ある提督が虐められる話   作:とある小説家Y氏

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ん?UA700?おかしいな。バグかな?


過酷

「...ん、もう朝か...」

 

重たい体を起こし目を覚ます。体中ズキズキと痛むが時刻は既に〇六〇〇。今日中に終わらせる書類作業が次から次へと来るため早く起きなければ間に合わない状態にある。稀に書類作業が少ない時があるがすぐに終わるものでもない。終わったとしてもすることがない。艦娘たちに関わろうものなら殺すレベルでボコボコにしてくるからだ。過去に執務室から丁度演習訓練が見えたので眺めていたら、目では捉えることが難しいほど小さな砲弾が頬を掠めたよ。撃ってきた艦娘の方を見たら殺気を交えた視線を向けながら舌打ちしてたね。あれは確実に殺す目だった。まじで...

 

「...お腹すいた...」

 

食事に関しては食堂で誰もいないうちに残り物を漁って何とか凌いできた。『艦娘に見つかる=死』の状況だったがこうするしかなかった。この辺りにコンビニはない。近くに小さな商店街はあるが提督服のままで行けば追い出される。え?なんで追い出されるかって?俺が知りたいよ...。じゃあ変装すればいいじゃないかって?馬鹿言え、変装するための金なんて無いし、俺の給料なんて提督になった時からなかったよ。大本営からある程度の資金は来るけどすべて鎮守府の運営費に消えるし、そもそも艦娘たちが主に管理してるから無理だよ。

 

「間宮や鳳翔に見つからないか大変だわ...」

 

「さて、始めますか」

 

机にある万年筆をとり、作業を始める...

 

~〇八〇〇~

 

「もうそろそろかな...」

この時間帯になると大体の艦娘は朝食を取り終え、各々個人の部屋にいる時間帯で食堂には片付けをしている間宮と鳳翔しかいない。三ヶ月前から食堂の利用許可を得ようと食堂に行っているが一度も成功していない。

「とりあえず行くか...今日こそいければいいけど...」

 

食堂に向かう途中他の艦娘には運よく会わなかった。

食堂の扉の前で深呼吸。極度の緊張で震えた手で扉を開く。

 

「あらまだ何かあった...あなたですか...」

「ここはあなたが来る場所ではないですよ」

 

食堂に入った瞬間間宮の表情が変わり鋭い視線を向けられる。

 

「間宮さーん。こっちの片づけ終わりまし...なんであなたがここにいるんですか」

 

奥から出てきた鳳翔も間宮同様に鋭い視線を向けてくる。

頭の中が真っ白になる。毎回ここに来ては『何かされるのではないか』と思ってしまい恐怖で何も口出せないまま執務室に戻ってしまうことが多かった。

 

「あっ...あのっ...」

「用が無いならどいてください。邪魔です」

「不愉快なんですけど」

「食堂の利用許「そう言えば最近」」

「変に残り物を漁られた形跡があるんですよね」

「何か知りませんか?」

 

冷や汗が止まらない。バレたら確実にボコられるか殺されるかの二択。心臓の鼓動が速くなる。一刻も早くここから逃げ去りたい。

 

「いや、なにも...」

「そうですか。あなたかと思ったんですけど」

「まあいいでしょう。それで何か用ですか?」

「何でもないです...」

 

結局許可は取れなかったが今すぐにでもこの状況から逃げ出したかった俺はすぐに食堂を出て執務室に戻った。

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