レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

6 / 31
タイトルはパスファインダーのリスポーン時のセリフだった気がする。


No.6 僕が皆を救う救世主になる…のかも!?(なりません)

「オールマイト…!」

 

 見るものを安心させる大きな背中、聞くものを安心させる声、絶望を打ち砕くパワー、そして全てのヴィランを恐れさせるその存在が俺達を護る様に脳無と呼ばれる巨漢の前に立ちはだかる。

 マジで安心がすげぇな…身体が震えて来ちまったぜ…あのシアですら心の底からほっとしているぜ。

 

「よく相澤くんを助けてくれた! 君と八百万少女の行動は素晴らしい! そしてよく持ちこたえてくれた! 後は任せなさい!」

 

 オールマイトの攻撃を不意打ちで尚且つモロに喰らったにも関わらず脳無は平然と立ち上がり、オールマイトと対峙する。

 

「はぁ…ようやっと来たかゴミの象徴め…黒霧! 戻ってこい!」

 

 手を身体中に引っ付けた青年はやけにイライラしながら首を掻きむしり、黒霧と呼ばれる何かを呼び戻す…名前からしてあの黒いモヤの事なのか?

 

「すみません死柄木弔…生徒を1人逃してしまったが為にこんな事に…」

「いいさ…どの道こいつは殺す予定だったし…他のヒーロー共が来る前に終わらせてしまえば良い。脳無! オールマイトを殺せ!」

 

 生徒を1人逃した…?誰か逃げれたのか!個性からして飯田か爆豪か?いや、爆豪は無いな。とにかく、逃げれたのなら援軍が来る。相澤担任を保護してもらって残りのプロヒーローが戦えばこの不気味な奴らも一網打尽だ…

 だが…この後に及んでまだオールマイトを殺す事に執着してるのか…この脳無って奴。相澤担任を倒した上にオールマイトの攻撃を耐えたから少なくともマジで強いんだろうな。

 というかあの黒霧とか言うやつも厄介だな。オールマイトがこの脳無を倒しても、プロヒーロー達が援軍に現れても逃げられる可能性がある。ならば…

 

『シア、やるぞ』

「ええ。オールマイト! あの黒霧という黒いモヤは私達が倒します。その脳みそは任せます!」

「!? ダメだ連出堕少年! 君も逃げるんだ! ここは私1人で充分だ!」

「しかし、彼らは何か貴方に対しての秘策がある様です! 現にあの脳無という奴は緑谷くんの攻撃をくらっておきながら平然としている! それにあの黒霧と言う奴も逃走経路をいつでも確保出来る可能性のある個性…先に捕えなければ!」

「ヴィランの確保よりも君達の安全が第一d____」

 

【貴方達、狙われているわ!】

 

 瞬間、脳無がオールマイトに殴りかかりオールマイトを大きく吹っ飛ばした。

 

「オール…マイト…?」

『………シア。』

「なんです…シルバ?」

『変われ、逃げるぞ』

「……了解」

 

 俺より速いスピードにオールマイトや緑谷の攻撃を耐える防御力、そしてオールマイトをぶっ飛ばす攻撃力!?無理だ!オールマイトがあいつの気を引いてる間に黒霧としがら…なんとかかんとかっていう手の野郎を倒そうとしたけど巻き込まれて死ぬ未来しか見えねぇ!こうなったら仕方ねぇ、撤退だ!爆豪や轟を呼んだり八百万に実弾銃を作って貰うとかしないと黒霧を捕まえる前に俺らが死ぬ!

 

「……黒霧、あいつ捕まえろ。姿が変わった、面白そうな個性だ。まるでゲームのキャラクター選択みたいだ。脳無をくれた先生に対するお返しのプレゼントにしよう」

「ですが死柄木弔。あいつは身体を痺れさせ、一時的に個性を封じる個性を持っているようです。貴方も喰らったでしょう? 無闇にこちらから近づくのは…」

「ガキに2度も遅れを取るって事か? 黒霧?」

「……分かりました。しかし脳無と私がオールマイトを仕留めてからでも良いでしょう? 1番の危険因子は消しとか無ければ。」

「あ? 早くしないとプロヒーロー共が来るだろ。それにオールマイトはもう死んだだろ。あれ」

「いいえ…ご覧下さい」

 

 瞬間、お返しとばかりにオールマイトが脳無を思いっきり殴り飛ばす。先程の不意打ちよりかは脳無は後退したがやっぱりダメージ喰らって無くないか?あれ?

 

「全く…手加減ってものを知らないのか!(くそ、なんてパワーだ!)」

 

 オールマイトは少し出血している。まずい、オールマイトなら脳無に勝てると思ってたがまさかあの脳無ってオールマイトよりも…いや、そんなはずは無ぇ。それよりも早く爆豪と轟達だ!

 俺は個性を使って猛スピードでその場から離れる。

 

 

 広場から離れてとりあえず出入口付近に集合してるかと思ってダッシュする。相澤担任を連れた八百万もそこにいるはずだ。すると出入口では無い別の方向から爆豪が掌を爆発させてこっちに飛んできた。

 

「おい、十八面相野郎!」

 

 面白いあだ名だな。というかお前いつ俺の個性知ったんだ?説明の時居なかったろ。

 

「あの黒いモヤモヤ野郎は何処にいやがる! おめェの個性でわかんだろ!」

「個性使わなくても分かるぜ、あっちの広場だ。既にオールマイトが駆けつけてるが黒いモヤを相手にする余裕は無さそうなバケモンと戦ってる。ちょうど援軍でお前を呼びに来たところで良かったぜ! 轟は?」

「あぁん!? 知るかぁ!」

 

 何でこんなにキレてるのか分からないが…爆豪はそのまま広場の方面へと凄い速さで飛んでいった。流石に脳無には勝てないだろうが黒霧って奴をあいつなら抑えられるだろ。

 

「連出堕!」

 

 そして今度は轟もやってきた。ちょうど良いな。飛んで火に入る夏の虫ってこういう事か!いや、違うな。

 

「よう轟!」

「八百万から聞いたがオールマイトが来たって本当か?」

「おう、向こうで真っ黒な化け物と戦っている。とりあえず俺達を散らせたあの黒いモヤを爆豪と協力して捕まえてくれねぇか? あいつがヴィラン共の脱出経路になるはずだ」

「…ああ、分かった」

「くれぐれも脳みそ丸出しの黒い化け物には喧嘩売るなよ!?」

「………」

 

 おい、あいつ無視しやがったぞ!

 

『ああいう歳頃の子供はよく無茶をする。私達も行った方がいいんじゃないかい?』

『言っても私達も無茶をしようとしていましたけどね』

「……八百万と合流したかったが…もう別にいいか、確か緑谷がまだあそこら辺に居たからあいつでも充分黒霧捕獲には役に立つだろ。また自壊してもシェのアネキが居るし」

 

 …少し悩んだが戻る事にした。連出堕自身はオールマイトを殺せるという自信のあるあのヴィラン共が気になってしょうがないらしい。いざピンチになったらコースティックやレヴナントも使用するとの事だとよ。

 

『そうか…私の出番か…』

フフハハハハハハハハ!』

 

 興奮剤を注入して、広場へ戻ろう…とした時に興奮剤のデメリットが発生した。

 

「やべぇ…もう体力が…!」

 

 俺の個性は骨折程度なら数時間で完治するほどの自己治癒力とアドレナリン注入だが…その2つはどちらも体力を大きく使う。HP的な意味の体力ならシェのアネキのヒールドローンで回復出来るが疲労的な意味合いでの体力は回復しない。あの脳無から逃げて援軍を呼ぶ為に間隔を置かずに興奮剤を使ってずっと走りっぱなしだったのは良くなかったな。失敗した。

 

「すまねぇ、パスファインダー。変わってくれるか?」

『勿論! 僕がみんなを救う救世主になるんだ! いくぞ!』

 

 パスファインダーはグラップルを使って、施設内の木に引っ掛けたりしてスパイダーマンの様な移動をする。俺と違ってグラップルは多用出来ない様にクールタイムがあるんだが、俺と違ってデメリットは無い。スピードは少し落ちるが…体力が減る事も無い。

 

『悪ぃシェのアネキ。少し仮眠を取る』

『了解、逃走時はレイスやバンガロールに切り替わるから安心して寝てな!』

 

 

_________A P E X_________

 

 

 

 さて、爆風で移動した爆豪くんや氷で地面を凍らせてその上を移動する轟くんと違ってクールタイムのある僕のグラップルだとだいぶ出遅れてしまった。

 

「連出堕!」

 

 おや、前から耳郎さんがやってきたよ!峰田くんや上鳴くん、蛙水さんも一緒だ!

 

「やぁ、みんな! あっちの状況は今どうだったかな?」

「あっちは爆豪と轟がやってきて状況が一変した。爆豪が黒い靄を押さえて、轟が脳みその化け物を凍らせた!」

「ふーむ。思っていたよりも状況は良くなっている様だね。僕達が行く必要は無いかも。分かった、君達は出入口に避難して。相澤先生も八百万さん達もそこにいる。そろそろ多分飯田くん辺りが呼んだ先生達が迎えに来る頃だ」

「わ、分かった…」

「お、おい、連出堕はどうする気だよ?」

 

 峰田くんが恐る恐る聞いてくる。多分もうオールマイトが全部片付けているだろうから大丈夫かもしれないけど…

 

「連出堕くんの個性には拘束するのに向いた個性が何個かある。それを使ってヴィラン達が逃げないようにするだけ」

「ウェイ…気をつけろよ〜…ウェイ…」

 

 少し顔に変化と知能指数に変化が見られる上鳴くんがそう言う。さっきからずっとこれだけどなんかあったのかな?山岳エリアを抜ける時からそうだった気がする。

 

 

 

 ドガァン!

 

 

 

 

「うぉっ、何今の音!?」

「オールマイト達の方からだね…爆豪くんが戦闘訓練で見せた爆発よりも大きい音だ。オールマイトかな? とりあえず僕はもう行くよ」

 

 クールタイムが過ぎたグラップルで近くの木を起点に大きく飛躍する。やがて見えて先程の広場が見えてきた。脳無は見当たらない。見えるのは…一歩引いた所に居る轟くん、爆豪くん、緑谷くん。ボロボロになってもなおヴィラン達と相対するオールマイト。膨張し始める黒霧に確かシガラキトムラという男が明確な殺意をオールマイトに向けていた。

 あの脳無が居ない。先程の音はオールマイトが脳無を倒した音かな?少なくともあの脅威が居ないのなら…

 

「シア、頼んだよ」

『ええ、ベールを外します』

 

 先程と同じ様にシアに切り替わり妨害爆風を前方へと飛ばす。オールマイトの個性が何か分からないけど念の為、ダメージを避ける為にオールマイトに当たらないように黒霧とシガラキトムラに当てる。

 

「ぐっ……また、貴方ですか!」

「くそっ、ウザったいなぁ…!」

 

 膨張していた黒霧は身体中が痺れながら元の人間のサイズまで縮小する。

 

『オールマイト! 助けに来たよ!』

「個性さえ封じてしまえば貴方達は脅威ではありません」

 

 と言ってもシアが相手の個性を封じれるのは3秒から5秒程度。すぐに効果は切れて黒霧が黒いモヤを動かす。でも動かした先はシガラキトムラ…攻撃の意思は無い…?

 いや、違う。

 

「逃げるつもりか!」

『シア! 俺様に変われ!』

 

 黒霧に呑み込まれて少しずつ闇に消えていくシガラキトムラ。こいつの個性が未だに分かって無いけどあの脳無に命令していたということはそれなりの大物。こいつだけは絶対に逃してはならない!しかしシアの個性は間に合わないし「お兄ちゃん」の個性も上手く当たらなかったらみすみす逃してしまいかねない。だから…少しでもダメージを与える。次の行動を封じる為に。

 

ナックルクラスターでも喰らえ!

 

 ヒューズに切り替わり、その右手から1つの球体を消えゆく黒霧の闇の中に放り込んだ。

 

 

 

 

_________A P E X_________

 

 

 

 

 黒霧が展開した個性「ワープホール」によるワープする黒い靄で繋がれた先は窓が全く無い、外からの光が皆無の1つのバー。

 そこに無傷の死柄木弔が現れる。こここそが彼の…敵連合の拠点である。

 

「ああ、お帰りなさい。死柄木弔、黒霧」

「…ただいま」

 

 帰還して来た死柄木弔にバーに不自然に設置されているモニターの近くに座る…多分女性が話しかける。

 多分…というのは声こそは女性だが見た目が完全に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なのだ。性別の判断は難しい。

 

「弔…その服に着いてる球体は何ですか? 発信機でも付けられました?」

「あ?」

 

 女性ロボットに指を指され、死柄木弔は自分の衣服に付着してる球体を発見する。女性の言う通り、発信機だと面倒なので死柄木弔は自身の個性である「崩壊」を使って球体を破壊しようとするも…

 

 球体は爆発を起こして死柄木弔の右腕と胴体に火傷と裂傷を与えた。

 

「がぁぁ!?」

 

「あら…フフッ。とんでもないプレゼントを貰ったようですね…」

 

 その時、モニターから音声が響く。声からしてそれなりのお年寄りである。

 

『プレゼントと言えば弔よ。ワシと先生の共作脳無はどうした? 回収してこなかったのか?』

「オールマイトに吹き飛ばされてしまいました…正確な座標が分からなければ回収出来ませんので」

『そうか…残念じゃ』

 

 黒霧がそう答えるとモニターの老人はほんのり残念そうな声を上げる。逆に言えばあの脳無はその程度なのだ。

 

「今から()()()()で回収に向かわせますか?」

 

 ロボットの様な女性が右手を掲げると何も無い所に何処からともなく現れた金属が人型に組み立てられていく。

 

『いや…必要無いさ。ヒーロー側に君の個性を知られるリスクの方が大きい。あの程度のパワー型の脳無はいくらでも作れるさ』

 

 今度は同じモニターから年寄りの声ではなく、威圧感のある、どこか優しく、どこか恐ろしくおぞましい男性の声が響く。

 

「パワー…そうだ、1人オールマイト並のパワーを持つガキが居たな。」

 

 裂傷のダメージで床に伏せながら死柄木弔を話す。

 その言葉にモニター越しの男性は興味深い声を出す。

 

『オールマイト並の…ほう…』

「あと…姿が色々変わるヤツが居た…黒人の成人から義足の青年になったり、途中でロボットになっててまた黒人の成人になって…おっさんになってた…」

「何ですか? それ?」

『おかしな個性じゃな、先生と同じく複数個性か?』

『もしくは…ドクター、君の理論を裏付ける複雑化した個性…かもしれないよ?』

「個性終末論…個性の特異点でしたっけ…? あの世代を経る事に個性は何とかかんとかの…」

『うろ覚えにも程があるじゃろ』

 

 女性は興味無さそうに学会から取り合ってすら貰えなかった異常者の理論をうろ覚えで語る。

 

『複雑化した個性は興味深いのう、分かったそれはわしが調べておこう。』

『弔、まずは傷を癒そう。そして今度こそ…このヒーロー社会に教えてやるんだ…『君が来た!』ってね!』

 

 モニター越しの男性はとても愉快そうな声で床に伏せる弔に伝えるのだった。

 

 

 

 

_________A P E X_________

 

 

 

「凄い…完治しています」

 

 シガラキトムラ、黒霧が逃走しプロヒーローや警察、救急車が到着しUSJを巻き込んだヴィラン侵入事件は終わりを迎えた。約100名あまりのチンピラがお縄に付き、USJから離れた遠い森の中で停止して全く動かない脳無が発見されて捕縛された。

 そんな中、ボロボロにされていた相澤担任はシェのアネキの個性で傷一つ無くなっていて駆けつけた救急隊員に驚かれていたな。あと黒霧によって個性を利用されて同じくボロボロにされていた13号先生も完治している。そして残りのシェのアネキの回復容量は重傷のヴィランに使われて生徒、担任、ヒーロー、ヴィラン共に軽傷者は多数だが命に関わる重傷者はゼロ。勿論死者なんて居ないぜ!俺も30分くらい仮眠したら元気いっぱいだ!

 

「すまないな連出堕。感謝する」

「ありがとう連出堕くん!」

「気にしないで」

 

 完治した相澤担任と13号先生が連出堕とシェのアネキに感謝する。へへっ、感謝するのはこっちだぜ。真っ先に生徒達を避難させるために数多のヴィランを立ち向かい、直接見ることは無かったが黒霧に立ち向かったのかっこよかったぜ!

 

 そしてこの日は勿論全員即下校、念の為警察やプロヒーローが家まで同行してくれた。更に次の日は臨時休校だとよ。当たり前か…

 しかも念の為、自宅待機。そいつは暇だな!どうするか。今回攻め入ったヴィランについてレジェンド全員で少し気づいた事を話そうとしたが特に大きな情報は無く、1時間程度で終わっちまった!

 ああ!うずうずする!外で全速力で走り回りてぇよ!

 

「こういう時、電話する相手が居ると退屈しないんだがな!」

『A組の生徒と誰か連絡先交換した?』

「してないぜ! 今度学校で出会ったら緑谷や上鳴、八百万辺りと連絡先交換しておくか!」

 

 そして臨時休校の次の日。登校日。

 

 全員登校してきてるな!あんな事件の後だと怖くて登校して来ない奴が居るかと思ったが…杞憂だったな!こいつらは皆未来のヒーローだ!あんな程度じゃビビる訳もない!むしろより強靭な心が育ったかもな!

 

「皆、おはよう」

 

 つい2日前まで死にかけだったとは思えない相澤担任が始まりのHRを始める。だが、HRを始めるや否やいきなり「気を抜くな戦いはまだ終わっていないぞ」と言い始める。

 は?どういう事だ?確かにシガラキトムラ…ああ、漢字で死柄木弔って書くらしいな。かっこいいぜ。それと黒霧は逃がしたが…

 

「雄英体育祭があります」

 

 体育…祭…!?

 

「「「「「「「「「「学校っぽいの来たー!!!」」」」」」」」」」

 

 これには思わずクラス中が大盛り上がりだ。俺も楽しみだな!祭か!へへっ、へへっへへへへへへへ!

 と言っても最近ヴィランの襲撃があったばっかりなのに呑気に体育祭を開催して良いのかと言う声もあった…だが相澤担任曰く、ここで確固たる姿勢を見せないとヴィランに屈したと思われるらしい。その代わり例年より警備を厳重にしてくれるそうだ。こりゃ安心だな。というかスカウト目的のプロヒーローも沢山来るからそこに突っ込む馬鹿は居ないな。

 ああ、そうそうスカウト目的のプロヒーローってのは雄英体育祭で活躍するとプロヒーローからサイドキックとしてスカウトが来る事がある。もちろんサイドキックになるのは3年生とかそこら辺からだけどな。でも一応この雄英体育祭の後にある職場体験でヒーロー事務所からお声がかかるかもしれねぇ。オールマイトは教師だからありえないとして、他にはエッジショット、ホークス、リューキュウ、ベストジーニスト、ギャングオルカ等の超有名なプロヒーローからお声がかかるかもしれない!

 あ〜、あとエンデヴァーとミルコは無いだろうな。

 

 体育祭の競技は何があるか分からねぇけど目立ちやすさと活躍しやすさなら連出堕がダントツだ、ついでに優勝もして大活躍してやるぜ!

 いや〜2週間後だっけか?雄英体育祭が楽しみだぜ!

 

 そんなこんなでテンションがぶち上がったこの日も終わり、放課後…雄英体育祭に向けて連出堕の家でレジェンドの作戦会議やら、A組の生徒と連絡先交換しようとしたが……A組の教室前の廊下に数え切れない程の生徒達が集まっていた。なんだ?また避難訓練か?

 

「出れねぇじゃん!何しに来たんだよ!」

「敵情視察だろザコ。ヴィランの襲撃を乗り越えたクラスだからな。ここは」

 

 喚く峰田に辛辣な言葉を一突きする爆豪。おお、流れるような罵倒だったな俺でなきゃ見逃しちまうね。

 

「意味ねェからどけモブ共」

 

 おおっと、流れるような罵倒は止まることを知らないようだな!初対面で尚且つもしかしたら先輩も居るかも知れねぇってのに他人をモブと呼べるその精神力はすげぇな!本当に15歳かこいつ?

 

『俺も15の時はこのくらいやんちゃだったぜ〜…酒瓶やグレネード、挙句の果てにはロケットランチャーで周りのガキ共とやんちゃしてたな〜』

 

 おいおい、ヒューズのとんでもねぇ過去を聞いちまったな…流石は治安最悪のサルボ出身だぜ。

 だがここはサルボじゃねぇ、日本の雄英高校だ。サルボ流の15歳の立ち回りはヒーローを志すモノとしてちょっとまずいんじゃねぇのか?

 ほら、見ろよ。隣のB組の奴がなんかいちゃもん付けてきたぜ。というかB組もヒーロー科だったんだな。ヒーロー科ってA組だけかと思ってたぜ。

 そして今度はなんか陰湿そうな奴が出てきたな。

 

「ヒーロー科に在籍するのってこんなのしか居ないのか? 何だが幻滅するなぁ…」

 

 なんか紫の髪色のやつが現れて勝手にサルボ系日本人を見て幻滅したな。どうやらこの紫曰く、普通科の奴らは体育祭で活躍するとヒーロー科への編入が認められるらしい。逆も然りだってよ。

 という事はヒーロー科からヴィラン科やサルボ科へ編入される場合もあるのか?

 おい!その場合だったらピッタリな奴がここに居るぜ!

 

「おい十八面相野郎、今なんか言ったか?」

「何も言ってねぇぜ〜?」

 

 爆豪はこっちをめっちゃ怖ぇ顔で睨みつけた後、ズカズカと大衆を押し退けて下校していった。

 あいつ強気だな……正直な話、雄英体育祭においてはあいつや轟、八百万と激戦を繰り広げる事になりそうだな。個性の使い方も立ち回りのノウハウも無い普通科は敵では無いし、B組も…強いやつは居るだろうけど警戒のしようが無いからさっき言った3人を警戒だな。あと次点で飯田、常闇と…緑谷や障子あたりだな。

 

 さて、俺も帰るか。

 

 

 

 




ロボットの様な女性についてですが、APEXにも登場しているキャラです。大ヒントを与えるとすればアリーナというモードをやれば絶対に出会う人?です
そして彼女の個性が明らかになった時、私はこの作品のタグに「TitanFall2」のタグを付けます。これで彼女の正体が分かった方がもしかしたら居るかも知れませんね。多分。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。