仮面ライダーウォーズ   作:ルマ

5 / 15
そういえば今或刻君、標華ちゃん以外には正体ばれてないって勘違いしてるんですよね。…これはライダーでは珍しいパターンなのではないでしょうか?隠してるつもりがばれてるって。
それでは改めて、今回は近年のライダーからは当たり前の存在、敵ライダーの登場です!


第五話 モータリティ start the mission

ー沿岸部 工場地帯ー

 

時間は23時過ぎ、都市部の光は人が眠る時間のため暗くなるが、この沿岸部工場地帯は休まずトラックや工場のライトによって、光り輝いている。

その中で、1人の男がバイクを駆り、大型倉庫の前に止まる。工場地帯から少し離れた位置にあるその倉庫は、今はもう使われていないため本当であれば既に取り壊されているはずだった。しかしとあるグループがその倉庫を占拠。誰も使わないこともあり未だに取り壊されずにいた。男はバイクからおり、ヘルメットを外してシャッターを一瞬見る。

 

男「ちっ…毎度思うが面倒だな。」

 

ため息をつくとそのまま力をこめてシャッターを上へ押しあげながら中へ入っていった。

ー倉庫内ー

 

男は多少のイラつきを覚えながらも倉庫内を進んでいく。数分歩いていくと、目の前に本を読みながら鼻歌を歌っている人間がいた。

 

男「よお大将」

 

大将と呼ばれたその男は、座っている椅子をぐるりと一周させてから大将と呼んだ男の方へ向き直る。

 

大将「お前かぁ…遠路はるばるご苦労だな。極血」

 

極血「呼んだの大将だろうが。んで、何の用だ?」

 

極血がそう聞くと、大将は側近に指示を出す。すると側近は極血の元へ近づいて一つのアタッシュケースを手渡してきた。

 

大将「上層部からお前宛にお届けモノだ。何でも、あのゲームに選ばれたらしいな?」

 

極血は少し考える仕草をしながら、話す。

 

極血「あ〜、そういや当たったな。いやしかしよ、あんたから勧められたあの『オルタネイトヒストリーヴィランズ』ってやつホントおもれぇな?」

 

大将「だろ?しっかしまぁお前が選ばれちまうって思わなかったわ…いくらゲームでもあの条件は人としちゃあクリアできねぇよwやっぱ俺、心優しいし?」

 

大将は口を大きく開け笑う。極血もそれに釣られるように少し口元に笑みを浮かべる。すると極血は大将の背後にあるシャッターに目をつけ、

 

極血「本当に優しいやつってのは、少なくともその後ろのシャッターにあるものは作り上げねぇよ。」

 

そのシャッターからは微かに鉄の匂いがしていた…。

 

ー時間は遡り、或刻の自宅ー

 

退院した僕は、学校から出された課題をやっていた。

いまだに学校は修復段階、でも先生たちは僕達の単位取得の為にオンラインでの会議を実施…その結果が課題をこなすことでの単位取得になったそうだ。パソコンで答えを入力しながら僕の時間は過ぎていく

 

気がつけば時刻は夕方だった。今日の晩御飯を準備していないことに気づく。

 

「しまった…今から買い出し行くのもなぁ…」

 

気分は憂鬱だが仕方がない。気持ちを切り替え、出かける準備をし始めた時だった。

ピンポーンと、部屋のチャイムが鳴った。

 

「?はい!今行きます〜」

 

早足で玄関へ行き、チェーンを外して扉を開けた。

 

壊占「よお或刻!退院祝いに来たぜ!」

 

「…」

 

ばたんっと大きな音をたて、僕は扉を閉めた。

 

またチャイムがなる。僕は扉を開けた。

 

壊占「何で閉めんだよ!?」

 

標華「そうだよ!せっかく先輩も来てくれたのに!」

 

やっぱり壊占さんがいた。壊占さんの体格で一切気が付かなかったが声を聞くに標華さんもいたようだ。

 

「僕はあなたのようなタイプが非常に苦手でして…」

 

壊占「なっ!?いいじゃねぇか同じクラスメートなんだしよぉ〜一緒に飯食おうぜ!」

 

標華「或刻!そろそろ私以外にもお友達増やさないとね!んじゃ失礼しまーす!」

 

2人は僕の話を一切聞かずに部屋に入ってくる。

 

「ちょっ!?待ってくださいって!?」

 

リビングに着くと、既に2人は買ってきたと思われる食材や標華さんに至っては僕の部屋にある大きな鍋を取り出し、既に準備をしていた。

 

「準備良すぎませんか?ってか鍋って…今夏ですよ?まぁ少し秋になりかけてますけどそれでも秋ですよ?」

 

壊占「何言ってんだ!鍋ってのはどんな季節でも食べられて栄養満点どんな食材も不思議と美味しくなる万能な料理だろ?」

 

食材を机におきながら壊占さんは言う。

 

「まぁ確かに一理ありますよ?じゃあ一つ聞きますけど…」

 

一拍呼吸をおいて、僕は言った…

 

「その明らかにこの場に不必要なでっかい長方形の中身が粉しか入ってない容器は何です?」

 

壊占「何って…プロテインだけど?」

 

標華「はぁ!?」

 

ダイニングで準備をしていた標華さんが、こちらを向いて驚いている。

当然だ、僕だって想定していなかった。まさかこの世にプロテインで鍋をする輩がいるなんて。

このような姿を見てしまい、僕はこう思ってしまった…。

 

(ひょっとしてこの人、筋肉バカ?)

 

今回はひとまずプロテインなしで鍋をしてもらうことになり、具材を入れていよいよ鍋が始まった。

 

標華「あ、そうだ或刻!ライダーみよ!ライダー!」

 

急に元気になったかと思えば、標華さんがとんでもないことを言い始めた。

 

壊占「お、仮面ライダーか。見ようぜ見ようぜ!」

 

「待ってください!標華さんだけならともかく壊占さんがいる中ではちょっと…」

 

壊占「何だよいいじゃねぇか!お前もどうせTTFC入ってんだろ?ならビルド見ようぜ!」

 

僕のテレビを操作し、仮面ライダービルドの夏映画、Be the oneを見ることになった…

 

ー壊占sideー

或刻の新しい友達獲得のために、手段として最も適しているのがやはり仮面ライダーだ。と今日の打ち合わせで後輩の標華っちは言っていた。

まぁ仮面ライダーウォーズで選ばれている時点でよっぽどのライダー好きだとは予想はついていたが…

 

或刻「やっぱここ!この普通だったらめっちゃかっこいい合体シーンをいい意味でぶっ壊せるのはビルドだけなんだよ!!いやぁ最っ高だな!!」

 

「……えっと?」

 

標華っちに小声で耳打ちする

 

「すいません標華さん、この人すっごい騒いでるんですけど?学校でいつもお外見てて授業以外で一度も話してるとこ見たことないから想定外すぎるんですけど?」

 

標華「或刻って、仮面ライダー見ると性格変わるんです。多分、これが素…だと思います。」

 

それを聞いて、俺はこう思わざるを得なかった…。

 

(ひょっとしてこいつ…ライダーバカ?)

 

いつもは静かなやつの、意外な一面を見た瞬間だった。鍋パーティは最終的にはうまく行き、現在23時。3人で分担しながら後片付けをしているところに携帯から一つの通知が届いた…。

 

「或刻、ちょっと散歩いかねぇか?」

 

或刻は不思議そうに首を傾げ、

 

或刻「散歩、ですか?」

 

と聞いてきた。

 

ー極血sideー

「さて、こいつの力見せてもらおうじゃねぇか。」

 

アタッシュケースから取り出したアイテム、モータリティガシャットのスタータースイッチを押してガシャットを起動する。

 

『モータリティ!!』

 

右手にもつ変身銃、モータリティシューターにガシャットを装填。

 

「ショット」

 

トリガーを押した。銃口から一発の銃弾が周囲を周り、俺に向かったと同時に銃弾が展開、アーマーへと変貌を遂げる。

 

ライダーon!!let's Fight ! Arm Fight ! Burning Fight ! Are you ready ? I'm a Full Armor…

 

…変身したのか?画面にはfpsでよくある液晶画面が表示されている、上半身をマントが覆い、体の各部位に銃火器が収納されているみたいだ。

全体を予想するに、仮面ライダースナイプのレベル2のフルアーマー版…ってところか?

モータリティシューター自体も、ガシャコンマグナムと似たようなもので、展開しライフルモードにもなるようだ。

早速動こうと思ったが、視界の隅でコソコソ動く人影が二つ。

 

「何コソコソしてんだ?出てこいよ」

 

煽るように話しかけると、俺のよく知るやつがそこにいた。

 

「なんだ、大将んとこの下っ端か。どうしたよ?」

 

とぼけたふりをしながらもわかっていた。下っ端2人の眼が完全に殺る眼だ。それぞれ右手にライドウォッチを握っている。

絵柄を見ると、茶色のエグゼイドのような姿…ライドプレイヤーか。バイヤーの野郎、お気に入りの一号ライドウォッチ壊されて機嫌悪いんだな。

 

下っ端A「テメェは大将のお気に入りだ。つまり、テメェを潰せば俺たちは…大将のお気に入りになれる!」

 

「確かになぁ…大将基本強いやつが好きだしなぁ…わかるっちゃあ分かるけどさ?」

 

下っ端B「あ、兄貴…本当にやるんすか?自分正直不安っすよ…」

 

下っ端A「ウルセェ!俺はやる…やってやるんだぁ!!」

 

Aがライドウォッチを起動すると、Bも起動し、ライドプレイヤーとなる。しかし、ところどころボロボロなデザインだ。

あいつらの不安な気持ちを表すかのように。ため息をついたと同時に通信が入る。大将からだ。

 

「何すか大将?今そっちの若造に迷惑かけられてんですけど」

 

大将「アッハッハ!いやぁ悪い悪い実はそいつらバイヤーとの交渉のためか知らないけどうちの資金持ち出しちゃってさ?資金はもう使われちゃってるだろうからいいとしてやっぱ責任は取らせないとって思ってさ…」

 

大将は実に愉快そうに 淡々と 俺に告げる

 

大将「掃除しといて」

 

「…発破かけたのあんたでしょ。強いやつがお気に入りなんだよなぁとか何とか言って。」

 

大将「なぁんのことやら!んじゃ頼んだよー」

 

ブチっと通信が切れる。普段は思わないが、やっぱあのグループで生き残れてる俺って実はすごいんじゃないかって思わされる。

 

「哀れとは思うぜ?でもまぁ、仕事お願いされちゃったからなぁ…やるしかねぇんだわ」

 

モータリティシューターをマグナムモードで下っ端2人に突き出し、俺は告げる。

 

「That the god of death of coming for you」

 

ーあなたに死神が訪れんことをー

その言葉とともに、引き金を引いた。




敵ライダー、モータリティでございます!いやぁ極血さん名前でインパクト強いのに決め台詞っぽいやつがまさかの全部英語と…何でこうなったw
それにしても或刻さん仮面ライダー見ると性格変わるんですね!
というかオルタネイトヒストリーヴィランズ…また新しい謎が!?(謎なのか?w)
ではまた次回でお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。