仮面ライダーネガ電王&天装戦隊ゴセイジャーfeat.ディライト 別格エピックNOVELMOVIE~ブラックタイムリバース~   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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遂に初の劇場版を連載致しました!!本当ならスーパーヒーロー戦記に合わせて出したかったのですが、暑さでやる気が削がれてしまい遅れてしまいました(^_^;)

ゴセイサイドは僕独自の勝手な想像から生み出した物なのでその辺は御勘弁下さいm(_ _)m

そして、「別格なアイツ等」が帰って来ます!!


EPIC FIRST STATION:新たなる戦いの汽笛、未知なる悪しき敵

全ての命を照らす太陽が煌めき、雲一つ無き青く澄んだ大空の下、金色の翼、花、波とそれぞれ違うワンポイントが特徴の真っ白な衣服を着たあらゆる人々が行き交っている。白い衣服に目を瞑り、端から見れば何て事無い普通の光景だが、彼等は人間ではない。

 

遥か昔、特異な能力を持つ者達が世に不要な混乱を招かぬ様地上を去り、後に此処「護星界」と呼ばれる別世界に移住した者「護星人(ごせいびと)」達の末裔であり、其処から特別な修練を積んだ護星人「護星天使」は現代にかけて人知れず地上界とその住人達を守護し続けている。

 

とは言えそうした特徴以外普通の人間と何ら変わらず、今日も平和な日常を何事も無く過ごして行く···筈なのだが···

 

「お、おいっ···何だあれ!?」

 

「変わった形のした···列車···!?」

 

突如一人の護星人が指差す先···護星界と地上界を繋ぐ螺旋階段の様な外観をした逆三角錐が特徴の巨大な塔「天の塔」の付近の虚空より巨大な空間の穴が開き、他の護星人が呟く様に、そこから地上界の乗り物···列車が複数連結させた状態で汽笛を鳴らしながら虚空に敷かれたレールの上を滑走させている。だが、何れも視認した地上界のそれとは異なる形をしており機体の色も灰色と、何もかも異質な物で護星人等は只ならぬ「何か」を感じ取っている間に列車は降り立つや否や、異変が起きる···。

 

『なっ···何だこの波動は···!?』

 

『力が···抜ける···!?』

 

列車からくすんだ虹色の波動が辺り一面···それこそ世界全体を覆う程発生すると、護星人達はまるで体力を全て奪われた様な虚脱感に苛まれながら苦しみ出す。更に異変はそれだけではない···。

 

『『『ヒャッハハハハハハハァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!!』』』

 

「なっ···何だこいつ等は!?」

 

列車の扉が開き出すと、そこから複数の多種多様な動植物をモチーフにした青黒い体色の怪物が下卑た嗤い声を張り上げながら現れた為、その存在から邪悪な物だと感じ取り警戒心を強めた護星人達は、虚脱感に耐えながらも自らが持つ天装術で応戦しようとする。が···

 

「ぬっ···て、天装術が使えな···ガァァッッ!!?」

 

「そんな···どうして···グァァッッ!!?」

 

幾ら力を込めても天装術が発動しないと言う異常事態が起き、その隙に怪物の振り下ろした爪で引き裂かれた護星人はその命を失ってしまう。どうやら先程の虹色の波動は、護星人達のゴセイパワーを無力化かさせる物なのだろう。

 

『ヒャッハァァァァッッッッ!!!!』

 

「キャアァァッッ!!?」

 

「ゥグァァッッ!!?」

 

「た···助けて···ギャァァッッ!!?」

 

ゴセイパワーが使用不能となればただの人間と同じ、そうなれば後は怪物達の一方的な蹂躙···護星人達は老若男女を問わず、奴等の手により次々とその尊い命を理不尽に奪われて行く。

 

「ウククク···実に美しいねぇ···。」

 

そんな虐殺が行われる中、列車から怪物達の頭目たる者···黒い長髪をした女性と見間違う程容姿の整った人間の男性が不気味に笑いながら降車し、護星人達の屍で出来た「道」の中心をゆっくりと歩く。その際、屍から飛び出た虹色の光球を手元に収集している事から、この虐殺はそれが目的なのだろう。

 

「待て!!」

 

「ん?」

 

「これ以上、お前達の好きにはさせない···!!」

 

そんな暴挙を許すまじと、背中に「SKYICK」のスペルを記した赤いフードジャケットを羽織り、桃色の瞳に茶髪のポニーテールと中性的な顔立ちが特徴の青年が頭目の前に立ち塞がり、力強い視線で見据える。

 

「君は···そうか、『奴等』の···。」

 

「お前達が何のつもりでこんな酷い事をしているのか知らないが、護星天使として見過ごす訳にはいかない!!」

 

自分に立ち塞がる護星人の青年の容姿を目にした頭目はその素性を理解したが、それを知る由もない「護星天使」である青年はこの理不尽な虐殺を止めるべく、左腕に装着した中心に何らかの窪みがあり宝玉が装飾され、折り畳まれた様な赤い天使の翼を模したプレート状の機械を構える。

 

「煌めくスカイックパワー!!」

 

【GACCHABING···AILE!】

 

青年の声に反応するかの如く、独自の音声と共に機械の宝玉は赤く輝き、窪みのあった部分には数十枚のカードの束が現われ、折り畳まれた翼のプレートは展開され···

 

「チェンジカード!天装!!」

 

【CHANGE···GOSEIGER!】

 

そのカードの束から一番上のカードをプレートにセットすると、青年の身体に光が注ぎ、一瞬背中に天使の翼が広がり、その身を龍をイメージしたマスクと金色の翼をイメージした胸のマークが特徴の赤いスーツの戦士に変えた。

 

「ほう···その妙な機械の影響でゴセイパワーを無力化されてないのか。」

 

ゴセイパワーを無力化されずに変身を遂げた赤い戦士を前にして、頭目は彼の機械が無力化の影響から身を守っているのだと推測し···

 

「ウククク···全く···何時の時代にもいるもんだねぇ···。僕の『闇のシナリオ』通りに動かない馬鹿な大根連中がねぇ···!!」

 

同時に自分の思い描く「闇のシナリオ」なる不穏な台本を無視する目の前の赤い戦士を初めとする者達を「大根」と揶揄して不快感を露にしながら、金色の鳳凰の翼を模した二振りの双剣を手にする。

 

『行くぞ!!はあぁぁっっ!!』

 

赤い戦士も自分と同色の剣を構えてこの護星界を守るべく、仲間の命を奪った頭目に向かって行く···。

 

 

 

ー···!!···てよ···タ···!!

 

ー···ん···んんっ···!!

 

ー···まで···のよ···ラタ···!!

 

ー···んんんっっ···!!

 

 

 

「何時まで寝てるのよ!!いい加減起きなさい!!アラタァァッッ!!!!」

 

「うわああぁぁっっ!!?」

 

目を覚ます様に叫ぶ女性の大声に驚いた青年は、先程まで寝床代わりにしたベンチから地面に滑り落ちる。

 

「痛ててて···もう、大声出さないでよエリ~。吃驚するじゃない。」

 

「普通に呼んでも揺すっても起きないアラタが悪いんでしょ!今日は私の買い物に付き合う日なの忘れたの!?」

 

転んで痛んだ部分を擦りながら起き上がる青年···アラタは大声で起こされた事を不満げにぼやくが、その大声を出した女性···エリは自分の買い物に付き添う約束を忘れている彼が中々起きない事を逆に責める。

 

「それはごめん。さっき変な夢見ちゃってね。」

 

「夢?」

 

「うん。俺達の持ってるテンソウダーじゃなくて、腕に着けた板みたいな機械でゴセイジャーになった護星人の夢なんだ。」

 

「へぇ、じゃあその人も護星天使って事?」

 

「多分ね。もしかしたら未来の護星天使!だったりして。」

 

「未来って事は、私達の次の護星天使?」

 

自分の寝坊助ぶりを素直に謝りつつアラタは自分が先程見た夢の内容···自分達がゴセイジャーになる為の変身アイテム、テンソウダーとは異なるあのプレート状の機械でゴセイジャーに変身した護星天使の話をエリに話し、それは未来の護星天使なのかも···と、突拍子もない想像を嬉々として語る。

 

「それは分からないよ。でも···次にしてももっと先の護星天使だとしても、俺達はその手本になる様に頑張らないとね!」

 

「···うん、後に続く後輩達の為にも私達がしっかりしないと、またブラジラみたいな間違いをやっちゃう天使が出るかもしれないしね。」

 

あの夢の護星天使は自分達の次なのか、はたまた遥か先の未来のそれなのか···何れにしても、自分達より後の護星天使である事に違いはない···だからこそ、アラタはそんな彼等の模範になるべく今以上に切磋琢磨する事を誓い、エリもそれに頷く。二度と一万年前の先達に当たる、救星主ブラジラの様な過ちを犯す者を出さない為にも···。

 

「そ~れ~じゃ、もっと頑張れる様に、私の買い物に付き合って貰うわよ~!!」

 

「えぇ···それ関係無いんじゃ···!?」

 

その力を溜めるべく自分の買い物に付き合えと自分の腕に絡んで引っ張るエリに対し、自分はその荷物持ちとして連れてかれてるだけだと理解しているアラタがぼやいていると···

 

ー止めてくれぇぇぇぇ···!!

 

「どうしたの、アラタ?」

 

「聞こえる···誰かが苦しんでる声が!!」

 

「えっ···ちょっ、ちょっと待ってよアラタ~!!」

 

突如風に乗せて此処から遠く離れた場所で人の悲鳴が聞こえたのを感じ取ったアラタは、その方角へ向かって走り出す···。

 

 

 

「止めてくれぇぇぇぇ!!!!」

 

(な~に)が止めてくれ、だ。願い通りになって良かっただろ?どうなんだ、あぁ!?』

 

とある中年男性が先端に棘のある鉄球が付いた鎖で街路樹に縛られて苦しんでいる様を、左胸に印された周囲に罅が入り禍々しい形の秒針をした黒い時計の様な模様、フック状の刃をした左腕、装甲の如く強固な青い体色が特徴の異形の怪物は「願い通り」にしたと彼に接近して凄む。

 

「待て!!」

 

『あぁん?何だてめぇ等はぁ···!?』

 

「俺達は護星天使だ!!」

 

『天使だぁ?お前等、頭大丈夫か?』

 

「おかしくないわよ!!あんたこそ、その人を離して!!」

 

漸く現場に辿り着いたアラタは怪物に護星天使である事を明かすが、当の本人からは右人差し指でこめかみを差しながら「頭のイカれた連中」だと嘲笑った為、それに激怒したエリは拘束している男性を解放する様迫る。

 

『おいおい、何か勘違いしてねぇか?俺ぁコイツの願いを聞いてやってるだけなんだぜ。そうだよなぁ?』

 

「ち、違う!!俺は『アンジェ様に縛られたい』って言って···!!」

 

『あ~ほらほら言った!!「縛られたい」って言った!!』

 

「···え?それ、何の願い?」

 

どうもこの男性の願いは、家族からも職場からも疎外され、恋人から理不尽な裏切りを受けたり等で荒んだ心を持つ世の男性達を口に出すのも悍しい程ハイレベルの調教により更正させるSM界の女帝「堕天使アンジェ様」による「緊縛プレイを受けたい」と言う願いだったのだが、青い怪物は「緊縛されたい」と言う部分だけ切り取って願いを成就させたのだと語る。この常人には到底理解し難い男の願いに、その手の話に疎いアラタは目を点にして呆然とする。

 

「ねぇエリ、あの人の願いって···」

 

「わあぁぁぁぁっっっっ!!!!///アラタはそんな事気にしなくて良いから!!///さっさと彼奴からあの人助けるわよ!!」

 

「う、うん···!!」

 

あの男の変態的な願いの詳細についてエリに尋ねようとするアラタだが、彼と違って何故かある程度内容を理解している彼女は顔を真っ赤にしながら大声を出して無理矢理遮り、目の前で苦しんでる男を救う様に促して二人でモアイの顔が特徴の機械・テンソウダーを構えようとするが···

 

「待て!!」

 

その寸前に白と紫を基調としたバイクに搭乗した紫のバイザーとメタルブラックカラーが特徴のフルフェイスのヘルメットを被った者が此方に向かって来た···のだが···

 

「うわわわわあぁぁぁぁっっっっ!!!?」

 

「「「『え?』」」」

 

捨てられた空き缶に前輪が躓き更にバイクの速度で勢いが余って何故か空中に投げ出される形で吹っ飛んだばかりか···

 

「助けてぇぇぇぇっっっっ!!!!」

 

「「「『いや、そうはならんやろ!!!?』」」」

 

そのまま街路樹の天辺の枝に不安定な形で乗っかると言う有り得ない事態に泣き叫びながら助けを求める有り様にアラタ、エリ、青い怪物、そしてその街路樹に縛られた男から同じ台詞で、しかも何故か関西弁で総ツッコミを受ける。

 

『はぁ···なら今直ぐ降ろしてやるよ···ちっとばっかし痛ぇけどなぁ!!』

 

「うわあぁぁぁぁっっっっ!!!?」

 

バイクの運転手の泣き言に溜め息を付きながら青い怪物はそれに応えようと、その身を巨大な球状に丸めてそのまま男が縛られた街路樹目掛けて勢い良く転がる。恐らく彼諸とも街路樹をへし折って運転手を落下させようとしているのだが、それは二人の命を失われる事になる。だが、怪物にとってそんな事は知った事ではない。

 

「そうはさせるか!!ウィンドライブカード、天装!!」

 

【SPLASH!SKYICK-POWER!】

 

『ぬぉぉっっ!!?』

 

それを阻止しようとアラタはテンソウダーにカードを装填し、風を自在に操る天装術「ウィンドライブ」の赤い突風で丸まった青い怪物を街路樹の軌道から反らして縛られた男の危機を救った···が···

 

「わあぁぁぁぁっっっっ!!!?」

 

「あっ!!あの人落ちちゃう!!」

 

「しまった!!」

 

同時にそれによりバイクの運転手が街路樹の天辺から落下する事態を招いてしまった。咄嗟に天装術を使ったが為にうっかり失念していたアラタだが、最早手遅れ···そう頭に浮かび出そうになった時···

 

(リョウタロウ様!!)

 

バイクの運転手をリョウタロウと呼ぶ女性の声が響くと同時に何処からか現れた灰色の光球がその身体に入り込むと、ハンドルをしっかり握ってアクセルを踏み込むと、バイクは空中をジャンプする様に走り出しそのまま垂直に地上に激しく着地した。

 

「はぁ~無事で良かったぁ···!!」

 

「ホンっト良かったわ···でも、何で急に?」

 

どうにかリョウタロウなるバイクの運転手が無事であった事に安堵するアラタとエリだが、同時に先程とは別人の如く器用なバイクテクニックに疑問を感じる。

 

『またしても人間の弱味に漬け込んで狼藉を働いてるのですね···イマジン!!』

 

『チッ···誰かと思ったら、色違い電王と裏切者か···!!』

 

「イマジン?」

 

「色違い電王?」

 

ヘルメットを脱いだバイクの運転手···薄紫のカーディガンを着た黒いYシャツと青いズボンの服装、右側が白、左側が黒の縦ロールに黒のショートヘアと奇抜な髪型、灰色の瞳をした中性的な顔立ちが特徴の青年・反田リョウタロウは、青い怪物···アルマジロイマジンの悪業を非難する。対峙する二人を余所にアラタとエリは、リョウタロウの語る「イマジン」や、「色違い電王」だの「裏切者」だのと彼を揶揄するアルマジロIの聞き慣れない単語に首を傾げている。

 

(あれ?ねぇカプラ、あのイマジンは確か···!!)

 

『えぇ、以前我々が倒した筈···!!』

 

どうやら今のリョウタロウは「本来の」人格ではなくカプラなる謎の女性の物となっている様だ。そして、眼前のアルマジロIは以前二人に倒された存在らしく、それが再び出現すると言う不可解な事実に眉を顰めている。

 

『···何故おめおめと蘇ったのかは知りませんが、何れにせよ我等が王と高貴なる私が再び引導を渡して差し上げますわ!!』

 

アルマジロIが何故蘇生したのかは不明だが、懲りずに狼藉を行う彼に再度引導を渡すと宣言しながら、Cリョウタロウは何処からか取り出した中心に赤紫、茶、灰、紺と四色のボタンが特徴をした銀色のベルトを腰に巻き、灰色のボタンを押して待機音を鳴らし···

 

『変身。』

 

【SHIELD-FORM!】

 

ベルトに黒いパスケースを接触させると、音声と共に彼の身体に電車のレールが特徴の銀と黒を基調としたスーツが纏われると、胸部に灰色のフレームと水色の禍々しい二本の山羊角の模様が特徴の黒い装甲、両肩に同色の丸い装甲、そして頭部に右が白く、左が黒い二本の山羊の角が特徴の仮面がレールを走らせるかの様に頭部へスライドすると、変身完了した。

 

『我等が王と高貴なる私に楯突く者は全て、痛みでお返ししますわ!!』

 

『その前にお前に痛い思いを味あわせてやるよっ!!』

 

変身を遂げた色違い電王もとい、仮面ライダーネガ電王・シールドフォームは、右手に連結させた電車の形をした武器・デンガッシャーを槍の形に変形させたロッドモードを、左手に仮面と同じ形をした楯・カプリールドを武装して決め台詞を宣言するとアルマジロIと激突する。

 

「ね、ねぇ!!あの子腰にベルト巻いて何か山羊みたいな仮面着けて変身しちゃったよ!?あれってまるで···!!」

 

「うん···『彼』と同じだ···!!」

 

ネガ電王SFの姿を目の当たりにしたアラタとエリは、直球な意見を口にしながらベルトで変身すると言う手順(プロセス)から以前共闘した「彼」と同様の存在···仮面ライダーである事を知り、その戦いぶりを傍観している。

 

『はっ!!ふっ!!せいっ!!』

 

『ヘッヘッ。ンな攻撃、痛くも痒くもねぇんだよっ!!』

 

そんな二人の会話を余所に、ネガ電王SFはデンガッシャーでアルマジロIの身体に幾度も刺突攻撃を繰り出すが、覆われた頑丈な甲羅の前では全く効果が無く、迎撃として左手のフック状の爪を振り降ろす。

 

『甘いですわ!!』

 

『チィッ···その盾、鬱陶しいぜ!!』

 

しかしネガ電王SFの持つカプリールドにより容易く防がれてしまい、その後の攻撃も全て同じ結果となりアルマジロIは徐々に苛立つ。だがネガ電王SFとて、このまま防戦一方と言う訳でもない。

 

『それは良かった···もっと別格に鬱陶しい思いをさせて差し上げますわ!!』

 

『あだっ!!?あぁ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いっっ!!!?』

 

アルマジロIの辟易した態度にご満悦のネガ電王SFは、片手で器用にデンガッシャーを銃型のガンモードに変形させるや否や、甲羅が覆われていない彼の顔面部分を集中して灰色のエネルギー弾を連射する。無論アルマジロIが痛がろうと構わずに。

 

『オッホッホッホ♪私からの痛みのお味は如何かしら?』

 

『クッソォこのアマァ···調子に乗ってんじゃねぇぞっ!!』

 

「あいつ、また!?」

 

『ウッヒヒヒ···もう痛くなんかしないもんね~···そのままミンチになっちまいなぁっ!!』

 

良い様にやられたばかりか小馬鹿にしながら挑発するネガ電王SFに激怒したアルマジロIは、アラタが指摘する様に先程同様その身を丸めて勢い良く彼(彼女?)目掛けて転がり込む。流石のネガ電王SFも巨大なそれを防ぐ事は不可能···誰もがそう思うが···

 

『何!!?』

 

「えっ···!!?」

 

「嘘でしょ···!!?」

 

『どうしました、私をミンチにするんじゃなかったのですか?』

 

『くそっ···これ以上···前に進めねぇ···!!』

 

なんとネガ電王SFは片手で突き出したカプリールドのみで防いでいる為アラタとエリ、そしてアルマジロI自身もその防御力に驚愕する。自分より一回り巨大な球体を苦しむ様子もなく余裕で受け止めるネガ電王SFからの挑発が耳に入らない程必死に前進しようとするアルマジロIだが、どれ程力を籠めても回転するだけでそれ以上は進めないでいる。

 

『さて···そろそろこの辺で終わらせようかし···らっ!!』

 

『どわああぁぁっっ!!?』

 

この戦いに決着を着けるべく、ネガ電王SFはカプリールドで強く押し出してアルマジロIを勢い良く吹き飛ばした。「この辺」と口にした辺り、何時でもアルマジロIを吹き飛ばす事が可能だったのだが、直ぐにそうしなかった理由は次の行動で明らかになる。

 

【FULL-CHANGE!】

 

ネガ電王SFが黒いパスケース···ライダーパスを腰のベルト···ネガデンオウベルトに翳すと音声が鳴り、それと同時にカプリールドに灰色のエネルギーが集結し、それは次第に巨大な光弾へと生成される。

 

『この痛み···利子を付けてお返しします。はぁっ!!』

 

『痛みって···お前全然痛い思いをしてな···ギィヤァァァァッッッッ!!!?』

 

カプリールドで防御、先程の回転による摩擦で蓄積した痛み(ダメージ)をエネルギーに変換して放つ必殺技「リバースペイン」の光弾によりアルマジロIは、ネガ電王SFの理不尽な台詞への反論を辞世の句として残す形で跡形も無く爆散した。

 

『ふぅ···この程度の輩なら、あの黒鬼にやらせた方が良かったかもしれませんわね。』

 

(それより、何であのイマジンが生き返ったんだろう···?)

 

「あの。」

 

『あら、何ですの?』

 

「さっきのイマジンって怪物や、君が変身してた仮面ライダーについて色々聞きたい事があるんだけど。」

 

変身解除したCリョウタロウが余りの手応えの無さに「黒鬼」なる物に戦いを任せるべきだとぼやきつつ、何故一度倒された筈のアルマジロIが復活したのか疑問に思う中、駆け寄ったアラタとエリから事情を尋ねられる。

 

時の守護者(仮面ライダーネガ電王)星の守護者(天装戦隊ゴセイジャー)、決して交わらぬ筈の英雄達が再び会い見える時、新たなる戦いの旅が始まる···。




冒頭の護星天使が使ってたテンソウダー的なアイテム、察しの通り某カードゲームアニメのアレです(^_^;)

そして冒頭の描写は後々意味がありますので良く覚えといて下さいませm(_ _)m
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