスポ会場に閉園のアナウンスが流れる。あれから緑谷達含む皆で色んなパビリオンを見て回ったり、アトラクションに乗ったりした。途中でなんかゴジラ居たけどな。

 皆と言っても、爆豪と切島と轟は独自の理由で一緒に行動しなかったがな。

 本来なら俺も、連出堕も親父さんの代理として様々な場所に顔を出して置かないと行けない立場かも知れないが…この個性だ。顔を出す必要は無いと予め言われている。あくまで俺達が代理でやってきたのはチケットとレセプションパーティの招待を無駄にしない為らしいからな。

 

 そういえば、あの後爆豪が遊んでいた(?)ヴィラン・アタックというアトラクションをやってみたんだが…俺達はタイムは20秒だったな。爆豪が15秒、緑谷が17秒、轟が14秒、常闇が19秒という結果だから…この結果に満足しちゃあ行けねぇな。いくら身体能力が高く、中距離攻撃も出来るレヴナントを使用しなかったとは言え、それなりにタイム差が出てしまったのは中々悔しいな。

 さて、とりあえずは今日のエキスポは終わった為後はこの後にあるつまらなさそうなレセプションパーティに参加するだけで終わり…の予定だったんだが…なんと緑谷達も来てくれる上にメリッサが常闇達の分の招待状を用意してくれたから1人で行くはずだった退屈そうなレセプションパーティは仲の良いクラスメイトと共に行けるようになった。また、轟や爆豪達には緑谷達から連絡を入れてくれるそうだ。あの3人も来れるんだな…

 

「では、18時半に会場入口前に集合だ!」

 飯田がそう告げると、各々が大きな祭典のレセプションパーティに相応しい正装に着替える為にホテルやらに戻る。勿論、俺らも戻る…しかし、それよりも常闇と障子の正装について考えなければならねぇな…

 

 

 

__________A P E X__________

 

 19:03

 セントラルタワー7番ロビーに正装姿の緑谷出久の2人が大慌てでロビーのドアから入ってくる。予定の時間よりも30分も遅れる大遅刻だ…しかし、緑谷がロビーを見渡すとそこには集まる予定人数の半数も集まっていなかった。飯田、峰田、上鳴、轟は来ているが他にも麗日、八百万、耳郎、爆豪、切島、常闇、障子、連出堕、メリッサも居るはずが居なかったのだ。

 

「あれ…他の人は?」

「まだ来てない。全く、団体行動をなんだと思っているのだ!」

 緑谷が飯田に尋ねると、規律を重んじる彼は雄英生でありながら時間も守れぬ人達(なお、メリッサは雄英生では無い)に憤怒しながら緑谷に現状を伝える。

 そんな時、慌てた様子でエントランスから大胆なドレスを着た麗日お茶子がようやっとやってきた。

 

「ごめん!遅刻してもーたぁ!」

 続けて、同じくドレス姿の八百万と彼女の後ろに恥ずかしそうに隠れるシックなドレス姿の耳郎響香も居た。

 その3人の美少女の姿に大盛り上がりする峰田と上鳴だが…何故か3人の中で唯一耳郎に対してだけ「馬子にも衣装ってやつ」「女の殺し屋みたい」という少し素っ気ない感想を呟き、耳郎からイヤホンジャックの制裁を食らうのであった。

「お、俺は峰田と違って褒めたじゃんか〜!」

「褒めてない!」

 爆音攻撃にぐったりしながらも抗議する上鳴だが、耳郎は不機嫌そうに言う。

 すると…

 

 

 ロビーのエントランスから、1()()()()()がやってきた。

 緑谷達は連出堕達か爆豪達がやってきたのかと振り向くが…そこに居たのは赤いスーツの正装姿の金髪ツーブロックのイケメン外国人であった。

 身長はとても高く、飯田や八百万よりも高い。年齢は恐らく20代だろうか…体格も細身ながらもがっしりとしており細身ながらも頼りになる印象。目付きは少し悪いが、その分とても頼りになる印象を更に強くさせていた、女性が求める男の強さというものだろう。顔も外国の有名俳優の様な素敵な顔立ち。赤い正装も着こなしており、だらしない要素が何処にも見当たらない…まさに女性が思う完璧な男性だ。

 I・アイランドに招待され、レセプションパーティにも呼ばれた海外のとても有名な俳優だろうか…その場に居る誰もが思った。

 男はエントランスから出てくるとゆっくりと歩み…耳郎と八百万の前で止まる。

 

「………」

「えっ…え、何…」

 

 男の完成された完璧な姿に耳郎や八百万が動揺して戸惑っている所…そこで唯一非モテとしての嫉妬心でいち早く動けた峰田と上鳴が動き出した。

「おいおい、兄ちゃんよォ!俺らの連れになんか用かぁ!?」

「ちょっっっっっっとイケメンだからって人の連れに易々と近づいて良い訳ねぇだろぉ!?」

 

 もはやヒーローではなく、ただのチンピラと化した2人に苦笑いしながらも耳郎と八百万は何とかイケメンの外国人の男性から少しだけ距離を取れた。

 しかし………イケメン外国人の男が口を開いた。

 

 

 

 

 

うるさいぞ、皮付き共

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の喉から出た、恐ろしくおぞましく酷く嗄れた禍々しい声。1度聞いたら脳脊髄に残る不愉快な声。その声を聞き…全員がその外国人の正体に気づき、その外国人に絡んだ峰田と上鳴はこの世の終わりの様な表情をした。

 

「「れれ、レレレレレレ、レヴナントォォォォォォォ!?!?!?」」

 

 峰田と上鳴はお互いに抱き着き合い、恐怖で飛び上がり、先程までの威勢の良さは完全に消え失せて耳郎達の後ろに隠れた。

 そして当の耳郎と八百万も、麗日や緑谷達も蒼白した顔で、信じられないものを見た様な顔でレヴナントであろう外国人を見る。

「れ、レヴナント…という事は連出堕くん…何だよね…?」

他に私と同じ存在など存在しない。

 その見た目から想像も出来ない不愉快な声で金髪イケメン外国人のレヴナントは言う。しかし、それでもなお皆は信じられない様子。それ程までに驚きなのだ。そもそも、レヴナントの個性は死に関する個性と連出堕から聞いている皆はこの姿になるのも何かの個性なのか、それとも連出堕の個性の一部なのかと色んな考えが頭を駆け巡り、理解が追いついて居なかった。しかし、この中でも1番クールで冷静な轟はすぐに落ち着いた表情になり、連出堕ことレヴナントに話しかける。

「レセプションパーティはわざわざその姿で行くのか?」

何やら不服そうだな。フフハハハ…

元よりパーティには連出堕1人で行く予定だったから他を寄せつけないこの姿しか準備していなかったそうだ………会場にはオールマイトが居るから万が一も大丈夫だろうという連出堕の判断でなぁ

 その万が一…が()()()()()()()()()()()。その万が一が怖くてしょうがないのがこのレヴナントだからだ。

 

「すまん、正装を借りれる所を探してたら遅れた!」

 ちょうど、レヴナントが入ってきたエントランスから正装姿の障子と常闇もやってきた。2人は途中まで人間姿のレヴナントと共に行動して居たからなのか、特に人間姿のレヴナントを見て驚く様子も無く周りに謝罪していた。

あとは…シールド博士の娘にあの皮付き2人か。

 レヴナントがそう言うも、誰も返答しない。否、返答しようにも返答しづらい空気だ。出来る限り、この化け物と言葉を交わしたくないのだ。連出堕であるのは分かっているが、それを差し置いてもこのレヴナントという存在は怖いのだ。

 だが、そんな空気感を壊す様にエントランスからまた新しく誰かやってきた。

「デクくん達、まだここに居たの?もうパーティは始まってるわよ?」メガネを外し、大胆で華やかなドレス姿のメリッサ・シールドだ。彼女が現れた途端、場の空気が少しだけ明るくなり、何人かは明るい表情でメリッサを迎えた。恐怖で震えていた峰田と上鳴もメリッサの登場をまるで女神の降臨を見た古代ギリシャ人の様に涙を流しながら跪いた。

「この馬鹿ども…」

 そんな涙を流すバカ2人に少し呆れた様子の耳郎響香であった。

 

ヴゥゥゥゥゥーーーーー!!!

 

 すると、突然緑谷達が居るエントランスは勿論。建物の外、島全体に巨大なサイレン音が響き渡る。エントランスに設置されてる情報モニターや、島中沢山設置されてる電光掲示板にも緊急事態を知らせるEMERGENCYの赤い文字が映し出され島内放送も流れ始める。

『I・アイランド管理システムよりお知らせします。警備システムにより、I・エキスポシステムに爆発物が仕掛けられたという情報を入手しました』

「爆発物…!?」

『今から10分後以降後の外出者は警告無く身柄を拘束されます。くれぐれも外出は控えてください。また、主な主要施設は警備システムによって強制的に封鎖します』

「(唸り声)」

「…まずい!」

 気づいたのはレヴナントと轟。しかし彼らが気づいた時には時既に遅く、窓には防火シャッターが降ろされ、レヴナント達が入って来た扉は防火、対爆シャッターで固く閉ざされてしまっていた。

 轟は次に携帯を取り出すが…何回か弄った後に耳に当てたりするも…すぐに携帯を降ろす。

「だめだ、携帯も圏外だ。閉じ込められちまった。」

「えぇ〜!?マジかよ!」

 峰田は青ざめる。

 耳郎もレセプションパーティ会場行きのエレベーターのボタンを押すも何も反応は無い。

 

「爆発物が設置されただけでこんなに過剰な厳重体勢を取るなんて…」

 そんな中、メリッサは爆発物が設置されただけでタルタロス並の厳重限界体制になる警備システムを不審に思う。そもそも、厳重体制状態にならなくともあのタルタロスに引けを取らない防犯システムを潜り抜けてこんな厳重体制になる程の場所に爆発物を仕掛けるなど不可能である。恐らくあのワープ個性の黒霧ですら無理だろう。

「…どうにかパーティ会場に行って、オールマイトと合流しよう」

 しばらく考えた後に緑谷がそう告げる。この違和感、緊急事態ならばもう既にオールマイトは何かしらの行動を起こしているだろう。それに、この場に留まるよりもオールマイトの近くに居れば安全である。その場に居る全員が納得し、早速どうにかしてパーティ会場へと向かう手立てを探す。エレベーターは先程使えない事は確認した。

 しかし、メリッサは非常階段がある事を伝えると、皆は非常階段がある重そうな扉に近づき…顔を合わせる。

…連出堕の指示だ。()()()()()手伝ってやる

 レヴナントは難なく重そうな扉を片手で開け、先頭で階段を登る。その後ろに戦闘と索敵が出来る障子と耳郎、案内役のメリッサ、戦闘能力が特に高い緑谷が続く。

(味方だと心強いんだけどなぁ…)

 1度味方として共に戦った耳郎はとても強い個性と戦闘能力なのに爆豪よりも癖があるヴィランの様なレヴナントの背中を見てそう思うのだった。

 





耳郎をヒロインにしたい欲望が漏れ出てしまいました。すみません。(本誌見てる人なら分かってくれるはず…あの興奮を抑えられなくてとりあえず何かしら「何か」を書きたい衝動に駆られた。ネタバレになるから話せないけど)

服装的には他にも正装キャラが居たけど人間姿のレヴナントを見せたかったのでわざわざ人間姿のレヴナントにしました。レヴナント本人も言ってますが、会場にはオールマイトが居るのでレヴナントで行動しても問題ありません。
(実際は不可能でしょうけどサイレンスをオールマイトに当てれば、強制的にトゥルーフォルムに戻すことが出来ます。当てられればの問題ですけどね。絶対に避けますけどね、あの平和の化け物筋肉ダルマ)
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