仮面ライダーネガ電王&天装戦隊ゴセイジャーfeat.ディライト 別格エピックNOVELMOVIE~ブラックタイムリバース~   作:トラグマアーク〜駄作者ナンバーワン〜

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前回までのネガ電王&ゴセイジャーは!!

時の運行を護るべくイマジンと戦い続けるチームネガライナーと、地球とその命を護り抜いた護星天使達がガーッチャンコ!!

「カフェオレ状態」と化した二つの世界の消滅を回避するべく、本来交わる事の無い二つのチームが手を結んだ!!

死したイマジンの復活現象、二つの世界の「カフェオレ状態」。これらを引き起こした元凶は何者なのか?そして、その目的は如何に!?


EPIC THIRD STATION:ワースト・リユニオン〜最低最悪の再会〜

リョウタロウ達チーム・ネガライナーが討伐したイマジン達の復活が相次ぐ不可解な現象、それは嘗て救星主のブラジラの手によりネガー・エンドの楔が設置された場所の付近で発生していた。その詳細を探るべく、チーム・ネガライナーはアラタ達ゴセイジャーと共に調査を行う事になった···。

 

「どう?アラタ。」

 

(何か変わった所は分かりませんの?)

 

『うぇぇぇ···この辺イマジンと卵が腐った様な臭いが混じった様な感じでめっちゃキモチ悪〜···!!』

 

とある山頂付近にて、エリ···と彼女の中に憑依したカプラからネガーエンドの楔の設置された場所の状況について尋ねられるアラタ···なのだが、何時もの彼らしかぬ口調による返答である··。

 

『って言うか、何であたしとアラちーだけで調べないといけない訳!?カプとエリっちも手伝えー!!』

 

白茶色の猫耳バンドを装着した、白いメッシュが混じったツインテールにフリルの付いた白茶色カラーの可愛らしいメイド服と毛皮のブーツ等、女子以上に女子らしい姿をしたペルシアが憑依したアラちーことアラタは、異変の手掛かりであろう何時ものイマジンの匂いと硫黄の様な香りが混じった悪臭に顔を顰めつつ、自分一人(二人)だけで調査している事をエリっちことエリ(の中にいるカプラ)に不満をぶつける。

 

(あら?私は貴女が我々の中で一番イマジンの匂いを嗅ぎ分ける能力が優れているからリョウタロウ様のお役に立てる手柄をお譲りしたのですよ?感謝こそされ文句を言われる筋合いはありませんわ。)

 

『とか何とか言って、ホントは自分が動くのがダルいからなんでしょ!!この御局山羊!!』

 

Pアラタの御尤な不満に対しエリの精神内のカプラは、イマジンの嗅覚能力がモチーフの如く四人の中で一番優れた彼女にリョウタロウに貢献する手柄を譲ったのだと尤もらしい理由で拒否するが、内心は自分で動くのが億劫なだけだと、悪口を添えて返した。が、これがいけなかった···。

 

(···お···つ···ぼ···ねぇ···!?)

 

「え···ど、どうしたのカプ···はぅっ!?」

 

『誰ぁぁれが御局ですってェェッッ!!?二度とそんな汚らしい言葉が吐けない様、永遠に黙らせて差し上げましょうかァァッッ!!?』

 

『ふ···ぐぐぅ···!!!?』

 

(ちょっ、ちょっと落ち着いてカプラ!!それアラタの身体だから!!)

 

「御局」と言う罵倒に激怒した勢いでエリの精神を乗っ取ったカプラはずかずかと接近し、自分にとって最大の侮辱ワードを二度と口に出来なくする様、Pアラタの口元を強く掴んで凄む。

 

(ぐ···苦しい···!!他の皆は···大丈夫···なのかな···!!?)

 

精神内でアラタは「永遠の沈黙状態」になりかねない程窒息寸前になりながらも、能天気に他のエリアを調査する仲間の様子を気にしている···。

 

(あ···意識···無くなりそ···!!)

 

···仲間気にしてる場合じゃないだろ···。

 

 

 

 

 

「酷い···木の養分が皆死んでる···!お兄ちゃん、そっちは?」

 

「こっちもだ。土の中の栄誉が全く感じねぇ···。くそっ!!一体誰がこんな真似を···!!」

 

とある森の中にて、アグリとモネはランディック族特有の、大地や植物の生命を探知する能力により枯れた樹木や地面に手をやるも、その養分が死滅している事を感じ取り、それを悪用した黒幕に対して憤慨する···が、

 

(僅かだがイマジンの匂いもするな···。よし、とっとと次の場所へ行くぞ。)

 

「てめぇが仕切んな黒鬼野郎!!大体何で俺がてめぇと一緒に行動しなきゃいけねぇんだ!?」

 

(俺が知るか!!ババァからお前と無理矢理チーム組まされてこっちだって別格迷惑なんだよ!!)

 

アグリの精神内に憑依したネガタロスからの命令口調に殊更憤慨する始末。先程のいざこざもあって、ネガタロスと同じチームどころか顔を合わせるのも真っ平御免なアグリだが、この編成はトキナの采配(拒否権皆無)による物であり、ネガタロスもネガタロスでうんざりしている。

 

「だったらさっさとネガライナーに帰れよ!ていうか、俺から出てけ!!」

 

(あぁ!?このままノコノコ引き下がって敵に尻尾巻くなんてみっともない真似出来るか!!帰んならてめぇが帰れ!!)

 

「ちょっと二人共、今喧嘩してる場合じゃないでしょ!!」

 

売り言葉に買い言葉···またしても互いにいがみ合うアグリと精神内のネガタロス。しかし、先程とは違いアグリがネガタロスに憑依された状態である為、一人で暴れているかの様に見えるシュールな光景である。それに見兼ねたモネは二人の喧嘩を止めようと近付くが···

 

「(うるせえ!!)」

 

「ひゃっ!!?///」

 

「あ···!!」

 

勢い余って彼女の胸を鷲掴んでしまい、先に我に返ったアグリは青褪めた顔をするが時既に遅し···。

 

「な・に・やっ・て・ん・の・よ···このドスケベブラックコンビがァァッッ!!///」

 

「(ゲブファァッッ!!?)」

 

顔を真っ赤にしながら全身をプルプル震わせたモネは、ゴセイパワーを込めた右拳で取り憑いたネガタロス諸共アグリの腹部に強烈な一撃を見舞い、樹木に叩き付けてWノックアウトさせた···。

 

 

 

「やはり、この辺りの海水も汚染されているな···!!」

 

『此方も僅かながらイマジンの残り香を感じ取れている···。ハイド殿の予想通りやもしれぬな···。』

 

とある海辺より、ハイドはヘドロが混じった様な海辺の水面を目の当たりにし、同行したリョウタロウに憑依したツバキもイマジンの僅かな匂いを探知した結果から、自然の中に内包するエネルギーをイマジンの蘇生に用いている、と言うハイドの推測が的中した事となる。

 

(う〜ん···どうも気になるなぁ···。)

 

『主よ、どうかされましたか?』

 

ツバキに憑依され、ポニーテール部分のみが紺色で、袖が無くやや丈が短いせいで生脚(網タイツ装備)が露出しており、少し風が吹くだけで下着までも見えそうな際どい紺色の忍者服姿(違和感無し)のリョウタロウは、普段の様に恥ずかしがる様子は見せず敵の一連の動きについて疑問を感じた為、ツバキはその意見を聞くべく一旦憑依を解除した。

 

「何の為に自然エネルギーを使ってまで態々倒されたイマジンを生き返らせたんだろうかな?と思ってね。」

 

(ふむ···ただ我等を始末するつもりならば、一度敗死したイマジン等を差し向けるのは無策に等しい···。)

 

リョウタロウの疑問、敵側が人間の記憶ではなく態々自然の生命エネルギーを利用してまで蘇生させたイマジン達を差し向ける理由は何なのか?ツバキが同調する様に一度はリョウタロウ達に倒された、即ち手の内を知り尽くしたイマジン···。それを差し向けた所で再び倒されるのが関の山。にも関わらず、こうした愚策を幾度も繰り返す敵の真意が未だ不明である。

 

「···もしかしたら、初めからイマジンが倒される事自体が目的だとしたら?」

 

「え···?」

 

「そもそも人間の記憶ではなく、態々自然エネルギーで蘇生···いや、造られたと言う点が気になる。敵の狙いはイマジンよりそれを生成させた自然エネルギーその物だとしたら···!?」

 

「自然エネルギー自体が目的···一体誰が何の為に···うわぁっっ!!?」

 

リョウタロウの疑問を聞いたハイドは、黒幕はイマジンより寧ろ、それを蘇生させる為に用いた自然エネルギーその物に着目しているのでは?と推測する。その終着点が何なのか···リョウタロウとハイドがそう考え込んでる所に突然爆撃が彼等を襲う。

 

『······。』

 

「煙室扉の···仮面···!?」

 

今の襲撃で怯んだ二人の前に、その張本人である黒鉄色の煙室扉を模した仮面を付けたフード付きの黒ローブ姿の人物が現れた。頭の天辺から足の爪先まで全てが黒一色、更に奇妙な仮面等、その不気味な出で立ちにリョウタロウが眉を顰める。

 

「何者だ!!?」

 

『······。』

 

ハイドは険しい表情で黒仮面の人物にその素性を問い掛ける。しかし、それに応えもせず何故か海辺の方へ足を進め、水面に右掌を翳す。すると···

 

「な···何だ!!?」

 

『『『ハァァァァ···!!!!』』』

 

海の水面がくすんだ青色の光に包まれ、そこから複数の水柱が噴き出し、軈て人の形に変化していき、蟹を模したイマジン「クラストイマジン」、海月を模した「ジェリーイマジン」、鯨を模したイマジン「ホエールイマジン」の姿が実体化し、水面はヘドロの様に濁っていく···。

 

「イマジン···!!」

 

(此奴等も我々が始末した筈···!!)

 

「どうやらお前の仕業の様だな···!!皆、直ぐに来てくれ···!!」

 

現出したイマジン達は何れもリョウタロウ達が過去に倒した覚えのある事から、イマジン復活の現象を引き起こしたのは黒仮面の人物だった。それを知ったハイドはテンソウダーでアラタ達に連絡しつつ、イマジン復活の度に海を、自然を穢した黒ローブの人物に怒りの視線で睨み付けながら憤慨する。

 

「絶対に許さん!!」

 

【GACCHA】

 

「これ以上イマジンを復活させたりはしない!行くよ、ツバキ!!」

 

(御意!!)

 

これ以上黒仮面の人物から自然の穢れを、死したイマジンの復活を阻止するべくハイドはテンソウダーを構え、リョウタロウもネガデンオウベルトを腰に装着する。

 

「チェンジカード、天装!!」

 

「変身!!」

 

【CHANGE···GOSEIGER!】

 

【FEATHER-FORM!】

 

ハイドがテンソウダーにチェンジカードを装填するとゴセイブルーに、リョウタロウがネガデンオウベルトの紺色のボタンを押してライダーパスをセタッチすると同時にツバキが憑依すると、音声と共に彼の身体は一度プラットフォームとなり、胸部に水色の禍々しい燕の羽根を模した模様が刻まれた陣羽織を模した紺色の装甲、頭部に赤いラインが敷かれた燕の羽根が特徴の仮面がレールを走らせるかの様に頭部へスライドすると、ネガ電王・フェザーフォームへとそれぞれ変身を遂げた。

 

『貴様等に今一度不幸を与えてやる、拒否は許さんがな···!!』

 

ゴセイブルーはシーイックボウガンを構えて黒仮面の人物に、ネガ電王FFはデンガッシャー・ハンドアックスモード、そして自身の武器である燕の頭部と羽根を模したブーメラン・ツバメランをそれぞれ構えて復活したイマジン達に向かって行く。

 

『シャアッッ!!』

 

『ふっ!死者の分際で拙者や主の首を狙おう等、片腹痛い!!』

 

『ギギャァァッッ!!?』

 

ジェリーIの触手、クラストIの持つ蟹鋏、ホエールIの先端に刃の付いた棒による刺突攻撃等三体ものイマジンから猛攻を受けるネガ電王FFだが、一度倒した敵に遅れを取る筈が無く、それらを全て回避、デンガッシャーとツバメランの斬撃で切断して難なく往なしたばかりか、逆に二つの投擲攻撃で迎撃する。

 

【FULL-CHARGE!】

 

『奥義・斬双燕舞!!』

 

『『『ギィヤァァァァッッッッ!!!?』』』

 

止めにネガデンオウベルトの中心部にライダーパスを翳して紺色のフリーエネルギーを集結させたデンガッシャー・ハンドアックスモードとツバメランを✕字に構えながら疾走し、その去り際にて瞬時に斬り裂く必殺技「斬双燕舞」により、イマジン達は黒い煙を上げて爆散させた。

 

『ふっ!はぁっ!!』

 

一方ゴセイブルーはシーイックボウガンを連射しながら接近しつつ、黒仮面の人物にパンチやキック等を織り混ぜた攻撃を仕掛けるも、何れも往なされしまう。

 

『くっ···ならばこいつでどうだ!!プレッシャワーカード、天装!!』

 

【SPLASH!SEAICK-POWER!】

 

このままでは埒が明かないと判断したゴセイブルーはバック宙で距離を取り、テンソウダーにカードを装填し、シーイックの天装術・プレッシャワーによる強力な水流波を黒仮面の人物に目掛けて放つ。が···

 

『·····!!』

 

『何!?』

 

何と黒仮面の人物は防御する素振りを一切見せず、無防備の状態でプレッシャワーの直撃を諸に受けると言う信じ難い行動を取る。それを見て驚愕するゴセイブルーだが···

 

『プレッシャワーを···吸収している···!?』

 

そのプレッシャワーは青いエネルギーに変換され、黒仮面の人物の身体に文字通り吸収されていくと言う現象を見て愕然とする···。

 

『ハイド!リョウタロウ!!』

 

そこへゴセイブルーからの連絡を受けたゴセイレッド、ゴセイピンク、ゴセイブラック、ゴセイイエロー(と彼等に憑依したネガタロス等三人)が駆け付ける。

 

『彼奴がイマジンを蘇らせた犯人なの!?』

 

『それだけじゃない、奴は天装術をも吸収する力を持ってる。』

 

『な、何だと!?』

 

『それじゃあ、あたし達の攻撃は殆ど封じられたも同然じゃない!!』

 

ゴセイブルーから黒仮面の人物がイマジンの蘇生能力だけでなく、天装術を吸収する能力を持っている事を聞かされて動揺する四人。天装術を吸収···即ちゴセイパワーを用いた技は全て通用せず戦法も大きく制限される事を意味するからだ。

 

『早々に戦意喪失か?この様子だと、私の悲願が叶うのも時間の問題だな。』

 

『この声は···救星主のブラジラ!?』

 

そんなゴセイジャー達の様子を嘲笑うかの様な声が聞こえ、それに聞き覚えのあるゴセイレッドは宿敵の名を口にするが···

 

『フフフ···!!』

 

『なっ···その姿は···!!?』

 

黒仮面の人物の背後より灰色のオーロラが出現し、そこからブラジラ「らしき」存在がその隣に歩み寄るが、これまで以上に異様なその姿に驚愕するゴセイジャー。しかし、ここで思いもよらぬ声が上がる。

 

『この気配···イマジンか!?』

 

『(何ですの!?あの動物の顔が混ざり合った醜い姿は···!!)』

 

『(うぇ〜···マジキモ〜···!!)』

 

『(またごちゃ混ぜか、忌々しい···!!)』

 

ネガ電王FFとゴセイジャーの中に憑いた三人のイマジンがブラジラの異様な「姿」に三者三様ならぬ四者四様の悪評を飛び交いながらもこう告げた。

 

「B」を象った青い蜘蛛の巣の様な黒い全身に、蛇の形をしたドリル状の角を生やした四つの山羊の頭部が張り付いた両脚、長槍の様な角を生やした三つ首の馬が特徴の胸部、背中から生やした禍々しいドス黒い天使の翼、斧の様な角を生やした牛の頭部が特徴の両肩、そして刺々しい鬣をした獅子と黒い天使の翼の意匠を混ぜ合わせた兜を武装した様な頭部をしたその姿を、自分達と同じイマジンだと···。

 

『その通り。今の私はダークキメラヘッダーイマジンのブラジラ···!!』

 

『クウガの次はイマジンかよ!!』

 

『どこまで節操が無いのよ!!』

 

嘗て自分が使役していたダークヘッダー達をイメージとした姿「ダークキメラヘッダーイマジン」と名乗るブラジラに対し、ブラックとイエローのランディック兄妹は相変わらずの無節操ぶりを非難する。

 

『しかし何故だ。あの時お前は俺達と闇影によって完全に消滅した筈···何故また復活している!?』

 

『ふっ···あのクウガオーブには完全に破壊された瞬間、一度だけ仮面ライダーの世界の怪物として転生する能力が秘められていてな、私はその力で今の姿として蘇ったのだ。』

 

『あのオーブにそんな力まで···!?』

 

『尤も、肉体がイマジンと化した為、今や天装術が使えなくなってしまったがな。』

 

ダークキメラヘッダーイマジン(以後ブラジラI)が今の姿を得たのは消滅の際、クウガオーブの秘められた更なる力による恩恵だとブルーからの疑問に答える。しかし、同時にそれは完全に護星天使では無くなる事を意味し、天装術が使用不可となったのだと、復活のデメリットを零す。

 

『嘘言わないで。だったらあんたが纏っとるそれは何よ!?』

 

『ふっ···そう、確かにイマジンとなった今の私は天装術は使えず、このエネルギー···ダークゴセイパワーを自力で生み出す事は出来ない。だが···!!』

 

しかしイエローはそれを出鱈目だと糾弾する。何故ならブラジラIの身体には黒いエネルギー···生前自身が使用していたダークゴセイパワーが纏われていると言う不可解な現象が起きている。その疑問に答える様にブラジラIが黒仮面の人物に視線で促すと···

 

『これは···ダークゴセイパワー···!?』

 

『それがブラジラに···!!』

 

彼(?)の身体からダークゴセイパワーが発生し、それがブラジラIの方へ流れ込んで行く。これが、イマジンでありながらブラジラIがダークゴセイパワーを有している理由だ。

 

『その通り!この強救者(サプライヤー)のダクシドにはあらゆるエネルギーを吸収し、ダークゴセイパワーとして変換、あらゆる者に与える能力を持っている!!』

 

(あらゆるエネルギーを···まさかダークゴセイパワーを作り出す為に自然エネルギーを使って死んだイマジンを···!?)

 

ブラジラIから黒仮面の人物···強救者のダクシドの能力を聞いたネガ電王FFの意識内のリョウタロウは、ダークゴセイパワーを生成するべくネガー・エンドの楔周辺の自然エネルギーを用いて死んだイマジンの蘇生に利用した事に気付く。

 

『そして、そこの仮面ライダーがイマジンを倒す度にダークゴセイパワーが発生し、それがこのダクシドに還元される、と言う訳だ。』

 

(そんな···じゃあボク達はダークゴセイパワーを作る為の手助けをしていた事に···!!)

 

イマジン復活の真相を聞いた精神内のリョウタロウは時の運行を守るべくイマジンと戦い続ける事で、知らぬとは言えブラジラIの片棒を担いでいた事実に愕然とする。

 

『貴様···究極の悪を目指すこの俺様を勝手に利用しやがって···落とし前として命を貰ってやる!!』

 

(お、おい!!俺の身体で勝手に動くな!!)

 

ブラックの精神内のネガタロスは、究極の悪を目指す自分をも利用された事に怒りと屈辱を感じ、その「落とし前」をつけるべく身体の所有権を乗っ取り、ランディックアックスを構えてブラジラIに向かって行く。

 

『······っっ!!』

 

『何っ!!?』

 

(彼奴···自分からブラジラの盾に···!?)

 

『フフフ···私が命じずとも自ら身を挺して守るか···実に使える「仲間」だよコイツは···!!』

 

しかし、ダクシドがブラジラIの正面に突然立ちNブラックの振るうランディックアックスの一撃をクロスさせた両腕でガードするもその傷から血を流す。自主的に自分の「盾」となりダクシドに対して、ブラジラIはそれを「仲間」だと嘯く。

 

(違う···そんなの「仲間」なんかじゃない!!)

 

『仲間と言うのは、お互いに信じ合い、助け合う関係だ!!自分にとって都合の良い「道具」の様に扱うお前のそれは間違ってる!!』

 

「仲間」だと口にしながら、生前同様自分以外の存在全ては自分のみが利を得る為の犠牲となるのが当然と言う身勝手且つ傲慢な思考が目に見えるブラジラIの言葉に、ネガ電王FF内のリョウタロウとレッドは真っ向から否定する。

 

『蘇ってまた地球を苦しめるのなら、もう一度お前を倒す!!そして、繋がった二つの世界も時間も元に戻す!!』

 

『フン。出来もしない事を意気込むのは勝手だが、ダクシドにお前達の天装術が通用しないのは先程証明された筈。そして、私にダメージを与えてもダクシドの能力で無限に回復する。どうやって私達を倒すつもりだ?』

 

『くっ···!!』

 

しかし、天装術での攻撃は全てダクシドが盾となりダークゴセイパワーとして吸収され、それを掻い潜って仮にダメージを与えたとしてもエネルギーを分け与える能力により実質無敵に近しい自分は倒せないと、意気込みを嘲笑うブラジラIにレッドは歯噛みする。

 

『皆、ダクシドを倒す手段はあるかもしれない。』

 

『え···?』

 

『可能性は低いが、さっきの戦いで手掛かりを掴んだ。それは···』

 

ブルーは先の戦闘でダクシドへの攻略方法があるとブラジラI達に聞こえない様仲間達に伝え、話し合いが終了するとゴセイジャーとネガ電王FFは改めて倒すべき敵を見据える。

 

『勝てぬと知っても尚無駄に足掻くか。』

 

『無駄かどうか、やってみなくちゃ分からない!!行くぞ、皆!!』

 

『『『『おぉっっ!!!!』』』』

 

『はいっ!!』

 

『仮面ライダー諸共消し去ってくれる!はぁっ!!』

 

レッドの掛け声と共にそれぞれの武器を構えて駆け出すゴセイジャーとネガ電王FFな対して、ブラジラIは彼等を一掃するべく片手から黒いエネルギー弾を放つが···

 

『ディフェンストリームカード!天装!』

 

【EXPAND!SEAICK-POWER】

 

『······っっ!!』

 

『性懲りも無く目眩ましを···!!』

 

ブルーが発動したディフェンストリームの水流の壁に直撃、爆発により彼等の姿を覆い隠す程の水霧が発生と、以前と同じく視界を遮断する戦法にダクシドとブラジラIが憤慨していると···

 

『はぁぁっっ!!』

 

『······っっ!!?』

 

水霧の中より現れたイエローの奇襲攻撃により、ダクシドは回避する間もなくダメージを受ける。しかし、ゴセイパワーを込めた攻撃を無効にするダクシドに何故通用したのだろうか?

 

『すっご!モネモネに憑いて引っ掻いたらマジで効果あったみたい!!』

 

(これなら、いける···!!)

 

そう、今の攻撃はモネモネことイエローに憑依したペルシアによる物だった。よく見ると攻撃に用いた武器はランディッククローでは無く、彼女が使っているペルクローである。

 

『無駄話をしている暇は無くてよ!!』

 

『···っっ!!』

 

そこへ更に、Pイエローの軽口を諌めながら水霧から現れたピンクの持つスカイックショット···では無く、カプリールドを武装したピンクの放つ灰色のエネルギー弾がダクシドに被弾する。

 

(スッゴい!!ハイドの言った通りね!)

 

『えぇ。どうやら天使様のお力は防げても、我々イマジンの力までは防ぎ切れない様ですわね。』

 

Pイエローと同じくこのピンクもカプラが憑依している状態である。確かにダクシドにはゴセイパワー「だけ」の攻撃は通用しないが、憑依したイマジンの力が伝播されたそれまでは無効化出来ない。

 

先程のネガタロスに憑依されたブラックの攻撃が通用した事に着目したブルーはそれに気付き、ディフェンストリームで発生した水霧に紛れてネガタロス等イマジンを憑依させた仲間に奇襲を掛ける作戦を立てたのだ。

 

『おのれ···くっ···!!?』

 

『ブラジラ、今度と言う今度こそ俺達がお前を倒す!!』

 

『流石のお前もダクシドのサポートが無ければただのイマジンと変わらない!!』

 

『拙者達も居る事を忘れるな···!!』

 

『燕忍者じゃないが、礼は存分に返してやるから覚悟して受けな!!』

 

ゴセイジャーに憑依したイマジンに戦わせると言う、ダクシドへの攻撃を有効にした奇策に憤慨するブラジラIだが、レッドとブルー、そしてネガ電王FFとブラックに憑依したネガタロスからの同時攻撃に防戦一方となる。

 

『···ッッ!!図に乗るなっっ!!』

 

『『『ぐああぁぁっっ!!?』』』

 

しかし、肉体上イマジンとは言え腐っても元護星天使。ブラジラIは僅かな隙を突いて自身の身体を鋭い突起だらけの複数の動物を交えた頭部を模した巨大な姿に変形、突撃してレッドとネガ電王FF達を蹴散らして宙を舞う。

 

『フフフ···私自身がヘッダーの真似事をするのは少々屈辱だが、これはこれで中々使える能力だな···!!』

 

嘗て自身が使役していたダークヘッダー···その集合体をモチーフにした「ヘッダー形態への変形」する能力に不満を溢しながらも、攻防を兼ねたその強力さに利便性を感じ取るブラジラIだが···

 

『そうはいかねぇ···よっっ!!』

 

『何···ぐああぁぁっっ!!?』

 

(おいコラ、黒鬼野郎!!武器を投げんな!!)

 

何時の間にか背中に天使の羽根を生やして空中へ飛翔したNブラックの投擲したランディックアックスにより数本突起が折れ、身体に刃が突き刺さり地上へ落下して行く。しかし、プライドを傷付けられた究極の悪を目指す男がその程度で終わらせる筈が無い···。

 

『逃さねぇよ···!!』

 

【OUTBREAK!LANDICK-POWER】

 

『ぐぅっっ···き、貴様···何を···!?』

 

『言った筈だ。受けた礼は存分に返すとなぁっ!!』

 

『グガァァァァッッッッ!!!?』

 

何とNブラックは翼を解除してブラジラIの方へ落下しつつテンソウダーにカードを装填し、ランディックの天装術・ロープラントによる植物の蔦で標的を捕縛して引き寄せられる様に接近し、ゴセイブラスターをゼロ距離で数発銃撃して地面に叩き付けると言う苛烈な戦法を取った。

 

『ふっ···元は天使と言っても所詮はただのイマジン。別格な俺様を虚仮にするなんざ十万年早ぇんだよ···!!』

 

(倒そうとしてんのは良いけど、やり方が過激過ぎるだろ···。)

 

『ネガタロスって、何時もあんな感じで戦ってるの···?』

 

『恥ずかしながら···。』

 

(ま、まぁ···何時もはここまで激しくないんだけどね···。)

 

倒れ伏したブラジラIを足蹴にしながら嘲笑うNブラックのあまりにダーティな戦法に、精神内のアグリとレッドは引き気味になり、ネガ電王FFはそんな彼等に対して返す言葉も無く、精神内のリョウタロウは一応のフォローを入れた。

 

『フ···フフフ···!!』

 

『??何笑ってやがる?死期が近付いて気でも触れたか?』

 

『これが笑わずにいられるか···お前達が私の予想通りに動いているのを思うとな···!!』

 

『どういう事だ···!?』

 

ダクシドからのエネルギー供給を防がれ、一方的にダメージを負い圧倒的に不利なのにも関わらず、自分が「思い描いた戦況」だと笑うブラジラIにブルーは訝しむ。

 

『予想通りだと?はっ、寝言は後で言いな···地獄に堕ちてからなぁっ!!』

 

しかしNブラックには戦況を読めていない敵の戯言にしか聞こえず、王手を掛けるべくブラジラIにランディックアックスを振り下ろす···。

 

 

『······っっ!!』

 

『いよいよ最期の時ですわね···。』

 

『リョウタロウやアラちー達も終わりそうだし、こっちもさっさとケリをつけちゃおっか!』

 

そんな中、イマジンの力を無効に出来ず度重なる攻撃で膝を着く程体力を消耗し、身体から黒い煙を出すダクシドを前に、CピンクとPイエローは止めを刺す体勢に入るが···

 

 

 

『フフフ···ダクシドよ!私を守れ!!』

 

『······!!』

 

『『((消えた!!!?))』』

 

ブラジラIの命を聞き、何とダクシドは全身から黒い煙を起こして一瞬で姿を消し去り···

 

『一瞬でブラジラの前に移動した!?』

 

『待てネガタロス!攻撃を中断しろ!!』

 

『今更遅ぇ!!』

 

そして、今ブラジラIに止めを刺さんとするNブラックの目の前に移動し、ランディックアックスの一撃が着用している煙室扉の仮面に直撃、真っ二つに割れてその素顔が明かされる···。

 

『なっ···てめぇは···!?』

 

(嘘···だろ···!?)

 

『馬鹿な···!?』

 

(そんな···どうして···!?)

 

『何故お前が···!?』

 

 

 

『······。』

 

『闇···影···!!?』

 

ダクシドの仮面の下の正体···それは、嘗てゴセイジャーやネガ電王と共闘した仮面ライダーディライトこと煌闇影だった···。

 

『フフフ···ハッハッハッハッ!!どうだ、仲間との感動の再会は!?』

 

『は···?何で···何でディライトが死んだイマジン生き返らせて彼奴に味方してる訳!?マジイミフだし!?』

 

(私だって分からないよ!!何で闇影がブラジラの味方に···!?)

 

『これは一体どういう事ですのディライト!?』

 

『······。』

 

(待ってカプラ、闇影の様子がおかしいよ。何て言うか···まるで感情の無い人形みたい···。)

 

ダクシドの素顔を見て愕然とするゴセイジャーやチームネガライナーを嘲笑うブラジラIの声など気にする間もなくPイエローと精神内のモネは動揺し、Cピンクは何故悪事に加担したのかをダクシド···否、闇影に呼び掛けるが、精神内のエリの言う様に、ハイライトの無い瞳に、生気を感じない等、今の彼にはまるで「人形」の様に感情が無い···。

 

『まさか···ブラジラに操られているんじゃ···!?』

 

『フフフ···さぁどうする。先程の様にダクシドを足止めしている間に私を倒すか?そうすれば勝てるかもしれんぞ?尤も、同じ手は通用しないがな。』

 

『くっ···!!』

 

ダクシドにはゴセイパワーによる攻撃は効かない以上、先程と同じ戦法を用いれば勝てる可能性は高い。だが、ダクシドの正体がレッドの見解通りブラジラIに洗脳された闇影だと知った今、攻撃出来ずにいる。

 

『攻撃をしないのならば、そのまま仲間の手に掛かって死ぬが良い。ダクシド、ゴセイジャーと仮面ライダーを始末しろ!!』

 

『······!!』

 

ブラジラIに命じられるまま、闇影(ダクシド)は右手を伸ばしてゴセイジャーとネガ電王に攻撃を仕掛けようとするが···

 

『レオンレイザー!!』

 

【ATTACK-RIDE···LASER!】

 

『······ッッ!!?』

 

そこへ別方向から赤と水色、二色の光線が発射された為、怯んで攻撃を中断する。

 

『此処からは、私のターンだ。』

 

『ゴセイナイト!』

 

「ったく···どう転んでも騒ぎを起こすのがお好きな死神サマだ事で。」

 

「まぁまぁ、それが彼の取り柄の一つって事にしときましょ。」

 

『てめぇ等は、マスターパスを狙った強盗二人組!!』

 

二色のレーザーを銃撃した正体···一体は白銀の獅子をモチーフにしたロボット···もとい、グランディオンヘッダーこと宿命の騎士・ゴセイナイト。もう一人は嘗てネガ電王の世界にてマスターパスを奪おうとした仮面ライダーディスティールこと戴問周と仮面ライダーディシーフこと彩盗巡···。

 

『ゴセイジャー、何をしている!?何故敵を攻撃しない!?』

 

『違うんだ。あの黒フードの男は、ブラジラに操られた闇影なんだ!!』

 

『何···!?』

 

敵に対して攻撃をしないゴセイジャーに指摘するゴセイナイトだが、レッドからその相手がブラジラに洗脳された闇影だと聞かされて驚愕していると···

 

「···どうやら一旦退かないと駄目みたいね···。」

 

【ATTACK-RIDE···SMOKE!】

 

戦況が芳しくないと判断したトキナが発進させたネガライナーが汽笛を鳴らしながらこちらに接近して来るのを目にした巡は、ディシーフドライバーにカードを装填、ディシーフスモークの赤い煙幕を発生させて周囲を囲んでいる隙に、ゴセイジャーとチームネガライナーの面々諸共ネガライナーに乗車して姿を晦ませる。

 

『逃げたか···まぁ良い。奴等がどう足掻こうとも、私の計画に支障は無い···絶対にな···!!』

 

『······。』

 

ブラジラIは退却したゴセイジャーやネガ電王の抵抗があろうとも自分の計画の弊害にはなり得ないと確信しながら、闇影(ダクシド)が発生させた黒い煙によりこの場から姿を消す···。

 

 

 

ーネガライナー・車内

 

 

「ダクシドが···ブラジラに操られた闇影さんだったなんて···!!」

 

これまで倒して来たイマジン達をダークゴセイパワーに変換させるべく蘇生した強救者のダクシド···その正体が闇影だと知り、リョウタロウを初めとした一同(盗賊コンビとゴセイナイトを除く)は意気消沈している。

 

「そう言えば···巡と周はどうしてこの世界に来たの?」

 

「黒深子ちゃんから闇影君を捜してってお願いされちゃってね。手掛かりとして彼女の家の前に落ちてたこれに彼がどの世界に居るのかが解る機能があるみたいで、調べてみたらこの世界に反応があったのよ。」

 

アラタから何故この世界に来たのかを尋ねられた巡は、黒深子からの頼みにより闇影を捜す事となり、その唯一の手掛かり···闇影が落としたカオスタッチにはディライトドライバーとの連動データがあり、ドライバーの持ち主がどの世界に居るのかを示す機能が内蔵されており、それを頼りに訪れたらしい。

 

「本当なら野郎がどうなろうと知った事じゃねぇが、彼シャツ状態で泣きじゃくる美少女からのお願いなら聞かない訳にはいかないからな。」

 

「((彼シャツ状態って何···?))」

 

元々周は闇影の捜索をする気等更々無かったが、「何故か」闇影のYシャツを着込んだ彼シャツ状態の黒深子から泣いて頼まれた事から已む無く引き受けたのだと返す。尚、黒深子の彼シャツ状態について内心ツッコむアラタとリョウタロウは疑問を抱く事になるが、何故そうなったのかはお察しください。

 

「そんな事より···どうやって闇影をブラジラから取り戻せば良いんだ!!」

 

「私達護星天使の攻撃だけじゃ今の闇影は倒せない···。」

 

「ブラジラに集中したとしても、奴に操られた闇影が全て庇うだろう···。」

 

「そもそも闇影を···仲間を傷付けるなんて、私達には出来ないよ···!!」

 

ブラジラIに洗脳された闇影を救う事に頭を悩ませるアラタ以外の四人。ダメージを与える手段は分かっている。ブラジラIへの攻撃は自らが盾になり尚且つダークゴセイパワーを供給する以上、闇影との交戦は避けられないのも分かっている。だが、共に戦い絆を深めた仲間に刃を向ける真似をどうして出来ようか···。

 

『チッ···これだから正義の味方サマは困んだよ···!!倒す敵が仲間だから戦えねぇなんて、足手まといもいいとこだ···ブグゥゥッッ!!?』

 

「あんた達の気持ちも分かんなくはないよ。あたしだって出来れば闇影を傷付けたく無いし、あんた達やリョウタロウにそんな真似はさせたくない。でもね···このまま何もしないでいても事態は変わらないし、放っとけば取り返しのつかない事になる。」

 

闇影と戦う事に消極的になるエリ達を見て貶し出すネガタロスの顔面に再度裏拳を叩き込んで気絶させたトキナは、そんな彼等の心境を理解しつつ発破を掛ける。手を拱けば闇影は永遠に取り戻せず、二つの世界や時間は消滅すると言う、最低最悪の終着駅(けつまつ)に辿り着く···と。

 

「皆、諦めちゃ駄目だよ。今此処で俺達が諦めたら二つの世界も時間も救えないし、闇影も取り戻せない。戦う事でしか闇影を救えないのなら、戦うしかないよ!」

 

唯一諦めていないアラタは、闇影を救えるのなら闇影と戦う覚悟を決め、エリ達に呼び掛ける。嘗て闇影と同じくブラジラの手により洗脳されゴセイナイトを救い出した時の様に。

 

『オーナーとやらから聞いた話によれば、そこの怪物···イマジンの攻撃で消耗した仮面ライダーディライトから黒い煙が出たようだが、もしかしたらそれはダークゴセイパワーでは無いのか?』

 

「!!そうか···もし闇影がダークゴセイパワーで洗脳されていたのなら···!!」

 

「ダークゴセイパワーを全部消耗させてしまえば···!!」

 

「闇影が元に戻るかもしれねぇ!!」

 

「アラタがゴセイナイトにやった時みたいにね!!」

 

トキナから事情を聞いたゴセイナイトから、イマジン憑依時の攻撃により闇影の身体から発生した黒い煙の正体···それこそ彼を洗脳しているダークゴセイパワーでは無いかと言う推測を聞き、同じく洗脳されたゴセイナイトの時同様、ダークゴセイパワーが尽きるまでダメージを与え続ければ洗脳が解除されるのでは、と闇影を救える可能性を見出すエリ達を見て、アラタは何時もの口癖を口にしようとしたが···

 

「「「「とにかく、やってみる!!!!」」」」

 

「···でしょ?」

 

「あ〜···うん!!」

 

先に言われてしまって呆気に取られるが、仲間の決意が固まった事に笑顔で肯定する。

 

『アラちー達、やる事決まってテンションアゲアゲじゃん♪』

 

『天使様が為すべき事をお決めになられたのなら···』

 

『我々は全力で力を貸すのみ···!!』

 

「そうだね···行こう、皆!!」

 

アラタ達が闇影を救う手立てや決意を固めたのを見て、リョウタロウとネガタロス以外の三人も全力で彼等と共に戦う決意をした。

 

『(そう都合良く行けば良いがな···。)』

 

意識を取り戻したネガタロスは、悪の立場にいた経験から「何か」を予感し、含みのある意見を内心溢す。このまますんなり此方の思った通りの路線に進めるのか···と···。

 

「(それにしても···奴等はダークゴセイパワーとやらで何を仕出かすつもりなんだい?)」

 

トキナも、そもそもブラジラIは態々闇影を洗脳してまでダークゴセイパワーを生み出す目的は何なのかを考え込んでいた。

 

「(この黒い煙が何か関係しているのかい···!?)」

 

ネガライナーの車窓から見える何時もの景色に普段見慣れない物···周辺を高範囲で霧の様にうっすらと覆っている、闇影を洗脳していたであろう黒い煙と似た様な物を目にしながら···。

 

 

 

ー???

 

 

「ウクク···そうかい、連中にダクシドがディライトだって知られたのかい。」

 

『だが、奴等なら必ずディライトの救出に躍起になる。それも計算の内だがな。』

 

周辺全て灰色に統一されたカラーリングを除けばネガライナーの車内に似た場所にて、創士はブラジラIからダクシドの正体が闇影だとアラタやリョウタロウ達に知られた事を聞くが、ブラジラI同様それも想定内だと軽く笑う。

 

「奴等がイマジンを倒し続けてくれたお陰で、ダークゴセイパワーは時間の中にまで徐々に浸透して来た様だし···いよいよ最終段階に入るね。」

 

『ああ、そうだ。もうすぐ···もうすぐ私の目的は達成される···。私が理想とする「地球(ほし)」が創られるその時が···!!』

 

トキナの推測通り、時間の中で蔓延しつつある黒い煙はダークゴセイパワーだった。それこそが創士のシナリオ通りであり、自身の最終目標でもある、嘗て破綻した己のみが理想とした地球を創成する「地球救星計画」···それが後一歩だと確信しブラジラIは笑みを浮かべる。

 

「(ウクク···精々楽しい夢でも見てなよ。救星主崩れ君♪)」

 

そんな様子を見て「救星主崩れ」だとブラジラIを内心嘲笑う創士。創士にとって、ブラジラIすらも自分が思い描く「闇のシナリオ」の小道具に過ぎない様だ。

 

「(物語はいよいよ最終章···彼等がどんな闇を見せてくれるか楽しみだよ···ウクク···!!)」

 

「闇のシナリオ」も最終章に突入···その終末の先にアラタやリョウタロウ達、そしてブラジラIが如何なる(ぜつぼう)を見せるその時を待ち侘びながら創士は一人笑みを浮かべる···。

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