レジェンズのヒーローアカデミア   作:HR-H HR-E

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タイトルはオクタンのセリフ「敗者と勝者」です

一昨日の二次創作日間ランキング…14位…!?
皆様、ありがとうございます!


No.7 あんたは負ける。勝つのは俺だ

 時が経つってのは本当に一瞬だな。もう2週間が経っちまった。今日は雄英体育祭当日。A組皆控え室にて待機している。

 あとどうやらヒーロー科以外も参加するからという理由でヒーロー科はコスチュームの着用を禁止されている。一部は事前に申請すれば良いらしいけどな。まあ俺らは元から戦闘服みたいなものを着てるし、それらは個性由来だから俺達レジェンドは圧倒的に有利だな。

 

「緑谷」

 

 パイプ椅子にぐったりと座り込んでる俺の背後で轟が緑谷に話しかける。そこ接点あったか?…記憶にねぇな。

 

「客観的に見てもお前より俺の方が実力が上だと思う。だけどお前はオールマイトに目をかけられてるよな。」

「!」

 

 おお?なんだなんだ?

 

「別にそこは詮索するつもりはねえけどよ…お前には勝つぞ」

 

「おお、宣戦布告か。かっけぇな」

 

 正直パワーならともかくそれ以外においては緑谷は轟にさほど及ぼない様な気もするが…まさかの爆豪や俺じゃなくて緑谷に宣戦布告か。というか緑谷ってオールマイトに目かけられてんのか。知らなかったぜ。

 

「轟君がなんで僕に勝つって言ってるのか分からないけど……けど! 僕も…本気で、全力でトップを獲りに行くよ…!」

 

「ひゅー! かっけぇな!」

 

 その通りだ。全力でトップをねらえ。後悔の無い様に全力でな!終わった後からじゃ何もかもが遅ぇんだ!

 普段控えめな雰囲気の緑谷が大胆に轟に宣戦布告返しをする中、爆豪がすげぇ不機嫌そうだった。ははっ、構って貰えなくてドンマイだったな!

 

 さて、どうやらそろそろ1年A組が雄英体育祭の舞台となるスタジアムの様な雄英体育祭会場へと整列して入場する。どうやら12万人の観客を収容出来るらしく。その全てが満席となっていた。警備は強くするけど入場制限は設けないんだな。

 

『雄英体育祭! 繰り広げられるのは、ヒーローのたまご達が我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!! どうせてめぇらアレだろ!? こいつらだろぉ!? 敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星…ヒーロー科、1年A組だろぉぉぉ!!!?? あ、続いてB組に普通科のC組、D組、E組やサポート科の____』

 

 会場全体にプレゼント・マイクのアナウンスが響き渡るが完全にA組を持ち上げて他のクラスは引き立て役みたいになってるな。まあ仕方ねぇ。今世間は俺達A組に傾いてんだ。悪いがお前らも目立ちたいのならそれ相応の実力と活躍を見せてみるんだな。

 

 全1学年が整列を終えると、前方の朝礼台にヒーロー科の教員にして18禁ヒーローと呼ばれるミッドナイト先生が立っていた。おいおい、大丈夫なのかこの先生の衣装?とても口で言うのに抵抗のある衣装をしているぜ…連出堕に良くない影響を与えちまうよ。

 

「高校なのに18禁が居て良いのか?」

 

 ご最もな意見だな常闇。

 

「選手宣誓!選手代表、1年A組爆豪勝己くん!」

 

 ミッドナイト先生がムチで地面をしばくと選手宣誓として爆豪を指名した。なんであいつが選手代表なんだと思ったが…瀬呂範太曰く、あいつがヒーロー科入試の実技1位らしい。マジか俺達は実技は76ポイントって言われてたけど…爆豪はそれ以上のポイントを獲得してたって事か…

 爆豪は台の上に乗り、ポケットに手を突っ込んだままマイクの前に立ち選手宣誓を誓う…

 

「せんせー。俺が1位になる」

 

 こいつ最高だな!

 

「せいぜい活きのいい踏み台になってくれよ」

 

 爆豪は親指で首を掻き切る仕草をしてA組含む全クラスを敵に回す。そして全クラスからブーイングや罵倒や文句が垂れるが俺だけは拍手していた。

 

『ワハハハハハ! 最高だぜブラザー! そうでなくちゃ面白くないな!』

『単純にヘイトを買うだけでなく、自身を追い込む意味合いもあるんだろぉけどよ、まさか全国放送の雄英体育祭でやるとはなぁ!』

『他の有象無象のモルモット共と違ってやはりアレは特別だな、興味深い』

『活きのいい皮付きだ。あれくらいやって貰わないと入試実技試験1位は相応しく無いな』

 

 おっ、他のレジェンド達からも好評の様だな!

 爆豪が列に戻ると早速雄英体育祭の第一種目が発表される。種目は…

 

 障害物競走!よっしゃ、勝ったな。飯に入って風呂食ってくる。

 ただ障害物競走っつても全11クラス同時に行い、一定順位以上の者だけが次の種目に参戦出来るらしい。11クラス同時って事はごちゃごちゃしてて走りづらいかもな。でも関係ねェ、パスファインダーと俺にヴァルキリーが居ればNO問題だ!それにコースさえ守れば何しても良いと言ってたから後続に妨害する為にワットソンのフェンスとかクリプトの遠隔リブートとかとありだな。コースティックのガスは流石に死人が出るからダメだ。

 

 スタート地点となるゲートの前に有象無象の生徒達が並ぶ。ゲートの広さ的にこりゃすぐに詰まるな。という事は……上だな。コースさえ守れば…コースと定められた道の上空もコース内だろうな…よっしゃ決まった!

 

 俺は敢えて始まりのゲートから少し後方へと下がる。そしてレース開始のランプが光るのを待ち…

 

 

『スターーーーーート!!!』

 

飛べ! ヴァルキリー!

 

 開始の合図、ランプが点滅と共に俺はヴァルキリーと入れ替わり、その場から大きく空へと飛んだ。

 生徒達によってぎゅうぎゅうになっているスタート地点のゲートを見下ろし、ヴァルキリーを悠々とゲートの上を飛び越えて暫定1位となる。

 

《さーて! 実況していくぜ! 解説よろしくイレイザーヘッド!》

《………》

 

 おっ、どうやらプレゼント・マイクと相澤担任がこの障害物競走の実況解説を担当してくれるらしいな。相澤担任はやる気なさそうだけど。

 

《さあいきなり1年A組の連出堕苑葛! 個性を使って姿を切り替えてすし詰め状態のゲートを見事に突破! おおっと! 後ろからは同じく轟焦凍も躍り出た!》

 

 プレゼント・マイクの実況を聞いて振り返ると確かに地上では地面を凍らせて轟が1番にゲートを抜けて、続いて1年A組の面々が続いてる。皆轟の個性を知ってるから対策出来てるんだな。

 

「おいおい、なんか入試試験で見た事のあるロボットが居るぞ」

 

 空を飛び…というか前方に少しずつ降下し始めているヴァルキリーの前に入試実技試験の超巨大0ポイントヴィランロボットが5体ほど現れる。地上にもチラホラと3ポイントヴィランロボットや2ポイントヴィランロボットが居る。

 あれら地上のやつらは俺達に手出しは出来ないだろうけどこの巨大ロボットは別だな。高度が下がっている今、0ポイントの攻撃は当たりかねない。かと言ってまた高度を上げるために上昇しようとするとその間は無防備で垂直にゆっくりと浮かぶわけだから隙だらけ、更には轟に抜かれかねない。

 

『ヴァルキリー、ロボットの上に着陸しろ。俺とパスファインダーで飛ばす!』

「了解」

 

 ヴァルキリーは0ポイントヴィランの装甲の上に見事に着陸すると俺と切り替わる。そして俺は装甲の上で興奮剤を使用して猛ダッシュ、からの大ジャンプ!

 更に地面に着地する瞬間にパスファインダーと切り替わりルートの左右に見栄えとして植えられている木にグラップルを使い、スピードを落とすどころか逆にスピードを上げて地面に着地する。そしてまた俺様に戻って興奮剤だ!

 

 どうだ?完璧だろ?今俺は暫定1位継続中だ!

 っと思ってたが…

 

「待てや十八面相野郎!」

 

 この呼び方と態度の悪さは爆豪だな。少しだけ振り返って後方を確認すると掌を爆発させながら爆風を操り俺よりも速いスピードで近づいてきた。やっぱりあいつ速いな。その真下には轟も居るな。

 

《さあ先頭は次の難関が現れたぞ! 落ちたら地面に真っ逆さま! 落ちたくなきゃ這いずりな! ザ・フォール!》

 

 マジか…次の難関を目にして引いたな。崖だ。点々と地面はあるがそれ以外は真っ暗闇の奈落がある。移動手段は綱渡りのみだな。

 ヴァルキリーの上昇からの前方への移動はクールタイムがあるし尚且一日において使用回数制限がある必殺技だ(ウルトと呼ぶ)。次使うまでは時間がかかる。ヴァルキリーはウルト以外では前方へ飛ぶ手段は無い。

 そうこうしているうちに爆豪は爆風で飛び越えて、轟はロープを凍らせてその上をスライドする事で難なくザ・フォールを突破した。

 

『あら、私に任せなさい。私なら…簡単に越えられるわ。』

 

 レジェンドの1人が語りかけてくる。なるほど、確かにそれなら行けるな。

 俺はここでとあるレジェンドと入れ替わる。雄英では初の登場だな。

 ヴァルキリー、バンガロールに続いて切り替わった女性のレジェンド。ローバ。彼女の個性は自分と指定した物の場所を入れ替える。または指定した物を自分の所まで引き寄せる個性(自分以外の生命体の場所は動かせない)。この個性は盗みにとても特化しているな。レヴナントやコースティック程でも無いけど彼女の個性もだいたいヴィランっぽいな。

 

 ローバは片手を前に向け、ザ・フォールの終着点の所にある石ころに意識を集中する。場所を入れ替えるのには集中する時間が必要だ。と言ってもグラップルや地道に移動するよりかは数倍も速いけどな!

 

「…ジャンプドライブ」

 

 すると目の前の景色が一気に変わる。成功だな。一気にザ・フォールのゴールまで辿り着いたぜ。

 

《おぉっーと! 連出堕苑葛! 轟や爆豪に抜かれたのに個性を使いまた1位に躍り出た! 何の個性だあれ!?》

《お前あいつの個性が書いてある資料を年度始めに読んでなかったのか…?》

《めっちゃ長くて5行読んで寝た》

《…………》

 

 どうやら爆豪や轟はまだ突破していないようだな…っと言っても振り返れば割と近くにいる。これは下手すればすぐに追い抜かれるぜ。

『ローバ、切り替われ!』

 

 すぐにローバに切り替わって貰ってもう一度興奮剤でダッシュだ。だがあまりもう乱用出来ないな…疲労がまた溜まってきたぜ。

 

《次はもう最終難関! 一面地雷原だ! 威力は高くないけど音と爆発の見た目だけは派手だぜ!》

 

 何?地雷原?

 

 確かに目の前の地面をよくよく目を凝らせば何か埋まってるが…数が多いし、これを1つ1つ避けるのは時間がかかるな。ローバの個性もクールタイムに入ってるし、パスファインダーのグラップルは掴むものが周りに無い。ヴァルキリーやホライゾンは変わらず上昇スピードはともかく前方への移動は不得意だ。なら地雷に関係無く俺で突っ切るしかねぇな!

 

『いや、オクタン。まずはレイスに変われ。虚空を通ってから突っ切るんだ。最初から爆発に手間取ってたら追い抜かれる!』

「おお、いいアイディアだな!」

 

 クリプトの助言に俺は頷く。そしてすぐにレイスに切り替わる。レイスの個性は虚空。こことは別の空間を通ったり出入り口を作れる個性だ。だがそんなに長い距離は使えないな。あとクールタイムが長い。

 

「虚空を行くわ。」

 

 レイスは右手を握りしめると虚空の世界へと立ち入る。周りの景色は変わらず雄英高校だし周りにも変わらず地雷原があるが…世界の色合いが白黒に淡い青となっている。そして、地雷をいくら踏んでも地雷は爆発しない。皆と同じ世界には居るが、別の空間を通して今俺達は移動をしているんだ。

 だが30歩くらい歩いた先で虚空の世界から現実世界へと戻される。ここからは地雷原無視の一点突破だ。

 

 懐かしいな、1歩踏むと足元が爆発して足元からぶっ飛ばされる。確かに威力は無いが…グレネードで脚をぶっ飛ばした事を思い出すぜ。

 なーんて、思い出に浸っていたら真横に変わらず爆風で飛んでいく爆豪と氷で地面を凍らすことで地雷を無効化する轟が現れた。やべぇ、単純なスピードで負けてるのに地雷の妨害を含めたら俺が圧倒的に不利だ!

 こうなったらパスファインダーのグラップルで前に躍り出た爆豪か轟のどちらかを後ろに引っ張ってその反動で俺が前に出るしか無ぇ!

 

 

BOOOOOOM!!!

 

 その時、後方で今までの地雷からは考えられない大爆発が起きた。それに思わず俺と爆豪と轟は振り返る。するとそこには…緑谷が飛んできた。

 

「ッ!?」

「なっ!」

「くっそ…!」

 

 大爆発を起こした緑谷は地雷原のスタート地点から一気に俺達3人の前に片手になんか盾みたいな機械片を持って飛んでいく。

 一気に追い抜かれた…だが、まだ勝負は決まった訳じゃねぇ、また追い抜かせば良い!

 

「パスファインダー! 緑谷にグラップルだ!」

『了解』

 

 パスファインダーに切り替わり、グラップルの狙いを緑谷に定める。そしてグラップルが発射される直前…

 空中に居る緑谷は盾の様な鉄板の機械片で地面を叩きつける。そして再び、爆発…しかも今度は俺達の後方では無く目の前で巻き起こった。

 

『マジかよ…!』

 

 爆風によって爆豪、轟、パスファインダーは仰け反る。その隙に爆風で更に前方へ進んだ緑谷はゴールへと一直線。もうグラップルが届く距離じゃあ無い。

 

 

 

 へへっ、なるほど。なんで轟が緑谷を警戒していたか分かったぜ。こりゃあ恐ろしいな。いつもの腕を破壊してしまうパワーの個性を全く使わずに俺らを…追い抜いた…訂正しないとだな。今1番恐ろしいのは爆豪や轟や八百万じゃねぇ。

 お前だ、緑谷出久!まさか俺達が負けるとはな、最高にテンションが上がって来たぜ!

 

 

 




オクタンはジャンプパットはありません。個性として説明が難しかったので。
代わりに彼の自己治癒能力を強化する事と興奮剤にはクールタイムが無い事と疲労が取れやすい体質にする事でバランス調整をしています。
似たような理由でバンガロールもローリングサンダーはありません。タイマンでの近接戦闘を最強クラスにする事と司令塔として活躍出来る事でバランス調整をします。

それと今までお話を書き溜めていたのですが今回でストックが尽きたので今までの様な毎日投稿はこれから難しくなります。
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