仮面ライダーウォーズ   作:ルマ

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今回も結構説明が多いですが、戦闘もあります!そしていよいよ彼らも動き出す…


第十一話 僕/俺だけの、仮面ライダー。

難易度WARS…挑戦するための条件は唯一つ、現実で仮面ライダーに変身していること。ウォズさん曰く最高難易度でありながら、訓練場でもあるというこの難易度だが…

 

「どうやって訓練するんですか…ソシャゲーですし指しか鍛えられないんですけど?」

 

早速僕の口から質問が飛び出た。当然だ。このゲームは基本スマートフォンでキャラクターを操作するゲームでVRの機能は無いはず。それに今の時代はそこまでVRが発達しているわけではない。それを聞いた士さんは手招いて再びエレベーターに僕たちを乗せる。ウォズさんも一緒についてきた。

士さんは4、5、3、1、4、5の順番で階数を押した。するとエレベーターはものすごい勢いで降り始める!

 

「うわあああああ!!??」

 

ウォズ「うおっと…」

 

士「ふっ」

 

標華(どうしたんだろうみんな?)

 

あまりの勢い、それはジェットコースターのように速かった。体感で10分くらい続いたこの感覚は次第に勢いが弱くなって、やがて完全に静止したのちエレベーターの扉が開かれた。開かれたと同時にヘロヘロになりながらエレベーターから出て膝をつく。数年ぶりに大絶叫をしたので、咳が出てしまう。そんな僕の横を楽しそうに標華さんが話しかけてきた

 

標華「大丈夫?或刻」

 

「なんで標華さんは大丈夫なんですか」

 

標華「そこまでびっくりするほどだったかな?」

 

「嘘でしょ…?」

 

思わずそうこぼす僕だったが立ち上がると同時にウォズさんが言った

 

ウォズ「すごいな。あのエレベーターの速度は誰でも一度はびっくりするものだと思っていたが」

 

「ウォズさんは驚いたんですか?」

 

ウォズ「あれは流石に驚かない方が難しいと思うよ」

 

顔を少し横に向けながら言うウォズさん。顔を覗くと少し苦い顔をしている。士さんの方はというと一切表情を崩さずスタスタと歩いて行って、目的の場所へ向かって行っていた。そのあとを標華さんは興味深そうに着いていく。僕は頭をぶんぶん振って、3人についていった。とあるドアの前に着くと、士さんは自身の職員カードを電子ロックに掲げる。少しの沈黙の後、ピピッとロック解除音が鳴ってドアが自動で開いた。その先にあったのは…

 

士「これが、ウォーズVRだ」

 

目の前にあったのは大きな人1人分は入るだろうカプセルが5つほど置かれていた。おびただしい程の配線があるが綺麗にまとめられており中央にあるモニターには仮面ライダーウォーズのタイトル画面が表示されている。

 

「このカプセルで、仮面ライダーウォーズの中に…?」

 

ウォズ「そう…門矢士のオーロラカーテンの力を応用して、ゲームの中に君達を送る」

 

標華「そんな大それたことができるんですか!?」

 

士「せっかくだ、試してみろ」

 

いつの間にか先に着いてキーボードを操作していた士さんはenterキーを押した後、士さんに言われるがまま僕はスマホで仮面ライダーウォーズを起動、モニターすぐ横に置いてあるスマホホルダーに差し込む。そしてカプセルの中に入った。

 

士「ウォーズVR起動」

 

その声とともに、僕の意識は現実世界からフラッシュアウトする…

 

ーウォーズ 市街地エリアー

気がつくと、僕はクロスドライバーを装着した状態で市街地エリアに立っていた。よくイベントクエストやメインクエストでお世話になっている場所だ。何度か目を擦って、ほっぺたをつねってみる。痛みはある。不思議に思っていると左上に何か緑色のゲージが0.5減った。残り999となっている。このゲージ、ひょっとして…

 

ウォズ「お察しの通りさ、プレイヤー アル」

 

突如空間上にウォズさんの声が響き渡った。

 

「ウォズさん!?てことはやっぱりここは…」

 

ウォズ「そう、今君は仮面ライダーウォーズの中にいる。そして、もうわかっているとは思うが改めて説明しよう…君が変身する仮面ライダークロスライジングは、君がこの仮面ライダーウォーズで創り上げた、『君だけの、仮面ライダー』だ」

 

「僕だけの、仮面ライダー…」

 

すでに何回か変身しているとはいえ、改めてそれを、ジオウの祝辞をしていたウォズさんに言われることは1人の仮面ライダーファンとしてこれ以上にない嬉しさが込み上げてきた

嬉しさに浸っていると、目の前に1人の人型のデータが出現しそれはやがて、マグマドーパントへと変化を遂げた

 

士「チュートリアルがてらにやってみろ」

 

標華「或刻!やっちゃえ〜!」

 

標華さんの応援で心に火がついて、僕はゼロワンと一号のカードを取り出しながら宣言した!

 

(今の僕は、負ける気がしないッ!)「変身!」

 

こうして、本来だったら絶対に体験出来ないゲームの中での戦いに心を踊らせながらも、真剣に向き合いながら繰り出していくのだった。

 

 

ー同時刻 とある研究所ー

三者side

とある研究所にて、男、極血はモータリティに変身していた。そんな彼の周囲は白い壁に包まれ、人の形をした的が無造作に置かれている。一つだけ、部屋の上部には大きなガラス窓があった。その中では多くの研究員が専門用語を使いながらモニターを操作している。

しかし一人の研究員が窓ガラスの前まで来ると、マイクを使いモータリティに話しかけた。

 

研究員「君が今身に着けている『仮面ライダーモータリティ』は、君がオルタネイトヒストリーヴィランズ…やっぱ長いな、通称AHVにて歴代最高得点を手にした君のために我々が創り上げた、君だけの、仮面ライダーだ。当然、そんな力を提供してあげたのだから、我々の計画にも協力してもらう義務が生まれる。そこは分かってるよね?」

 

モータリティ「分かってるさ、こっちの世界じゃ信用が全て…だろ?ジョウゲンさん」

 

ジョウゲンと呼ばれた男は、不敵な笑みを浮かべ再び話し始める。

 

ジョウゲン「そう、信頼関係は大切さ。そこでその信頼関係を深める第一歩としてこの実験を行ってもらいたい。戦闘データ採集ではあるけど、今回は試し打ちとして、単なる的にしておいたよ。」

 

モータリティ「おいおい、俺はすでに実践を経験済みだぜ?そんな俺に単なる的当てで満足しろと?」

 

ジョウゲン「まぁまぁいいじゃないか。これから難易度を上げていくから」

 

モータリティ「りょーかい。んじゃ、lets start」

 

部屋全体にブザーが鳴ったと同時に、モータリティは右手に持っていたモータリティシューターを右に向け引き金を引いた。

 

モータリティ(世界でただ一つの、『俺だけの、仮面ライダー』楽しませてもらうぜ!)

 

仮面の下で、極血は笑っていた

 

ーウォーズ 市街地エリアー

 

マグマドーパントは全身を赤く輝かせ、右足を踏み込んだ。踏み込んだ場所を起点に地面が割れマグマが湧き始めクロスライジングの元へ迫ってくる

それを横に受け身をすることで回避し、お返しとばかりにジャンプしてマグマドーパントの元に着地して、左ストレートを繰り出す。

 

「まだまだ!」

 

そこからフックを時折含めながらパンチのラッシュでマグマドーパントに攻撃の隙を与えないようにする。

 

マグマ「グルァ!」

 

マグマドーパントはその攻撃に少しづつ苛立ち始めたのか、今度は体内でマグマを溜め始める…

 

(まずいっ)

 

すぐにラッシュを止めて、距離をとる。

ドガーン!!

それと同時に大きな爆発がマグマドーパントを中心に発生した。

 

「おわわわっ!?」

 

僕はその爆風を、ちょうど近くにあった大きなビルの中に入ることで防ごうとしたが、予想以上に規模が大きくゴロゴロと転がりビルの壁に全身をぶつけた。左上の緑のゲージ…体力ゲージは変身したことで1000から4000に上がっていたものの、今ので3245まで下がってしまった。

 

「痛った…この難易度ってまさか」

 

士「言ってなかったか、これがウォーズだ」

 

通信越しでさらっと言われる。

 

「ですよね…仕方ない、炎には炎!クロスアップ!」

 

ライダーシステムライジング!クロスアップ!ブレイブドラグレッド!

 

龍騎とセイバーブレイブドラゴンのカードを使用する事で、ブレイブドラグレッドへと形態変化をした。

すぐにドラグソードを手にしてビルの割れた窓ガラスから飛び降りながらマグマドーパントを視認する。

当のマグマドーパントは、手から火炎弾を生成し僕に投げてきた。

 

「でやっ!」

 

その火炎弾をドラグソードによる上段切りで真っ二つにし、直撃を避けた。真っ二つに別れた火炎弾はそのままビルの壁面に直撃し小さいながらも爆発を起こす。

 

地面に着地すると同時に下段から上段へと袈裟斬りを繰り出し、そこから腰を捻りながら横一文字に切る。

 

マグマドーパントは切られると大きく後ろに交代。その隙をついて、ベルトのスイッチを一回押した。

 

パワーアップ!ブレイブドラグレッド!

 

音声が鳴り終わると、右腕に炎が集まり右腕にあった甲冑をパージさせる。中からはまるでドラゴンの鱗を思わせるような籠手が出現。ドラグソードを左手に逆手で持ち、右手に力を集中させ突きだす!

 

「ドラゴン・ワンダー!!」

 

突き出した右腕からドラゴンの形をした炎が出現し、マグマドーパントめがけて突進していく。直撃したマグマドーパントは効果は半減したものの、かなりの大ダメージを与えたみたいだ。

 

「これで決める」

 

カードを入れ替え、クウガライジングタイタンとバスター玄武神話を使用する。

 

「クロスアップ」

 

ライダーシステムライジング!クロスアップ!タイタンメソロジー!

 

オッドアイが光ると同時にベルトのスイッチを3回押した

 

ライダーパワーコンプリート タイタンメソロジー

 

前回は巨大な紫電剣 土豪を振ったが、今回は握ったと同時に柄についているトリガーを押すことで巨大化を無くし、土と電気の力がそのまま蓄積されて、マグマドーパントの方へ一歩、また一歩と歩いて行く。

マグマドーパントの方は、そんな様子を好機とばかりに両手から火炎弾を闇雲になげつけてくる。

が、そんなのは一切効かないとばかりに僕は紫電剣 土豪を片手で持ちひたすらに歩き続ける。何度も鎧にダメージを受けるが一切進む足を緩めない。

 

「うぉりあっ!」

 

紫電対極閃

カラミティタイタンと同じ技でダメージは負うものの、スーパーアーマーである鎧を活かし必殺の一撃を放つ技。

剣が届く範囲まで近づいたその時、マグマドーパントへ突き刺す。

爆発が起こるかと思いきや、だらんとマグマドーパントは動かなくなり、そして静かにまたデータへと姿が変わりゲームクリアの文字が出ることで、この戦いは一先ずの終了を迎えた。

最後に見た体力ゲージは、500を下回っていた…。

 

ーとある研究所ー

極血、いやモータリティが実地試験をしている中、ある男がジョウゲンの元にやってきた。

 

ジョウゲン「おやおや、極血君の所の…えっと?」

 

ジョウゲンに聞かれると、その男はジョウゲンの前を通り過ぎ窓ガラスの方へ向かう

 

悠也「焉党 悠也(なりとう ゆうや)だ。大将って呼ばれてる。」

 

ジョウゲン「そうでしたか。では私も大将って呼ばせていただきますよ。」

 

悠也「勘弁してくれ。スポンサーにまで大将って言われちゃあ流石に背中痒いっての」

 

と言いながら鏡の方を見る。モータリティはと言うと一切疲れを見せず戦闘を継続している。

 

悠也「あいつ、やっぱすげぇな」

 

ジョウゲン「ええ、お陰でいいデータが取れています。やはりあなた達を財団本部に推薦して良かった」

 

悠也はジョウゲンに視線を向けると、そのままモニターを見た。

 

悠也「ソイツを創る為にデータを集めてるってことでいいのかい?」

 

そこには、新たな仮面ライダーの姿があった




新たな仮面ライダー…一体登場はいつなのか?
次回をお楽しみに!
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