仮面ライダーウォーズ   作:ルマ

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第六話です!ついに主人公の過去が少し明かされます!ついでにあの3人が同じ現場に遭遇します!
しかしこれ書いてる日がドンブラザーズ初回放送日だったんですけど、リバイスでも重大な秘密が明らかになったりして色々と濃いニチアサタイムでしたね…これからプリキュアとクロニクルDが癒しになりそうです。



第六話 或刻の過去

ー道路ー

「おわアアアアアア!!!!???」

 

壊占「しっかり捕まってろよ!!飛ばすぜ!!」

 

現在23時過ぎ、あたりのビルは光こそついているものの周辺に人の姿はめっきり見えない。そんな中を僕たちは走り抜けていた。いや、本当は僕が見えていないだけなのかもしれない。だって…

 

「散歩だって言ったじゃないですか!!??」

 

壊占さんの駆るワルキューレ ルーンを改造したバイク、不知火 破音なるバイクで夜中の街を走っていたのだから。

なお、改造したというの本人談である。

 

壊占「誰も歩くなんて言ってねぇよ!さぁて目的地はあと少しだ!急ぐぞ!」

 

「ていうか、改造車で道路走るの法律違反なんじゃ!?」

 

壊占「俺は特別でな、黙って俺についてこい!或刻!」

 

「やっぱ僕嫌いだこの人ぉぉぉ!!!」

 

…この時運がいいのか、僕たちの走る先に車は一台も出てこなかった。ありがとう神様。

 

ー街郊外 大型貨物集積所ー

キキーッ!!とブレーキをしながらバイクは街外れの貨物集積所に停まった。

心臓がバクバクしながらヘルメットを外し、僕は地面に立つ。

 

「…一体どうしたんです?流石にキレますよ?」

 

内心ふつふつと湧き上がる怒りの感情を抑えながら詰め寄る。

壊占さんは、ヘルメットを外すと僕の方に向き直り口を開く。

 

壊占「何ていうか…今日の鍋パーティ通して、予想が確信になったことがあってな。」

 

「は?」

 

壊占「普段のお前、周りと関わるのを拒んでる。」

 

「…それが何か?」

 

壊占「それなのに、鍋パーティしてる時めっちゃこっちに話しかけてきやがる。あの時のお前、本当に楽しそうだったぞ?本当はお前、友達欲しいんじゃねぇの?」

 

「一体何を証拠に…」

 

壊占「じゃあなんで、鍋パーティしてる時に仮面ライダー見ること止めなかったんだよ?」

 

その一言で、僕は固まってしまった…そういえば確かにそうだ、どんなに標華さんが提案したって、僕が絶対に嫌だといえば流石に彼女も手を引くだろう。それを断らなかったのは自分だった。

 

壊占「お前、何でそんなに人と関わるのを拒否するんだ。自分の気持ちを抑えてまでよ?」

 

この人は、単純そうに見えて実は人をしっかりと見ているんだ…。まるで、仮面ライダークローズや、仮面ライダーバルカンみたいに真っ正面から人を見て話している。こういう人であれば、正直になってもいいと、僕は思った。

 

「……僕の家、少し不思議なことありませんでしたか?」

 

ー壊占sideー

或刻は突然、そのようなことを言ってきた。

不思議なこと…そういえば一つ思い当たる節があったので、それを聞いてみる。

 

「そういやお前の家、両親いなかったな。田舎から上京してきたのか?」

 

或刻「そんな優しい理由だったら今頃、僕の周りには友人がたくさんいますよ。」

 

或刻は、一拍置いてからそれを告げる。

 

或刻「殺されたんですよ。12年前に。」

 

「なっ…」

 

或刻「12年前、その時の僕はいろんな人に恵まれていました。優しい先生、当時の僕の趣味だったサッカーに付き合ってくれる友人たち、そして何より暖かい家族。幸せだった…

でもある日、僕の家に殺人鬼が襲ってきて両親を殺害、運がいいのか悪いのか、たまたま友達と遊びに行っていた僕は生き残り、一人ぼっちになった。悲しくて悲しくてずっと泣いてる中ある日悟っちゃったんですよ、あぁ、幸せってずっと続かないんだなって。今関わってる人たちともいつかは別れが訪れるんだなって。だったら、こんな悲しくて辛い気持ちを味わうくらいなら…そもそも誰とも関わらなければいいんだって」

 

「……なら、何で標華っちを否定しなかった?」

 

或刻「口では否定してましたよ?多分、無意識に受け入れちゃってたのかもしれませんね。彼女の明るく元気な姿、不愉快とは思えなくて、むしろ居心地よくて…」

 

そこまで言ったあたりで、俺は気付いた…或刻の目から涙が流れていることを。

 

或刻「初めてですよ、標華さんとおじいちゃん以外に自分の気持ち言ったの。」

 

きっと彼自身も不安な中言ってくれたのだろう…ならば、俺がやることは一つ。

 

「…そうか、よく言ってくれたな。だが安心しろ!!俺は絶対にいなくならん!これで俺とお前は友達だ!」

 

と言って、ガッハッハと大きな笑い声をあげる。

 

或刻「あなたみたいな筋肉バカと友達なんかごめんです」

 

「なっ!?それを言うならお前はライダーバカだ!!」

 

口ではそう言っていたが、口元は微笑んでいた。その時だった。

ドガァァァァァァァァン!!!!

 

「!?」 或刻「!?」

 

突如倉庫の方で爆発が起きる。そういえばすっかり忘れてしまったが、ここ連絡を受けた場所だった。

 

或刻「壊占さんはここで待っていてください!僕が様子を確認してきます!」

 

「お、おいちょっと!?」

 

俺を置いて、或刻は爆発の方へ進んでいってしまった…。ひとまず組織に連絡して俺はまた不知火 破音にまたがり、爆発のした方へ走らせるのだった…ってん?

 

「ちょっと待てよ?俺の破音は?」

 

周囲を見渡すが一向に見つからない…まさか

 

「あいつ乗ってったなァァァァ!!???」

 

ー或刻sideー

ついやってしまった…急いでいるとはいえ、バイクを許可なく借りてしまった。まずはあの爆発の元を探り出そう。バイクを爆発が起きた付近で停めて、僕は周辺を探索し始める。

 

???「おいおいおせぇぜ下っ端!その程度の速さでこの俺に勝てると思ったら大間違いだぜ?」

 

その声と同時にさらに爆発が3回ほど起きる。

 

「一体誰が!?」

 

コンテナの陰から様子を見ると、新しい仮面ライダー1人とライドプレイヤーのアナザーライダー2人が戦っていた。

力を貸さなければと思い、ポケットからスマホを取り出し、仮面ライダーウォーズを起動、3回タップしてベルトを取り出す。

 

ベルト…クロスドライバーを腰に当て、カードホルダー…ライジングホルダーから一号とゼロワンのカードを出してクロスドライバー左右にセット。

次にライジングカードをドライバー中央に入れて上部のスイッチを押した。

 

「変身!!」

 

ゼロワンと一号の幻影が僕に重なり、変身を遂げる。

 

ライダーシステムライジング!!クロスアップ!!ファーストホッパー!!

 

そして回転ジャンプをしながら新しい仮面ライダーの隣に着地する。

 

ライダー「あ?誰だアンタ」

 

「力を貸します。一緒にアナザーライダーを倒しましょう。」

 

アナザーライドプレイヤー1「何だテメェ!テメェも大将のお気に入りなのか!?」

 

「はい?」

 

アナザーライドプレイヤー2「見るからに絶対強いよこいつ!兄貴ぃもうやめときましょうって!」

 

急に敵2人が話し始める…っていうか大将って誰だ?

 

ライダー「あのさぁ、俺の仕事邪魔しないでくんないかな?」

 

と、新しいライダーは僕に言ってくる…。

 

「そんなこと言っても、お互いライダーだったら助け合うべきです!オーズで学んだでしょう?」

 

僕がそう説得すると新ライダーはかなりだるそうに首を捻りながら

 

ライダー「面倒だな…あーあーしょうがねぇ。だったら手伝わせてやるよ。」

 

「ありがとうございます!ところでえっと…お名前は?」

 

そのライダーは右手に持つ銃を肩につけ、名乗った

 

モータリティ「仮面ライダーモータリティ…とでもいえば満足か?」

 

「僕は仮面ライダークロスライジング。よろしくです!」

 

するとモータリティは少し考える素振りを見せる。

 

モータリティ「…そうか、お前があいつのお気に入りぶっ壊したやつか」

 

「何か言いました?」

 

モータリティ「いや、何でもねぇよ」

 

説得成立、僕たちはアナザーライドプレイヤーに向き合い構えをとる。

 

「うおおおお!!!」

 

僕は1の方に走り出し、ドロップキックを繰り出す!

 

アナザーライドプレイヤー1「ちぃ!!やられてたまるかぁ!!」

 

1は僕の攻撃をモロに受け、尻餅をつく。そのまま後ろへ退避し、腰に装着されていたライドウェポンの銃モードで発砲してきた。

 

「ふっ!」

 

三発撃ってきたうち、二発をメカニカルマフラーをたなびかせ、風を発生させることでかき消す。

あと一発へは顔を傾けて避けることに成功した。

 

「シェアッ!!」

 

さらに近づき、ベルト上部のスイッチを一度押す。

 

パワーアップ!ファーストホッパー!

 

初戦闘時は右足に力を集中させたが、今回は左腕に集める。

周辺の空気が変わるほどに風の力が集まった左腕を1の腹部に繰り出した。

 

アナザーライドプレイヤー1「グハァ!!」

 

ドゴッと鈍い音がしながら、1は転がり、追い詰められていく。変身も解除された。

 

1「何なんだよお前ぇ…強すぎんだろうが!!」

 

何となく予想できていたが、この人自分がなったものの特性を理解していない。元々ライドプレイヤーはいわゆる雑魚敵に当たる存在で、変身すること自体が非常にリスキーなものだ。エグゼイド世界においては最下位の力しかないのに、変身することでゲーム病に感染、治せなければ死という最悪の代償を支払わされるということを、この人は理解していない。今はアナザーとしての存在のため、もしかしたら変身解除=死は無くなっているみたいだが…頭を切り替えて、僕はあのアナザー一号の時にはできなかった情報収集を開始した。

 

「貴方が言っていた大将…なる人物は一体誰ですか?それに貴方にライドウォッチを渡した人物は一体誰です?」

 

1「言うわけねぇだろ?てめえら2人の仮面ライダーを倒せば俺は大将に認めてもらえるんだ!」

 

「いえですから、その大将って一体…」『そいつぁ俺も気になるな』「え?」

 

暗闇の裏路地から、複数のアサルトライフルを所持した人たちを連れた僕にとって馴染み深い人物、破道 壊占さんが現れる。

 

壊占「よお或刻、よくやったな。そいつはバイヤーどもにつながる重要な人物だ。俺たちで確保するぜ。」

 

「……え?えちょっと待って…何で知ってるんですか僕のこと?」

 

壊占「何でって…知ってるものは知ってるし。俺も仮面ライダーだし。」

 

「はァァァァァァァァ!!???」

 

頭が追いつかない、ヒーローって基本正体明かさないものじゃないのか?って言うか後ろの人たち誰なんだ?何で僕のこと知ってるんだ?

頭の中でさまざまな疑問が湯水のように溢れ出てくる。でも、現実はそんな僕を待ってはくれなかった。

 

モータリティ「そいつには俺も用事があるんでな、確保されちゃ困る」

 

気づけば今度は僕の右側にさっき共闘していた、あの銃を使うライダーが現れた。その左手には、さっき倒したであろうアナザーライドプレイヤー2の変身が解除された人間が意識もなく引きづられていた。

 

……この板挟みみたいな状況、僕どうすればいいんですか?




さぁしれっと正体バレ!これは大丈夫なのか!熱い展開的なの無くていいのか!?あの3人って言うのは、現状変身する仮面ライダー3人のことですね!
そして或刻くんの過去…なかなか悲惨ですね。
次回は少し時間を戻して、モータリティの戦闘シーンから始まります!お楽しみに!
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