レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

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連載初期「ここはレイス…いや、ブラハかシアだな!そしてここはオクタンで戦おう!」

今「全部レヴナントでおk」

じ、弱体化する予定ですから…オールマイト引退前後にレヴナントを弱体化させますから…大丈夫です…!



NO.DUO④ EMP

 

 80階でシャッターで区切られているという事は、80階はこのタワーの施設にとって何か重要な意味合いがあるかも知れない。

 ただ単に警備システムを乗っ取ってる奴がガバガバ管理なだけだったらそれまでの話なのだが…もし本当に何か重要な意味合いでの80階ならここに何かタワーに関する何らかのシステムがあるだろうな。

 実際はただの植物プラントの階層だが…中には認証システムによる特別なエレベーターがあると聞いた、これは想定外のラッキーだ。

 俺達が行おうとしている事…それは…

 

「連出堕、来たよ!」

 

 おっと、どうやらご到着の様だな。

 クリプトの立てた作戦はこうだ。

 メリッサの言ってる認証システムのエレベーター、それをこの階に呼び寄せる。そして認証システムがあるという事はどこかしら警備システムと繋がってるという事、そこから逆探知でクリプトが警備システムに影響を与えるなり認証システムを奪い取るなりして200階まで目指そうって事だ。

 エレベーターをこの階に呼び寄せる方法は簡単。カメラに映らない範囲で騒げば良い。

 カメラに映る範囲で暴れると奴らは警備ロボットを差し向けて来るだろう。しかし、カメラに映らない範囲ならば、何が起こっているか奴らは誰も理解出来ない。だとすれば奴らは1部の仲間を引き連れて様子を直接確かめる為にエレベーターでやってくるって事だ。流石に警備システムの200階やオールマイトが居る階層から階段で登ってくるはずはない。確実にエレベーターを使うはずだ。

 そして予想通り、エレベーターはやってきた。上からでは無く、下から…つまりオールマイトの階層からだが…関係無い。奪えればな…!

 

 エレベーターがポーンと音を鳴らし、この階層に止まる。

 そして重厚なエレベーターはその2重の扉を開き…中からオールマイトを捕らえていた奴らと同じ服装の悪人面ののっぽとチビの2人組が出てきて…………!

 

 

 

 

「ブラックホールを展開するよ!」

 

 

 

 扉が完全に開ききったタイミングでホライゾンはウルトのブラックホールを発生させるニュートを自分とヴィランの間に放り込む。ニュートはブラックホールを発生させ、ヴィラン達が状況を理解する頃には2人ともあっけなくニュートに強い引力で引き付けられていた。

 

「ぬ、ぬわあああぁぁぁぁ!? な、なんだこりゃあああ!?」

「う、動けねぇ!!! くそ! 何なんだ!」

 

 ホライゾンの個性、重力だ。

 麗日お茶子と似た様な個性だが…大きな点がある。まず、出来ることが一直線に重力を下げるか、重力を上げるか、そして強い引力で引き寄せるだけのブラックホールを発生させる、最後にどんな高所から落ちても大丈夫という点だ。

 ブラックホールという点では13号先生とも似てるな。

 ともかく、これで30秒くらいはヴィラン共はニュートから動けないその隙にエレベーターに近付きたいがこのニュートのブラックホールは敵味方本人関係無く引き寄せる。今エレベーターに近づけば自分もブラックホールに巻き込まれちまう。

だから…先に手を打っておく!

 

 ホライゾンからレヴナントに切り替わり、レヴナントは左腕をニュートに引き寄せられて身動き出来ない2人組みに向ける。

 ブラックホールは後12秒程度で切れる。だから今のうちにあの個性を封じるクソ玉のサイレンスを当てるんだ。

 サイレンスの効力はおおよそ30秒。つまり今当てればブラックホールが切れて、状況を理解しようとする無個性同然のヴィランを18秒程安全に捕縛出来るぜ。

 

サイレンス

 

 レヴナントから放たれたサイレンスボムはブラックホールに吸い込まれ、ニュートに直撃しサイレンスの効力を発揮させる。無論、ニュートに密着している2人にも個性因子の仮死状態が適用され始める。

 しかし、ブラックホールに吸い寄せられている2人は気づくはずも無く…ニュートが解除され、レヴナントが襲いかかって抑え込まれてからようやく気づいた様子だった。

 

「ぐ…は…!」

 

 のっぽとチビはレヴナントに首を片手ずつ掴まれ、地面に叩きつけられる。無論、レヴナントに掴まれたら最後、サイレンスを流され続けて個性はレヴナントが触れてる限り絶対に使えない。レヴナントが触れてる事により発生するサイレンスは長時間触れてると異形型にも影響を及ぼす。この2人は異形型では無さそうだから関係無い話だがな…

 

このまま窒息死させるか…首の骨を折るか…選べないのが残念だ。

 連出堕に不殺を命令されてる以上如何にレヴナントと言えど殺しは出来ないな。レヴナントはそのままのっぽとチビを持ち上げ…再度地面に強く叩きつけて2人を気絶させた。

 本当にヴィランだな、こいつ…

 

「よし、凍結させろ」

 レヴナントから俺に切り替わった後、轟に頼んでこののっぽとチビは壁まで運んで壁ごと氷で捕縛する。こいつらが一体何の個性か知らないがしばらくは動けないだろうな。

 轟がヴィランを凍らせているうちに俺はクリプトに切り替わって、エレベーターに乗り込む。このままだと警備システムのやつに閉じ込められちまうかも知れないが…クリプトなら大丈夫だろ。

 

『おうとも! うちのクリプちゃんは最高だからな! 勿論このミラージュ様にはだーーーーいぶ劣るかも知れないが、それでもこの俺様が認めるくらいの……さい……最……そう、最強だ! いや、まてよ。最強は1番強いって事だから最強はおかしいな、最準強? いや、準最k』

「静かにしてくれ! 集中してるんだ!」

 

 クリプトはエレベーター内部の階層ボタンを指定する液晶画面からドローンを繋ぎ、ホログラムのタイピング画面でまずエレベーターのドア開閉の権限を警備システムから奪い、次にエレベーター内部のカメラ、認証システム、階層指定と次々と奪っていく。

 ハッ!警備システムで狼狽えてるヴィランの姿が目に浮かぶぜ!

 まさかエレベーターの階層を指定するだけの液晶画面から警備システムのエレベーターの操作権限を奪ってくるなんて思いもよらないだろうな。しかもここはタルタロス並の警備システムだぜ!

 

「よし、エレベーターはひとまず完全に乗っ取り返した! 皆乗るんだ!」

 一応エレベーターは…いや、残念ながら全員は乗れそうに無いな。

 

「俺達は別の道が無いか、探して見る。緑谷、お前は乗れ!」

「委員長として誰かを置いていく事なんて出来ない! 麗日くん!乗りたまえ!」

「八百万、お前の個性から不慮の事態に備える事が出来る、乗れ!」

「で、でも常闇さん…戦闘においては貴方の方が…!」

「お、俺は乗るぞ! もう階段なんてゴメンだ!」

「上鳴、お前も乗れ。俺は歩きで行く」

「そ、そう? 悪いな障子!」

 日本人特有の譲り合いの精神によって誰が乗るか中々定まらなかったが時間も限られてるからかすぐに決まった。

 エレベーターに乗るのは連出堕、緑谷、メリッサ、麗日、耳郎、上鳴、八百万。

 飯田、常闇、轟、障子、半泣きの峰田は別の道で上を目指す様だな。

 正直戦闘要員がだいぶ居なくなったのがキツイが…緑谷と八百万が居るだけ取れる選択肢が多くなるから良しとするか。

 エレベーターの2重の扉は閉まり、以上の7人でエレベーターは上へと上がっていく。

 

「流石に200階までこのエレベーターで行く事は不可能だ。即席のハッキングで向こうは警備システム本体の権限を一部持ってるからせいぜい160階まで奪え続ければ御の字だ。念の為、今の階層に近いボタンに手を置いてくれ緑谷。俺が合図を出したらすぐにそのボタンを押してその階層に全員飛び出るんだ。」

「わ、分かった」

「う、うん…!」

 

 いくらハッキングの大天才でもこんな1部からタルタロス並の警備システムの一部を奪うなんて不可能だからな。いや、ここまで出来る時点で凄いんだけどよ。

 80階から乗ったこのエレベーターは90階、100階へと登っていく…そして130階を超えた辺りで…

「むっ…権限の奪い合いが押され始めたな、タルタロスのオート防衛システムもあちらに回ったか…緑谷、150…いや、145階で止まる! ボタンを押せ!」

「わ、分かった!」

 緑谷は手を当てていたボタンから少し位置をずらして145と書かれた液晶ボタンを押す、そして少し経ってから145階で止まり、2重の扉が開かれた。

「よし、皆エレベーターから出るんだ!」

 クリプトの合図で皆、エレベーターから飛び出し145階のフロアへと飛び出す。警備システムを管理してるヴィランはエレベーター権限を巡る戦いで他が疎かになってるのか、この階に警備ロボットが設置されてたり、起動してたりする事は無かった。

「今のうちに200階まで突っ切るぞ! 俺に続け!」

 

 とりあえずここまでがクリプトが立てた作戦だ、ここからは完全にアドリブ行動になるな。

 クリプトからスピード全開で尚且つ円滑にコミュニケーションや意思疎通が取れる俺に切り替わり、俺が戦闘で非常階段へと向かった。

 よし、80階の時の様に非常階段はシャッターで閉じられてない。やっぱり80階で一区切りって感じなのか…とりあえずこのまま200階まで突っ切るしか無ぇ!

 80から145階…つまりは65階層分も楽が出来たんだ、そう思うと200階も大した数字に感じないな!

 

 そう思った矢先…150階で行き止まりにぶつかった。

 また行き止まりだ。だが…80階とちょっと違うな。

 シャッターじゃねぇ。階段そのものが無いんだ。151階へ続く道がそもそも無いんだ!

 

「おい、どういうことだ!? 150階より先の階段が存在しねぇぞ!」

 俺は数テンポ遅れてやってくる緑谷やメリッサ達に階段が無い事を伝える。耳郎や上鳴はその事に顔が真っ青になるが…息も絶え絶えなメリッサが言うには…

 

「151階…からの道は…反対側にあるわ。この150階のフロア…を…通って反対側の非常階段から151階へ向かえるわ…」

 

 なるほどな、そういう事か。ひとまず先へは進めるから一安心…したいが…

「フロアへの扉を開けるとバレんだよなぁ…」

『しかも、俺達は80階で奴らの仲間を倒している。奴らはそれを警戒して警備ロボットを差し向けてくるだろうな。ここまで非常階段で何も妨害が無かったのはこの先の階層にある警備ロボットのシステム掌握に力を入れてると考えれば納得は行く。』

 

 おお、なるほどな。

「耳郎、この扉の向こうの音を聴いて見てくれ」

「了解」

 耳郎はフロアの厚い扉に近づき、イヤホンジャックを扉に突き刺してフロア内の音を正確に聴き取っている。

「…めちゃくちゃ機械音や駆動音が聴こえる…確実に警備ロボット居るよ、これ。少なくとも100はくだらないね」

「まじかよ〜!」

 耳郎の言葉に上鳴は絶望する。だが、俺達からしたらそうでも無い。

 そもそもの話…俺達からしたら警備ロボットは全く何も脅威じゃ無いからな。むしろ、今こうしてる間に人質が腹いせに殺されてないかの方が心配だ。

「連出堕、緑谷、ヤオモモ。どうする?」

「……」

「……」

 耳郎に問われ、緑谷と八百万は何か作戦を考える。だが、出来る限り…何だがこの2人には個性を使って欲しくは無い。

 何故かと言うとこの2人は個性を使った時のリスクが無視出来ない程大きいからだ。緑谷は個性を使えば身体を壊し、八百万は詳しくは知らないが沢山は一度に作れない。だからこの2人に個性を使わせるなら俺達レジェンドがリスクの少ないウルトや個性を使えば良いだけだからな。

 

「緑谷、八百万。ここは俺達に任せな。お前達の個性はここぞという時に使え」

「え、ああ……。う…うん!」

「で、でも連出堕さん…100体以上の警備ロボットをどうするのですか?」

「丁度良い奴がいるんだよ…さっきも登場したけどな!」

 俺はクリプトとまた切り替わる。やっぱりロボットやらシステム関連はこいつだな!一応ロボットならワットソンやパスファインダーも居るが…この状況ならこいつだな!

「この部屋の中にドローンを放り込む、俺が合図をしたらフロア内を全力で走れ。さっきも似たような事したから大丈夫だな?」

 

 クリプトは自分のドローンを片手で掴み、もう片方の手でフロアへの扉を少しだけ開けるとドローンだけ放り込んで扉をすぐに閉めた。そして扉の向こうに居るドローンを遠隔操作で操作をする。

「ふむ、フロア内は機械パイプ…重要そうな機器は見当たらないな。そして耳郎の言う通り…100体…正確には125体も居るな。この辺りなら全て巻き込めそうだ。」

 クリプトは視覚共有しているドローンをフロア内を自由に飛ばす。警備ロボットはドローンを侵入者と判断出来ないのかそれともヴィランがそう設定出来てないだけなのか知らないが、ドローンに見向きもしてないな。

 ドローンは150階フロアの丁度中央の空中に留まり…そこでクリプトが念の為、少し扉から離れる。

「リブートコマンド送信…EMPを使う!

 クリプトはドローンに何かしらの信号を送り、ドローンとの視覚共有を遮断する。そして俺達の視覚には先の非常階段へと戻る。

 ちょうどその時くらいかな。扉の向こうから重低音のある音が響く。爆発音とはちょっと違う、何やらブゥーンって音だ!

「よし、今だ! 全員フロア内を突っ切れ!」

 クリプトは重い扉を蹴破り、先頭でフロア内に走り出す。少し休んでた緑谷や八百万達はいつでも動ける準備は出来てたが、いきなりフロア内へ走り出すクリプトに少し困惑した様だな。だが、そこから更に大困惑した様だな!!!

 

 

 

 何せ…フロア内の警備ロボットが全てショートして動けなくなってるからな!

 

 

 クリプトのウルト…EMP波だ。

 ドローンからのみ発生する強いEMP波で敵味方本人問わずに痺れさせ、機械類なら一定時間お陀仏だ。この150階のフロアが重要機器のある部屋じゃなくて良かったぜ。運が良いな、俺ら!

 クリプトのおかげで難なく俺達は150階を横断し、真反対の非常階段へと辿り着いた。よし、このまま登るぜ!!!

 

 

 

 

 

 

__________A P E X__________

 

 

 

 

 

 一方その頃……

 

 

 

 

「なぁ爆豪…レセプションパーティ会場って何処なんだろうな?」

「俺が知るかァ!!!」

 

 

 

 

 切島と爆豪は80階辺りで道に迷っていた。

 




レジェンドが切り替わった時に残る
ヒールドローン、ミラージュのデコイ、ドームシールド、ジブの空爆、増幅バリケード、シアのウルト、ガス、ワットソンのフェンスとウルト、ドローン、スモーク、ニュートとグラビティリフト、ポータル、ナックルクラスターとマザーロード、ジップライン、サイレンス。
(ただし、上記の物はほぼ全て該当レジェンドが切り替わってから一定時間で自然消滅する為、一生残る訳では無い)

残らない
デストーテム、シーラ、マザーロードを発射する大砲(マザーロードの炎は残る)、グラップル(ジップラインは残る)


レヴナントの影に隠れてるけどクリプトもかなりチートな気がする。これに関してはヴィランのハッキング担当がクリプトと比べて大きく劣ってるから出来た話ですけど、根津校長とかが相手だったらこうは上手く行きませんでした。
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