仮面ライダーウォーズ   作:ルマ

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あけましておめでとうございます!
今年からも心機一転、頑張っていきます!
では、新シーズン開幕です!(ギーツ面白いですよね)


第十三話 その少女、令嬢で、フェンサーにつき。

遊園地で遊んでしばらくしたある平日、登校初日の課題の結果が廊下に張り出された。といっても成績上位10名の成績だけだが…。

 

(さてと、僕は入ってるかな?)

 

自分の順位を見ようと張り出されている場所へ向かう僕。そこへ向かう中、色々な生徒達の話し声が聞こえてくる。

 

生徒A「やっぱ俺らの学年一位は翔か〜、あいつを越せる気がしないって」

 

生徒B「マジでふざけんなよ…点Pの速度なんか知るかよクソっ」

 

生徒K「オンドゥルラギッタンデスカ!?」

 

生徒T「コノテストヨウシ、クッテモイイカナ」

 

…若干名とんでもないのがいたような気がするけど、気のせいと思う事にしよう。

張り紙のところに足を運んで、自分の順位が載っているかどうかを確認する。

張り紙は計4枚貼ってあり、一年用と二年、三年、そして全学年の物だ。二年の紙にある僕の順位は…7位だった。全学年の方には名前すら載っていない。

 

(7位かぁ。ま、まぁ高いかな?)

 

もっと頑張ろうと心に決め、同じく見に来ているであろう標華さんやみくさんを探そうとしてふとその姿が目に入った

 

壊占「うおおおおおおお!!!名前が入ってるぅぅぅぅ!!??」

 

そこには膝をつき、まるで世界が滅びを回避したときにあげるような雄叫びをする壊占さんがいた。

 

「な、何もそこまで喜ばなくても」

 

壊占「これが喜ばずにいられるか!ビリ争いをしていたこの俺が遂に10位だぞ!?」

 

あまりの喜びか、食い入るように顔を近づけながら熱弁してくる壊占さん。たまらず後ろに交代する僕は、自分でもわかるほどの引き攣った笑みで返事をする。

 

「そ、そうでしたね…でも、ライダーとしての仕事もあったでしょうに一体どうやって?」

 

点数が大幅アップした仕組みが知りたくて聞いてみると、今度は少し苦い顔をしながら話し始めた。因みにビリ争い云々は、まだ僕が関わっていないときでも耳に入る程よく先生に注意されていた程だった。

 

壊占「ああそれか、俺もあんまり使いたくなかったんだが」

 

「まさか…不正を」

 

冗談半分で言ってみると、壊占さんは驚いて

 

壊占「んなわけあるか!?あいつに頼み込んで勉強教えてもらったんだよ…」

 

「あいつ?」

 

壊占さんが指を指す。その方向から一人の女子生徒が歩いてきた。綺麗な黒髪をたなびかせ、まるでモデルのような歩きでやってくる彼女は、それまで順位について話していた生徒たちを一斉に注目させる。何人かは彼女のファンなのか、近づいてサインを貰おうとするが、すぐ横にいるSPと思われる人に阻まれている。その中でも一切真顔を変えず歩き続ける彼女が凄い

 

「あの人は一体…」

 

と小声で呟くと近くにいた同級生が教えてくれる。

 

生徒C「知らないのかよ!?あいつは凛動 翔(りんどうかける)凛動財閥の令嬢で常に成績トップ、スポーツ万能で才色兼備、将来はあいつの親がトップの会社に入社が決まってるなんて噂らしい」

 

生徒D「しかも、既に結婚相手が決まってるらしいで?政略結婚っちゅう奴やな」

 

「へ、へぇ…」

 

なんて相槌を打ちながら、邪魔にならない様に壊占さんと退いたところで気が付いた。

 

翔「……」

 

翔さんの目がこちらをじっと、獲物を見つけたかのような眼でこちらを見続けながら歩いてくる

僕というより、壊占さんをじっと見ていた。対する壊占さんはというと…

 

壊占「………。」

 

ずっと下を向きながらひたすら無言だった。

 

(こんな壊占さん見たことないんですけど!?)

 

上履きなので本来は聞こえにくい足音が、周りの喧騒もあるはずなのに、やけにはっきり聞こえる気がする。そして僕と壊占さんの前にやってきた。自分達よりかは少し身長が低いものの、その少し淡い茶色の眼はしっかりと壊占さんを捕らえており、そして…

ぽすんと、壊占さんの肩に手を置き、話し始める

 

翔「さ、いこっか。壊占君」

 

たった一言、言った直後には壊占さんの腕をSPが掴み引っ張っていく

 

壊占「ちょちょちょちょっと待ってくれ!まだ心の準備が!?」

 

翔「勉強教えてあげる条件だったんだけど?」

 

壊占「だけどお前の親になんて説明すれば!?」

 

翔「そこは僕がなんとかするから」

 

壊占「嘘だろぉぉぉ!!??或刻助けてくれぇぇぇぇ」

 

そのままずるずるとSPに連れていかれる壊占さんであった

 

「えっとあの…が、頑張ってくださいね?」

 

ー壊占sideー

 

発端は少し前、いつも通りガーディアンズの仕事を終え

た後そのまま家に直帰した。

そしていつも通りご飯を食い、寝ようとしたところで気が付いた。

 

「明後日、課題提出日じゃねぇか!?」

 

急いでデータで配られた課題達を見る…やばい、全く分からない。

教科書を見れば多少はわかるが、それでも量が多すぎる。本来は休み期間にちょくちょくやればよかったんだろうが、すっかり忘れていた。

 

「どうしたもんかな…」

 

とLINEの通知などを見ながら考えていると、そこで一人の名前が目に入った

 

「凛動…一か八かで頼むか!」

 

ーLINE画面ー

 

「凛動!突然すまん!課題が終わりそうになくて助けてほしい!!」

 

翔「うん!いいよ!」

 

ー現実ー

 

(あ、ありがたい…)

 

無事に連絡が取れたので勉強を教えてもらうことに成功する。後日、街にある図書館で教えてもらうことになるのだが、そこで事件は起きた。

勉強を教えてもらっている最中、それは突然言われた

 

翔「今日勉強教えようと思ったのは、理由があるの」

 

「…え、理由?」

 

翔「僕さ、実は縁談申し込まれてて。うちの親は了承したけど個人的に嫌いなタイプだから、どうにかして縁談を蹴りたいんだ。協力してね?」

 

学校では一切真顔で冷静さを貫く彼女だが、どういうわけかめちゃくちゃ明るい声色でとんでもないことを言い出してきた。このダブルパンチに思わず

 

「……はぁ!?」

 

そして時を戻して現在、俺たちは喫茶店に来ていた。翔は初めてだが、俺は今やすっかり顔馴染みとなったこの喫茶店「喫茶たちばな」で今後の作戦を練っている。

 

「んで、その縁談相手ってのは誰なんだよ?そいつの情報がなきゃ俺も作戦考えられねえだろ」

 

翔「そういえば言ってなかったっけ」

 

頼んでいた紅茶を一口飲むと、SPの一人に目配せをした。その合図とともにSPの一人…リアムさんはタブレットでいくつかの操作をした後、

 

リアム「こちらでございます。壊占様」

 

壊占「ど、どうも…」

 

と渡してきた。うわ何だこの違和感、名前の後に様つけられるのこんな違和感あったか?

そう思いながらもまずは相手を見ようとして…俺は目を疑った。

 

「なんだこの坊ちゃま感!?」

 

そこには顔面が見事に整っており、そこらの俳優顔負けなスタイルでスーツを着こなす青年が写されていた。

 

翔「名前は大賀一圭(おおがいっけい)、一回だけ面識があるんだけど典型的なお坊ちゃんでさ。事あるごとに自分の自慢ばっかで僕の話なんか一切聞こうともしなくてね。流石に恋人が居るって誤解させれば向こうも諦めるかなって」

 

「ああ成程、確かに…ってお前恋人いんの!?じゃあその人に頼めよ!」

 

翔「い、居ないから君に頼んでるんでしょう!?恋人役を君に頼みたいの!」

 

「あ、そういうことか。んでどうやって俺たちが恋人ってその一圭さんとやらに見せつけるんだ?」

 

そう聞くと、今度はリアムさんが話し始めた。

 

リアム「近日、大賀様主催の社交パーティーがあります。そこに凛動家も招待されているため、そのダンスパーティーの際、大賀一圭様ではなく壊占様と踊られることで婚約破棄の意思を示そうという計画です」

 

翔「正直、僕は行きたくもないんだけどね」

 

と言ってまた翔は紅茶を一口飲む。それでホッとしたのかため息を翔はこぼした。

それにしても、なぜリアムさんまで一緒にこの計画に加担しているのだろうか?

聞こうとしたその時、俺の携帯にメールが一通届いた。

士さんから、アナザーライダー(呼び方は統一することになった)が出現したと連絡があった。

 

「悪い、ちょっと出かける」

 

翔「あ、ちょっと!?」

 

「マスター!お金置いとく!」

 

と言ってそのまま走って出ていく。

でも俺はすっかり忘れていた…

 

翔「僕も行くんだけどな…」

 

翔の携帯にも、同じメールが来ていたことを

 

ー翔sideー

僕の元に、士さんから一通のメールが届いた

それを確認した後、リアムの目配せする。リアムはそれに頷くと会計に向かった。

店を出ると、走りながら仮面ライダーウォーズから僕の『変身アイテム』を、そして僕の『バイク』を、士さんに転送してもらうのだった…

 

ー或刻sideー

士さんからのメールを受け取り、僕は急いで変身し現場に急行した

現場の町外れにある廃倉庫では既にアナザーライダーとガーディアンズの隊員達による戦闘が行われており、多くの隊員が倒れている

 

「ここは僕に任せてください!皆さんは負傷された方の救護に!」

 

その声が届いたのか、隊員達はアサルトライフルなどの装備をしまい撤退を始める。

それを見届けながら、今回のアナザーライダーを目視で情報を集める。緑の複眼に腕、脚には毒針と思われるものが無数に無規則に突き出されている。ベルト思われるものは、真ん中にはZECTと書かれて、蠍のようなものが剣になっており、それを持っている。それを踏まえると僕の頭の中に一人のおぼっちゃまライダーが浮かぶ

 

「アナザー…サソード?」

 

Aサソード「ほお、これの名前か!素晴らしい…実に素晴らしい遊具だ!」

 

僕が呟くと、Aサソードは楽しそうに剣を振り回して攻撃してくる。

 

「うわっ!?それは危険なものです!急いで変身を解除してください!」

 

Aサソード「危険だと?私が初めて自分で買ったものに対して何たる侮辱、恥を知れ!」

 

剣を構え直すや否や、僕に向かって攻撃を再度仕掛けてくる!

それを避けつつ、反撃の機会をひたすらに探す僕だが

 

(これ、攻撃したら針に当たって逆にダメージ食らうんじゃ!?)

 

ならば一撃必殺を狙おうとタイタンメソロジーに変わろうとするが

 

Aサソード「ふっ!はっ!ヤァ!」

 

(変わる隙がないっ!?)

 

出鱈目に切っている様に見えて、その太刀筋は本物であることがわかる

そこへさらに乱入者が一人、少し大ぶりな一閃をなんとか避けた直後、凄まじいほどの弾幕が僕を襲った。

ズダダダダダダッ!!

地面に無数の弾丸が当たり、火花で一瞬視界を失ったところへ

 

Aサソード「とお!!」

 

「ぐあっ!?」

 

Aサソードの横斬りが炸裂、たまらず後ろに吹き飛んでしまい床に転がってしまう

せめて相手は見失ってなるものかとAサソードを見るが、その隣には先ほどの弾幕を放った主が…

 

「仮面ライダー…モータリティ!」

 

モータリティ「よお、前のリベンジマッチにきたぜ?」

 

Aサソード「む、私の楽しみを邪魔するな無礼者め。大人しく私の手伝いだけしているんだ」

 

モータリティ「…ちっ」(これだからボンボンのお坊ちゃんは嫌いなんだ。イラついて叩き潰すのも大将のメンツもあるし出来ねぇ)

 

モータリティは舌打ちをした後、横の壁に寄っかかる

Aサソードはそれを満足そうに見送るとこちらに目標を定め、ジリジリと近づいてきた

先ほどの攻撃の乱舞でダメージが蓄積されたのか、立ち上がれない…その時

 

ヒヒーン!!

 

3人「……え?」

 

僕とAサソード、モータリティの間を突如、壁をぶっ壊して一匹の馬がやってきた!

 

「って馬!?機械の馬!?」

 

形だけ見ると馬だが、よく見るとところどころに機械の関節部が見え、その黒いアーマー…どちらかといえば甲冑だろうかそれも上から被さっているのではなく、機械の外装のようになっている。

そこに跨っているのは…

 

翔「あれ、新しい仮面ライダー?」

 

「り、凛動さん!?」

 

翔「僕と知り合い…?」

 

Aサソード「おお!私の妃じゃないか!馬に乗る姿もまた麗しい…私にふさわしいな」

 

翔「まさかその声、大賀一圭なの?」

 

機械馬から降りた翔さんは、Aサソードを視界に捉えると携帯を取り出した。画面を3回タップすると黒い太刀が出現し、鞘を左手で持つ。

その太刀はまさに黒そのもの…同じく出現した黒色のディスクを鍔に装填

 

フェンサー system set

 

翔「ちょうど良いや、アンタを捕まえれば僕の縁談は白紙になる…さっさと倒す!」

 

そして柄をもち、トリガーを押しながら鞘から刀剣を抜刀、アナザーサソードに切っ先を向け告げる

 

翔「心意抜刀ッ!」

 

刀を横へ一振りすると、周囲に黒の甲冑が浮かび上がり翔さん自身にもアンダーアーマーが装着され、その上に甲冑がついていく。

 

intention rider system フェンサー!

 

最後には編笠のような形のヘッドパーツが斜めに装着され、片目の複眼が黄色に光った

それと同時に廃倉庫入り口から、エンジン音を鳴らしながら不知火 破音を駆り、ヴァルクルスに変身した壊占さんがくる

 

ヴァルクルス「おっと、そういやそうだったな」

 

「壊占さん!?い、今凛動さんが」

 

ヴァルクルス「ああ、お察しの通り、あいつも仮面ライダーだ。」

 

凛動さんは太刀を正眼の構えで持ち直し、告げる!

 

フェンサー「仮面ライダーフェンサー…押し通る!」




新年一発目、仮面ライダーウォーズ第十三話でした!
これからまた一年、出来る限り頑張っていきますので、是非とも応援のほど、よろしくお願いします!
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